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王都・オーケン・アロンの陰謀 ? 編
お嬢様はお怒りのようです
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「お前、エイヴァンだな」
「はい、いかにも私の名前はエイヴァン・スケルシュで間違いございませんよ」
黒髪の侍従はニヤッと笑うと、軽ろやかに馬車後部に立つ。
「出発を」
鐘の合図とともに可愛らしい馬車が静々と進んでいく。
それを見送ってグレイス副団長は急ぎ近衛の隊舎に戻った。
◎
グレイス公爵は湿布やら包帯やらで、なかなか痛々しい姿でソファに横たわっていた。
「やりすぎだろう、バルドリック。かなり痛むんだが」
「自業自得だ、親父殿。おかげで嫁候補に逃げられたぞ」
「はあ ?」
公爵は顔を冷やしていた布を離して起き上がった
「どっちだ」
「あんたがお触りしたほうだ。エロ爺の娘になるのは嫌だと皇后陛下の前で泣いて断られた。どうしてくれる」
「・・・すまん」
ソファに座りなおした公爵は息子にペコリと頭を下げた。
「令嬢のほうもいいんだが、あのメイドは未完成な分、鍛えがいがありそうだ。気の強さがたまらない。いい選択だな」
「だから断られたと言ってるだろうが。ところでご令嬢の近侍だが・・・」
水差しを口にあててゴクゴクと飲み干した公爵はグイっと腕で口元を拭く。
「エイヴァンがいたな」
「気がついていたのか、親父殿」
「ああ、あの剣筋は間違いなく『疾風』由来のものだからな。すぐわかった」
生活魔法で再び水差しを満たすと、今度はちゃんとコップを使って飲む。
「なんだ、その『疾風』ってのは」
「私が子供の頃に活躍していた冒険者のあだ名だ。本名は・・・忘れた。40年以上前だからな。引退してすぐ、地元に帰る前に近衛の訓練場で剣技を見せてもらった。私は十にもならない子供だったが、その鮮やかな剣に見とれてしまったよ。なんとかあの域に近づきたいと思ったが、無理だったなあ」
目を閉じればあの日の興奮を思い出す。
引退するくらいだから。最盛期はどのくらい凄かったのか。
細身の体から繰り出される無駄のない動きと鋭い剣筋。
あんな剣を振いたい。
そう思って鍛錬を続けてきたが、気づけばあの人が引退した年を追い越してしまった。
「多分エイヴァンはあの人の玄孫弟子くらいなんじゃないかと思うぞ。そしてルチア姫も含めて稽古をつけたのがエイヴァンだろう。全員同じ剣筋だ」
「なかなかに凄い腕だったな、親父殿」
「ルチア姫の剣は迷いがない。あの優雅な動きは一番あの人に近い。赤毛の少年の方は守りの剣だな」
「ああ、最低限の攻撃で確実に武器をはじいていた。それにアンシア殿以外はかなり手を抜いていた。それで負けてるんだから、もう少し鍛えなおさなくてはな」
さて、帰るかとソファから立とうとする公爵。
それを押しとどめる息子。
「母上から伝言だ。宗秩省の沙汰が出るまで帰ってくるなとさ。しばらく顔を見たくないそうだ」
「なんだと ? ミアちゃんがそんなことを ?!」
公爵の顔色がサッと変わる。
「おい、いい加減に自分の妻をちゃん付けで呼ぶのはやめろ、気持ちが悪い」
「何を言う。呼び続けて五十余年。今さら変えられるか」
またはじまった。
団長付きの副官と事務官があきれ顔で机の書類を片付ける。
今日はもう仕事にならないな。
何日かに一度繰り広げられる親子漫才を無視して、部下たちはサッサと帰り支度を始めた。
◎
翌日、バルドリック・デ・デオ・グレイス公爵子息はダルヴィマール侯爵家のドアを叩いていた。
「ようこそお越しくださいました、副団長様」
案内された居間にルチア姫がにこやかに入ってきた。
副団長は立ち上がり礼で迎える。
「本日は昨日の父の蛮行の謝罪に参りました。アンシア殿はどちらに ?」
「・・・実は昨日から発熱して休んでおります」
原因はあれしかない。
グレイス副団長は深々と頭を下げる。
「この度は御一行への強襲、姫の近侍への無体な振舞い、申し開きの余地もございません。ただいまは宗秩省の沙汰を待っているところではありますが、当家で出来ることであればいかほどのものでも受け入れます。もちろん、昨日の婚姻申し込みを撤回するつもりもございません」
「婚姻申し込み ? そのようなこと、いつなさったのですか ?」
ルチア姫は不思議そうな顔をしている。
「もしや姫はこの国の婚礼事情をご存知ではない ?」
「主は外国の出でございますゆえ」
こげ茶の髪の侍女が良い香りの茶を差し出しながら言う。
バルドリックはまずそこから説明しなくてはいけないかと座りなおした。
◎
「そうですか。あれが婚姻申し込みだったのですか。だからアンシアは戸惑っていたのですね」
「残念ながら断られてしまいましたが」
納得がいったという顔でルチア姫が聞いてきた。
「副団長様は・・・」
「バルドリックとお呼びください」
「・・・バルドリック様は何故アンシアにプロ・・・申し込みをなさったのですか。彼女は平民でシジル地区の出身です。皇室の血筋である公爵家とは月と亀ほどの差があります。責任を取るとおっしゃっても、貴族社会であの子がどんな扱いを受けるか。それにこの後あなたに真に愛するお方が出来たらどうなさいますか」
ルチア姫の瞳が私の侍女を娶るだけ娶って、お飾りの形だけの妻にするのかと聞いている。
「姫、父の恥ずべき行いの責任は取らねばなりません。だからと言って、生涯を共にしたいと思わないご婦人に申し込みをすることはございません。私はアンシア殿の主を思う気持ちに胸を打たれました」
「怒っただけですけれど」
ルチア姫が扇子で口元を隠し肩をすくめる。
「我がグレイス家は代々近衛を束ねる役目を担っております。その妻が自ら剣を手に取ることもできず、誰かに守られて隠れているような女人であってはならないのです。夫の帰りをまつ間、屋敷を守り、王宮を守り、王都の人々を守ることが出来るような、大きな器を持つ女性こそが我が家の女主人に相応しい。アンシア殿こそがそうであると判断しました」
「・・・バルドリック様はおいくつですか」
「28になりますが」
ルチア姫は深いため息をつくと困ったような顔をした。
「アンシアは私と同じ16才。彼女の人生は始まったばかりです。これからたくさんの事を経験して、学んで楽しんで、自らの手で未来を切り開いていこうとしているのに、主である私がその全てを捨てて一回りも年上の方に嫁げと命じることはできません」
考えられないと言いたげに姫が首を横に振る。
「彼女の人生は彼女のものです。謝罪のための求婚はおやめください。そして我が家への謝罪であれば両親に。若い騎士様方のことでしたら、多少は楽しめましたから特に何も望みません」
「ルチア姫・・・」
「お話はこれでお済みでしょうか ?」
「姫っ ! エイヴァン、助けてくれっ !」
歩きかけたルチア姫の足が止まった。
「スケルシュさん、お知り合い ?」
「はい、駆け出しの頃のですが」
「では積もるお話もあるでしょうから、ゆっくりなさってくださいな。そうそう、次はもう少しお強い方をお願いいたしますわ。中途半端に体を動かすのは好みません」
それでは私はこれで、と言ってルチア姫は侍女を連れて部屋を出ていく。
その後ろ姿ははっきりと『とっとと帰りやがれ』と言っていた。
================================
お読みいただきありがとうございます。
ストックがきれましたので、次回からは奇数日の朝の更新になります。
よろしくお願い申し上げます。
「はい、いかにも私の名前はエイヴァン・スケルシュで間違いございませんよ」
黒髪の侍従はニヤッと笑うと、軽ろやかに馬車後部に立つ。
「出発を」
鐘の合図とともに可愛らしい馬車が静々と進んでいく。
それを見送ってグレイス副団長は急ぎ近衛の隊舎に戻った。
◎
グレイス公爵は湿布やら包帯やらで、なかなか痛々しい姿でソファに横たわっていた。
「やりすぎだろう、バルドリック。かなり痛むんだが」
「自業自得だ、親父殿。おかげで嫁候補に逃げられたぞ」
「はあ ?」
公爵は顔を冷やしていた布を離して起き上がった
「どっちだ」
「あんたがお触りしたほうだ。エロ爺の娘になるのは嫌だと皇后陛下の前で泣いて断られた。どうしてくれる」
「・・・すまん」
ソファに座りなおした公爵は息子にペコリと頭を下げた。
「令嬢のほうもいいんだが、あのメイドは未完成な分、鍛えがいがありそうだ。気の強さがたまらない。いい選択だな」
「だから断られたと言ってるだろうが。ところでご令嬢の近侍だが・・・」
水差しを口にあててゴクゴクと飲み干した公爵はグイっと腕で口元を拭く。
「エイヴァンがいたな」
「気がついていたのか、親父殿」
「ああ、あの剣筋は間違いなく『疾風』由来のものだからな。すぐわかった」
生活魔法で再び水差しを満たすと、今度はちゃんとコップを使って飲む。
「なんだ、その『疾風』ってのは」
「私が子供の頃に活躍していた冒険者のあだ名だ。本名は・・・忘れた。40年以上前だからな。引退してすぐ、地元に帰る前に近衛の訓練場で剣技を見せてもらった。私は十にもならない子供だったが、その鮮やかな剣に見とれてしまったよ。なんとかあの域に近づきたいと思ったが、無理だったなあ」
目を閉じればあの日の興奮を思い出す。
引退するくらいだから。最盛期はどのくらい凄かったのか。
細身の体から繰り出される無駄のない動きと鋭い剣筋。
あんな剣を振いたい。
そう思って鍛錬を続けてきたが、気づけばあの人が引退した年を追い越してしまった。
「多分エイヴァンはあの人の玄孫弟子くらいなんじゃないかと思うぞ。そしてルチア姫も含めて稽古をつけたのがエイヴァンだろう。全員同じ剣筋だ」
「なかなかに凄い腕だったな、親父殿」
「ルチア姫の剣は迷いがない。あの優雅な動きは一番あの人に近い。赤毛の少年の方は守りの剣だな」
「ああ、最低限の攻撃で確実に武器をはじいていた。それにアンシア殿以外はかなり手を抜いていた。それで負けてるんだから、もう少し鍛えなおさなくてはな」
さて、帰るかとソファから立とうとする公爵。
それを押しとどめる息子。
「母上から伝言だ。宗秩省の沙汰が出るまで帰ってくるなとさ。しばらく顔を見たくないそうだ」
「なんだと ? ミアちゃんがそんなことを ?!」
公爵の顔色がサッと変わる。
「おい、いい加減に自分の妻をちゃん付けで呼ぶのはやめろ、気持ちが悪い」
「何を言う。呼び続けて五十余年。今さら変えられるか」
またはじまった。
団長付きの副官と事務官があきれ顔で机の書類を片付ける。
今日はもう仕事にならないな。
何日かに一度繰り広げられる親子漫才を無視して、部下たちはサッサと帰り支度を始めた。
◎
翌日、バルドリック・デ・デオ・グレイス公爵子息はダルヴィマール侯爵家のドアを叩いていた。
「ようこそお越しくださいました、副団長様」
案内された居間にルチア姫がにこやかに入ってきた。
副団長は立ち上がり礼で迎える。
「本日は昨日の父の蛮行の謝罪に参りました。アンシア殿はどちらに ?」
「・・・実は昨日から発熱して休んでおります」
原因はあれしかない。
グレイス副団長は深々と頭を下げる。
「この度は御一行への強襲、姫の近侍への無体な振舞い、申し開きの余地もございません。ただいまは宗秩省の沙汰を待っているところではありますが、当家で出来ることであればいかほどのものでも受け入れます。もちろん、昨日の婚姻申し込みを撤回するつもりもございません」
「婚姻申し込み ? そのようなこと、いつなさったのですか ?」
ルチア姫は不思議そうな顔をしている。
「もしや姫はこの国の婚礼事情をご存知ではない ?」
「主は外国の出でございますゆえ」
こげ茶の髪の侍女が良い香りの茶を差し出しながら言う。
バルドリックはまずそこから説明しなくてはいけないかと座りなおした。
◎
「そうですか。あれが婚姻申し込みだったのですか。だからアンシアは戸惑っていたのですね」
「残念ながら断られてしまいましたが」
納得がいったという顔でルチア姫が聞いてきた。
「副団長様は・・・」
「バルドリックとお呼びください」
「・・・バルドリック様は何故アンシアにプロ・・・申し込みをなさったのですか。彼女は平民でシジル地区の出身です。皇室の血筋である公爵家とは月と亀ほどの差があります。責任を取るとおっしゃっても、貴族社会であの子がどんな扱いを受けるか。それにこの後あなたに真に愛するお方が出来たらどうなさいますか」
ルチア姫の瞳が私の侍女を娶るだけ娶って、お飾りの形だけの妻にするのかと聞いている。
「姫、父の恥ずべき行いの責任は取らねばなりません。だからと言って、生涯を共にしたいと思わないご婦人に申し込みをすることはございません。私はアンシア殿の主を思う気持ちに胸を打たれました」
「怒っただけですけれど」
ルチア姫が扇子で口元を隠し肩をすくめる。
「我がグレイス家は代々近衛を束ねる役目を担っております。その妻が自ら剣を手に取ることもできず、誰かに守られて隠れているような女人であってはならないのです。夫の帰りをまつ間、屋敷を守り、王宮を守り、王都の人々を守ることが出来るような、大きな器を持つ女性こそが我が家の女主人に相応しい。アンシア殿こそがそうであると判断しました」
「・・・バルドリック様はおいくつですか」
「28になりますが」
ルチア姫は深いため息をつくと困ったような顔をした。
「アンシアは私と同じ16才。彼女の人生は始まったばかりです。これからたくさんの事を経験して、学んで楽しんで、自らの手で未来を切り開いていこうとしているのに、主である私がその全てを捨てて一回りも年上の方に嫁げと命じることはできません」
考えられないと言いたげに姫が首を横に振る。
「彼女の人生は彼女のものです。謝罪のための求婚はおやめください。そして我が家への謝罪であれば両親に。若い騎士様方のことでしたら、多少は楽しめましたから特に何も望みません」
「ルチア姫・・・」
「お話はこれでお済みでしょうか ?」
「姫っ ! エイヴァン、助けてくれっ !」
歩きかけたルチア姫の足が止まった。
「スケルシュさん、お知り合い ?」
「はい、駆け出しの頃のですが」
「では積もるお話もあるでしょうから、ゆっくりなさってくださいな。そうそう、次はもう少しお強い方をお願いいたしますわ。中途半端に体を動かすのは好みません」
それでは私はこれで、と言ってルチア姫は侍女を連れて部屋を出ていく。
その後ろ姿ははっきりと『とっとと帰りやがれ』と言っていた。
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