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四十一話
しおりを挟む長くなったので、二話に分けようかと思いましたが、この話は一気にいきたかったので一話にまとめてます。
長めです。
☆★☆
「シリウス様!シリウス様!どうしたのです!シリウス様!シリウス様!返事して下さい!」
血を吐き倒れてしまったシリウス様から反応が返ってこない。
「嘘!嘘!お願い!シリウス様!シリウス様!返事してお願い!嫌だ!嫌だよ!」
私はしゃがみこんでシリウス様の肩を叩き必死に声をかける。
どうなっているの?どうしたの?私はパニックになる。
何?いったい何が起こっているの?
どうしてシリウス様はいきなり口から血を流して倒れたの?どうして?ねぇどうしてなの?!
私はもうシリウス様がいないと生きていけないのにどうして?ねぇ誰か!誰か!
身体から血の気が引いてすべてが絶望の色に塗り潰されて支配されていくようで、力が抜けていき自分のものじゃないように身体が不自然にカクカクガタガタと震える。
「リゼット様…」
後から聞こえてきた小さな声にビクッとなり、振り向くとアンディナさんも口から血を流しながら蹲る。
アンディナさんは異変を察知して私たちのところへ転移してきてくれた?
「アンディナさんいったいどういうこと?!ねぇ大丈夫なの!?」
アンディナさんへ急いで歩み寄るけど、間に合わずアンディナさんも横たわってしまう。
「やはり…リゼットさま、はだい、丈夫じゃった…妾…は…異変を…感じて…すぐ…別次元に飛んで戻って…きた…少しだけ吸い込んで、しまった…じゃ…今は結界を…はって…るけ、ど…あまり喋る間がない…手短に言うの、じゃ…。
これ、は…おそ、らく…ゲオング王国と、カナンゲートせっ、…王国だけに伝わる勇者のスキ…ル…と聖女のしんせっ、魔法の毒…じゃ、解毒や、くはな、い…魔法もきか、ない…じゃがリゼット、さまのしん、せ魔法とやみの…毒、魔法を…あわせ…たら…げどく…できる…かも…うっ、ゴホッ、ゴホッ…」
「アンディナさん!アンディナさん!」
何度もアンディナさんを呼んだけど、アンディナさんも大量の血を吐いてから、そのままもう呼びかけに答えてくれなくなった。
えっ?どういうこと?
ゲオング王国とカナンゲート聖王国だけに伝わる勇者のスキル聖剣の光と聖女の神聖魔法の毒?
聖剣の光と神聖魔法を合わせた毒だと言うの?そんなのがあるの?聞いたことがない!知らないそんなの!
解毒薬はない?治癒魔法も効かない?でも神聖魔法と闇属性の毒魔法なら解毒出来るかもってことなの?
神聖魔法の治癒と闇属性の毒魔法を一度に組み合わせるってこと?やったことがない!やり方もわからない!
私闇属性の毒魔法も使ったことがないのよ!
ハッ私は大丈夫なの?でもみんなには毒なの?
どういうことなの!?私が神聖魔法を持っているから?何が違うの?魔族と人間だから?だから私は大丈夫なの?何が何だかわからない。
でも考えてる場合じゃない、時間がないかもしれない!私が大丈夫なら私がやらなきゃみんな死んじゃう!
とにかくシリウス様とアンディナさんをまず解毒してからみんなを解毒していかなきゃ!
ゲオング王国とカナンゲート聖王国がやったの?
こんなの許せない!あの人たちが魔族を狙ってこんなことをしたの?絶対許せない!私が何とかしきゃ!
アンディナさんは一度別次元に飛んで戻ってきて結界を張ったって言ってた。
アンディナさんはその前に毒を吸い込んでしまったから倒れたってことだよね?
ならこの空気中に毒があるのかもしれない!まずこの魔国一帯に浄化魔法をかけておかなければ!
解毒してもまだ空気中に毒が残っていれば意味がない。
私は大丈夫みたいだし目に見えないからわからないけど、島全体に行き渡るように全体に浄化魔法をかけておいた方がいいよね?
だけど室内とかもあるから行く先々でまたかけた方がいいかもしれないし、みんなの身体にも付着しているかもしれないからその都度浄化もした方がいいよね?
急いで立って島全体に高い空まで行き渡るように必死で願いながら浄化魔法をかける。
それから急いでシリウス様の側までいきしゃがむ。念の為にシリウス様にも浄化魔法をかける。
「シリウス様お願い!お願い!効いて!」
神聖魔法と闇の毒魔法を一度になんてやったこともないやり方もわからないけど、躊躇している場合じゃない!
効いて!効いて!奇跡でも何でもいいから!と願いながらシリウス様の胸に手を当てて、頭の中で神聖魔法の治癒と闇の毒魔法を描きながら魔法を放つ。
すると神聖魔法の虹色と闇魔法の黒の光が混ざって一緒にシリウス様の胸の中へと吸い込まれる。
すると少ししてから「ゴボッ…ゲホッ…」とシリウス様が咽ながらまた血を吐いた。
「シリウス様!シリウス様!」
私は泣きながら叫ぶ。
うっすらとシリウス様が目を開ける。
「シリウス様!」
シリウス様が私に弱々しく手を伸ばしてくる。
私は両手でシリウス様の手を握る。
「シリウス様!毒は毒はなくなりましたか?わかりますか?」
「……」
シリウス様は無言だけど頷く。
何とか成功したみたいこれでいいんだ、みんなの解毒を今からしていかなくちゃ!
「シリウス様ここに置いておくのを許して下さい!今からみんなの解毒必ずしますから!どうかどうかご無事で!」
シリウス様がその後目を閉じた、まだ顔色は悪いけど大丈夫だよね?信じるしかない。
私はすぐさま近くに倒れているアンディナさんも解毒をする。
アンディナさんもシリウス様同様ゲホッゲホッと咽てから血を吐いた。
これが解毒できた証拠なのかもしれない。
「アンディナさん!アンディナさん!」
手を握りながら声をかけるとアンディナさんもうっすらと目を開けて頷く。
「アンディナさん!浄化魔法をかけながらみんなを解毒して回ります!どうか元気になってください!後をお願いします!必ずみんな助けますから!」
私がアンディナさんを解毒してから周りを見ると、シーンと静まり返っていて、穴の空いた周りにみんな血を吐いて倒れていて立っているのは私だけだった。
この悲惨な状況に背中から汗が流れて全身が震える。
でも立ち止まっている場合じゃない!みんなを解毒していかなくちゃ!
私は魔国全体に浄化魔法をかけたから結構魔力を持って行かれたけど、それから倒れている魔族のたちを一人一人浄化と解毒する為に、近くに行くともう一度身体に浄化魔法をかけて神聖魔法の治癒と闇の毒魔法を一緒にかけて解毒していく。
血を吐いて倒れてる魔族たちが魔法をかけるとシリウス様とアンディナさんのようにはむせて血を吐いてくれないから、もう死んでしまっているかもしれない。
目の前が真っ暗になる感覚になるけど、でも解毒出来ていると信じて諦めずにやるしかない。
シリウス様は死んでいない!復活したらきっとみんなを蘇生してくれる!それを信じて希望を持ってみんなを解毒していくしかない。
どんでもない悲惨な現状だけど、倒れている魔族を必死で探して泣きながら魔法をかけていく。
どこにいるかわからないから探索魔法をかけて、走り回りながら倒れている魔族の側で念の為にもう一度浄化魔法をかけてそして身体を浄化と解毒していく。
一度魔力探知をしたけど、反応がシリウス様とアンディナさんしかない。
みんな死んでしまったってことかな?
私はずっと練習していたから転移魔法を使えるかもしれないけど実際には使ったことがないし、失敗してしまうかもしれない。
それに余計に魔力を使ってしまうことを考えると転移魔法を使うのはやめた。
魔国全体を浄化したけど、室内などは行き届いていないかもしれないから、家の中に入ると浄化してまだみんなの身体にも付着しいているかもしれないから、随時浄化もしていきたいから、なるべく魔力を消費しないように倒れてる方たちを探しまくって浄化と解毒をしていく。
もうみんな死んでるかもしれないけど、一刻も早く解毒してあげたくて急いで探索魔法で探して見つけたら走る。
どれくらいの時間が経ったかわならないけど、だんだん身体が重く気付くと鼻から何かが垂れてきた、手で触ると血だった。
鼻血が出てきている、急速な魔力の消費が激しいんだ。
それに魔国はそんなに広くないけど、みんなを探して走り回っているから息が上がって動悸が激しくなっている。
でも留まってられない!私は鼻血を手で乱暴に拭って必死に走る。
魔国内を走り回って王城の外の全員の魔族たちの解毒は出来たはず。
私は急いで王城の方に戻る。
ちょっとでも隙間があると室内でも毒が入り込んでいるようだ。
息をしている方がシリウス様とアンディナさん以外いないから、少しの毒でもみんな駄目だったんだ。
探索魔法をかけて訓練所で倒れてる魔族たちを浄化解毒して王城の中に入る。
王城に到着したあたりから魔力が切れてきて、フラフラするけど自分を叱咤して必死でみんなを探し回る。
1階が終わってから地下に行ったけど、地下の工房のみんなも倒れていた。
地下にも空気が入るようにしてるから当然か。
地下の魔族たちも浄化解毒していく。
それから2階3階と走り回って浄化解毒している間にもうフラフラだ。
魔力が残りわずかなんだ、お願い!保って!
あともう4階と5階だけなの…お願い!
私はフラフラになりながら4階へ向かった。
側近のクラウスさん、フロムウェルさん、コムシジャさん、ドラキエスさんが廊下や部屋で倒れていた。
みんなまだ朝で起きたばかりで何事かと部屋から出ようとしたり、出たところで倒れたみたいだ。
フラフラ目眩がして割れるように頭が痛いけど、あとドラキエスさんだけになった。
ドラキエスさんの身体を浄化してから胸に神聖魔法の治癒と闇の毒魔法を流し込む。
ドラキエスさんや側近の方たちの反応もないけど、私は次に急いだ。
私は最後ナリナさんたちがいるだろう5階の私が過ごしてきた部屋に向かった。
目眩がして目の前がボヤけてきて、鼻から止めどなく血が流れて
ハァハァと口を閉じていられなくなっているので、血が口に入り錆た何とも言えない味がする。
もう息が上がって階段を上がるのもキツい、足がどんどん幾重にも鉛がぶら下がっていくように重くなっていって階段に何度も躓く。
でもまだナリナさんたちがいるはず!早く早くと気だけが逸る。
何とか部屋の扉を開けて入って固まって重なるように血を吐いて倒れてるナリナさん、ジニョンさん、ケネンさんを見て胸が張り裂けそうになる、叫びたいのを堪えて部屋の中を浄化してからシニョンさん、ケナンさん一人一人浄化しながら解毒をしていく。
シニョンさんもケナンさんも息をしていない…私は彼女たちに呼びかけようとしてももう声が出ない。
「ゴホッゴホッ」と今度は私が咽る。
口から大量に血を吐いた、たぶん鼻からだけでなく口からも血が出ている。
もう限界がきてる…でも後ナリナさんだけなの!お願い!お願い!保って!
私は必死に願いながらナリナさんに浄化魔法をかけて、解毒の神聖魔法と闇の毒魔法を組み合わせた解毒魔法を両手をナリナさんの胸に当てて流す。
「……」
最後ナリナさんの解毒がなんとか終わって私は意識が遠退いてその場で倒れた。
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