102 / 461
ヒルデブランドの四季 ~ 一年目・秋から冬
年に一度のベナンダンティ総会開幕
しおりを挟む
100話目になります。
ここのでお読みいただきありがとうございます。
記念に明日も更新いたしますので、よろしくお願いいたします。
===================================
『ルーは一曲踊ること』
印刷された招待状に添えられた手書きの文字は、間違いなくギルマスの手蹟。
「どうしたらいいと思う、アル」
「まだ時間もあるし、本人に聞いたほうがいいんじゃない ? 一緒に行くよ。踊るなら伴奏は僕しかいないし」
そんなわけでギルドに逆戻りした私たちを待っていたのは、ギルマスの「ご老公様のゴリ押し」の一言だった。
「今年からは新人に芸をやらせよとの一言でね。他のスタッフも飲んで食べるだけのパーティは詰まらないと乗ってしまったんだよ。素晴らしい踊りだったんだってね。もう一度見たいとわがままをおっしゃってるんだよ」
「でも、それは確か年越しの祭りに決まったはずです。毎日こちらでもレッスンはしていますけど、準備なんてしてませんよ」
まさか一週間も郵便受けを覗かないとは思わなかったんだよと、ギルマスは苦虫かみ殺した顔で言う。
「もうピアノは武道館に運びこまれているし、サプライズだから参加者に知らせてはいないがね。君が踊らないとご老公様がごねる」
「アンシアちゃんだったらふて寝させとけって言いますよ」
「でも、君はそういう子じゃないよね。そういうわけでよろしく」
「こまりますよ ! 衣装とかどうしたらいいんですか。こっちでチュチュなんて来たら変態扱いされますよ !」
「ヤニス洋装店がご老公様持ちで受けてくれると聞いてるけど、急がないと閉店してしまうよ」
「わぁぁぁぁん、ご老公様のばかぁぁぁぁっ !」
と叫んでも誰かが何かをしてくれるわけではなく、私たちは閉店間際のヤニスさんのお店に飛び込んだのだった。
◎
ヤニス洋装店の皆さんのおかげで、衣装はギリギリ開幕一時間前には出来上がることになった。
もちろんその後お直しとかあるし、ほんっとうにギリギリなんだけど。
ミシンのない完全手縫いのこちらでは、新しく服を作るとなると一日二日じゃ終わらない。
ちゃんとしたドレスを作ろうとしたらどんなに頑張っても一か月以上。
注文した日の一週間以内にとか絶対ない。
そんなものはどうせ手抜きに決まってるから、頼むのはよっぽど切羽詰まった状況にある人だけ。
ここにはナポリ在住特急料金で請け負う凄腕仕立て屋さんはいないのだ。
だから、出来合いのものを何とか加工してもらうことでスピードアップをはかる。
あちらからお取り寄せしたバレエ用の白タイツの上に薄いシフォンのハーレムパンツ。
サーモンピンクのタフタのチュニックは袖部分が同色のシフォンになっていて、幅の広いベルトがアクセントになっている。
ハーレムパンツはこちらでは珍しいものらしく、開脚をして見せたら「普通に作ったら破れるかも」と焦らせた。
バレエの衣装って本当に作るの難しいのよ。
こちらで再現可能なものならお取り寄せしてもいいと言われてるから、ホックとスナップボタンと縫い付け見本も渡しておいた。
鍛冶職人さんがきっとがんばって再現してくれることだろう。
こちらのファッションをワンランクアップさせたぞっと。
翌日、領主館の舞踏室でああでもないこうでもないとアルと二人で伴奏の打ち合わせをしていると、執事のモーリスさんが「お昼をご一緒に」とか「休憩してお茶でも」とか声をかけてくる。
今日はストッパーのセシリアさんがお休みらしい。
「どなたのせいだと思ってるんですか」と返しておいた。
一週間も郵便受け見なかった私も悪いけどさ。
本人の意思を無視してこんなこと企画したんだから、しばらくご老公様とお茶しなくてもいいよねってアルと二人でプンプンしながら打ち合わせを続けた。
◎
「遅いな、アルたちは」
「ご老公様にいきなり余興に踊れと言われたらしいですよ、兄さん。衣装やらなんやらの準備が大変で、間に合うかどうかわからないと連絡が・・・あ、来ましたよ」
冒険者ギルドからの渡り廊下を、二つの影が走って来る。
エイヴァンとディードリッヒは口に人差し指を当て、静かに二人を扉の中に招き入れた。
「開会の前に、今年天に召された仲間たちの為に祈ろう。起立、黙祷」
武道館の一方に作られた舞台の上で、ギルドマスターのマルウィンが合図をする。
その場の全員が首を垂れて目をつぶる。
しばらくの沈黙の後、ギルマスの声が響いた。
「座ってくれ。祈りをありがとう。それでは今年の総会を始めよう」
「待ってくれ、マルウィン殿。その前に部外者を排除したい」
裕福そうな服装の老人が挙手をして発言する。
あれは確か王都で教師をやっている男だったか。
「これはローエンド師。部外者とは誰のことでしょう」
「決まっている。最後に入ってきた娘だ。あれは完全に無関係だろう」
集まっている者たちがエイヴァンたちに一斉に注目した。
◎
「おい、あれって・・・」
「ルーちゃん ? あの子もそうだったの ?」
「だって、ほら、ねえ」
なんかみんなこっち見てヒソヒソ言ってる。
私、なにかしたかな。招待状はもらったよね ?
「ルー、こちらにおいで」
兄様たちが行けと目で言うので、パタパタと走ってギルマスの側に行く。
「紹介しよう。今年私たちの仲間に入った冒険者のルー。ヒルデブランドに住んでいる者は知っているね。半年経たないうちに不可から丙に上がった期待の新人だ」
「ルーです。はじめましての方も顔見知りの方も、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」
胸に右手をあて、五番のポジションから右足を後ろに引き腰を落とす。
舞台挨拶ともカーテシーとも違う、練習後などの礼。
ホウッと言う声が上がる。
「新しい仲間と言うが、証拠はどこにある」
「証拠 ? 証拠などここに・・・ルー、ピアスはどうしたのかね ?」
「そうだ。その娘には我らの仲間である証のピアスがない」
あー、そう言えば忘れてた。
「証のない者がいては話ができぬ。早々に立ち去るがよい」
ローエンド師と呼ばれたおじいちゃんが難しい顔で睨みつけてくる。
怖い。
「待って下さい。彼女は間違いなくベナンダンティです。僕が間の部屋から連れてきました」
アルが急いで舞台上の私たちのところに上がってくる。続いて兄様たちもやってきた。
会場がザワザワと落ち着かない。
アルと兄様たちが私を庇うように立つ。
「そんなことを言って口裏合わせをしていないとは言い切れまい。白と赤のピアスこそ我らの証。仲間だと言うのなら今すぐピアスを見せてみよ」
「ルー、ピアスはどうしたんだ。間違いなくつけていただろう」
「無くすようなものじゃないんだぞ。一体どこへやった」
おじいちゃんの顔も怖いけど、兄様たちの目のほうがもっと怖い。
これは正座からのお説教コース一択だ。
ここは何もなかったかのように・・・。
「ピアスならあるじゃないですか。ほら、ここに」
ニッコリ笑ってほらほらほらと左耳を指さす。
そこにはちゃーんと女性ベナンダンティの証の赤いピアスが光っていた。
ここのでお読みいただきありがとうございます。
記念に明日も更新いたしますので、よろしくお願いいたします。
===================================
『ルーは一曲踊ること』
印刷された招待状に添えられた手書きの文字は、間違いなくギルマスの手蹟。
「どうしたらいいと思う、アル」
「まだ時間もあるし、本人に聞いたほうがいいんじゃない ? 一緒に行くよ。踊るなら伴奏は僕しかいないし」
そんなわけでギルドに逆戻りした私たちを待っていたのは、ギルマスの「ご老公様のゴリ押し」の一言だった。
「今年からは新人に芸をやらせよとの一言でね。他のスタッフも飲んで食べるだけのパーティは詰まらないと乗ってしまったんだよ。素晴らしい踊りだったんだってね。もう一度見たいとわがままをおっしゃってるんだよ」
「でも、それは確か年越しの祭りに決まったはずです。毎日こちらでもレッスンはしていますけど、準備なんてしてませんよ」
まさか一週間も郵便受けを覗かないとは思わなかったんだよと、ギルマスは苦虫かみ殺した顔で言う。
「もうピアノは武道館に運びこまれているし、サプライズだから参加者に知らせてはいないがね。君が踊らないとご老公様がごねる」
「アンシアちゃんだったらふて寝させとけって言いますよ」
「でも、君はそういう子じゃないよね。そういうわけでよろしく」
「こまりますよ ! 衣装とかどうしたらいいんですか。こっちでチュチュなんて来たら変態扱いされますよ !」
「ヤニス洋装店がご老公様持ちで受けてくれると聞いてるけど、急がないと閉店してしまうよ」
「わぁぁぁぁん、ご老公様のばかぁぁぁぁっ !」
と叫んでも誰かが何かをしてくれるわけではなく、私たちは閉店間際のヤニスさんのお店に飛び込んだのだった。
◎
ヤニス洋装店の皆さんのおかげで、衣装はギリギリ開幕一時間前には出来上がることになった。
もちろんその後お直しとかあるし、ほんっとうにギリギリなんだけど。
ミシンのない完全手縫いのこちらでは、新しく服を作るとなると一日二日じゃ終わらない。
ちゃんとしたドレスを作ろうとしたらどんなに頑張っても一か月以上。
注文した日の一週間以内にとか絶対ない。
そんなものはどうせ手抜きに決まってるから、頼むのはよっぽど切羽詰まった状況にある人だけ。
ここにはナポリ在住特急料金で請け負う凄腕仕立て屋さんはいないのだ。
だから、出来合いのものを何とか加工してもらうことでスピードアップをはかる。
あちらからお取り寄せしたバレエ用の白タイツの上に薄いシフォンのハーレムパンツ。
サーモンピンクのタフタのチュニックは袖部分が同色のシフォンになっていて、幅の広いベルトがアクセントになっている。
ハーレムパンツはこちらでは珍しいものらしく、開脚をして見せたら「普通に作ったら破れるかも」と焦らせた。
バレエの衣装って本当に作るの難しいのよ。
こちらで再現可能なものならお取り寄せしてもいいと言われてるから、ホックとスナップボタンと縫い付け見本も渡しておいた。
鍛冶職人さんがきっとがんばって再現してくれることだろう。
こちらのファッションをワンランクアップさせたぞっと。
翌日、領主館の舞踏室でああでもないこうでもないとアルと二人で伴奏の打ち合わせをしていると、執事のモーリスさんが「お昼をご一緒に」とか「休憩してお茶でも」とか声をかけてくる。
今日はストッパーのセシリアさんがお休みらしい。
「どなたのせいだと思ってるんですか」と返しておいた。
一週間も郵便受け見なかった私も悪いけどさ。
本人の意思を無視してこんなこと企画したんだから、しばらくご老公様とお茶しなくてもいいよねってアルと二人でプンプンしながら打ち合わせを続けた。
◎
「遅いな、アルたちは」
「ご老公様にいきなり余興に踊れと言われたらしいですよ、兄さん。衣装やらなんやらの準備が大変で、間に合うかどうかわからないと連絡が・・・あ、来ましたよ」
冒険者ギルドからの渡り廊下を、二つの影が走って来る。
エイヴァンとディードリッヒは口に人差し指を当て、静かに二人を扉の中に招き入れた。
「開会の前に、今年天に召された仲間たちの為に祈ろう。起立、黙祷」
武道館の一方に作られた舞台の上で、ギルドマスターのマルウィンが合図をする。
その場の全員が首を垂れて目をつぶる。
しばらくの沈黙の後、ギルマスの声が響いた。
「座ってくれ。祈りをありがとう。それでは今年の総会を始めよう」
「待ってくれ、マルウィン殿。その前に部外者を排除したい」
裕福そうな服装の老人が挙手をして発言する。
あれは確か王都で教師をやっている男だったか。
「これはローエンド師。部外者とは誰のことでしょう」
「決まっている。最後に入ってきた娘だ。あれは完全に無関係だろう」
集まっている者たちがエイヴァンたちに一斉に注目した。
◎
「おい、あれって・・・」
「ルーちゃん ? あの子もそうだったの ?」
「だって、ほら、ねえ」
なんかみんなこっち見てヒソヒソ言ってる。
私、なにかしたかな。招待状はもらったよね ?
「ルー、こちらにおいで」
兄様たちが行けと目で言うので、パタパタと走ってギルマスの側に行く。
「紹介しよう。今年私たちの仲間に入った冒険者のルー。ヒルデブランドに住んでいる者は知っているね。半年経たないうちに不可から丙に上がった期待の新人だ」
「ルーです。はじめましての方も顔見知りの方も、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」
胸に右手をあて、五番のポジションから右足を後ろに引き腰を落とす。
舞台挨拶ともカーテシーとも違う、練習後などの礼。
ホウッと言う声が上がる。
「新しい仲間と言うが、証拠はどこにある」
「証拠 ? 証拠などここに・・・ルー、ピアスはどうしたのかね ?」
「そうだ。その娘には我らの仲間である証のピアスがない」
あー、そう言えば忘れてた。
「証のない者がいては話ができぬ。早々に立ち去るがよい」
ローエンド師と呼ばれたおじいちゃんが難しい顔で睨みつけてくる。
怖い。
「待って下さい。彼女は間違いなくベナンダンティです。僕が間の部屋から連れてきました」
アルが急いで舞台上の私たちのところに上がってくる。続いて兄様たちもやってきた。
会場がザワザワと落ち着かない。
アルと兄様たちが私を庇うように立つ。
「そんなことを言って口裏合わせをしていないとは言い切れまい。白と赤のピアスこそ我らの証。仲間だと言うのなら今すぐピアスを見せてみよ」
「ルー、ピアスはどうしたんだ。間違いなくつけていただろう」
「無くすようなものじゃないんだぞ。一体どこへやった」
おじいちゃんの顔も怖いけど、兄様たちの目のほうがもっと怖い。
これは正座からのお説教コース一択だ。
ここは何もなかったかのように・・・。
「ピアスならあるじゃないですか。ほら、ここに」
ニッコリ笑ってほらほらほらと左耳を指さす。
そこにはちゃーんと女性ベナンダンティの証の赤いピアスが光っていた。
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
異世界をスキルブックと共に生きていく
大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。
美少女に転生して料理して生きてくことになりました。
ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。
飲めないお酒を飲んでぶったおれた。
気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。
その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる