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EX03
エイトライナー/メトロセブン05
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三度、驚かされたメトロセブン計画だが、最後の計画路線延伸には他の報道関係者もさぞ驚かされたに違いない。
個室から出てきた奈美さんは窶れきっていたが、不思議と機嫌は良さそうだ。
「どうでした?」
なるべく刺激しないように声をかけてみる。
最近はだいたいの気分を読めるようになってきていたが、今は…、
“全くわからない”
それほど複雑な顔つきなのだ。
「それがね、私の提案書を見た担当者が、何気なく世間話をしてたら、メトロの企画担当者が聞き留めて、詳しく話して欲しいって言われたんだって」
「え~、それってリークじゃないですか?」
「でもね、私の提案書は返送した後だし、コピーなども取ってないからメトロへは何も具体的な資料は渡してないんだって」
「それでも情報としては、リークしたことになりませんか?」
「まぁ、詳細を説明していたらね…」
どうやらメトロセブンの合同会議の時に、立ち話から並行路線建設のアイディアにたどり着いたらしく、奈美さんの提案内容については何一つ話していなかったようだ。
もっとも初期の計画では、メトロセブンもエイトライナーも一体で建設する予定だったから、エイトライナーが大江戸線規格で敷設されるなら、並行路線の建設も思い付くだろう。
そもそも赤羽駅の工事計画自体が大きく変更されていた。
その一つが半蔵門線・東武スカイツリーライン経由の列車専用のホームの存在だ。
「この行き止まりのホームが半蔵門線系統のホームになるんですね」
「列車密度の関係もあるんでしょうね。あと、誤乗防止の意図もあるらしいわ」
JRからの乗り換え促進のため、赤羽駅始発の列車は必須だと考えたらしい。
しかし赤羽線とホームを共用した場合、折り返し仕業に最低でも3分程度はかかる。
開業直後の日中なら問題ないが、ラッシュ時や全線開業(和光市までの通し運転)には、通過列車の運行に支障が出るのは明らかだ。
直通列車と始発列車を交互に発車させるためには、別ホームが必要となるだろう。
さらに始発列車と通過列車のホームを分ければ、駅構内の混雑もかなり緩和できるだろう。
何故なら、JRからの乗換客はそのほとんどが北千住や錦糸町を目指すと思われるのだ。
「折り返し用の引き上げ線を作る余地はなかったみたいだから、こういう形になったんじゃない?」
「あ、そうかエイトライナーのホームもあるんですね」
エイトライナーのホームはメトロセブンのホーム直上コンコースのさらに上になる。
つまりメトロセブンのホームは地下4階、地上から20mほど地下になるのだ。
並行して引き上げ線が作れないのは、赤羽から平和台方面にかけて急カーブになるためだった。
「開通時には半蔵門線系統は東武大師線となるのね」
「赤羽から大師前までは複線なので、赤羽以遠からの旅客は途中駅で次の列車を待つことになるんですね」
誤乗防止の目的もあり、赤羽駅は路線別のホームとなるため、赤羽以遠からの乗客は大師前までの中間駅での乗り換えになるためだ。
「まあ、大師前駅は方向別のホーム配線だから、ほとんどの乗客はここでの乗り換えになるんでしょうね」
「ああ、それから…。第1期開業区間が短いのは、試運転列車を多めに設定してるかららしいわ」
「試運転? 乗務員の習熟訓練ってことですか?」
「それもあるけど、基本的にワンマンでATO(Automatic Train Operation System)運行にするらしくて、そのシステムチェックなども含めて総合的な試験を行うんだってさ」
「営業時間中にですか?」
「幾ら何でもそれはないでしょ。終電後じゃない? それに試運転は10両編成らしいから、全線開業時の設定で行うらしいわよ?」
6両編成と10両編成では当たり前だが停止位置が異なる。
短縮編成でテストを繰り返しても、全線開業時に再び調整が必要となる。しかも列車密度が低い暫定開業中にはATO運行は行われないからだ。
「しかしこれだけ大規模になってくると、全線開業まで相当の時間がかかりそうですね」
「あ~それね。私も気になって聞いてみたんだけど、赤羽までの開業時にはかなりの区間が着工できるように、各方面に働きかけてるそうよ?」
「え? じゃあ5年後ぐらいには開業の目処がつくんですか?」
「それは現時点じゃわからないけど、今までみたいに立ち消えになることはないそうよ」
一度動き出しさえすれば、驚くほどの速さで状況は進んで行くらしい。
同じような例はJRの空港新線にも言えることで、オリンピック終了後即座に着工し、来年にも開業する計画だという。
「JRの空港新線と同じ頃には、赤羽~葛西臨海公園まで開通するんでしょうか?」
「それは来週の暫定開業区間の試乗会でわかるんじゃないかな?」
奈美さん的には一切の情報が得られなかったことが、赤羽線に対する興味を半減させていた。
「そうですね。来週を楽しみにしてましょう」
「… … そ、そうね…」
?
なんか歯切れが悪いなあと思ったが、俺はその時はまだ奈美さんの心情を完全に理解していなかった。
・ ー ー ー ・ ー ー ー ・ ー ー ー ・
そして試乗会当日となった。
集合場所は北綾瀬駅改札前。午前9時集合だ。
奈美さんはいつものごとく、俺より先に来ていて、環七を走行するバスを遮二無二撮影していた。
「おはようございます。なんか熱心にバスを撮影して、どうかしたんですか?」
「あれ? 聞いてないの? 今回の赤羽線の開業で、環七を走る幾つかの路線バスが廃止になるのよ? だから今のうちに記録しておかないとね」
「そうなんですか? 全く気付きませんでした」
そもそもメトロセブン/エイトライナーの建設目的の一つは、環八と環七の交通渋滞に伴う路線バスの遅延解消も含まれている。
少しだけ環七を走行する路線は別として、東武バスや都バスの路線短縮や廃止が予定されているのだった。
「この辺りは環七を走る東武バスの2路線が廃止されるのよ。他のエリアでも都バスが経由地が変わったりして、環七を走るバスそのものが激減するから今のうちに…ね」
「なるほど。単に新線が開業するだけじゃないんですね。勉強になりました」
「そこまで大袈裟じゃないけど、後で必要な時に悔やんでも遅いからね~」
と、照れながらポリポリと頬を掻きながら、奈美さんは照れていた。
ちょうどその時、9時になり係員が集合を呼びかけた。
赤羽線の北綾瀬駅へは、千代田線の駅構内に新設された階段・エスカレーターで降りる。
まだ開業前なので工事用パネルで仕切られているが、通用口をくぐると割と広い空間が現れた。
そこで報道陣にはヘルメットと反射帯付きベストが配られた。
それを身につけるといよいよ地下へ。
養生のためのパネルやベニヤ板で囲まれた階段を降る。エスカレーターはまだ使えないらしい。
ホームに降りると、島式のホームの両サイドにはフルハイトのホームドアが並んでいる。
向かって左側の(赤羽方面行き)ホームはドアにも養生パネルが貼られていて、全線開業時までは使われないとの説明があった。
この駅は、暫定開業中は終着駅となるため、葛西臨海公園方面行きホームしか使われないのだそうだ。
ホームには短縮された新鋭17000系6両編成が停車していた。
「これに乗るのね。有楽町線で乗ったけど、10000系の方が乗り心地良かったわね」
「な、奈美さん! いきなりダメ出ししないでくださいよぉ!」
「だって、座面が浅くて座りにくかったんだ…(モガッ)」
慌てて、奈美さんの口を抑えてしまった。他の関係者からは“またお前らかっ!”と言わんばかりの冷たい視線をいただきました。
なんとか宥めて乗車すると、奈美さんは不機嫌オーラを纏いつつ車内を歩いて行った。
「奈美さん? どこに行くんですか?」
「前の方は混んでるから、一番後ろから車内の前方を撮ってみようか…と…」
とかなんとか言ってるが、テンションはだだ下がりなのが手に取るようにわかってしまった。
まあ大人しくしてくれるのは助かるが、奈美さんらしくないのが少し気になる。
やがて車内アナウンスとともにドアが閉まり、試運転車両は走り出した。
中間駅は10分停車。ホームや出入り口の見学を素早く済ませて、次駅へ向かう。
地下鉄亀有駅(仮称)・地下鉄青砥駅(仮称)そして終点の一色駅(仮称)と3駅のみなので、1時間もかからない。
何の因果か暫定開業とはいえ、メトロの赤羽線も全4駅での運行となった。
そして折り返すが、今度は北綾瀬には向かわず手前の連絡線で綾瀬検車区に入場する予定だ。
北綾瀬駅手前の渡り線は検車区に入場するためにかなり手前に設置されていた。
赤羽線は起点が赤羽(全線開業時には和光市が起点となる)なのでA線となる。
葛西臨海公園からの列車は、A線を平面交差して検車区に入場することになるのだ。
有楽町/副都心線の小竹向原~千川間の平面交差と違って、あくまで非営業の列車が入場するだけなので問題ないと判断されたようだ。
そして、蛇行するように試運転列車はB線からA線を少し逆行して、綾瀬検車区の地下留置線に入っていった。
<続く>
個室から出てきた奈美さんは窶れきっていたが、不思議と機嫌は良さそうだ。
「どうでした?」
なるべく刺激しないように声をかけてみる。
最近はだいたいの気分を読めるようになってきていたが、今は…、
“全くわからない”
それほど複雑な顔つきなのだ。
「それがね、私の提案書を見た担当者が、何気なく世間話をしてたら、メトロの企画担当者が聞き留めて、詳しく話して欲しいって言われたんだって」
「え~、それってリークじゃないですか?」
「でもね、私の提案書は返送した後だし、コピーなども取ってないからメトロへは何も具体的な資料は渡してないんだって」
「それでも情報としては、リークしたことになりませんか?」
「まぁ、詳細を説明していたらね…」
どうやらメトロセブンの合同会議の時に、立ち話から並行路線建設のアイディアにたどり着いたらしく、奈美さんの提案内容については何一つ話していなかったようだ。
もっとも初期の計画では、メトロセブンもエイトライナーも一体で建設する予定だったから、エイトライナーが大江戸線規格で敷設されるなら、並行路線の建設も思い付くだろう。
そもそも赤羽駅の工事計画自体が大きく変更されていた。
その一つが半蔵門線・東武スカイツリーライン経由の列車専用のホームの存在だ。
「この行き止まりのホームが半蔵門線系統のホームになるんですね」
「列車密度の関係もあるんでしょうね。あと、誤乗防止の意図もあるらしいわ」
JRからの乗り換え促進のため、赤羽駅始発の列車は必須だと考えたらしい。
しかし赤羽線とホームを共用した場合、折り返し仕業に最低でも3分程度はかかる。
開業直後の日中なら問題ないが、ラッシュ時や全線開業(和光市までの通し運転)には、通過列車の運行に支障が出るのは明らかだ。
直通列車と始発列車を交互に発車させるためには、別ホームが必要となるだろう。
さらに始発列車と通過列車のホームを分ければ、駅構内の混雑もかなり緩和できるだろう。
何故なら、JRからの乗換客はそのほとんどが北千住や錦糸町を目指すと思われるのだ。
「折り返し用の引き上げ線を作る余地はなかったみたいだから、こういう形になったんじゃない?」
「あ、そうかエイトライナーのホームもあるんですね」
エイトライナーのホームはメトロセブンのホーム直上コンコースのさらに上になる。
つまりメトロセブンのホームは地下4階、地上から20mほど地下になるのだ。
並行して引き上げ線が作れないのは、赤羽から平和台方面にかけて急カーブになるためだった。
「開通時には半蔵門線系統は東武大師線となるのね」
「赤羽から大師前までは複線なので、赤羽以遠からの旅客は途中駅で次の列車を待つことになるんですね」
誤乗防止の目的もあり、赤羽駅は路線別のホームとなるため、赤羽以遠からの乗客は大師前までの中間駅での乗り換えになるためだ。
「まあ、大師前駅は方向別のホーム配線だから、ほとんどの乗客はここでの乗り換えになるんでしょうね」
「ああ、それから…。第1期開業区間が短いのは、試運転列車を多めに設定してるかららしいわ」
「試運転? 乗務員の習熟訓練ってことですか?」
「それもあるけど、基本的にワンマンでATO(Automatic Train Operation System)運行にするらしくて、そのシステムチェックなども含めて総合的な試験を行うんだってさ」
「営業時間中にですか?」
「幾ら何でもそれはないでしょ。終電後じゃない? それに試運転は10両編成らしいから、全線開業時の設定で行うらしいわよ?」
6両編成と10両編成では当たり前だが停止位置が異なる。
短縮編成でテストを繰り返しても、全線開業時に再び調整が必要となる。しかも列車密度が低い暫定開業中にはATO運行は行われないからだ。
「しかしこれだけ大規模になってくると、全線開業まで相当の時間がかかりそうですね」
「あ~それね。私も気になって聞いてみたんだけど、赤羽までの開業時にはかなりの区間が着工できるように、各方面に働きかけてるそうよ?」
「え? じゃあ5年後ぐらいには開業の目処がつくんですか?」
「それは現時点じゃわからないけど、今までみたいに立ち消えになることはないそうよ」
一度動き出しさえすれば、驚くほどの速さで状況は進んで行くらしい。
同じような例はJRの空港新線にも言えることで、オリンピック終了後即座に着工し、来年にも開業する計画だという。
「JRの空港新線と同じ頃には、赤羽~葛西臨海公園まで開通するんでしょうか?」
「それは来週の暫定開業区間の試乗会でわかるんじゃないかな?」
奈美さん的には一切の情報が得られなかったことが、赤羽線に対する興味を半減させていた。
「そうですね。来週を楽しみにしてましょう」
「… … そ、そうね…」
?
なんか歯切れが悪いなあと思ったが、俺はその時はまだ奈美さんの心情を完全に理解していなかった。
・ ー ー ー ・ ー ー ー ・ ー ー ー ・
そして試乗会当日となった。
集合場所は北綾瀬駅改札前。午前9時集合だ。
奈美さんはいつものごとく、俺より先に来ていて、環七を走行するバスを遮二無二撮影していた。
「おはようございます。なんか熱心にバスを撮影して、どうかしたんですか?」
「あれ? 聞いてないの? 今回の赤羽線の開業で、環七を走る幾つかの路線バスが廃止になるのよ? だから今のうちに記録しておかないとね」
「そうなんですか? 全く気付きませんでした」
そもそもメトロセブン/エイトライナーの建設目的の一つは、環八と環七の交通渋滞に伴う路線バスの遅延解消も含まれている。
少しだけ環七を走行する路線は別として、東武バスや都バスの路線短縮や廃止が予定されているのだった。
「この辺りは環七を走る東武バスの2路線が廃止されるのよ。他のエリアでも都バスが経由地が変わったりして、環七を走るバスそのものが激減するから今のうちに…ね」
「なるほど。単に新線が開業するだけじゃないんですね。勉強になりました」
「そこまで大袈裟じゃないけど、後で必要な時に悔やんでも遅いからね~」
と、照れながらポリポリと頬を掻きながら、奈美さんは照れていた。
ちょうどその時、9時になり係員が集合を呼びかけた。
赤羽線の北綾瀬駅へは、千代田線の駅構内に新設された階段・エスカレーターで降りる。
まだ開業前なので工事用パネルで仕切られているが、通用口をくぐると割と広い空間が現れた。
そこで報道陣にはヘルメットと反射帯付きベストが配られた。
それを身につけるといよいよ地下へ。
養生のためのパネルやベニヤ板で囲まれた階段を降る。エスカレーターはまだ使えないらしい。
ホームに降りると、島式のホームの両サイドにはフルハイトのホームドアが並んでいる。
向かって左側の(赤羽方面行き)ホームはドアにも養生パネルが貼られていて、全線開業時までは使われないとの説明があった。
この駅は、暫定開業中は終着駅となるため、葛西臨海公園方面行きホームしか使われないのだそうだ。
ホームには短縮された新鋭17000系6両編成が停車していた。
「これに乗るのね。有楽町線で乗ったけど、10000系の方が乗り心地良かったわね」
「な、奈美さん! いきなりダメ出ししないでくださいよぉ!」
「だって、座面が浅くて座りにくかったんだ…(モガッ)」
慌てて、奈美さんの口を抑えてしまった。他の関係者からは“またお前らかっ!”と言わんばかりの冷たい視線をいただきました。
なんとか宥めて乗車すると、奈美さんは不機嫌オーラを纏いつつ車内を歩いて行った。
「奈美さん? どこに行くんですか?」
「前の方は混んでるから、一番後ろから車内の前方を撮ってみようか…と…」
とかなんとか言ってるが、テンションはだだ下がりなのが手に取るようにわかってしまった。
まあ大人しくしてくれるのは助かるが、奈美さんらしくないのが少し気になる。
やがて車内アナウンスとともにドアが閉まり、試運転車両は走り出した。
中間駅は10分停車。ホームや出入り口の見学を素早く済ませて、次駅へ向かう。
地下鉄亀有駅(仮称)・地下鉄青砥駅(仮称)そして終点の一色駅(仮称)と3駅のみなので、1時間もかからない。
何の因果か暫定開業とはいえ、メトロの赤羽線も全4駅での運行となった。
そして折り返すが、今度は北綾瀬には向かわず手前の連絡線で綾瀬検車区に入場する予定だ。
北綾瀬駅手前の渡り線は検車区に入場するためにかなり手前に設置されていた。
赤羽線は起点が赤羽(全線開業時には和光市が起点となる)なのでA線となる。
葛西臨海公園からの列車は、A線を平面交差して検車区に入場することになるのだ。
有楽町/副都心線の小竹向原~千川間の平面交差と違って、あくまで非営業の列車が入場するだけなので問題ないと判断されたようだ。
そして、蛇行するように試運転列車はB線からA線を少し逆行して、綾瀬検車区の地下留置線に入っていった。
<続く>
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