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「言いたいことですかぁ?ありますよぉ!」


「な、なんでしょうか?」


「「「……」」」ドキドキ


「それわぁ~」


「「「……」」」ドキドキ


「…っあ」


「「「!?」」」ビクッ!!


「……ふふっ♪そんなに心配しなくてもいいですよぉ~。今回のことわぁ皆さんがぁイアン様の事大好きなんだと知れてぇ~よかったなぁ~って思っただけですからぁ♪」


「「「「「は?」」」」」


 ニコニコニコニコ本当に嬉しそうな笑みを浮かべているアリスに皆唖然とする。


「……何故」


「だってぇイアン様のお家の人達といえばぁイアン様にとって身近な人達ですしぃ、ちょっと気になっていたんですよぉ~。……イアン様の害にならないかなってぇ」


「「「「「ビクッ」」」」」


「私もですけどぉ~、ほらぁ~イアン様って誤解されやすいじゃないですかぁ?だから大丈夫かなぁ~虐められてないかなぁ~ってずっと心配してたんですよぉ~」


「「「「「「………」」」」」」


「でもぉ余計な心配だったみたいですぅ。ごめんなさい疑ってしまってぇ。今回のことでぇ皆さんのイアン様への愛が本物だとわかったのでぇ~とっても安心しましたぁ♪」


「……なるほど。試されていたのは我々もだったという事ですか」


 アリスの言葉に使用人一同悟った。まさか試そうと思っていた自分達もイアンに相応しい者達であるのかを見極められていたとは。


「すみません~」ニコニコ


「…いえ」


 アリス言葉に肩の力が抜ける。だがこれで気持ちの整理がついた。


「アリス・ロード様」


「はい、なんですかぁ?」


「……今までの数々の無礼お許し下さい。貴方様を試すためとは言え、途中から私情に流され少々行き過ぎた行為をたくさんしてしまいました。申し訳ありません」


 少々という言葉に疑問は生じるものの執事長は深く頭を下げ、その場にいた他の使用人達も同じようにアリスに頭を下げる。そして…


「罰ならいくらでも受けましょう。ですがこれだけは言わせて下さい。アリス・ロード様。どうか我々の大切な主であるイアン様をよろしくお願いします」


「「「「「よろしくお願いします」」」」」


「…はい♪任せて下さい~!」


 使用人一同は思う。この方ならイアン様を任せるのに信頼に足る人物であると。



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