神様に頼まれたので命大事にで行きます(仮)

48話

「それでカレーの作り方などは教えた訳だが､､､これはまだ無理だな森の中に入れば動けなくなる」

カレーの作り方などは調べ終わり材料など書かれた紙を渡せた訳だが外の雨はまだ降っていた。と言うよりもあの日からずっと降っていたのだ。

「そうですね。まぁ2日降ることはよくありますしいつもならそれでも移動できたのですが、まさか森の土があそこまでぬかるむとは。1週間ほどお邪魔してしまい、すいません」

「いや雨に関しては誰も悪くないし俺1人しか住んでいないから問題はないんだが、君を心配する人なども出るんじゃないか？」

「えぇまぁ多分、と言うよりも下手したらちょっと不味いかもしれないです」

「と言うと？」

「私が出たのは結構な人が目撃してますし、まぁ見るからに行商人です。例えば道端に壊れた馬車などがあれば魔物に襲われたのかや盗賊が出たのかなどすぐにわかり調べようがありますが馬車ごといなくなったとなると下手したらかなりの人が捜索､､､なんてことも有り得ます」

「どうして？」

「まずあそこの道はほぼ一本道です。ところどころ分かれ道もありますが一部の人以外には意味がなく看板もあります。なので迷うことはまずありません。そして魔物に襲われた場合は馬車は残ることがほとんどですし盗賊も少数なら馬車は邪魔にしかなりません。ですが馬車丸ごと消えてると大型の魔物が出た可能性や中規模以上の盗賊の可能性が出てきます。まぁ今回は雨が降っているので多少遅れていてもそこまではないと思いますが森の乾く早さしだいで町に行くのが遅れると探索隊ができるかもしれないってことです」

「なるほどな。大型の魔物や盗賊の数しだいでは少数だと危ないからか」

「はい、なので森の乾く速さが早ければいいのですが､､､」

「正直俺も分からないんだよなぁそこまで前から住んでる訳では無いしそもそも雨が降ったことがない。結界の中で食べ物を育てているが結界内の土は森の土と違うからな」

「何度も 通っていましたがまさか整備されてない森の中はこんなにも走れなくなるとは、町に戻ったら馬車の車輪変えないとですね」

「馬車の車輪ってどんなものがあるんだ？と言うより馬車がどんなものがあるのか気になるんだが」

「馬車をどこからどこまでを言えばいいのかによりますが、まぁかなりの種類があるのは確かです。そもそも引っ張っていく動物も色々といますから、時間もありますし説明していきますね」

「頼むわ」