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第五十章『パレット部への質問藍原早織後編』

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   放課後、パレット部室でパレット部員達はみんなのプロフィールを作成するためにくじ引き順に質問をしていた、今回は藍原早織からの質問後編をお届けします。
早織「次は姫乃先輩」
姫乃「約束を急に破る人です、以前、私に関わってた人に約束を破ってしまい、トラウマになりました」
早織「裏切られるって辛いですね」
姫乃「本当ですわ」
早織「私達は裏切らないから大丈夫だよ?」
姫乃「まぁ、そう信じますわ」
早織「裏切りませんように、次は奈々央先輩」
奈々央「運動最中に勉強しろと言う人ですね」
久乃「何もしてない時と喋ってる時はは言っていいの?」
奈々央「そうだな」
久乃「奈々央さんの家に来る時は私が勉強を教えるから」
奈々央「いつも久乃に助けてもらってばっかりだよ、でも、たまには体を動かそうぜ」
久乃「それもそうね」
早織「仲がいいですね、次は映美先生」
映美「山ほどあるんだが……特にしっかりしてない人がしっかりしろと言う人」
史「しっかりしてない人はいるわよ」
映美「本当だな……」
史「映美姉は中身がしっかりしてるけど見た目がしっかりしてないから言われがちじゃない?」
映美「う……」
史「しかも男性運はゼロ」
映美「それは言わないでくれ」
史「何よ?   事実だから言ってるんじゃない」
映美「言っていい時と悪い時があるぞ」
   ここで映美先生と史の従姉妹同士の喧嘩が始まった。
早織「って喧嘩はやめてーー!」
   ここで早織が喧嘩を止める。
映美「すまん、つい」
史「……少し言いすぎたわ」
早織「仲良しなのはいいことだけど喧嘩だけはやめてね?    次は咲子先輩」
咲子「そうですね、当日にせっかく頼んだのに次の日に忘れる人は嫌ですね」
伶奈「私が通うスタジオのスタッフはいるな……」
咲子「そうなんですね、でもお年寄りは仕方ないとして、私のお父さんが忘れてくるのでそれ以来嫌になってきました」
伶奈「忘れ去られるのってなんか嫌だな……」
咲子「伶奈さんは覚えてくれるので有難いです」
伶奈「あぁ!    忘れたことなんて一ミリないぜ」
史「……それ自慢?」
早織「とにかく頼まれたことは覚えておきましょう、次は凛先輩」
凛「そうね、覗いてるでしょ?    と急に問われた時かしら?」
三保「凛がやってることはとにかく怪しいから」
凛「あら、失礼しちゃうわ、私が観察するのは特定の人だって、特定の人に言われたら別としてそうじゃない人に言われたら足を踏んづけてるわ」
早織「それはやめた方がいいんじゃ……」
凛「あら?   安心して、パレット部員達と先生は全員特定の人だから興味深いわ……」
裕子「私も入るの!?」
万紀「足に踏んづけられるよりはマシだぜ」
優梨子「そうなんですね」
早織「嬉しいような……そうでもないような」
千晶「好きにすれば?」
伶奈「三保先輩の時にまだ周りの人に言われないとして」
映美「私も対象なのか!?」
希美「?」
えり菜「なんか嫌です……」
姫乃「あらまぁ、お好きにどうぞ」
一歌「はぁ!?」
咲子「まじすか」
亜弥「変なところだけは見られたくないよ」
史「……懲りない人ね」
七美「ふえ~」
みのり「ふぇ~」
久乃「私、観察されてんだ」
奈々央「オイオイ……」
三保「そんなにみんなの興味深いの?」
凛「ふふふ……そうよ、興味深いわ……」
早織「足に踏んづけずに済むのはいいけどなんか見られてるって恥ずかしいな~次は一歌先輩」
一歌「ないわよ」
全員「……」
    一歌の答えに全員が沈黙する。
一歌「何よ!?」
咲子「一つぐらいありそうですけどね」
一歌「分かったわよ!    言えばいいでしょう!?    私の嘘を通用しない人はムカつくわよ!」
咲子「やっぱり……」
亜弥「嘘はほどほどにしてね!」
一歌「こんな面白いの止めるもんですか!」
映美「やれやれ……だからパレット部に強制入部した理由が分かる気がするぞ」
裕子「どういうことですか?」
映美「もし、学園長の判断で学校を退学させたら一歌の嘘が酷くなるだろうと思う、そうなると一歌が一人ぼっちになってしまうだろ?    それを避けるためにパレット部を強制入部した」
裕子「確かに、そっちの方が恵まれてるかもしれませんね」
映美「そうだな」
早織「もう、酷い嘘はほどほどにね、次は万紀ちゃん」
万紀「あぁ?    先に喧嘩を売ってるやつはムカつくぜ」
映美「これ以上問題を引き起こすなよ?」
万紀「わってるよ」
裕子「まだ喧嘩を売ろうとする人っているの?」
万紀「あ、いるぜ、訳あって家入んねえのにさ、見た目だけで決めつけられるんだぜ、もう、喧嘩しねえって誓ってんのに」
映美「そうだったのか、それで学校来るようになったのも大した一歩だな」
万紀「映美先生あたしの事情分かんねえのによくそんなこと言えんな……」
映美「当たり前をしたことしただけだ、でもちゃんと勉強しろよ?」
万紀「わってるって」
早織「万紀ちゃんでもそんなことがあったんなんて、次は亜弥先輩」
亜弥「私はお医者さんに泳がないでって言われてるのにそれを友達に言ったのに一緒に泳ごうって無理矢理誘う人」
伶奈「分かるな」
咲子「嘘しか聞こえない人もいますからね」
亜弥「中学時代、そういう友達がいてさ、学校の先生にも相談したんだけど、良くならなくてそういう時は軽い嘘をついて行かなかったりしてたよ」
一歌「なんて嘘をついたの?」
亜弥「風邪ひいたって」
一歌「ふーん、これでよく乗り越えたわね」
亜弥「じゃないとさ、左脚が酷くなるからそれしか嘘をつけなかったんだ」
一歌「亜弥さんも苦労かけたことね」
早織「無理矢理誘う人ってなんかやだね、次は伶奈ちゃん」
伶奈「楽器以外の雑音をむやみに鳴らす人だな」
早織「例えば?」
伶奈「機械のわずかな音とか、足音とか」
史「小さい音まで聞こえるの?」
伶奈「耳が良すぎて雑音に聞こえるんだよ」
亜弥「それでヘッドホンを持ってきてるの?」
伶奈「そうだよ、辛すぎるぜ」
早織「耳がいい人にも弱点があるなんてね、次は史先輩」
史「急な大音量はムカつく」
   史は伶奈に向かって言ってるようだ。
伶奈「あれは本当に悪かったって……」
史「でもやるなまでは言ってないから勘違いしないで」
伶奈「はい、気をつけます」
早織「確かに急な大音量はびっくりするよね?    次は七美先輩」
七美「そうですね、何も言わずに電気をつけられることですね」
映美「もしかして電気をつけずにやってるのか?」
七美「そうですね、夢中にやるとすっかり忘れてしまいますね」
万紀「目に悪ぃぞ」
七美「でも誰かが急に電気をつけられたら目がやられますよ」
早織「目にやられるけど、電気はつけてね、最後は私だ~」
裕子「何されて困る事って?」
早織「やっぱりさおをさおりって読む人」
一歌「私だってひなたなのにいっかって読み間違われるわよ!    ムカつく!」
三保「私はみおなんだけどみほって呼ばれがちなんだよね」
裕子「名前を間違われる人って苦労するよね~」
   以上藍原早織からの質問後編だった、次は清水えり菜からの質問をお届けいたします。
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