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第3話 バンフの街と周辺環境

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 バンフはバンクーバーから東へ約1000kmに位置している。バンフ国立公園内にあるので土地は所有できない。バンクーバーからバンフの街に入ると、北から南へ真っすぐにメインストリートが1kmほど走っている。その終点右側(西)に小さな図書館や自然博物館があり、その更に西側は芝生広場になっていて晩春から秋にかけては木陰で読書するにはもってこいの場所
だ。

 図書館のすぐ南にはボー川が横切り橋が架かっている。橋を渡ったところに町役場がある。町役場は少し高台に建っておりここから北へ目を向ければメインストリートの先にカスケード山が美しくも巨大なピラミッドのように佇んでいる。

 町役場から東よりに南下すれば、バンフでもっとも有名なホテル、バンフスプリングスホテルが堂々たる姿で建っている。日本のガイドブックによれば、『中世のお城のような姿』と表現されているが正にピッタリの表現であろう。 
 ヒロの話によれば日本の観光客に最も評判が良く、バンフ在住の日本人には最も評判が悪いそうだ。なぜか? 短期滞在の日本人観光客は、兎に角有名なホテルに宿泊し思い出を作りたい。一方、バンフ在住の日本人には見慣れた風景に過ぎず、建物が古い上に料金は高い。
『中世のお城』に相応しい森の中の一軒家ではあるが、観光客と土産物屋が多すぎて、中に入ればさほどムードがあるとは思えない。自分のようなバックパッカーには勿論、街中の安宿こそ最高である。

 この『中世のお城』の裏手に見事な山容の山が2峰控えている。このサルファーマウンテン、ランドル山に前述のカスケード山は眺めるには美しい山である。一般登山者向けでないのか登山者は少ないようだ。
 対して、バンフの街から一番近い場所にトンネルマウンテンと言う低山があり登山口から30分で登れるようだ。雪が解けたら登ってみよう。

 ボー川はバンフ・スプリングスホテルの裏側西側を流れて行く。少し下ったところに短い急な下りがある。ここをBow Fallと言う。水が落下してるのではなく、ただ急斜面を流れているだけ。これをFallと言ってよいのか? 良いんです。そこがカナダです。この流れを利用して川下りをすれば面白そうだ。帰国後、『カナダの滝を筏で滑り下りたよ!』と言っても嘘を吐くことにはならない。 
 ヒロによると、この下流でかの有名なマリリン・モンローの名作『帰らざる河』が撮映されたそうである。 
 
 バンフのメインストリートを北に向かうと街はずれから少し西寄りに道は続いている。程なくしてFenlandと言う小さな森正式には林であるが森と言ったほうがカッコいいが見えてくる。ここでは、熊注意の立て看板あり興味深い。ここもまた、雪解け後の重要ポイントである。
 実際、春になり雪が解けた後、私はここでいろんな動物と触れ合う事ができました。さて熊は? 後日の楽しみに取っておきましょう。
 この森のすぐ裏側をボー川(ほんとにボー川だったのか、いささか不安)が流れており、愛嬌のある動物が棲んでいるようです。ダムを造っているとか。そのボー川の後ろは広々とした沼のように見えます。ここがヴァーミリオン・レイク。どう見ても沼だけど。
 ここからバンフの街方面を遠望すると美しい山が見えますが、あれはサルファーかランドルか? 実は、未だに分らない。
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