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三十話 婚約式と視線 ②
しおりを挟むセントバーナルside
婚約式のファーストダンスは披露目の意味もありまず衆目が見守る中、私とエンヴェリカだけが踊った。
エンヴェリカはこんなことはもちろん初めてだろうけど、私も初めてだ。
今まで妹のアマリアと公式な舞踏会で踊ったことがあるが、二人きりということはなかった。
エンヴェリカは凄く緊張していたようだけど、王宮でのレッスンであっという間にダンスの腕を上げていった。
エンヴェリカは頭脳明晰なだけでなく運動神経も良い。
息ピッタリでダンスを踊り切ることが出来た。
私はエンヴェリカとこうして自分たちの婚約式でダンスを踊る事が出来て、嬉しい気持ちと誇らしい気持ちに満ちていた。
エンヴェリカは終始緊張しているようだが、今までの努力の証もあるだろうが本番に強いというのかその場面その場面での行ないはちゃんと卒なくやれてしまうのだ。
ダンスの後、エンヴェリカの緊張が少しでも和らぐように少しでも身体を休ませてあげたいと、休憩しようと声をかけた。
貴族たちがダンスを踊るのに中央のフロアに向かう中、私はエンヴェリカの腰に手を回して反対側へ向かってゆっくりと歩いていく。
その時に一際鋭い視線を感じてそちらに目を向けた。
エンヴェリカもそちらに目を向けたみたいだ。
しかしエンヴェリカは気付かなかったが、その視線の先には件のメリル・ジラルーカスがいた。
メリルは隣に貴族令息を伴って立っていたが、視線はエンヴェリカを見つめていた。
メリルは『悲劇の天使伯爵』と言われているようだが、エンヴェリカを見つめる視線は天使なんかじゃなく邪悪なものを感じた。
私はその視線をエンヴェリカから避ける為にエンヴェリカの前に立つ。
メリルはそのことに目を見開くが私はあの女をひと睨みしてからすぐに視線を逸らして、エンヴェリカをエスコートしてエンヴェリカの家族のところへ向かい歩いていく。
今日はメリルにいつも付けている監視の他にスペンサー殿とジョルジュも監視していてくれる。
あのオマールの事件以降、メリル、元魔術研究所のギレン、黄色のハンカチーフを持ってオマールに近付いていた平民風の男女4人、廃墟を見張っていた男や商業ギルドセラーズのメンバーの監視をさせているがまだそれぞれの接触はないようだ。
あれから何も事が起こっていない。
それは良いことなのだが、事件の解決になかなか近付くことが出来ないでいる。
しかしさっきのメリルのエンヴェリカを見る視線で、以前の会合でスペンサー殿とジョルジュがあの女を怪しいと言っていたことが確かなのだと私は感じた。
それくらいあの女がエンヴェリカを見ていた視線は他の女たちの嫉妬によるものとは違ったもっと強い視線。
憎しみや恨みが篭った視線だと私は感じた。
スペンサー殿とジョルジュがあの女の近くにいて何かを掴んでくれることを期待する。
兄上も協力をしてくれるらしい。
あの女が今日の日に参加するかどうかは当日までわからなかったが、参加するようだとジョルジュから聞いた。
だが、今日は私が動くところではない。
私はずっとエンヴェリカの側にいて守らなければならない。
☆★☆
エンヴェリカside
あんなみんなに見られながら二人だけでダンスなんて、今までもちろんしたことがないから心臓が飛び出す程緊張したけど何とか何事もなく終わることが出来た。
セントバーナル様が休憩しようと言ってくれたことにホッとして会場の端の私の家族がいる方へ歩いて連れて行ってくれた。
家族がいて安心する。
「クエスベルト子爵卿にみなさんありがとうございます」
「セントバーナル殿下こちらこそこの度はご婚約おめでとうございます」
お父様がセントバーナル様に答えてにこやかに挨拶する。
お母様、お兄様、シェリーナお姉様も礼を取る。
お父様は私がセントバーナル様と婚約することに「嫌だ」と口にこそ出さないけど、良い顔をしていなかった。
私はお父様は反対なのかな?と思ったけれどお母様に「娘には幸せになってもらいたいけど、でも娘を嫁にやりたくないっていう父親の我儘だから気にしなくていいのよ」言われた。
今日のお父様はにこやかで本心でお祝いしてくれているように見える。
お母様に叱られたのかもしれないけど、婚約することが決まった時に家族の中で唯一お父様だけ嫌そうな顔をしていたから、そのお父様が祝福してくれて嬉しかった。
「どうぞ楽にして下さい」
セントバーナル様に言われてからお父様とお兄様はセントバーナル様とお話をする。
「エンヴェ立派だったわ~」
お母様がギュッと抱きしめてくれる。
「お母様緊張でどうにかなりそうだったわ」
「そう?堂々としているように見えたわよ」
「そんなことないわ。心臓が飛び出てくるかと思ったもの」
私は凄く緊張したことをお母様に話した。
「そりゃそうよね、緊張しないなんて無理な状況だったもの。
でも今日のエンヴェはとても美して立派よ」
「お母様ありがとう」
「シェリーナもこちらにいらっしゃい」
お母様が少し後ろに立っていたシェリーナお姉様に声をかけて、シェリーナお姉様が私の側に来てくれる。
「エンヴェリカ殿下、ご婚約おめでとうございます」
シェリーナお姉様がカーテシーをしてお祝いの言葉を言ってくれる。
「シェリーナお姉様、殿下なんてやめて~私に一番似合わないわ。
いつも通りでお願い!」
「ふふっエンヴェリカったら。
立派に王子妃してるわよ」
シェリーナお姉様が笑って冗談を言ってくる。
シェリーナお姉様もすっかり自信を取り戻して元気で明るい性格になっている。
それがシェリーナお姉様の本来の姿なのよね。
しばらくお母様とシェリーナお姉様と話をしているとミーナがウォンタートル伯爵様たちとやって来てくれた。
「エンヴェリカ妃殿下、ご婚約おめでとうございます」
ウォンタートル伯爵様のお祝いの言葉に何だかむず痒いような恥ずかしい気持ちになる。
「ウォンタートル伯爵様ありがとうございます。
でも妃殿下はおやめ下さい。
前にお会いした時の呼び名でお願いします」
私が言うと、ウォンタートル伯爵様は穏やかな笑みをされる。
「そうですか、了解しました。
エンヴェリカ嬢おめでとうございます。
とてもお美しいですよ」
ウォンタートル伯爵様にも褒めてもらえて嬉しいけど、恥ずかしさ倍増だ。
「ありがとうございます」
「エンヴェリカおめでとう!」
ミーナがニコニコと笑っている。
「ミーナありがとう。
あら?ジョルジュ様は?」
私はミーナの側にジョルジュ様がいないことに不思議になって聞く。
「今日はジョルジュは仕事なのよ」
ミーナは笑顔を見せているけど少し寂しそう。
「えっ?仕事なの?」
「そうなの。でも安心して入場の時は一緒だったから会場内にはいると思うわ」
「そうなのね。
もう少しで戻ってこられるかしら?」
私が首を傾げるとミーナは笑顔を見せる。
「ジョルジュもセントバーナル殿下とエンヴェリカにお祝いの挨拶させて頂くと思うわ」
「わかったわ。
ミーナが寂しがらないように早く戻ってきて下さるといいわね」
私はミーナを茶化すように言う。
「もお!1日くらい会わなくても大丈夫よ!」
ミーナが口を尖らせる。
「ふふっごめんごめん」
「あっ、エンヴェリカシェリーナ様を私たちにも紹介してくれない?
エンヴェリカのお話で聞いたことがあるけど、まだお話させてもらったことがないもの」
「もちろんよ」
ミーナの家族にお母様とシェリーナお姉様を紹介する。
ミーナとシェリーナお姉様がどことなく似ていることに盛り上がった。
「エンヴェリカ、今から他の者たちが挨拶にくるはずだから構わないですか?」
私の背中からセントバーナル様の声がした。
「はい、わかりました」
「それでは少し失礼します」
セントバーナル様が私の隣に来たので、私はセントバーナル様と腕を組んで少し中央の方に歩いて行く。
そこで赤の瞳の継承者のドレンナザス公爵様一家がお祝いの言葉を下さった。
その後、ブレンダーザス公爵様一家とダベンサードル辺境伯の奥様が一緒にいらしていて、お祝いの言葉を下さった。
「エンヴェリカおめでとう。
とっても美しいわ」
とヴァネッサお姉様が言ってくれた。
その後、侯爵家や伯爵家の高位貴族の方々から次々とお祝いの言葉を頂いた。
中には学院の同級生の令息や令嬢がいたけど、私を見てポカンとしていた。
学院ではずっと眼鏡をかけた姿だったから驚かれたようだ。
セントバーナル様と一緒にいるからか嫌味など言われることはなかった。
次から次へと貴族の方たちが私たちの元へやってきてお祝いの言葉を述べていった。
すべての方たちと挨拶したかどうかわからないけど、セントバーナル様が「戻りましょう」と声をかけてくれたので、家族やミーナがいるところに戻って行った。
戻ると、ジョルジュ様がミーナの隣にいた。
「ジョルジュ」
セントバーナル様が声をかけるとジョルジュ様がニッコリとした笑みを私たちに向けた。
「セントバーナル殿下、エンヴェリカ妃殿下この度はご婚約おめでとうございます」
と黒い騎士服を着たジョルジュ様が胸に手を当てお祝いの言葉を述べてくれた。
「ジョルジュありがとう」
「ジョルジュ様ありがとうございます」
私もカーテシーする。
ジョルジュ様の騎士服姿はデビュタントの時以来だ。
この国の国王陛下以外の王族、貴族の成人男性の正装は騎士服だ。
必ず騎士服でないといけないという程でもないらしい。
今日のセントバーナル様はフロックコートとパンツ姿だけど、婚約式や結婚式の時は騎士服でないことが多いらしい。
2年前のデビュタントの頃はまだ仲良くなったばかりの頃で、今ほど親しくなっていなかったので挨拶をした程度で、そんなにしっかりと見た訳ではなかった。
何だか騎士服姿のジョルジュ様はローブを羽織っている時よりも、凛々しい。
黒の中にボタンなどさり気なくミーナの髪の色の金や瞳の色の緑を取り入れていて落ち着いた中にも瀟洒でとても大人だなと思う。
「エンヴェリカ嬢どうかした?」
私を見てジョルジュ様が首を傾げる。
「いえ、ジョルジュの騎士服姿とても凛々しいですね」
「お褒めに預かりありがとうございます」
胸に手を当てて挨拶されるジョルジュ様は本当に凛々しくて男らしくてカッコいい。
「エンヴェリカ、ジョルジュに見惚れたんですか?
駄目ですよ!」
「えええ、とても凛々しくて大人だと思っただけです!」
セントバーナル様の言葉に驚いて目を見開き、慌てて理由を告げる。
「セントバーナル殿下ヤキモチですか」
ふふっとミーナが笑う。
「そうですね、エンヴェリカが他の男を褒めるところなど見たくありませんね」
私はセントバーナル様の顔を見上げる。
「認めた!」
ミーナの一言で私たちは顔を合わせて笑い合った。
それからはずっとセントバーナル様と家族やミーナたちと一緒にいて、私の気持ちはだいぶ解れて笑顔で話をすることが出来た。
歓談の時間がしばらく続いた後陛下の閉会の宣言で、私たちは会場を出て行った。
婚約式は何事もなく無事に修了した。
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