モブは後ろの席からヒロインを観察する

6日目

 憂鬱な月曜日やってきた。
 
 生徒会長の件は、今日掲示板に在籍生徒の過半数の署名により再選挙することになっていた。
 これできっとヒロインちゃんを虐めると退学という馬鹿げた校則も無くなるだろう、良かったなんかかしらいちゃもんつけて誰かが退学になる前で安心したよ。

 もちろん、いじめはダメだかそれを特定の人物守るってのがね、なんか釈然としないし、他の人はいじめでもいいんかって話だよね。

 元会長とヒロインちゃん達はなんか騒いでたっけ、「会長がリコールされるのはおかしい、他の生徒は会長がこんなにも学校を良くしようとしているのに何故わかってくれないのか？」だったけそんなこと言ってたけ、そんなの一部の生徒しか優遇しようとしない人を学校の顔である生徒会長なんかにしておけるかって、しかも元会長、婚約者にお前がやった嫌がらせだろとか言って人の多い食堂で怒鳴ったらしい、もちろんそこにはヒロインちゃんと愉快な仲間たちも一緒で、ヒロインはいつものヒロイン節ですよ。
 「なんでそんな酷い事をするんですか？、先輩が学校をより良くするためにこんなにも頑張っているのに何故それを応援してあげないんですか？」
 それに対して、婚約者さんは、「婚約者として、人として間違った事をすれば道を正すために注意をして、それでも聞き入れて下さらなかったので強固手段に出ただけですよ。
 もし、これで昔の貴方に戻ってくれだされたらもう一度生徒会長になるためのお手伝いしたのですが、手遅れでしたね昔の優しくて平等な貴方はもう私達の思い出の中にしかいないんですね。」

そう言って取り巻きを引き連れて去ろうとしたそうだ、元会長は愕然としていたがヒロインちゃんは違った「婚約者さんは彼が以前と違うから捨てるんですか？
 今の彼は認められないというんですか？」
 と応援しない婚約者さんの方が悪いといつものように泣きながら責め立てたそうだ。

  そのころ私は教室で友達とお弁当を食べていた、お弁当の玉子焼きって美味しよねって、そんなことはどうでもよくて、そんなことがあったもんだから、ヒロインちゃん達と婚約者さんは先生達に連れて行かれたらしい、事情を1人1人に聞くらしく、午後の教室は穏やかに時間が過ぎていったよ。
 
 先生も久しぶりに頭皮に優しく授業できるって喜んでたし、こんな穏やかな授業中学の時以来だよね、なんて友達と言うくらい破茶滅茶だったな今までの授業しっかり復習しないとテストで赤点を取って夏休み強制勉強合宿に参加しなくてはならない。

 それだけは回避したい、誰かにノート見して貰おう。

 明日も今日の午後くらい平和ですように
おやすみなさい。