2 / 8
第1章 姉ちゃんとの思い出
泣き虫王介
しおりを挟む
「王介、あんた男の子でしょ!もう泣かないの!!」
「だってぇ、ユウトくんがぼくのおもちゃ返してくれなかったんだもん…」
「あんたが 返して って言わんからやろ!男の子なんだからもっと強くならんとダメだよ!!だから泣き虫王介って呼ばれるんだよ!」
「うん…分かったよ姉ちゃん…」
3歳ぐらいの夕日が沈み出す頃、繋いだ手から姉ちゃんの厳しさと優しさを感じた。
2000年 7月7日 長野県梅本市
白黒家の長男、姉弟としては2番目に生まれた。皆を引っ張っていける王の様な存在、そして誰かを助けれる優しい男の子に育ってほしい。そういう意味を込められて王介と名付けられた。
姉の美和は2歳上で、困っている人がいたら見過ごせない正義感の強い姉ちゃんだった。それに比べて俺は、人見知りで引っ込み思案な子供だった。おまけに身体が他の同級生に比べて凄く小さくすぐに泣いてしまう。そんな様子から 泣き虫王介 と同級生から言われていた。そんな俺をいつも助けてくれたのが姉ちゃんだった。
「だってぇ、ユウトくんがぼくのおもちゃ返してくれなかったんだもん…」
「あんたが 返して って言わんからやろ!男の子なんだからもっと強くならんとダメだよ!!だから泣き虫王介って呼ばれるんだよ!」
「うん…分かったよ姉ちゃん…」
3歳ぐらいの夕日が沈み出す頃、繋いだ手から姉ちゃんの厳しさと優しさを感じた。
2000年 7月7日 長野県梅本市
白黒家の長男、姉弟としては2番目に生まれた。皆を引っ張っていける王の様な存在、そして誰かを助けれる優しい男の子に育ってほしい。そういう意味を込められて王介と名付けられた。
姉の美和は2歳上で、困っている人がいたら見過ごせない正義感の強い姉ちゃんだった。それに比べて俺は、人見知りで引っ込み思案な子供だった。おまけに身体が他の同級生に比べて凄く小さくすぐに泣いてしまう。そんな様子から 泣き虫王介 と同級生から言われていた。そんな俺をいつも助けてくれたのが姉ちゃんだった。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
コミュ障な幼馴染が俺にだけ饒舌な件〜クラスでは孤立している彼女が、二人きりの時だけ俺を愛称で呼んでくる〜
青野そら
青春
友達はいるが、パッとしないモブのような主人公、幸田 多久(こうだ たく)。
彼には美少女の幼馴染がいる。
それはクラスで常にぼっちな橘 理代(たちばな りよ)だ。
学校で話しかけられるとまともに返せない理代だが、多久と二人きりの時だけは素の姿を見せてくれて──
これは、コミュ障な幼馴染を救う物語。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
黄昏は悲しき堕天使達のシュプール
Mr.M
青春
『ほろ苦い青春と淡い初恋の思い出は・・
黄昏色に染まる校庭で沈みゆく太陽と共に
儚くも露と消えていく』
ある朝、
目を覚ますとそこは二十年前の世界だった。
小学校六年生に戻った俺を取り巻く
懐かしい顔ぶれ。
優しい先生。
いじめっ子のグループ。
クラスで一番美しい少女。
そして。
密かに想い続けていた初恋の少女。
この世界は嘘と欺瞞に満ちている。
愛を語るには幼過ぎる少女達と
愛を語るには汚れ過ぎた大人。
少女は天使の様な微笑みで嘘を吐き、
大人は平然と他人を騙す。
ある時、
俺は隣のクラスの一人の少女の名前を思い出した。
そしてそれは大きな謎と後悔を俺に残した。
夕日に少女の涙が落ちる時、
俺は彼女達の笑顔と
失われた真実を
取り戻すことができるのだろうか。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
本当の春
あおなゆみ
青春
僕たちは、自分を何と呼べば良いのかも分からない曖昧な存在で、それでも、出会いたいと願う一人がいて、それなのに、出会ってしまえば臆病になって手放す始末だーーー
高校入学に合わせて東京から引っ越してきた西山くんと、クラスに馴染めない浅田さんは、お互いの優しさを頼りに親しくなる。
北海道の本当の春の中、自然と始まった二人の下校時間は、穏やかで、優しい時間だった。
でも、恋とか友情だと断定しない、曖昧な関係を続ける二人には、当たり前のように噂が流れ始めてしまう。
本当の自分が何なのかも分からない不安定さは、穏やかな青春さえも奪ってゆく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる