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第七十八章『EEEその十六』

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   ユニーバのレッスン室、EEEのメンバーと裕子と希美は『image colour』のダンスレッスンをやっていた。
咲羅「『image colour』のダンスフォーメーションについて大補が説明してくれます」
大補「そんじゃ、やりながら説明します」
   EEEのメンバーはやりながら『image colour』のダンスフォーメーションを確認していく、そして。
彰「大体掴めた」
奏太「俺も」
咲羅「元気よくダンスすればいいのね?」
礼朗「なるほど」
康平「よく分かった」
大補「よし、始めよう」
   EEEはダンスを始めた、元気よく弾けるような明るめのダンスだ、それを見守る裕子と希美は。
裕子「すごいね」
希美「かっこいいの~」
    二人も大絶賛、EEEはダンスを早く覚え、磨くまでダンスを続けたのだった……。
    昼休み、弁当を食べ終わった後、大補、咲羅、康平が裕子と希美の元にやってきた。
康平「そういや、忙しくて連絡先を交換してなかったな」
咲羅「すっかり忘れたわ」
大補「俺も」
   裕子と希美は康平、咲羅、大補の連絡先を交換した。
裕子「ありがとうございます」
希美「さらら、イハ、てるーありがとなの~」
大補「いいってことよ」
康平「ごめんな、裕子」
裕子「大丈夫よ」
咲羅「裕子、希美、貴方達に話さなきゃいけないわ」
裕子「はい」
希美「さらら?」
   咲羅は裕子、希美に向かって大事な話をした。
咲羅「二人のおかげでいい曲が出来たし、ダンスも仕上がることが出来た、これは本当に感謝している、でも、貴方達には学校があるわ、この日で最後にして明日から学校に行って欲しい」
   咲羅の願いを聞いたが、しかし、裕子は違った。
裕子「嫌です」
咲羅「え?」
裕子「嫌です!」
   裕子は力強く否定した。
裕子「確かに力精一杯『image colour』を作りました、でもまだ未完成のままじゃないですか!?」
咲羅「どうして私の願いを聞かないわけ!?」
裕子「私は『image colour』の完成を見届けたいです!   レコーディングもシングルのジャケットもまだ出来上がってないじゃないですか!?」
咲羅「それは」
康平「やめろ、裕子の言う通りだ」
   咲羅が言い出そうとしたら康平が止めた。
康平「中途半端に裕子と希美が出てしまったらどうにもならねぇ」
大補「確かに、『image colour』は色彩学園の協力を得てこその新曲だ、完全に完成するまで残った方がいい」
EEEのマネージャー「二人の言う通りだ」
   そこでEEEのマネージャーも加わる。
EEEのマネージャー「『image colour』は協力してこその新曲だ、まだ未完成のままで帰らせていいのか?」
咲羅「……」
   咲羅は考え込む、そして。
咲羅「分かりました」
EEEのマネージャー「ありがとう、咲羅」
咲羅「ごめん、裕子」
裕子「いいえ、『image colour』を完成させましょう」
咲羅「えぇ、そうするわ」
   咲羅は裕子の眼差しに負けたのか、『image colour』のシングルを完成するまで付き合うことになったのだった。
    ユニーバの会議室でEEEのメンバー、裕子、希美、EEEのマネージャーが集まっていた。
EEEのマネージャー「さて、どうするか」
希美「何がなの?」
裕子「希美先輩、気づいてないですか?」
    希美は全く分からないらしいが、裕子は分かるらしい。
咲羅「シングルにはもう一曲入れる必要があるわ」
彰「何にするかだよな」
康平「音楽プロデューサーから連絡来たらしいが、もう一曲入れた方がいいって」
礼朗「それが普通らしいからな」
大補「じゃあ、売れるために戦略を考えなければな」
   EEEのメンバーは考え込むが……裕子は思いついたらしい。
裕子「そういえばEEEのファンクラブってありますか?」
咲羅「『EEE EYE』というEEEのファンクラブがあるわよ?」
裕子「ファンクラブ限定で二番目の曲をEEEのソロ曲を入れるのは?   通常盤のシングルは私が考えるよ!」
咲羅「いくらなんでも無茶しすぎるわ!」
EEEのマネージャー「いや……いいかもしれない」
全員「え?」
EEEのマネージャー「いいかもしれない!    すごいぞ裕子!    EEEのマネージャーに入れたいぐらいだ!    確かにEEEのソロ曲はやったことがないんだ!    通常盤のシングルのもう一曲は色彩学園の生徒に任せるよ!」
裕子「ありがとうございます」
希美「私も張り切るの~」
   裕子と希美はやる気満々だ。
彰「確かにそろそろソロ曲がやりたい」
奏太「俺も」
康平「うん、やりてえ」
大補「いいだろう?   咲羅?」
咲羅「確かにそろそろやっていい頃だわ」
礼朗「よし、頑張って見せるよ」
   EEEのメンバーも一致団結した。
EEEのマネージャー「俺からの提案だが、EEEのメンバーには明るい一曲とバラードを書いてもらう、色彩学園の生徒は通常盤『image colour』のもう一曲をできればバラードを書いて欲しい」
彰「なんで俺たちは二曲書かなきゃいけないですか?」
咲羅「確かに、気になるわ」
EEEのマネージャー「やったことがないことをやりたいんだ、史上初、EEEのメンバーソロ曲が世界新記録に出るかもしれない」
奏太「いや出ないから」
康平「珍しいことになるってことだろう」
EEEのマネージャー「私もそろそろEEEのソロ曲を入れたかったんだ」
大補「いや言えよ」
礼朗「本当だな」
EEEのマネージャー「と言うことだ、EEEのメンバーは出来るか?」
   EEEのマネージャーは声をかけるが。
彰「やります」
奏太「そろそろ曲が作りたい所だ」
康平「俺はラップを書きてえ」
大補「頑張ってみせるさ」
礼朗「……おぅ」
咲羅「逃げたくない、やるから」
   こうして『image colour』のもう一曲が収録することになった、ファンクラブ限定の各メンバーのシングルは各メンバーのソロ曲二曲が入り、みんなが買える通常盤は色彩学園の生徒、裕子と希美がバラード曲を書き下ろす事になった、どんな『image colour』を仕上がるのか、とても楽しみだ。
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