149 / 461
王都・オーケン・アロンの陰謀 ? 編
出会っちゃったよ、ごめん
しおりを挟む
あたしは今日もシジル地区で冒険者見習をやっている。
お姉さまたちは王都のグランドギルドで活動を始めるそうだ。
いいなあ。
あたしも一緒に行きたかったけど、あのエロ爺親子のせいで有名人になってしまっている。
それにまともな冒険者になってるって、シジル地区のギルドに知られるわけにはいかないのだ。
「ここも壊されている。一体どうしたんだ」
シジル地区の冒険者ギルドでは、急ピッチで祠の修復が行われている。
直しても直しても気が付くと壊されているのだ。
きれいさっぱり更地になっているところもあるという。
そうするとその場所に新しく祠を立てて、その辺の石をお祀りする。
高価な清酒がどんどん使われている。
お酒はギルドから配布されるが、こんなにバンバン使っても大丈夫なんだろうか。
「こうなると誰かが組織的に命じているとしか思えないな」
「でも、こんなことして何になるの ? わざわざ壊すなんて、理由がわからないわ」
ミルズさんとアノーラさんが悔しそうに言う。
本来は自分たちにあった依頼を選んで受けるのだが、今はギルドで割り振って出来る限り祠の修復に当たる様になっている。
建具屋さんはその場で組み立てられる祠をたくさん作って、それをいくつか持って祠を回る。
冒険者たちは大忙しだ。
「この丘の上のはこの間修理しましたよね」
あたしは今日初めてもらった祠の配置地図を見ながら聞いた。
祠、結構な数ある。
王都の外をぐるりと取り囲むように、百以上もあった。
これだけあれば、確かに全員で一致協力して回るしかないだろう。
なのにその隙をついて壊しまくるって、本当に誰がやっているんだろう。
「そういえば、お嬢様の家庭教師の先生がびっくりしていましたよ」
「あら、なんで ?」
「王都の外に祠があるなんて知らなかったって。宗教学と民間信仰の大発見だっておっしゃって、王宮の図書館に閉じこもっちゃって、お嬢様のお勉強がすすまないってお方様が嘆いていらっしゃいました」
「「アンシアっ ?! 」」
『白い狼』の三人がギョッとして叫ぶ。
「まさか、冒険者ギルドの話はしてないわよね ?!」
「してないですよ。ギルマスからも止められているし。なんでダメなのか知りませんけど」
「それで、どうして祠の話なんかしたんだ」
ラムジーさんが引きつった顔で聞いてくる。
「あの、お嬢様の生まれたお国にもドウソジンっていう祠があるんだそうです。お花をささげたりお掃除したりして手を合わせるんだって聞いて、シジル地区でも似たような風習があるってお話したんです。あの、ダメでしたか ?」
先輩たちが真っ青になっている。
やっぱりバレたらヤバイって知ってるんだ。
「お嬢様はご自分の故郷と同じような風習があるって、とても喜んでいらっしゃいました。お小さい時からお出かけなさるとき、必ず手を合わせてらっしゃったんですって。とても懐かしそうに・・・いえ、お寂しそうでした」
「・・・そうか」
ミルズさんがあぁと、お姉さまの生い立ちを思い出したのか少し表情を和らげる。
「不思議なものね。海を隔てて全然違う国で、同じようなことをしているなんてね」
「アンシア、今回は良いけれど、あまりシジル地区の内情を外で話してくれるな。わかっていると思うが、この街は外とは色々違うんだ」
シジル地区はこの街の中で全てが終わっている。
王都の他の地区と関わることはない。
あたしは王立魔法学園に通ったけど、それだってものすごく異例なことだった。
冒険者ギルドにしろ祠の事にしろ、この街には何が隠されているんだろう。
みんなで丘の上に向かう。
この間壊されて修復した祠がある場所だ。
「あら、誰かいるわ」
「変だな。ここの担当は俺たちのはずだが」
祠の前に数人が立っているのが見える。
祠に近づくにつれその姿がはっきりとしてくる。
「アンシアちゃん ?」
やばっ、お姉さまだ !
◎
丘の下から上がってきた人たちを見て、思わず名前を呼んでしまった。
「アンシア、知り合いか ?」
「え、ええっと、知り合いというか、その・・・」
「知り合いじゃあないが、彼女のことは知っている」
エイヴァン兄様がずいと前に出る。
「昨日ヒルデブランドから来たエイヴァンだ。王都では今日からの活動になる。よろしく」
「ヒルデブランド・・・そうか。それでアンシアを知っていたのか」
「ヒルデブランドで彼女を知らない奴はいないぞ。有名人だからな。『迷子のアンシア』って」
なんだそれって顔をしているのは男の人二人と女の人一人。
アンシアちゃんと一緒ってことはシジル地区の冒険者さんかな。
「あのお、馴れ馴れしく呼んでごめんね。でもあなた、いつも街の中をグルグルしてたから、なんだか友達みたいな気がしちゃって。私、ルーよ。よろしくね」
「疾風のルーという。今年の新人王だ。俺はディードリッヒ、こっちはアルだ」
初対面の顔をして自己紹介する私たち。
「アンシアです。あの、有名な冒険者パーティーですよね。『ルーと素敵な仲間たち ( 仮 ) 』って」
「地元じゃ負け知らずってだけだ。王都じゃ新人だな」
執事姿の時と真逆の雰囲気で、エイヴァン兄様が手を差し出して握手する。
「ところでエイヴァンさんは何故ここへ ? ここは私たちの持ち場ですけれど」
「アンシアっ !」
お姉さんはアンシアちゃんを後ろに引っ込める。
何か知られたくないことがあるらしい。
多分祠のことだ。
「え、持ち場ってなあに ? 私たち王都のことって良く知らなくて」
「それはですねえ、ほら、こういうところを順番に回ってですねえ」
アンシアちゃんが大きな紙を広げてみせる。
王都周辺の地図のようだ。
「アンシア、しまえ。他人に見せるものじゃない」
アンシアちゃんは不思議そうな顔をして地図をしまう。
だが、その前にしっかり写真魔法を使わせてもらった。
止めるのが遅いよ、お兄さん。
「パーティーごとに特別な地図を作るのは常識だったな。ルー、謝るんだ」
「あの、ごめんなさい」
「いや、こっちも教えていなかったからな」
私とアンシアちゃんは二人でしょぼくれ・・・てる振りをする。
「俺たちはこの辺りに六角大熊猫が出たという噂の確認にきた。もし本当なら被害が出る前に討伐隊を組まねばならん。そちらではそんな噂を聞いていないか ?」
「いや、だが、雪解けからこっち、中型以上の魔物が増えてはいる。しかし六角大熊猫を見たという話はきいていない」
前にアンシアちゃんが言ってたのと同じだ。
「ルー、どうだ。魔物の気配はするか」
えっと、探してこいってことかな ?
ヒルデブランドでアンシアちゃんを探した時のように、周りの空気に集中する。
「おい、何をしているんだ」
男の人が何か言ってる。
「こいつは魔物やらの探し物の魔法が使えるんだ。いま、この付近の魔物を探しているところだ」
「・・・そんな。詠唱無しで・・・そんなことができるの ?」
「ヒルデブランドの冒険者さんたちは、一々詠唱なんて使わないんです。生活魔法と同じくらい簡単に魔法を使うんです」
アンシアちゃんがシジル地区の皆さんに説明してくれている。
目を閉じて意識を遠くに広げていく。
指が自然に一方を指し示する
「あっちから、何か来ます。光は三つ。小さいのが一つ。大きいのが二つ。凄く早い」
「三つ ? 何かわかるか・・・いや、わかったっ !」
エイヴァン兄様の声に目を開けると・・・。
巨大なパンダが何かに追われるかのようにこちらに爆走していた。
お姉さまたちは王都のグランドギルドで活動を始めるそうだ。
いいなあ。
あたしも一緒に行きたかったけど、あのエロ爺親子のせいで有名人になってしまっている。
それにまともな冒険者になってるって、シジル地区のギルドに知られるわけにはいかないのだ。
「ここも壊されている。一体どうしたんだ」
シジル地区の冒険者ギルドでは、急ピッチで祠の修復が行われている。
直しても直しても気が付くと壊されているのだ。
きれいさっぱり更地になっているところもあるという。
そうするとその場所に新しく祠を立てて、その辺の石をお祀りする。
高価な清酒がどんどん使われている。
お酒はギルドから配布されるが、こんなにバンバン使っても大丈夫なんだろうか。
「こうなると誰かが組織的に命じているとしか思えないな」
「でも、こんなことして何になるの ? わざわざ壊すなんて、理由がわからないわ」
ミルズさんとアノーラさんが悔しそうに言う。
本来は自分たちにあった依頼を選んで受けるのだが、今はギルドで割り振って出来る限り祠の修復に当たる様になっている。
建具屋さんはその場で組み立てられる祠をたくさん作って、それをいくつか持って祠を回る。
冒険者たちは大忙しだ。
「この丘の上のはこの間修理しましたよね」
あたしは今日初めてもらった祠の配置地図を見ながら聞いた。
祠、結構な数ある。
王都の外をぐるりと取り囲むように、百以上もあった。
これだけあれば、確かに全員で一致協力して回るしかないだろう。
なのにその隙をついて壊しまくるって、本当に誰がやっているんだろう。
「そういえば、お嬢様の家庭教師の先生がびっくりしていましたよ」
「あら、なんで ?」
「王都の外に祠があるなんて知らなかったって。宗教学と民間信仰の大発見だっておっしゃって、王宮の図書館に閉じこもっちゃって、お嬢様のお勉強がすすまないってお方様が嘆いていらっしゃいました」
「「アンシアっ ?! 」」
『白い狼』の三人がギョッとして叫ぶ。
「まさか、冒険者ギルドの話はしてないわよね ?!」
「してないですよ。ギルマスからも止められているし。なんでダメなのか知りませんけど」
「それで、どうして祠の話なんかしたんだ」
ラムジーさんが引きつった顔で聞いてくる。
「あの、お嬢様の生まれたお国にもドウソジンっていう祠があるんだそうです。お花をささげたりお掃除したりして手を合わせるんだって聞いて、シジル地区でも似たような風習があるってお話したんです。あの、ダメでしたか ?」
先輩たちが真っ青になっている。
やっぱりバレたらヤバイって知ってるんだ。
「お嬢様はご自分の故郷と同じような風習があるって、とても喜んでいらっしゃいました。お小さい時からお出かけなさるとき、必ず手を合わせてらっしゃったんですって。とても懐かしそうに・・・いえ、お寂しそうでした」
「・・・そうか」
ミルズさんがあぁと、お姉さまの生い立ちを思い出したのか少し表情を和らげる。
「不思議なものね。海を隔てて全然違う国で、同じようなことをしているなんてね」
「アンシア、今回は良いけれど、あまりシジル地区の内情を外で話してくれるな。わかっていると思うが、この街は外とは色々違うんだ」
シジル地区はこの街の中で全てが終わっている。
王都の他の地区と関わることはない。
あたしは王立魔法学園に通ったけど、それだってものすごく異例なことだった。
冒険者ギルドにしろ祠の事にしろ、この街には何が隠されているんだろう。
みんなで丘の上に向かう。
この間壊されて修復した祠がある場所だ。
「あら、誰かいるわ」
「変だな。ここの担当は俺たちのはずだが」
祠の前に数人が立っているのが見える。
祠に近づくにつれその姿がはっきりとしてくる。
「アンシアちゃん ?」
やばっ、お姉さまだ !
◎
丘の下から上がってきた人たちを見て、思わず名前を呼んでしまった。
「アンシア、知り合いか ?」
「え、ええっと、知り合いというか、その・・・」
「知り合いじゃあないが、彼女のことは知っている」
エイヴァン兄様がずいと前に出る。
「昨日ヒルデブランドから来たエイヴァンだ。王都では今日からの活動になる。よろしく」
「ヒルデブランド・・・そうか。それでアンシアを知っていたのか」
「ヒルデブランドで彼女を知らない奴はいないぞ。有名人だからな。『迷子のアンシア』って」
なんだそれって顔をしているのは男の人二人と女の人一人。
アンシアちゃんと一緒ってことはシジル地区の冒険者さんかな。
「あのお、馴れ馴れしく呼んでごめんね。でもあなた、いつも街の中をグルグルしてたから、なんだか友達みたいな気がしちゃって。私、ルーよ。よろしくね」
「疾風のルーという。今年の新人王だ。俺はディードリッヒ、こっちはアルだ」
初対面の顔をして自己紹介する私たち。
「アンシアです。あの、有名な冒険者パーティーですよね。『ルーと素敵な仲間たち ( 仮 ) 』って」
「地元じゃ負け知らずってだけだ。王都じゃ新人だな」
執事姿の時と真逆の雰囲気で、エイヴァン兄様が手を差し出して握手する。
「ところでエイヴァンさんは何故ここへ ? ここは私たちの持ち場ですけれど」
「アンシアっ !」
お姉さんはアンシアちゃんを後ろに引っ込める。
何か知られたくないことがあるらしい。
多分祠のことだ。
「え、持ち場ってなあに ? 私たち王都のことって良く知らなくて」
「それはですねえ、ほら、こういうところを順番に回ってですねえ」
アンシアちゃんが大きな紙を広げてみせる。
王都周辺の地図のようだ。
「アンシア、しまえ。他人に見せるものじゃない」
アンシアちゃんは不思議そうな顔をして地図をしまう。
だが、その前にしっかり写真魔法を使わせてもらった。
止めるのが遅いよ、お兄さん。
「パーティーごとに特別な地図を作るのは常識だったな。ルー、謝るんだ」
「あの、ごめんなさい」
「いや、こっちも教えていなかったからな」
私とアンシアちゃんは二人でしょぼくれ・・・てる振りをする。
「俺たちはこの辺りに六角大熊猫が出たという噂の確認にきた。もし本当なら被害が出る前に討伐隊を組まねばならん。そちらではそんな噂を聞いていないか ?」
「いや、だが、雪解けからこっち、中型以上の魔物が増えてはいる。しかし六角大熊猫を見たという話はきいていない」
前にアンシアちゃんが言ってたのと同じだ。
「ルー、どうだ。魔物の気配はするか」
えっと、探してこいってことかな ?
ヒルデブランドでアンシアちゃんを探した時のように、周りの空気に集中する。
「おい、何をしているんだ」
男の人が何か言ってる。
「こいつは魔物やらの探し物の魔法が使えるんだ。いま、この付近の魔物を探しているところだ」
「・・・そんな。詠唱無しで・・・そんなことができるの ?」
「ヒルデブランドの冒険者さんたちは、一々詠唱なんて使わないんです。生活魔法と同じくらい簡単に魔法を使うんです」
アンシアちゃんがシジル地区の皆さんに説明してくれている。
目を閉じて意識を遠くに広げていく。
指が自然に一方を指し示する
「あっちから、何か来ます。光は三つ。小さいのが一つ。大きいのが二つ。凄く早い」
「三つ ? 何かわかるか・・・いや、わかったっ !」
エイヴァン兄様の声に目を開けると・・・。
巨大なパンダが何かに追われるかのようにこちらに爆走していた。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
〈完結〉この女を家に入れたことが父にとっての致命傷でした。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」アリサは父の後妻の言葉により、家を追い出されることとなる。
だがそれは待ち望んでいた日がやってきたでもあった。横領の罪で連座蟄居されられていた祖父の復活する日だった。
十年前、八歳の時からアリサは父と後妻により使用人として扱われてきた。
ところが自分の代わりに可愛がられてきたはずの異母妹ミュゼットまでもが、義母によって使用人に落とされてしまった。義母は自分の周囲に年頃の女が居ること自体が気に食わなかったのだ。
元々それぞれ自体は仲が悪い訳ではなかった二人は、お互い使用人の立場で二年間共に過ごすが、ミュゼットへの義母の仕打ちの酷さに、アリサは彼女を乳母のもとへ逃がす。
そして更に二年、とうとうその日が来た……
今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活
mio
ファンタジー
なんやかんや、無理矢理あいつに異世界へと連れていかれました。
こうなったら仕方ない。とにかく、平和に楽しく暮らしていこう。
なぜ、少女は異世界へと連れてこられたのか。
自分の中に眠る力とは何なのか。
その答えを知った時少女は、ある決断をする。
長い間更新をさぼってしまってすいませんでした!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる