暴力系幼馴染を“ざまぁ“して十年──。剣聖で騎士団長にまで上り詰めた彼女はもう一度、農民の俺に許しを乞いに来た。俺はお前を、絶対に許さない。

「もううんざりなんだよ」
「お願い……そんなこと言わないで……これからは心を入れ替えるから……ねっ?」

「うるせえ。二度とその面見せんな。出てけぇー!」

 俺と彼女はどこまでもすれ違っていた。
 魔術の才を認められ学校に通い出した幼馴染と、毎日畑を耕し続けた俺。

 やがて、俺が立派な農民になる頃には幼馴染は『騎士団長』様になっていた。さらに王国最強の称号『剣聖』さえも授与された。

 一度掛け違えたボタンは二度ともとには戻らない──。

 幼馴染に絶縁を言い渡してから七年──。そして十年──。

 それでも俺は、お前を許さない。


※タイトルあらすじは序盤の10000字でほぼすべて回収してます。その後、幼馴染視点、二章からは人界最強のお嫁さんがスローライフを送っていけるかな?って話になります。幼馴染ざまぁのその後を描いた、幼馴染が幸せになるまでのお話です。

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