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『四方の王』編
まだ仕事をさせようって言うんですか
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王城の大会議室。
赤の狼煙が上がった二日目。
最後の作戦会議が行われている。
すでに細かい行動は決定しており、後は確認作業だけだ。
「何度も確認してはおりますが、魔物たちは王都を襲おうとしているのではありません。王都を目指しているのです。故に各都市では奴らが通り過ぎるのを待てば良いだけでした」
壁に貼られた帝国地図は四色に区切られている。
やり過ごすことが出来た都市には丸を。
残念ながら狼煙が上がらなかった街は三角で印がつけられている。
「この黄色地帯の街ですが、被害こそ出ているものの壊滅状態ではないようです。これは冒険者からの連絡でわかりました」
エイヴァンの説明を受けて、ディードリッヒが三角を丸にかえる。
ヒルデブランド出身の冒険者のみに伝わる連絡方法がある。
重鎮たちにはそう説明したが、残念ながらそんなものはなく、ルーのドローン魔法での確認だ。
彼女の魔力は日々増えており、意識しさえすればかなりの広範囲で発動できる。
今朝その映像を見た近侍達は声を失った。
一面の魔物。
種別も大きさも様々。
地平線の見えないほどの規模に、どのように立ち向かえばいいのか。
下手をすれば王都が消え去るかもしれない。
だがその実態を明かすわけにはいかない。
戦うのだと、守り切れるのだと信じさせなければいけないのだ。
「先日決まりました通り、昼間は我々が魔法で対応します。魔法師団の皆様には夜間をお願いします。また照明魔法を頼りに射手の方々にもご協力お願いします。矢の在庫は問題ありませんね ? 」
「質より量で用意させていただきました」
騎士団の武器部の責任者が問題ないと報告する。
「今もあるだけの材料で作り続けております。魔物到着後も四か所の作業所で作成する予定です」
「よろしくお願いします。続いての問題ですが・・・」
「スケルシュ卿、一つお伺いしたい」
「何事でございましょう」
言葉途中でエイヴァンを止めたのは第五騎士団の団長だ。
「貴卿らが強いことは知っている。ならば昼と夜、両方担当してくれればよいのではないか。その方が有利になるだろう」
「・・・何をおっしゃるのです」
エイヴァンの目がスッと細くなる。
「まさかと思いますが、成人二年目のルチア姫とアンシアに一日中戦えと ? 」
「いや・・・そんなわけでは」
「もちろん左様でございましょうとも。誇り高き騎士団の方々がそんな非道なことを姫に望むわけがないと存じておりますよ」
軽い笑顔が本当に笑っているわけではないことを、参列している者たちは知っている。
そして会議室の隅にいるルチア姫は、背筋を伸ばし微動だにしない。
先日の訓練同様戦闘服を着用しているにも関わらず、窈窕とした雰囲気を醸し出している。
その姿は着飾ることを良しとしなかった要人警護の女性騎士に、強さと女性らしさは両立するのだと希望を与えた。
近頃では清潔であればいいだろうという以前の考え方を止め、身なりに気を配る女騎士も増えている。
そこからの出会いもあり、『大崩壊』が終わったらと考える騎士たちもいるようだ。
「皆さんのお気持ちは十分すぎるほど理解しております。ですが、ルチア姫を夜中まで戦地に立たせるわけにはまいりません。そして我らは姫の近侍。戦いの場に共に立たねばなりません。どうぞご理解ください。その代わり日の出ている間は一時も休まず戦い続けるとお約束いたしましょう」
エイヴァンの言葉を受け、ルチア姫がニッコリと頷く。
ご本人もそのおつもりなのだろう。
第五騎士団長は引き下がるしかなかった。
「さて、報告では信じられない数の魔物が王都に向かっております。城壁の外に出て戦うことは不可能だとお考え下さい。まずは我らが魔法で出来るだけ数を減らします。せめて殿が見えるまで。騎士団の皆様に参加していただくのはその後です。はやる気持ちもおありでしょうが、どうぞ堪えてください。我らが血路を開きます」
明日より日中は城壁の上で待機すると言って、ルチア姫と近侍達は会議室を下がって行った。
だが、やはり納得のできない数名は姫の後を追い、彼らの休憩用の部屋へと向かう。
その部屋の前に着くと、しっかり閉め忘れたのだろう。
扉の隙間から鈴を転がすような美しい声が漏れ聞こえてきた。
「皆様の仰る通り、やはり夜も戦ったほうが良いのではないかしら」
「お嬢様。貴族のご令嬢が夜中に家を出るなどあってはなりません」
「でも、スケルシュさん・・・」
先ほどの要請を気にかけているのだろうか。
ルチア姫が近侍筆頭に何かを訴えている。
「私はこの国にご恩返しがしたいの。国を追われたこの身を温かく迎え入れていただいて、今こそ恩義に報いるときではないかしら」
「なりません、お嬢様」
『魔王』の二つ名を持つ黒髪の近侍は姫の前で膝を折る。
「昼夜たがわずなど、お嬢様の体力が持ちません。無理をしてカジマヤーのように魔力枯渇をおこしたらどうなさいます」
「でも・・・ ! 」
「この帝国の為に尽くしたいと言うお嬢様のお気持ち。痛いほどわかっております。ですが、これは王都に住まう者の闘いなのです」
我々もまた王都の民なのですと近侍は続ける。
「全ての民が己の出来ることを精一杯する。全員で立ち向かうのです。たった一人の英雄はいらない。王都の民として手を取りあって戦わねばなりません」
「お嬢様、今シジル地区のみんながどうしてるかご存知ですか ? 」
「アンシアちゃん ? 」
冒険者装束のメイドが姫に声をかける。
「避難所に入った時、城下町の人たちにメチャクチャ嫌がれてたんですけど、今は仲良くやってます。子供たちも元気に遊んでますし」
「本当 ? だってあんなに嫌われていたのに」
「皇帝陛下の行幸があったのもあると思うんですけど」
瓦版屋も頑張ってくれたのもあるんですけどね、とメイドは言う。
「避難所ってなんでも一緒にやらないと生活できないじゃないですか。掃除にしても洗濯にしても料理にしても、シジル地区だから調理場を使わせないとか、城下町の奴らのゴミは片付けないなんて言ってたら、あっと言う間に悲惨な場所になっちゃう。だからみんなが協力していかなきゃならないし」
つまりあたしは思うんですけど、とメイドは頭をひねる。
「そうやって一緒に暮らして一緒に仕事して、段々ですけどお互いに信頼関係が出来ているんです。魔物のこともおんなじで、適材適所っていうか、みんなで立ち向かうのが大事なんじゃないでしょうか。兄さんが言いたいのはそういう事ですよね」
メイドの言葉に近侍達も頷く。
「お嬢様も我らもこの国の生まれではない新参者。だからこそ騎士団とも警備隊とも連携して戦う必要があるのです。そして今度こそ彼らの良き仲間にならなければ」
「でも、ルーが酷い態度を取られたって。私、どこまで信頼して良いのか・・・」
ルーというのは数字持ちの冒険者の娘だ。
酷い態度というのは、あの討伐訓練の初日のことか。
身に覚えのある者はサッと顔を赤らめる。
騎士として取ってはならない態度であったのは間違いないし、褒められたことではなかったのも事実だ。
「仕方がありません。他国では冒険者と言えば正業につくことが出来ない最下層扱いをする者もいるとか。訓練に参加してもらえただけでも感謝しなければ」
「そうですよ。それにルーお姉さまなら全然気にしていませんでした。むしろ楽しかったから機会があればまたやりたいって言ってましたし」
まだ納得できないと言うルチア姫を、近侍達が言葉を尽くして説得を続ける。
そこまで聞いた団長たちは静かに扉を閉め立ち去った。
「まさか姫があれほど思いつめておられたとは」
「我らはまだお若い姫に何を望んでいたのか。本来は他のご令嬢方と同様、屋敷の奥で大切に守られているべきお方なのに」
あの華奢で健気な少女を戦場に引きずり出したのは自分たちだ。
いや、彼らの腕なら戦って当然と意思確認すらしなかった。
それを昼夜を問わず戦えとは。
なんと非道なことを考えていたのだ。
「空に陽がある間は休まず戦うとは。私は娘より若いご令嬢になんということを」
「それを言うなら姫の信頼を打ち消したのは私だ。あの娘と姫が知り合いだったと知った時は肝が冷えた。今さらながら、己の愚かさが恥ずかしい」
第五騎士団長は自分が身分で人を差別する人間だとは思っていなかった。
だからこそ気づかぬうちにそのような考えが巣食っていたことに衝撃を受けた。
さらに今また帝国どころかこの大陸の生まれですらない彼らに、過剰に働きを要求しようとした自分を許すことが出来ない。
「この浅ましい愚か者を姫はお許しくださるだろうか」
「休まず戦うなどご無理はさせられない。しっかり休憩をお取りいただけるよう、我ら一同でお支えしようではないか」
我らの女神の熱い想いに応えなければ。
騎士団長たちは当日の彼らへの支援の配置を相談するために会議室に戻って行った。
だから、見ることがなかったのだ。
彼らの去った後、ルチア姫と近侍達がハイタッチとぐっじょぶとVサインでやったねをしていたのを。
「まったく、つまらない小芝居ばかりで面倒だ」
「しかたないですよ、兄さん。俺たちは夜は寝なくちゃいけないですから」
「そうです、兄様たち。頑張って頑張って王都が壊滅したって、私たちは無事なんですから、その時はヒルデブランドに戻ってみんなで幸せに暮らしましょうよ」
「・・・お前が一番悪人発言しているぞ、ルー」
赤の狼煙が上がった二日目。
最後の作戦会議が行われている。
すでに細かい行動は決定しており、後は確認作業だけだ。
「何度も確認してはおりますが、魔物たちは王都を襲おうとしているのではありません。王都を目指しているのです。故に各都市では奴らが通り過ぎるのを待てば良いだけでした」
壁に貼られた帝国地図は四色に区切られている。
やり過ごすことが出来た都市には丸を。
残念ながら狼煙が上がらなかった街は三角で印がつけられている。
「この黄色地帯の街ですが、被害こそ出ているものの壊滅状態ではないようです。これは冒険者からの連絡でわかりました」
エイヴァンの説明を受けて、ディードリッヒが三角を丸にかえる。
ヒルデブランド出身の冒険者のみに伝わる連絡方法がある。
重鎮たちにはそう説明したが、残念ながらそんなものはなく、ルーのドローン魔法での確認だ。
彼女の魔力は日々増えており、意識しさえすればかなりの広範囲で発動できる。
今朝その映像を見た近侍達は声を失った。
一面の魔物。
種別も大きさも様々。
地平線の見えないほどの規模に、どのように立ち向かえばいいのか。
下手をすれば王都が消え去るかもしれない。
だがその実態を明かすわけにはいかない。
戦うのだと、守り切れるのだと信じさせなければいけないのだ。
「先日決まりました通り、昼間は我々が魔法で対応します。魔法師団の皆様には夜間をお願いします。また照明魔法を頼りに射手の方々にもご協力お願いします。矢の在庫は問題ありませんね ? 」
「質より量で用意させていただきました」
騎士団の武器部の責任者が問題ないと報告する。
「今もあるだけの材料で作り続けております。魔物到着後も四か所の作業所で作成する予定です」
「よろしくお願いします。続いての問題ですが・・・」
「スケルシュ卿、一つお伺いしたい」
「何事でございましょう」
言葉途中でエイヴァンを止めたのは第五騎士団の団長だ。
「貴卿らが強いことは知っている。ならば昼と夜、両方担当してくれればよいのではないか。その方が有利になるだろう」
「・・・何をおっしゃるのです」
エイヴァンの目がスッと細くなる。
「まさかと思いますが、成人二年目のルチア姫とアンシアに一日中戦えと ? 」
「いや・・・そんなわけでは」
「もちろん左様でございましょうとも。誇り高き騎士団の方々がそんな非道なことを姫に望むわけがないと存じておりますよ」
軽い笑顔が本当に笑っているわけではないことを、参列している者たちは知っている。
そして会議室の隅にいるルチア姫は、背筋を伸ばし微動だにしない。
先日の訓練同様戦闘服を着用しているにも関わらず、窈窕とした雰囲気を醸し出している。
その姿は着飾ることを良しとしなかった要人警護の女性騎士に、強さと女性らしさは両立するのだと希望を与えた。
近頃では清潔であればいいだろうという以前の考え方を止め、身なりに気を配る女騎士も増えている。
そこからの出会いもあり、『大崩壊』が終わったらと考える騎士たちもいるようだ。
「皆さんのお気持ちは十分すぎるほど理解しております。ですが、ルチア姫を夜中まで戦地に立たせるわけにはまいりません。そして我らは姫の近侍。戦いの場に共に立たねばなりません。どうぞご理解ください。その代わり日の出ている間は一時も休まず戦い続けるとお約束いたしましょう」
エイヴァンの言葉を受け、ルチア姫がニッコリと頷く。
ご本人もそのおつもりなのだろう。
第五騎士団長は引き下がるしかなかった。
「さて、報告では信じられない数の魔物が王都に向かっております。城壁の外に出て戦うことは不可能だとお考え下さい。まずは我らが魔法で出来るだけ数を減らします。せめて殿が見えるまで。騎士団の皆様に参加していただくのはその後です。はやる気持ちもおありでしょうが、どうぞ堪えてください。我らが血路を開きます」
明日より日中は城壁の上で待機すると言って、ルチア姫と近侍達は会議室を下がって行った。
だが、やはり納得のできない数名は姫の後を追い、彼らの休憩用の部屋へと向かう。
その部屋の前に着くと、しっかり閉め忘れたのだろう。
扉の隙間から鈴を転がすような美しい声が漏れ聞こえてきた。
「皆様の仰る通り、やはり夜も戦ったほうが良いのではないかしら」
「お嬢様。貴族のご令嬢が夜中に家を出るなどあってはなりません」
「でも、スケルシュさん・・・」
先ほどの要請を気にかけているのだろうか。
ルチア姫が近侍筆頭に何かを訴えている。
「私はこの国にご恩返しがしたいの。国を追われたこの身を温かく迎え入れていただいて、今こそ恩義に報いるときではないかしら」
「なりません、お嬢様」
『魔王』の二つ名を持つ黒髪の近侍は姫の前で膝を折る。
「昼夜たがわずなど、お嬢様の体力が持ちません。無理をしてカジマヤーのように魔力枯渇をおこしたらどうなさいます」
「でも・・・ ! 」
「この帝国の為に尽くしたいと言うお嬢様のお気持ち。痛いほどわかっております。ですが、これは王都に住まう者の闘いなのです」
我々もまた王都の民なのですと近侍は続ける。
「全ての民が己の出来ることを精一杯する。全員で立ち向かうのです。たった一人の英雄はいらない。王都の民として手を取りあって戦わねばなりません」
「お嬢様、今シジル地区のみんながどうしてるかご存知ですか ? 」
「アンシアちゃん ? 」
冒険者装束のメイドが姫に声をかける。
「避難所に入った時、城下町の人たちにメチャクチャ嫌がれてたんですけど、今は仲良くやってます。子供たちも元気に遊んでますし」
「本当 ? だってあんなに嫌われていたのに」
「皇帝陛下の行幸があったのもあると思うんですけど」
瓦版屋も頑張ってくれたのもあるんですけどね、とメイドは言う。
「避難所ってなんでも一緒にやらないと生活できないじゃないですか。掃除にしても洗濯にしても料理にしても、シジル地区だから調理場を使わせないとか、城下町の奴らのゴミは片付けないなんて言ってたら、あっと言う間に悲惨な場所になっちゃう。だからみんなが協力していかなきゃならないし」
つまりあたしは思うんですけど、とメイドは頭をひねる。
「そうやって一緒に暮らして一緒に仕事して、段々ですけどお互いに信頼関係が出来ているんです。魔物のこともおんなじで、適材適所っていうか、みんなで立ち向かうのが大事なんじゃないでしょうか。兄さんが言いたいのはそういう事ですよね」
メイドの言葉に近侍達も頷く。
「お嬢様も我らもこの国の生まれではない新参者。だからこそ騎士団とも警備隊とも連携して戦う必要があるのです。そして今度こそ彼らの良き仲間にならなければ」
「でも、ルーが酷い態度を取られたって。私、どこまで信頼して良いのか・・・」
ルーというのは数字持ちの冒険者の娘だ。
酷い態度というのは、あの討伐訓練の初日のことか。
身に覚えのある者はサッと顔を赤らめる。
騎士として取ってはならない態度であったのは間違いないし、褒められたことではなかったのも事実だ。
「仕方がありません。他国では冒険者と言えば正業につくことが出来ない最下層扱いをする者もいるとか。訓練に参加してもらえただけでも感謝しなければ」
「そうですよ。それにルーお姉さまなら全然気にしていませんでした。むしろ楽しかったから機会があればまたやりたいって言ってましたし」
まだ納得できないと言うルチア姫を、近侍達が言葉を尽くして説得を続ける。
そこまで聞いた団長たちは静かに扉を閉め立ち去った。
「まさか姫があれほど思いつめておられたとは」
「我らはまだお若い姫に何を望んでいたのか。本来は他のご令嬢方と同様、屋敷の奥で大切に守られているべきお方なのに」
あの華奢で健気な少女を戦場に引きずり出したのは自分たちだ。
いや、彼らの腕なら戦って当然と意思確認すらしなかった。
それを昼夜を問わず戦えとは。
なんと非道なことを考えていたのだ。
「空に陽がある間は休まず戦うとは。私は娘より若いご令嬢になんということを」
「それを言うなら姫の信頼を打ち消したのは私だ。あの娘と姫が知り合いだったと知った時は肝が冷えた。今さらながら、己の愚かさが恥ずかしい」
第五騎士団長は自分が身分で人を差別する人間だとは思っていなかった。
だからこそ気づかぬうちにそのような考えが巣食っていたことに衝撃を受けた。
さらに今また帝国どころかこの大陸の生まれですらない彼らに、過剰に働きを要求しようとした自分を許すことが出来ない。
「この浅ましい愚か者を姫はお許しくださるだろうか」
「休まず戦うなどご無理はさせられない。しっかり休憩をお取りいただけるよう、我ら一同でお支えしようではないか」
我らの女神の熱い想いに応えなければ。
騎士団長たちは当日の彼らへの支援の配置を相談するために会議室に戻って行った。
だから、見ることがなかったのだ。
彼らの去った後、ルチア姫と近侍達がハイタッチとぐっじょぶとVサインでやったねをしていたのを。
「まったく、つまらない小芝居ばかりで面倒だ」
「しかたないですよ、兄さん。俺たちは夜は寝なくちゃいけないですから」
「そうです、兄様たち。頑張って頑張って王都が壊滅したって、私たちは無事なんですから、その時はヒルデブランドに戻ってみんなで幸せに暮らしましょうよ」
「・・・お前が一番悪人発言しているぞ、ルー」
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