上 下
232 / 461
春を追いかけて

一方そのころ現世では・文化祭こそが生きがい

しおりを挟む
 なんか、アルにお願いされた。

「台本を読むだけでいいんだ、お嬢様として」

 いや、私、演技とかできないし。
 とか言ってたらアルから台本が送られてきた。
 
『白貴族』

  ルーメリア公爵令嬢は憤っていた。
 今まで世界は幸せで平和な物だと信じていたのに。
 この世には弱い者、身分の低い者を虐げる存在がある。
 そしてそれは決して表には出ず、立派な人間として生きている。
 そんなことを許してもいいのか。
 王家に連なる自分が、嘆き悲しみに手を差し伸べないとは、許されるのだろうか。
 いや、神が許しても自分自身が許せない。
 この手で、必ずや悪を踏み砕いて見せる。

 ただし、召使にやらせる。
 そして踏み砕くのに必要なのは手ではなく足だ。

 えっと、やって欲しいのは執事アルフレッドとの会話部分。
 軽妙な掛け合いだけれど、ただのコントになってしまいがちな場面。
 そこをとても重要な感じで読んで欲しい。
 うーん、ここってDVDでは笑いが起きるシーンだよね。

 でも内容はお話の中では結構大切な感じで、本来はこんなに軽く扱っていいのかなって思ってたところだ。
 原作のコミックではシリアスだし。
 でも、アニメや舞台、実写でもこのシーンはお笑い系になっている。
 それを違う感じで、原作に近い表現にしたいという事なのだろう。
 難しい。
 でも、アルに会えるならいいかな。



「アクション・シーン、変更するわよ ! 」

 放課後、練習準備をしていた教室に薦田こもださんが飛び込んできた。

「ちょっと、山口君。こんな特技があるの、どうして黙っていたのよ ! 」
「特技 ? 何のことだよ」
「みんな、これ見て」

 薦田こもださんが『長刀部・備品』と書かれたテープの張られたビデオを差し出した。
 そこに映っていたのは。

「なんだ、こないだの」
「私がお休みした日に限って、なんだってこんな面白いことしたのよ。リアルで見たかったわよ」
「え、時間が余って場所が広かったからだけど」

 彼女は何をそんなに怒っているんだろう。
 剣道部の奴が僕の肩を叩く。

「山口、お前どうして剣道部にいないんだよ」
「僕は剣道の経験がないんだよ。高校に入ってから始めたら、前からやってる奴の邪魔になるじゃないか」

 それにあっち異世界でルーに会うのに早く寝たいから、しなくていい活動は出来る限りしたくないんだ。

「とにかくアクションプラン、練り直すわよ。教室は狭いけれど、客席も使って大胆にいきましょう。まったくこういう事が出来るなら早く言ってよ」
「ただのチャンバラごっこだってば」

 ♪ ピンポンパン

『二年六組の山口君。お客様です。正面玄関まで迎えに来て下さい』
「あ、来たみたいだ。迎えにいってくる」

 急いで階段を下りて玄関に向かう。
 なんかザワザワしているな。
 上から見るとルーが男子生徒に囲まれている。
 
「それ聖ジェノの制服だろ。ね、何しに来たの ? 」
「去年の文化祭、来てたよね。あってる ? 」

 うわあ、飢えた狼どもが。
 おや、例の元リーゼント先輩もいるぞ。
 あの後すっかり真面目になったと聞いたけど、ルーに近づこうとは恐れを知らない。
 少し脅かしておこうかな。



 見るからに私立女子高生が立っている。
 持ってきたのか来客用スリッパではなくバレエシューズを履いている。
 都立高校では見かけない控えめな姿に、放課後ウロウロしていた男子生徒が群がった。
 色々話しかけるがどうにも返事をしてくれない。
 少し苛立ってきたところ、背後から声がした。

「当家のお嬢様に何かご用でしょうか」
 
 振り返ると階段の途中に、小柄な少年が穏やかな笑顔で立っている。

「お、おい、あいつって」
「二年の、怒らしたらダメな奴」

 少年はゆっくりと階段を降りる。
 モーゼの十戒のように左右に分かれた男子生徒の間を通り、女生徒の前で恭しく頭を下げる。

「お迎えが遅くなり申し訳ございません。ご案内いたします」

 少女が差し出した荷物を受け取ると、二年男子はこちらへどうぞと先導する。
 少女は彼女を囲んだ男子生徒を一瞥すらせず少年の後に続く。
 階段の踊り場に二人が消える。
 残された生徒たちはハアアァァッと息を吐く。

「うわぁ、めっちゃ怒ってたよな、あいつ」
「殺されるかと思った。つか、本物の執事みたいだった」

 彼のクラスが文化祭の為に、日頃から執事やメイドになりきっているのは校内では有名だ。
 姿勢や仕草に拘った結果、ちょっとぽっちゃり体形だったり猫背だったりした生徒が、目を見張るほどすっきりした体形になった。
 それと並行して生活態度を改めた結果、一学期の期末テストの結果が軒並み上がっている。
 召使たる者、やるべきことは後回しにせず終わらせるようにとのアルの通達のせいだ。
 以前から「文化祭と学業の両立は可能である」という態度を表明していた学校側としては、この成果は誠に喜ばしいものだった。
 逆に学業を適当にしていた生徒にしてみれば迷惑極まりないことだったが。

「負けてられねえなあ。キャラがあれだけ出来上がっているってことは、あとは肉付けと大道具だけだもんな」
「文化祭大賞を三年以外が取るなんて恥だよな」
「絶対あのクラスにだけは取らせねえ」

 今年の文化祭は異様に盛り上がっていた。



「やっぱりここが問題なのね」
「そう、ここは決意を表明するような場面なのに、アニメ以外ではお笑いでしかないのよ。そうなるとそれにつづく ナンバーの意味も変わってくるし、ストーリー全体が原作と随分とイメージが変わってしまうの」

 薦田コモちゃんさんが困ったと顔をしかめる。

「私、原作から入った派なの。このシーン大好きなのよ。だから、ここからコミカルに変わってしまうのが許せないの」

 原作ではヒロインが自分の意思を執事のアルフレッドに告げ、それを実行してくれるかを問う。
 ミュージカルではその後『執事は 侍従は メイドとは』というヒロインについていくという感動的な歌になる。
 だが、舞台、実写が原作と変わってくるのがここだ。
 お笑いの場に続いてなので、どうしてもいやいやお嬢様のわがままに付き合うと言う意味になる。
 それでは原作の趣旨と異なってしまう。

「問題は、直前のこのシーンだと思うわ」
「ええ、それよ」

 ヒロインが執事アルフレッドに言う。

 三回まわってワンと言いなさい。

 原作では回るシーンがなくて、アルフレッドがアップでワンと言うだけなのだ。
 実際に三回まわるを入れると、どうしてもお笑いにしかならない。
 それをどうするか。
 私とアルはラインでもあちら異世界でも随分話し合った。
 
薦田コモちゃんさん、なおとさんと相談して考えてきたんだけど、とりあえず見ていただいてもいいかしら」
「ええ、お願い」

 私は小道具の扇子を受け取り、ソファに見立てた椅子に座った。



 十月末。
 授業中であるはずの教室はザワザワしている。

「お前ら、気持ちは分かるが少しは落ち着け」

 毎年の事なので教師も慣れている。
 だが今年は特別なのだということも知っている。

「帰ってきたっ ! 」

 生徒が窓に鈴なりになる。
 校門から何十人もの生徒が紙包みを抱えて走り込んでくる。

「おまたせっ ! 」

 三階まで駆け上がってきた女生徒が息を切らしながら駆け込んで来た。
 そして教壇の教師に抱えてきた紙包みを差し出す。

「お願いしますっ ! 」
「ご苦労さん。ほら、座れ」

 袋から取り出されたのは、関係者なら知らない者はいない演劇雑誌。
 本来プロの作品を扱う雑誌だが、年に一度、この月だけは某都立高校の文化祭を小さく扱う。
 近くの書店で開店とともに買って、急いで戻るとその時間の教科担当に渡す。
 そして教師がその記事を読み上げる。
 これがこの高校の伝統だ。
 文化祭大賞を取った作品はもちろん取り上げてもらえる。
 その他にこれはというクラスも。
 そこに入るか否かで最終的な順位が決まるのだ。

 校内のあちこちで歓声が上がる。
 名前を載せてもらえたクラスだ。
 彼らの演目はまだ読まれていない。

「特筆すべきは二年生の演目『白貴族』だろう。二・五次元ミュージカル版を使ってはいるが、受ける印象は原作により近くまったく別物になっていた。どの舞台でも笑いで誤魔化すしかなかった場面を原作に忠実に再現し、原作にはないセリフを加えたことで、より主従の関係性を浮き彫りにした。また演目が決まってからは校内では全員侍従として振る舞うという訓練の結果、どの生徒も召使としての動きに違和感がなく、この辺りはプロの出演者にも見習ってほしい。執事アルフレッド役の生徒は設定より二十センチも背が低かったが、最初こそ気になったものの、芝居が進むとともに彼こそが当代一のアルフレッド役者であると感じるまでになった。もし再演されるのであればチケット代を払ってでも見たい。生徒のみに配られるというDVDを見るチャンスが欲しいものだ」

「もちろんこの演目が二年生としては異例の文化祭大賞を取ったのは当然である」

 古文の教科担任は黒板に『自習』と大書して教室を出た。
 あまりの騒ぎ様にこれ以上は授業にならないと判断したからだ。



「それで、結局どうなったの ? 」

 ルーに聞かれアルは困った顔で説明する。

「記事を読んだ人から聞いたと原作者から連絡があってね。仕方なく関係者を呼んで上映会をやったよ」

 当初ミニシアターを指定されたが、それは断ってクラスでの上映になった。
 参加したのは原作者、担当編集者、演劇雑誌編集者、映画版、アニメ版の各監督とミュージカル版の演出監督の六人。

「ようこそお越し下さいました」
「お荷物をお預かりいたします」

 席があるのは招待客と校長、副校長、学年主任、担当。
 生徒はその周囲をグルリと囲んでいる。

「失礼いたします。ボディチェックさせていただきます」
「え、なんで ? 」
「はーい、両手を横に伸ばして動かないでくださいね」

 女生徒がパタパタと招待客の服を探る。

「アル、こちらの方は大丈夫です」
「あ、この方ったら小型カメラをお持ちよ。しかも二つも」
「まーあ、今の小型カメラってすごいわね。一センチしかないわ」
「はい、ボッシュート」

 真っ青になる大人たちに、アルはニッコリと微笑みかける。

「著作権についてよくご存知の方々にしては、なかなか楽しいことをして下さいますね」

 招待客はアルフレッド役の少年だと気付いた。

「一度ネットに流れた映像は消しきれない。個人情報と人権の保護のために、もしまだ隠し持っておられる物がありましたら、今のうちにこちらにお出しください」

 彼らの前に布を敷いた銀の盆を持った生徒が立つ。
 穏やかな笑顔と裏腹に、少年からは『言うことを聞け』という無言の絶対命令が聞こえる。
 アルフレッドだ。
 リアル・アルフレッドがいる。
 大人たちは渋々と隠し持った録画機器を提出した。

「ご協力ありがとうございます。それではこれより上映会を始めさせていただきます。どなた様も私たちの拙い演技をお楽しみいただきますよう」

 アルが恭しく頭を下げると電気が消え、プロジェクターに二年六組の演目が映し出された。



「これよっ ! 私が描きたかったのはこれなのよっ ! 」
「ですよねっ ! 私、どうしても同じように出来なくて。これこそがこのシーンで大事なんですよねっ ! 」

 原作者とヒロイン役の女生徒が意気投合している。
 問題のシーン。
 お手本があるからと見せた。
 ルーとアルの掛け合いだ。

 ヒロインが自分の気持ちを伝え、召使たちに実働部隊を任せようとする。
 だが、彼らは本当に自分の命令で動いてくれるのか。
 命惜しさに逃げるのではないか。
 そこでヒロインは執事アルフレッドに言うのだ。

「三回まわってワンと言いなさい」

 映画と舞台では犬の真似をしてピョンピョンと回りお笑いになるのだが、お手本からの文化祭版ではピケからのシェネでクルクルと回り、ゆっくりと跪いてヒロインの手を取る。
 そして原作にはないセリフが入る。

「それでこそ、アルフレッド。わたくしの執事よ」

 これでコミカルになることなく原作通りに話を進めることができた。

「こんな手があったのねえ。思いつかなかったわ。それにこのお嬢さん、綺麗ねえ。それに優雅。気品もあって。もうルーメリアそのものだわ」
「夏休み前から色々と指導してもらったんですよ。ルーちゃんったらとっても優しくて、同じように出来たらもっといい物が出来たと思います」

 原作者は満足して帰り、舞台演出監督はこれを使いたいけれど、使ったら絶対マネっ子だとばれると頭を抱えた。

「良かったわね、映像流出がなくて。これでおしまいかしら」
「僕たちの脚本はこのまま残るから、校内では使う世代は出ると思うよ。楽しみだよね」

 アルの練習に参加しているうちに、アルはアルフレッドのアル、ルーはルーメリアのルーと呼ばれるようになった。
 これからはあちら夢の世界と同じように呼んでも問題はない。
 素敵な副産物だった。

「勉強はしてあたりまえ。行事には全力投入。アルの高校、とってもステキね」
「全力投入した結果の文化祭浪人する人もいるからね。来年は力の入れ具合に気をつけなくちゃ」
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~

土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。 しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。 そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。 両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。 女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~

にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。 「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。 主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。

【完結済み】ブレイメン公国の気球乗り。異世界転移した俺は特殊スキル気球操縦士を使って優しい赤毛の女の子と一緒に異世界経済を無双する。

屠龍
ファンタジー
山脈の国に降り立った気球乗りと心優しい竜騎士王女の純愛ものです。 「ドラゴンを解剖させてください」 「お前は何を言っているんだ」 日本の大学を卒業して奨学金返済の為に観光施設で気球乗りとして働いていた水無瀬隼人(みなせはやと)が謎の風に乗って飛ばされたのは異世界にある山脈の国ブレイメン公国。隼人が出会ったのは貧しくも誇り高く懸命に生きるブレイメン公国の人々でした。しかしこのブレイメン公国険しい山国なので地下資源は豊富だけど運ぶ手段がない。「俺にまかせろ!!」意気込んで気球を利用して自然環境を克服していく隼人。この人たちの為に知識チートで出来る事を探すうちに様々な改革を提案していきます。「銀山経営を任されたらやっぱ灰吹き法だよな」「文字書きが出来ない人が殆どだから学校作らなきゃ」日本の大学で学んだ日本の知識を使って大学を設立し教育の基礎と教師を量産する隼人と、ブレイメン公国の為に人生の全てを捧げた公女クリスと愛し合う関係になります。強くて健気な美しい竜騎士クリス公女と気球をきっかけにした純愛恋愛物語です。 。 第17回ファンタジー小説大賞参加作品です。面白いと思われたらなにとぞ投票をお願いいたします。

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

処理中です...