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第四章 イタリア・ローマ

第31話 ローマの休日2(古代遺跡)

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 ローマ2日目。
 バチカン市国に入国したかったがガイド付きツァーのみ入国可で、入れなかった。バチカン博物館には入ったが、すぐ閉館となった。そこまで興味があったわけではないので、まあ良いでしょう。
 昼食時、ついにイタリア名物の釣銭ごまかしに遭った。3000リラのところを4300リラと言ってきた。すぐにクレームをつけて問題なし。彼らは自分達より日本人の方が頭が悪いとでも思っているのだろうか? だとしたら、とんでもない大誤解である。ガイド付きのご老体の集団旅行者の一人とでも思ったのか⁉ 一人旅の貧乏バックパッカーを舐めてはいけない。それに、青年だし。
 
 夕食はゲストハウス近くにあるオステリア(居酒屋風大衆食堂)で食べたが、フルコースが何と3000リラの安さ。昼食時のオステリアとは大違いだ。尚、1円は約10リラである。

 ゲストハウスで未来の”マリリン・モンロー”にイタリア語の数の数え方を教えてもらった。なかなか無邪気で可愛い。

 3日目。海外で迎える2度目の誕生日である。トータル32回目ともなれば、特に感慨はない。
 先ずは、ローマの誇る古代遺跡コロセウムを一番に訪ねてみた。外からだと球場のように見える。見学自由で勝手に中に入る事ができた。外野席の最後尾の立席を壁に沿って一巡りする。中央には入れない。外野席からの遠望である。ここで昔、人間と猛獣の格闘を娯楽として楽しんだというから凄い。人間側の”選手”は主に奴隷や戦争捕虜ですが、中には自ら志願した剣闘士もいたようです。
(今は、有料で中央に見学用の橋が架けられており内部も見学できるようになっています。)

 フォロ・ロマーノはコロセウムのすぐ近くにあった。このような廃墟となった遺跡に強い興味があるわけではないが、ローマに来てここを訪れないとバチが当たるかも。そう思い、遠い古を偲びながらゆっくりと観て回った。夜、一人だとちょっと怖いだろうな。

 19世紀も前の神殿の姿を、今尚留めているパンテオンもこれまた凄い。
 ここで1人の日本人に会った。彼はフリータイムのツァーで来ているそうであるが、まだ3日目なのにもう日本食が恋しいそうだ。パリ、ローマ10日間で228,000円とはかなり安い。往復航空券の他、パリ~ローマの移動費にホテル代が込みであれば、驚くほど安い。今はシーズンオフだからこれほど安く設定できるのであろう。
 まあ、自分は10日間ほどの短い海外旅行をする事はないけれど。
 彼に”ローマの休日”でも有名な”真実の口”のある場所を教えてもらった。明日、行ってみよう。
 
 古代に思いを馳せた後、昼食は再び”日本屋"で食べた。日本人観光客でごった返していた。日本から団体のツァーがあったそうだ。パンテオンで会った彼と同じツァーかな? ま、いいか!
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