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第六十三章『EEEその一』
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色彩学園の放課後、パレット部室で誰かを待ってて誰が来ないらしい。
映美「遅いな、えり菜、希美はどうしたんだ?」
えり菜「それが珍しく先に行っててと言われたんです、何企んでるんだか」
裕子「ちょっと心配しますね」
パレット部室でざわざわする、そんな中、希美が誰かを連れてやって来た。
希美「お待たせなの~悩んでる人がいるから連れて来たの~」
希美が連れて来たのはスタイルが良く、髪が茶髪でロングの人、芸能人のようだ。
???「どうもっす」
映美「なんだ? 色彩学園にこんな生徒がいたのか?」
すると亜弥が思い出したかのように叫び出した。
亜弥「あぁ! あの人はEEEの安部咲羅(あべさら)さんだよ! 本物だ~」
咲羅「よく知ってるわね」
裕子「初めまして」
咲羅「うん」
咲羅の態度がなんだか素っ気ないが、それでもみんなは暖かく迎えてくれる。
咲羅「希美とは友達、中学も一緒で合唱部だったから仲が良かっただけ」
希美「何でさららは色彩学園に行ってたの~」
咲羅「それは忙しかったから言わなかっただけ」
希美「そうだったの~」
どうやら咲羅と希美は中学時代の友達のようだ。
裕子「咲羅さんに悩み事があるの?」
希美「そうだったの~すっかり忘れたの~」
えり菜「忘れてどうするんですか!?」
希美「さららに悩みがあるから連れて来たの~」
希美の説明を聞くと咲羅は悩みがあって来たようだ。
咲羅「それは、EEEで新曲出すんだけど」
裕子「それ、私達に言って大丈夫ですか?」
裕子の言う通り、アーティストの裏側について何も知られてはいけないのだ。
咲羅「大丈夫、マネージャーにも言ってあるし私の意思で希美にお願いしたし、だから言わせて」
裕子「はい」
そこから咲羅の話が始まった。
咲羅「新曲について悩んでるんだけど、テーマが『色』なのね、マネージャーもEEEのメンバーもすごく悩んでるんだ、そこで色について詳しい人がいるって希美に言われたからここに来たの」
裕子「それで私に助けを求めたんですね」
咲羅「そう言うことかな」
咲羅の説明が終わった。
咲羅「ところで部長は誰?」
裕子「私ですけど……」
咲羅は部長が裕子だと思わなかったようだ。
咲羅「はぁ? てっきり真面目な人が部長をやってるかと思ったわ!」
希美「こうゆに失礼なこと言わないの~」
咲羅「何でよ?」
希美「こうゆは特別な力があるから部長に任せたの~」
咲羅「そうなの!? ふーん」
やはり咲羅はそっけない態度を取るも裕子に聞いてみる。
咲羅「部長さんの名前は?」
裕子「一年三組の大無田裕子です」
咲羅「裕子!? 一年生なの!? 一年生に部長に任せていいわけ?」
映美「悪いが、パレット部を創立したのが裕子なんだ」
咲羅「そぅ、だから任せてるわけ?」
裕子「はい」
咲羅「裕子が部長に任せた理由がなんとなく分かったわ」
どうやら裕子の眼差しから部長に任せた理由が分かったのか咲羅は理解したようだ。
咲羅「紹介を遅れたわ、私は安部咲羅、色彩学園に通う二年二組でEEEのメンバーよ」
裕子「よろしくお願いします」
咲羅「意外とお利口さんね」
裕子「まぁ……性格ですけど」
咲羅「そこでお願いがある、裕子、希美、私が通うユニーバのレッスン室に来て欲しいの」
伶奈「私じゃなくて?」
亜弥「私じゃなくて?」
咲羅「残念だけど他の人たちは用がないわ」
伶奈.亜弥「そんなぁ!」
咲羅の言葉に伶奈と亜弥はがっかりする。
映美「仕方ないだろ、希美はまたしても裕子が必要で来たわけだからな?」
咲羅「そういうこと」
裕子「みんな、他の事は任せたよ~」
史「大丈夫、代理は私がやるから裕子、希美、行ってきて、時間がないでしょ?」
咲羅「そうね、今日はお休みだけど明日はユニーバのレッスン室に行かなきゃ行けないからね」
映美「そうなると学園長に話さなきゃいけないな」
世里子「なんのことでしょうか?」
映美「いつの間に!?」
パレット部室に世里子が来たのだ。
映美「実はですね、EEEのメンバーである安部咲羅が大無田裕子と白鳥希美に助けを求め、しばらくユニーバでレッスンだったり曲の会議で学校に行くのが困難になります」
世里子「それは本当ですか?」
映美「はい」
世里子「分かりました、世間に渡ることですし許可をいたしましょう」
裕子.希美「ありがとうございます」
世里子「ただし、曲作りを終わってから勉強はしっかりやるのですよ?」
裕子.希美「はーい」
学園長の世里子から許可を得て、EEEの手助けが今日から始まるのだ。
万紀「気をつけていけよ」
早織「しばらく会えないなんて寂しいよ~」
千晶「気をつけて」
優梨子「帰り待ってます!」
伶奈「羨ましいぜ」
亜弥「羨ましいよ」
咲子「まだ引きずってるんですか……でもいってらっしゃいです!」
一歌「さっさと行けば?」
えり菜「なんてことを言うんですか!? 希美、気をつけて。」
希美「任せてなの~」
姫乃「皆さん、お気をつけて」
史「待ってるわよ」
七美「寂しいですけど」
みのり「私達がなんとかします!」
久乃「大丈夫だからね?」
奈々央「寂しいけど行ってきて~」
凛「あら、行ってらっしゃい」
三保「必ず帰ってくるのよ?」
映美「必ずいい成績を残すんだ!」
裕子「行ってきます!」
裕子と希美からEEEの手助けをスタートさせるのだった。
映美「遅いな、えり菜、希美はどうしたんだ?」
えり菜「それが珍しく先に行っててと言われたんです、何企んでるんだか」
裕子「ちょっと心配しますね」
パレット部室でざわざわする、そんな中、希美が誰かを連れてやって来た。
希美「お待たせなの~悩んでる人がいるから連れて来たの~」
希美が連れて来たのはスタイルが良く、髪が茶髪でロングの人、芸能人のようだ。
???「どうもっす」
映美「なんだ? 色彩学園にこんな生徒がいたのか?」
すると亜弥が思い出したかのように叫び出した。
亜弥「あぁ! あの人はEEEの安部咲羅(あべさら)さんだよ! 本物だ~」
咲羅「よく知ってるわね」
裕子「初めまして」
咲羅「うん」
咲羅の態度がなんだか素っ気ないが、それでもみんなは暖かく迎えてくれる。
咲羅「希美とは友達、中学も一緒で合唱部だったから仲が良かっただけ」
希美「何でさららは色彩学園に行ってたの~」
咲羅「それは忙しかったから言わなかっただけ」
希美「そうだったの~」
どうやら咲羅と希美は中学時代の友達のようだ。
裕子「咲羅さんに悩み事があるの?」
希美「そうだったの~すっかり忘れたの~」
えり菜「忘れてどうするんですか!?」
希美「さららに悩みがあるから連れて来たの~」
希美の説明を聞くと咲羅は悩みがあって来たようだ。
咲羅「それは、EEEで新曲出すんだけど」
裕子「それ、私達に言って大丈夫ですか?」
裕子の言う通り、アーティストの裏側について何も知られてはいけないのだ。
咲羅「大丈夫、マネージャーにも言ってあるし私の意思で希美にお願いしたし、だから言わせて」
裕子「はい」
そこから咲羅の話が始まった。
咲羅「新曲について悩んでるんだけど、テーマが『色』なのね、マネージャーもEEEのメンバーもすごく悩んでるんだ、そこで色について詳しい人がいるって希美に言われたからここに来たの」
裕子「それで私に助けを求めたんですね」
咲羅「そう言うことかな」
咲羅の説明が終わった。
咲羅「ところで部長は誰?」
裕子「私ですけど……」
咲羅は部長が裕子だと思わなかったようだ。
咲羅「はぁ? てっきり真面目な人が部長をやってるかと思ったわ!」
希美「こうゆに失礼なこと言わないの~」
咲羅「何でよ?」
希美「こうゆは特別な力があるから部長に任せたの~」
咲羅「そうなの!? ふーん」
やはり咲羅はそっけない態度を取るも裕子に聞いてみる。
咲羅「部長さんの名前は?」
裕子「一年三組の大無田裕子です」
咲羅「裕子!? 一年生なの!? 一年生に部長に任せていいわけ?」
映美「悪いが、パレット部を創立したのが裕子なんだ」
咲羅「そぅ、だから任せてるわけ?」
裕子「はい」
咲羅「裕子が部長に任せた理由がなんとなく分かったわ」
どうやら裕子の眼差しから部長に任せた理由が分かったのか咲羅は理解したようだ。
咲羅「紹介を遅れたわ、私は安部咲羅、色彩学園に通う二年二組でEEEのメンバーよ」
裕子「よろしくお願いします」
咲羅「意外とお利口さんね」
裕子「まぁ……性格ですけど」
咲羅「そこでお願いがある、裕子、希美、私が通うユニーバのレッスン室に来て欲しいの」
伶奈「私じゃなくて?」
亜弥「私じゃなくて?」
咲羅「残念だけど他の人たちは用がないわ」
伶奈.亜弥「そんなぁ!」
咲羅の言葉に伶奈と亜弥はがっかりする。
映美「仕方ないだろ、希美はまたしても裕子が必要で来たわけだからな?」
咲羅「そういうこと」
裕子「みんな、他の事は任せたよ~」
史「大丈夫、代理は私がやるから裕子、希美、行ってきて、時間がないでしょ?」
咲羅「そうね、今日はお休みだけど明日はユニーバのレッスン室に行かなきゃ行けないからね」
映美「そうなると学園長に話さなきゃいけないな」
世里子「なんのことでしょうか?」
映美「いつの間に!?」
パレット部室に世里子が来たのだ。
映美「実はですね、EEEのメンバーである安部咲羅が大無田裕子と白鳥希美に助けを求め、しばらくユニーバでレッスンだったり曲の会議で学校に行くのが困難になります」
世里子「それは本当ですか?」
映美「はい」
世里子「分かりました、世間に渡ることですし許可をいたしましょう」
裕子.希美「ありがとうございます」
世里子「ただし、曲作りを終わってから勉強はしっかりやるのですよ?」
裕子.希美「はーい」
学園長の世里子から許可を得て、EEEの手助けが今日から始まるのだ。
万紀「気をつけていけよ」
早織「しばらく会えないなんて寂しいよ~」
千晶「気をつけて」
優梨子「帰り待ってます!」
伶奈「羨ましいぜ」
亜弥「羨ましいよ」
咲子「まだ引きずってるんですか……でもいってらっしゃいです!」
一歌「さっさと行けば?」
えり菜「なんてことを言うんですか!? 希美、気をつけて。」
希美「任せてなの~」
姫乃「皆さん、お気をつけて」
史「待ってるわよ」
七美「寂しいですけど」
みのり「私達がなんとかします!」
久乃「大丈夫だからね?」
奈々央「寂しいけど行ってきて~」
凛「あら、行ってらっしゃい」
三保「必ず帰ってくるのよ?」
映美「必ずいい成績を残すんだ!」
裕子「行ってきます!」
裕子と希美からEEEの手助けをスタートさせるのだった。
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