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三十四話 卒業パーティーとミーナと私
しおりを挟むまさに知らぬは私だけだった…。
でもロザリナ様も家族の方たちも何もなくて本当に良かった。
テンクラビィ子爵令嬢、ロザリナ様とのお茶会と言えるのだろうか?
まず最初に驚いたのはセントバーナル様が同席することになったこと。
ロザリナ様からセントバーナル様へのお伺いにセントバーナル様が応えた結果だったのだけど、私はロザリナ様と2人だけで会ってお話するものとばかり思っていたから、えっ?とセントバーナル様も?とロザリナ様と交互に二度見してしまった。
セントバーナル様が同席することが決まってすぐロザリナ様から謝罪の言葉があった。
手紙で何度も謝罪してくれたからもういいのにと思ったけど、お会いして直に謝罪したいからと挨拶をした後とソファ座ってからも二度も謝罪されてしまった。
そしてそれだけじゃなくお茶会が始まってから衝撃の連続だった。
ロザリナ様は私との手紙のやりとりをしている間にあのオマール様の事件の犯人たちをあぶり出す為にセントバーナル様に協力していたのだ。
すべてはセントバーナル様手の内だったという話。
私は事件のことは当日の夜と私の事情聴取の時にセントバーナル様とジョルジュ様から聞いたくらいで、私からは聞くことはなかった。
今はもう大丈夫だけれど、事件からしばらくは思い出すとやっぱり怖くてその話題に触れたくなかったからだ。
セントバーナル様も私のそんな気持ちわかってくれていて、私に事件の話題を出すことせずにいてくれたのだろう。
解決したらセントバーナル様から報告があるだろうと思っていたからまだ解決していないだろうと思っていたけど、ロザリナ様のことを聞いた時は私と接している人が狙われているなんてと、本当にビックリしてショックで、セントバーナル様を責めるような口調になってしまった。
申し訳なかったな。
ロザリナ様とお会いした後、セントバーナル様と2人で話している時に。
「大丈夫ですよ。
もうエンヴェリカと親しい人に一切危険が及ぶようなことはしません。
エンヴェリカの家族、もちろんテンクラビィ子爵令嬢も必ず守ります。
安全なので安心して下さい。
そしてエンヴェリカのことは私が絶対守りますから」
セントバーナル様の言葉がとても力強くて気持ちが楽になった。
というか、セントバーナル様はさすがは王族で、瞳の継承者様なのだと思った。
少し聞いただけでも策士で本当に抜け目がない。
私のあの事件を自分の落ち度だとセントバーナル様は自分を責めていたけど、あれは予測出来なかったことだと思う。
セントバーナル様はお兄様の王太子殿下のことを腹黒と言っているけどセントバーナル様も十分その素養があると思う。
でも私はそんなセントバーナル様にお任せしていれば大丈夫なんだと安心している。
ロザリナ様とお会いしてから数日後に学院の最終学期が始まった。
学院に通いながら王子妃教育、魔道具の研究もしながらお休みの日にはミーナと会ったりヴァネッサお姉様の所へ遊びに行ったりした。
ドレンナザス公爵様のところで生活を始めたロザリナ様とは引き続き手紙のやりとりをしていて、セントバーナル様が通信魔道具を持ってきてくれた時は、通信でお話したりもしていた。
ロザリナ様がドレンナザス公爵家で慣れて落ち着くまでは余計な気を遣わせないように、会いに行くのは遠慮しようかなと思っていて、まだ会っていないけどロザリナ様から聞くにドレンナザス公爵家の皆様はとても良い方たちらしい。
公爵様なのにまったく偉ぶったところがなくみなさん気さくで、話しやすくあれこれと世話を焼いて下さるそうだ。
そして次期当主のスザンヌ様の息女フロディーテ様がロザリナ様を凄く気に入られたようで、よく一緒にいるそうだ。
何なら教育もフロディーテ様と一緒に受けているのだって。
確かフロディーテ様って今年10歳になられるんじゃなかったっけ?
10歳で学院レベルをロザリナ様と一緒に勉強しているの?!と驚いたけど、フロディーテ様は公爵令嬢で瞳の継承者だものね。
高位貴族は早くからそれくらいの教育を受けるものなのかも?
ロザリナ様の近況をちょくちょく聞くことが出来て私は安心している。
婚約者の話はまだ出ていないので、それは事件が解決してからなのではないだろうか。
ロザリナ様が早く学院に通えるようになればいいなと思っている。
私は3年生になってからセントバーナル様と婚約したこともあり、成績を調節することをやめた。
セントバーナル様の婚約者として恥ずかしくない成績を取った方が良いと思ったからだ。
成績はセントバーナル様がダントツの1位だけど、私は3年生の1年間ミーナと2位を争うことになった。
「エンヴェリカが本気出した途端、私じゃ太刀打ち出来なくなったじゃない!」
ミーナ笑いながらも悔しそうにするけれど、私の場合得意といえる魔術魔法で得点を稼げているからだ。
あっという間に月日が過ぎて私たちが卒業する日がやってきた。
卒業式後、学院内の講堂が会場となり卒業パーティーが行なわれる。
パーティーでは制服ではなくて男性は正装の騎士服、女性はドレスでの参加となる。
私はまた銀色のドレスだ。
王妃殿下やナターシャ様、ヴァネッサお姉様が言っていた通りだわ。
普段王宮にいる時は違う色の簡易ドレスを着たりしているけど、公式の場ではやはりセントバーナル様の髪と瞳の色のドレスだった。
セントバーナル様は私の瞳の色の濃い青色の騎士服だ。
ボタンは私の髪の色の薄灰色で、胸や袖口の刺繍も薄灰色だ。
今まで見たことのない配色の騎士服だけど、セントバーナル様はとても似合っていて素敵だ。
この国の男性の正装は騎士服なのだけど、デビュタントは白と決まりがあったり、他でも色の決まりがある時以外は自由なのだそうで卒業パーティーでは令嬢たちの華やかなドレスと同じように、令息たちの騎士服も婚約者の色を取り入れていたりと色とりどりでとても華やかだ。
私はセントバーナル様にエスコートしてもらって、会場となる学院の講堂の中に入った。
「エンヴェリカ!」
入ってすぐ入口のところでミーナに声をかけられた。
ミーナの隣には黒い騎士服を着たジョルジュ様がいた。
ミーナの卒業パーティーなので、婚約者のジョルジュ様もミーナをエスコートして参加しているのだ。
ミーナは珍しく黒色のドレスを着ていた。
可憐なミーナに不釣り合いな色かと思っていたけど、ミーナにとても似合っていた華麗で可愛らしい。
黒でも光沢のあるもので、光沢がミーナの瞳の緑色で、明かりによって虹色にも見えるように光っていて、落ち着いた中にとても華やかなものだ。
この国特産の生地のシズールで最高級のブレンダーザス公爵領のものだろう。
今は国中で生産されているシズールだけど、一番最初に開発して生み出したのはブレンダーザス公爵様のところだ。
そして今だに最高級品質を保っている。
うちは元は平民でベルナール侯爵様の領地でクエスベルト商会を営んでいた。
その昔にクエスベルト商会は宝飾品にした後、捨てられていた宝石の欠片をドレスやスカーフ、ハンカチーフの装飾として使う為に、当時のベルナールド侯爵様のご助力を頂きその頃から最高級品質と言われていたブレンダーザス公爵領産の生地シズールを使用させて頂き、共同して宝石の欠片を装飾に使用したドレスを生み出して、国内だけでなく世界的人気になったという経緯がある。
なので、私は幼い頃からクエスベルト商会で扱う品物の目利きを叩き込まれてきたので、生地のことはよく知っている。
ミーナのドレスの生地の光沢は間違いなくブレンダーザス公爵領産の最高級のものだ。
黒の生地に腰から下にミーナの髪の色の金色のシースルーの薄い生地がふんわりと幾重にも花弁のように重なっていて、上品ながら可憐さもちゃんとあるミーナにとても似合っているドレスだ。
ミーナのブロンドの髪はふんわりとアップに結われていて、髪飾りの宝石にも黒が使われていて、それでも黒が主張し過ぎないように小ぶりの黒の宝石が使われているけど、ミーナの髪にとても映えていてとてもお洒落だ。
「ミーナ!」
ミーナに声をかけられて私も嬉しくて声が弾む。
「エンヴェリカ妃殿下ご卒業おめでとうございます」
ミーナの横のジョルジュ様に声をかけられた。
「ジョルジュ様ありがとうございます。
妃殿下はやめて下さいよ~」
私が照れて言うと。
「ふふっ、セントバーナル様の横がすっかり馴染んでおられるようで」
ジョルジュ様がニヤリとする。
これはからかわれているんだ。
「もぉ!ジョルジュ様虐めないで下さい!」
私が口を尖らせるとジョルジ様がハハッはと笑われた。
「ジョルジュもミーナ嬢ととてもお似合いですよ。
もう夫婦のようですね」
そこにセントバーナル様がジョルジュ様に声をかける。
それにジョルジュ様とミーナが照れて顔を見合わせている。
ジョルジュ様の耳が赤い。
夫婦のようと言われて照れているんだろう。
卒業して数ヶ月後には本当に結婚するのにね。
セントバーナル様が仕返ししてくれたんだわ。
「セントバーナル様、ご卒業おめでとうございます」
ジョルジュ様が胸に手を当て礼を取る。
「ジョルジュありがとう」
セントバーナル様とジョルジュ様が微笑み合う。
周辺で令嬢たちのキャア~ッと言う声が聞こえる。
やはりセントバーナル様もジョルジュ様も人気者だ。
「エンヴェリカほんっとに素敵よ。
銀のドレスがとても似合っているわ」
パアッと花が咲くような笑顔をするミーナ。
「ミーナもとっても素敵!
ミーナの黒のドレス初めて見たけど、本当によく似合ってる!」
「エンヴェリカありがとう!
黒のドレスは初めてなのだけど、着てみたくてヴァネッサお姉様に相談したら、クリスお義兄様が手配して下さったのよ」
ミーナは嬉しそうに教えてくれる。
ミーナの無邪気さが本当に可愛い。
「クリスフォード様が?」
「そうなの。
ヴァネッサお姉様はドレスとかクリスお義兄様に任せっきりなの。
ヴァネッサお姉様はあまりドレスとかに興味ないし、疎いのよ。
いつもクリスお義兄様がデザインから全部決められているからね」
ヴァネッサお姉様は何でも卒なく熟す方だと思ったけど、そうではないんだ。
ドレスなどはクリスフォード様が選ばれているんだ。
「意外だわ、ヴァネッサお姉様なら自分で選ばれるんだと思ってた」
「ヴァネッサお姉様はね、今でこそ奥様って感じで落ち着いているけれど、昔は服など気にしない野原を走り回る野生児だったのよ」
ミーナの言葉に私は目を丸くする。
「えええ、そうだったの?」
「こらミーナ!それあんまり言うと姉上が怒るよ」
ジョルジュがミーナの腰に手を回してミーナを諌める。
「あっ、そうだった!
でも今日はクリスお義兄様はいらっしゃってるのだけど、ヴァネッサお姉様はレオとお家でお留守番なの」
ミーナからクリスフォード様だけが来られていてヴァネッサお姉様がいないことを聞く。
「そうなの?クリスフォード様だけって珍しくない?」
「そうなのよ。普段ならこういう公式な場では必ず一緒なのだけどね」
ミーナが答えた時にセントバーナル様とジョルジュ様が目を合わせて意味ありげな笑みをしている。
「セントバーナル様どうかしましたか?」
私は不思議に思って隣にいるセントバーナル様に聞く。
「何でもありませんよ、エンヴェリカ。
さあ、行きましょうか?」
セントバーナル様が話を逸らす為か私の腰に腕を回してきて、先に行くように催促してきたので私はそれに従い、私たちは講堂の中へと進んで行った。
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