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小話1-5 終
しおりを挟む「…貴方がやったんですか?」
「………私ぃお友達わぁ~大切にするタイプですからぁ~」ニコ
「………そうですか」
「はい~。だからぁアリアちゃんも安心して下さいねぇ~。私わぁ、お友達は絶対に裏切りませんしぃ、力になって欲しいことがあれば力になりますよぉ?」
「……どうしてですか?」
「………」
「貴方は私が思っているよりも力を持っている様です。……貴方のその言葉、本当に信じていいんねすわよね?」
「………」
「………」
「…私ぃ、小さい頃に~ある人から『君は才能がある』って言われたんですぅ」
「………」
「初めわぁ、その人のことすっごく嫌いだったんですけどぉ、その時に色々あってぇ一緒にいて好きになっちゃったんですぅ。少ししか一緒に居れなかったんですけどぉ、その人の話を聞いてぇ力になりたいって思いましたぁ~」
「………」
「あの人わぁ頑張るって言ったんですぅ。この国ために一生懸命。その姿にぃ初めて胸がドキドキしてぇかっこいいって思っちゃったんですよぉ~」
「……それはもしかして」
「そこからぁ~私もぉそんな彼を支えたいって思ってぇ、あの人の言った才能がを生かして隣に立つために色々頑張ったんですぅ~」
「………」
「だから安心して下さい~。あの人が守ろうとしているものを私が壊したりしませんしぃ~、一緒に守りたいって思っていますからぁ~」
そう言ったアリスの目は愛しい何かを思い出している様であり、その後に見たアリアを見る目は聖女と呼ばれるに相応しい慈しみをもった眼差しであった。
「だからぁ~アリアちゃん。一緒にこの国を守っていきましょうねぇ~」
「………ええ。そうですわね。余計なことを聞いてしまってすみません。……一緒に頑張りましょうアリスさん」
アリスのその目を見てアリアも嘘はついていないと思った。
この方は頼りになる。
そう思い、2人でこの国ために力を合わせることを約束し、握手を交わした。
「アリスちゃんって呼んでいいのにぃ~♪」
「……そこまで砕けた呼び方は私にはまだ無理です」
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