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八十八話 ★R18
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苦手な方はご注意下さい。
☆★☆
「リゼットよ、今我の指が何本入っているかわかるか?」
「ああーっ…はぁはぁ、…そ、ん…な…あん!…ふぁあ…」
シリウス様が指で丹念に私の中を解しているのだけど、その間にも私の良いところをシリウス様がしきりに刺激するものだから、私はもう二度もイッてしまった。
「今もう四本入っているのだ。
リゼットが極まると体力をかなり使うようだから、途中から加減をしているのだが?」
シリウス様が瞳をギラつかせながらニヤッと笑う。
その赤と金の瞳が獰猛な獣みたいで、私の心臓が大きくドクンッと音を立てて背中をゾクッとした電気が走った。
これで加減されてるの?もう私一杯一杯なんだけど…。
「あっ…あああ…ふっ…うん…はっはっ…んん…」
もう声も我慢出来ない…。
「リゼット…そなたは本当に美しいな…堪らぬ」
シリウス様が私の中を刺激しながら身体を私に被せてきて唇に吸い付いてきた。
「んんっ…っ…ふんんっ…」
口の中まで舌で撫で回されて頭が真っ白になってくる。
「…もう…我慢出来そうにない!…」
シリウス様が唇を離して切なそうに顔を歪める。
その顔は壮絶な色気を放っていて私の心臓はバクバクと激しく鳴り、心臓が表に飛び出てくるのではないかと思う。
それが怖いような今までに感じたことのない感覚に手で自分の胸を押さえる。
シリウス様にずっと我慢をさせていたんだ。
シリウス様はきっと辛いはず、額に汗を滲ませて歯を食いしばっている。
「シリウス、さま…きて…」
「…リゼットまた様がついておる…ハッ入れるぞ…」
シリウス様は指をゆっくりと引き抜いてから、入り口で私の蜜を自分のものを纏わせるようにユルユルと動いてから、グッと先が入ってきた。
「あっ、ああああーっ」
「グッ!…まだ狭いな…大丈夫か?」
「あっ!…はい…シリウス…もっと」
「っ!…そんなに煽るでない!…」
シリウス様が眉間に皺を寄せながらユルユルと動きながら中へ入ってくる。
「んん…あっ、…はん…ああっ…」
昨日たくさん愛し合ったから痛くはないけど、それでも圧迫感が凄い。
シリウス様が細かく出し入れをしながら奥に入ってきた。
「…クッ、…リゼット奥まで入ったぞ」
「…ふっ、…シリウス…シリウス」
私はシリウス様の名をうわ言のように呼び続ける。
堪らない程にシリウス様への愛しさを感じている。
「…リゼット!リゼット!」
チュッと私の唇に触れるだけのキスをしてからシリウス様も私の名を呼ぶ。
「…シリウス、愛して…る」
「っ!…もう駄目だ…リゼット愛してるっ…」
シリウス様が動き始めた。
ジュクジュク、ビチャビチャと粘着質な水分が混じり合う音と共にシリウス様が腰を打ち付けるパンパンという音が響いている。
その部屋中に響いている音に羞恥を感じるけど、シリウス様とひとつになっている証拠だと思うと堪らなく嬉しさが込み上げてきて、興奮もしてくる。
「あぅ…はっ、…ああっあああーっ…」
私はもう快感の波に翻弄されて声を上げるだけになる。
昨日よりもシリウス様の形や熱を感じて気持ち良くて私は自然と自分から腰を揺らしている。
「あっ…あああっ…あんっ…ひっ…」
「…っ…リゼット腰が揺れている…気持ち良いのだな」
私が自分から腰を揺らしていることをシリウス様に指摘されて、恥ずかしさにさらに体温が上がる。
「ふぁん…あっ、あああっ…んっ…ああぁ…」
シリウス様の腰の動きがどんどん早くなって、私は太ももの内側などが痙攣してくる。
「ああっ…し、…りうす…もっ…ああんっ…ふっ…あああっ…」
「ハッ!良いぞ!リゼットイクのだ…」
シリウス様の腰の動きがさらに早まり、私の良いところを集中的に責めてくる。
「あっ!…ひっ……あっ、あああぁーーーーっ」
私は頭が真っ白になり一気に力が抜けていく。
「っ!…キツいっ…我もイク!…っ!…」
シリウス様ががむしゃらに腰を振りまくり、その後温かいものが私の中に広がっていった。
「ハッ!…ハッ!……」
シリウス様の上がっている息の音が聞こえてくる。
シリウス様の温かいものを自分の奥に受け入れたことに愛しさと嬉しさを感じて自然と口角が上がる。
「…シリ、ウス…」
「…リゼット…リゼット愛してる…」
シリウス様が私にキスを落としながら抱き込んでくる。
ピッタリと身体を合わさってひとつに溶け込むような感覚に、私は嬉しさに涙が流れる。
「…私も…シリ、ウス…愛して、る…」
「リゼット!リゼット!愛してる」
今私は四つん這いになって腰を高く上げてシリウス様を受け入れている。
情事の香りが色濃く漂って、獣そのもののような体勢に羞恥を感じるけど、より深くシリウス様を感じて感激する気持ちと気持ち良さに高い甘ったるい声を私は上げ続けている。
「はっ…ふ、かっ…ああぁ…あんあっ…あああっ…」
「っ!…リゼットっの中が…クッ、…キツくてうねっている…気持ち、いい…」
シリウス様も気持ち良くなっていると思うと余計に下腹部がキュンッとなる。
まだ昨日と今日で二度目なのにシリウス様は中を掻き混ぜるようにグラインドしたり、強弱つけて私の感じるポイントを的確に突いてくる。
「あぅっ…はっ…ああっ…きも、ち…いいっ…あんっ、あああぁー…」
私は気持ち良さに頭が馬鹿になりそうになる。
「…リゼット!…リゼット!…」
それから私たちはお互いをもっと求め合い、いろんな体位で獣のように朝まで何度も繋がり合った。
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