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六十二話 初めてのダブルデートとお店
しおりを挟むいよいよ初めて4人で王都の街に出かける日がやってきた。
私は街にお出かけするだけなのに、元々私の専属侍女クララと担当になった王宮付きの侍女たちに朝早くから湯浴み、全身のマッサージ、髪と爪の手入れをされた。
夜会やパーティーの時とまったく同じにされることに戸惑う私。
「ただ街に出るだけなのにそこまでしなくていいんじゃない?」
と私は言ったのだけれど。
「エンヴェリカ様何をおっしゃいますか!
第二王子殿下とご一緒にお出かけなさるのですから、いつものようにちゃんと準備をして美しく着飾らなければなりません」
と王宮に滞在していた時に担当になった一番年上でしっかり者の侍女たちのまとめ役、ネンナに言われた。
「そういうもの?
でも平民女性のような服装をするのよね?」
そりゃセントバーナル様に美しい、可愛いと思ってもらいたいとは思っているけれど、平民に見えるようにしなきゃいけないのよね?
「お嬢様何をおっしゃっているのですか。
もちろん身分がわからないようにしなければいけませんが、それとこれは話が別です」
長い付き合いのクララに呆れたような顔をされる。
侍女には名呼びでお願いしているけど、クララは幼い頃からだから私をお嬢様と呼ぶ。
私が結婚したらお嬢様とはお呼び出来なくなるので、その時は変えますと言っている。
それで良いけれどね
「話が別?
クララはどうしてそんな顔をするのよ」
私が少し拗ねながら言うともう一人の侍女カリンが私とクララのやりとりにふふっと笑う。
キリカは表情を変えないながらも穏やかに様子を見ながら動いてくれる。
クララだけじゃなく他の侍女たちともだいぶ気安く話せるようになり、冗談を言い合うような仲になった。
幼い頃からずっと私の専属でいてくれて、私が学院に入学した時も自ら手を挙げて王都について来てくれた、長年の友人のようなクララ。
一番年上でしっかり者のネンナ。
侍女たちの中で一番穏やかでおっとりしているカリン。
それから一番年下だけど、冷静で表情があまり変わらないけれど、周りをよく見ていて気遣いが出来るキリカ。
みなとても優しくてそれぞれに気遣いと配慮が出来る素敵な人たちだ。
私は周りの人間に恵まれていると思う。
「そうでございますよ、エンヴェリカ様。
女性たるものいつもお洒落に気を遣い、見目も整えなくてはなりません」
「う~んわかっているのだけど…本当に毎日大変ね」
私はネンナの言葉に溜息をひとつ吐く。
それにクララを始め侍女たちが声を上げて笑う。
そんなふうにしてくれる侍女たちが私は大好きだ。
今日は髪をアップにはせず、下ろして横の髪だけを編み込みにして後ろで止めて髪飾りをしてくれた。
服は白銀だけど、光沢のない控えめな白に近いくるぶしまでのワンピース。
でもあくまでセントバーナル様の髪の色になっている。
金だと華やかになり過ぎてしまうとかで、青の小さな花柄だ。
セントバーナル様の瞳の金は髪飾りとネックレス。
髪飾りとネックレスも宝石があしらわれているけれど、細くて小さく控えめなもの。
これらのワンピースも装飾品もセントバーナル様が選んでくれたもの。
私の身の回りのものはほとんどセントバーナル様が用意してくれている。
本当に有り難いのだけどまだ婚約者なのに、普段の服装までセントバーナル様は自分の私費から用意してくれている。
いいのかな?と今更思ったりしているけど、「私の楽しみだから」と言われてしまえば、あまり言えないのだ。
それから薄く化粧をしてもらった後にワンピースも着せてもらった。
コルセットなど付けなくていいし、ワンピースは一人で脱ぎ着出来るものだけど、せっかく私たちがいるのですからと言われて、いつも着せてもらっている。
着替えが済んだところで、セントバーナル様とジョルジュ様、ミーナが到着したと知らせを受けて門まで侍女二人と向かう。
今日はクララだけが同行してくれる。
セントバーナル様とジョルジュ様の従者、ミーナの侍女、護衛も同行するので一人最小限の人数だ。
門まで行くと、セントバーナル様、ジョルジュ様、ミーナが馬車から下りて立って待っていてくれた。
セントバーナル様は真っ白いシャツに私の髪の薄灰色のパンツとベストを着ている。
ジョルジュ様は真っ白いシャツにミーナの瞳の色の緑のパンツとベスト。
ミーナは薄い緑に小さい黒の花柄のワンピース。
3人とも平民風の服装だけど、どう見ても平民には見えない。
品が漂っていて、立ち姿も背筋がピシッと伸びて美しい。
私は3人の姿が見えて少し早足で向かう。
「みなさまお待たせしました。
みなさまとても平民には見えませんね」
私が言うと、ミーナがクスクスと笑う。
「そう?エンヴェリカも人のこと言えないわよ」
「えええ、私は見たまま平民っぽいわよ」
私が言うとセントバーナル様とジョルジュ様が目を合わせて笑う。
「エンヴェリカとても可愛らしくて似合っているよ」
セントバーナル様が言う。
セントバーナル様はいつも無条件で褒めてくれる。
「セントバーナル様とっても素敵です!」
私が言うと。
「ありがとう、さあそろそろ出かけようか」
「はい!」
セントバーナル様がエスコートしてくれて、馬車に乗り込む。
今日は王家やそれぞれの家の家紋がない黒塗りの馬車だ。
セントバーナル様と私、ジョルジュ様とミーナ、従者、侍女と分かれて4台の馬車で街に向かう。
周りに護衛が馬に乗って移動するけど、あまりに大袈裟にすると身分がバレてしまうので、従者と侍女の馬車が前後を走るが少し離れて走ることになっている。
私はセントバーナル様と二人で馬車に乗り、ワクワクしながら外の景色を見ながら移動した。
そして馬車の中でセントバーナル様が自分と私の髪の色と瞳の色を変える無属性魔法の変化(へんげ)の魔法をかけてくれた。
セントバーナル様の髪と瞳の色が平民によくある茶色に変わった。
セントバーナル様の金の瞳は王族で瞳の継承者様の色だからどれだけ平民風にしていても一発で王族とわかってしまうものね。
セントバーナル様は髪の色と瞳のが変わってもやはり高貴な人っていうのは変わらない。
私も髪の色が茶色になった。
瞳の色は今見れないけど、私も茶色になっているのだろう。
ジョルジュ様とミーナもジョルジュ様が変化(へんげ)の魔法を使って髪と瞳の色を変えているだろうとセントバーナル様は言った。
まずは目的のフルーツタルトが美味しいと評判の店に向かった。
ミーナがそのお店を予約していてくれた。
20分程、馬車で走ってお店の前に横付けして私たちは馬車を下りた。
そのお店は二階建てになっていて、一階が平民、二階が貴族の席となっている。
出入り口も平民と貴族で別々になっていて、二階はすべて個室となっている。
いらぬ騒動を起きなさい為に配慮されているという。
私たちは貴族専用の出入り口から入り、入ってすぐに頭を下げた店員さんがいて、階段を上がった個室の1つに案内された。
個室の室内はそれほど豪華過ぎず、でも瀟洒で落ち着いた品の良い部屋だった。
お店の店員さんは礼儀などもちゃんとしていて、見目は平民っぽかったけど、礼儀やマナーなどは平民って感じじゃなかった。
注文を聞いてから店員さんが部屋を出て行った。
ここは注文するメニュー表というものがテーブルの上に用紙で置いてあり、それを見て選んだ。
そんなことは初めてだった。
私は王都の街にほとんど出たことがないけれど、昔幼い時に家族でお父様の商談で訪れた時に王都の街の食堂で食事をしたことがあったけど、その時はお店の店員さんがどんなメニューがあるか教えてくれて、その中から選ぶものだつた。
「実はこのお店はナターシャ様とヴァネッサお姉様が共同経営しているお店なのよ。
本当はとても人気があってすぐには予約を取れないのだけど、ヴァネッサお姉様にお願いしてズルしちゃったの」
ミーナがテヘッていうような可愛い笑顔をした。
それが可愛くて私は隣に座るセントバーナル様の顔を見て微笑み合う。
ジョルジュ様はミーナが本当に可愛くて仕方ないって顔で瞳を蕩けさせてミーナを見つめている。
何だか砂を吐きそうなくらい甘いわ。
それにしてもこのお店がナターシャとヴァネッサお姉様が共同で経営している!?
「えっ?ナターシャ様とヴァネッサお姉様の共同経営なの!?
凄いわね!出入り口もお店の中も平民と貴族分けられているし、店員さんの礼儀もちゃんとしているし、このメニュー表っていうのも見たことないわ」
私はセントバーナル様と顔を見合わせてから素直に驚いたことを言う。
「そうでしょ!ヴァネッサお姉様はダベンサードル領にいる頃から商才があって、以前はダベンサードル領にたくさん自生してた役立たずの木と言われていたモンファの木から、美容に特化したオイルが抽出出来るのを見つけたのもお姉様で、販売方法を指示したのもお姉様なのよ」
「そうなの!?
モンファの木のことは聞いたことがあるわ。
ダベンサードル辺境伯様名義だったからヴァネッサお姉様が発見して販売するようになったとは知らなかったわ」
ミーナはまるで自分のことのように胸を張ってドヤ顔をする。
「そうなの。
ヴァネッサお姉様は凄いのよ。
それにナターシャ様もよ。
この国で発見されていなかった薬草を発見したのはベルナールド小侯爵様だけど、薬草を国内中に広げたのはナターシャ様だと言われているわ」
ナターシャ様が薬草の広め方や販売の仕方をお父様のベルナールド侯爵様に伝授したのはお母様から聞いたわ。
「ナターシャ様のことはお母様からお聞きしたことあるわ。
ナターシャ様もヴァネッサお姉様も凄いわ!」
私は素直に感動する。
そんな話をしていたら扉をノックする音が聞こえて、お茶とタルトを店員さんが持ってきてくれた。
このお店で一番人気のある季節のフルーツタルトがテーブルに並んだのだけど、キラキラしていていろんなフルーツが乗っていて、見た目も美しい。
「わぁ~食べるのがもったいないくらい綺麗ね」
「本当に!ヴァネッサお姉様のブレンダーザス公爵領は南の方にあってフルーツの種類がとても豊富だし、西の方にあるナターシャ様のご実家のベルナールド侯爵領はとても品質の良い麦が収穫出来ることで有名でしょ?
それと両方の領地は牛の牧場もたくさんあるからこのお店をやろうってことになったみたいなのよ」
そうなのか!
ブレンダーザス公爵領とベルナールド侯爵領が協力すれば、最高品質のフルーツタルトが用意出来るってことなのね。
「本当に素晴らしいわ!
それに店員さんも礼儀正しくてスマートだし、メニュー表も今まで他にはなかったことよね?」
ミーナが興奮気味に話すけど、私も興奮してきた。
「二人とも嬉しいのはわかるけど、せっかくの出来立ての温かいお茶が出てきたよ。
まずはお茶とタルトを味わってからにしないかい?」
ジョルジュ様が苦笑いしながら言ってきた。
「あら、ごめんなさい。
つい興奮してしまったわ」
「私もです!ごめんなさい」
ミーナと私がすまなそうに謝る。
「ふふっ二人とも謝らなくていいよ。
さあ、頂こう。
とても美味しそうだね」
優しく微笑みかけてきたセントバーナル様の言葉で私たちはフルーツタルトとお茶を頂くことにした。
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