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第四十七章『パレット部への質問灰谷史後編』
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放課後、パレット部室でパレット部員達はみんなのプロフィールを作成するためにくじ引き順に質問をしていた、今回は灰谷史からの質問後編をお届けします。
史「次、姫乃」
姫乃「私はお父さんとお母さんと妹六人の九人家族です」
姫乃の発言にみんなは驚く!
裕子「え!? 妹さん多いね!」
早織「いいな~」
万紀「妹多すぎだろ……」
優梨子「羨ましいです」
千晶「何これ!? 実は大家族でしたのギャップとアニメの展開は!?」
伶奈「家計が大変そう……」
希美「のぞのぞは妹が欲しかったの~」
えり菜「面倒見切れないですよ?」
一歌「いっぱいいすぎでしょ……」
咲子「意外と大家族だった」
亜弥「えぇー!」
史「妹達の面倒を見なきゃって言われるのも納得だわ」
七美「お母さん一人で大丈夫ですかね?」
みのり「ふぇ~!」
久乃「二人掛かりじゃないと見れないわ」
奈々央「はわわわ……」
凛「姫乃さん、興味深いわ」
三保「大家族って実際いたのね」
映美「お……そうだったのか」
姫乃「はい、でも今は妹達が大きくなったので二番目の子に任せてますわ」
史「大家族って存在したとはね、次、奈々央」
奈々央「お父さんとお母さんと兄と妹がいるんですけど……」
史「一緒には暮らしてないの」
今度は奈々央が感情的になった。
奈々央「そうだよ! 今は一人暮らしだよ! お母さんが厳しいことばっかり言うから絶縁して家出したんだよ! そしたら、お父さんがいい物件を見つけてくれて私を一人暮らしをさせてくれた、今はお父さんにお金を送ってもらってくれて一人暮らしやっていけてるよ! でも一人は寂しいよ~」
感情的になった奈々央を見た久乃は励ました。
久乃「奈々央さん、寂しかったらまた来るから、それとそんなことがあったんだね」
奈々央「ごめんね、久乃」
史「家庭の事情って辛いものね、次、映美姉」
映美「父、母、兄二人ならいる」
史「映美姉の兄二人はどうなってるのかしら?」
映美「兄二人とは数年前から連絡とってなくてな、今のところは分からないんだ、きっと、教師としてやっていけてるよ」
史「なるほどね、元気にいるといいね、次、咲子」
咲子「お父さんと私と弟です!」
史「三人家族なのは何故だっけ?」
咲子「私のお母さんは眼科の医者だったんですけど、ある日の仕事帰り、飲酒運転してる車に轢かれて亡くなってしまいました、元々はお父さんが一人で食堂をやっていけましたが、お母さんに居なくなってから元気が無くなってしまったので、私も手伝うようになりました、私が亡きお母さんに似てるからなのかお父さんは元気を取り戻しました、今も食堂、赤い木はお父さん一人でやっていけてますが、学校が休みの時は出来るだけ手伝っています」
すると万紀がまた泣き始めた。
万紀「だぁぁぁぁあ!」
咲子「ちょちょちょ泣かないでくださいよ!」
万紀「咲子の母ちゃん可哀想だぜ! しかも父ちゃんが母ちゃん思いだなんて感動するぜ!」
咲子「嬉しいですけど、万紀さんいい加減に泣き止んでくださいよ!」
史「今だからこそ語れるのね、羨ましいわ、次、凛」
凛「父と母がいるけど訳あって一人暮らしをしているわ」
史「なんでよ?」
凛「両親の仲が悪い訳じゃない、私のご好意で一人暮らしをしてるの、もちろん、お金は私の両親から送られているわ」
史「観察がやりたくて一人暮らしをしてるでしょ?」
すると凛は軽く微笑んだ。
凛「ご名答」
史「迷惑にならない程度にやることね、次、一歌」
一歌「私は従姉と住んでるわ」
史「一歌の両親は?」
一歌「どこかに生きてるわよ、きっと私の事を探してくれてるわ」
一歌の様子がおかしい。
史「ごめん、今の話はなかった事にして」
一歌「分かったわ」
史「次、万紀」
万紀「う……あ、今あたしの番か」
史「泣き止んでなかったの!?」
万紀「悪りぃ、言っとくぜ、父ちゃんと母ちゃんがいるんだ」
史「一緒に住んでるの?」
万紀「住んでねぇよ、あたしの父ちゃんと母ちゃんがあたしから絶縁したんだと勘違いをしてるから自分家に入れねぇんだ、昔は野宿したんだけど、今は早織ん家に住んでるぜ」
早織「野宿は良くないからお父さんに許可得て一緒に住んでるんだ~」
史「それはよかったわね、次、亜弥」
亜弥「お父さんとお母さんとお兄ちゃんがいるよ」
史「普通の家庭かしら?」
亜弥「でもお兄ちゃんは一人暮らしのために行っちゃったし、お父さんとお母さんは仕事でいつもいないからひとりぼっちだよ」
史「寂しい思いをしたね、パレット部があるから大丈夫よ」
亜弥「ありがとう」
史「次、伶奈」
伶奈「父ちゃんと母ちゃんとバカ兄と姉がいるぜ」
史「バカ兄とは?」
すると伶奈がイラッとし、語り始めた。
伶奈「あのバカ兄は音楽が大っ嫌いだから、いっつも父ちゃんと姉と私に対立して喧嘩ばっかりすんだよ! なんだよ! 音楽が大っ嫌いだからって喧嘩する事ねぇだろ!? 私は私の好きにやらせてくれよ全く!」
史「悪いこと聞いちゃったわね」
史の言葉に伶奈は開き直った。
伶奈「わ……悪かった、バカ兄の事になるとイライラが止まらなくて」
史「いいのよ、新たに知れたことだから、次はあら? もう最後?」
裕子「史先輩の家族構成を教えてください!」
お願い事をする裕子を見た史は仕方なく語った。
史「私はね、お母さんしかいないの、私を産んでから初めてお母さんしかいない事を知らされた、何故なら、お母さんから聞くと私が産まれる三カ月前、お父さんが不倫したらしくしかも不倫の相手は既に子供が産まれたの、それがきっかけで失恋して、でも仕事仲間としてやり直して仲良くやってるわ、でもコンビニ営業ロビーンの社長だから中々お母さんに会えなかったわ」
映美「そういうときはいつも私に預けてたっけな、想像とは違って大人しかったぞ」
史は映美先生に向かって睨みついた。
史「それは言わない約束よ」
映美「ごめん……」
家族というのはそれぞれですね、以上灰谷史からの質問後編だった、次は紺屋七美からの質問をお届けいたします。
史「次、姫乃」
姫乃「私はお父さんとお母さんと妹六人の九人家族です」
姫乃の発言にみんなは驚く!
裕子「え!? 妹さん多いね!」
早織「いいな~」
万紀「妹多すぎだろ……」
優梨子「羨ましいです」
千晶「何これ!? 実は大家族でしたのギャップとアニメの展開は!?」
伶奈「家計が大変そう……」
希美「のぞのぞは妹が欲しかったの~」
えり菜「面倒見切れないですよ?」
一歌「いっぱいいすぎでしょ……」
咲子「意外と大家族だった」
亜弥「えぇー!」
史「妹達の面倒を見なきゃって言われるのも納得だわ」
七美「お母さん一人で大丈夫ですかね?」
みのり「ふぇ~!」
久乃「二人掛かりじゃないと見れないわ」
奈々央「はわわわ……」
凛「姫乃さん、興味深いわ」
三保「大家族って実際いたのね」
映美「お……そうだったのか」
姫乃「はい、でも今は妹達が大きくなったので二番目の子に任せてますわ」
史「大家族って存在したとはね、次、奈々央」
奈々央「お父さんとお母さんと兄と妹がいるんですけど……」
史「一緒には暮らしてないの」
今度は奈々央が感情的になった。
奈々央「そうだよ! 今は一人暮らしだよ! お母さんが厳しいことばっかり言うから絶縁して家出したんだよ! そしたら、お父さんがいい物件を見つけてくれて私を一人暮らしをさせてくれた、今はお父さんにお金を送ってもらってくれて一人暮らしやっていけてるよ! でも一人は寂しいよ~」
感情的になった奈々央を見た久乃は励ました。
久乃「奈々央さん、寂しかったらまた来るから、それとそんなことがあったんだね」
奈々央「ごめんね、久乃」
史「家庭の事情って辛いものね、次、映美姉」
映美「父、母、兄二人ならいる」
史「映美姉の兄二人はどうなってるのかしら?」
映美「兄二人とは数年前から連絡とってなくてな、今のところは分からないんだ、きっと、教師としてやっていけてるよ」
史「なるほどね、元気にいるといいね、次、咲子」
咲子「お父さんと私と弟です!」
史「三人家族なのは何故だっけ?」
咲子「私のお母さんは眼科の医者だったんですけど、ある日の仕事帰り、飲酒運転してる車に轢かれて亡くなってしまいました、元々はお父さんが一人で食堂をやっていけましたが、お母さんに居なくなってから元気が無くなってしまったので、私も手伝うようになりました、私が亡きお母さんに似てるからなのかお父さんは元気を取り戻しました、今も食堂、赤い木はお父さん一人でやっていけてますが、学校が休みの時は出来るだけ手伝っています」
すると万紀がまた泣き始めた。
万紀「だぁぁぁぁあ!」
咲子「ちょちょちょ泣かないでくださいよ!」
万紀「咲子の母ちゃん可哀想だぜ! しかも父ちゃんが母ちゃん思いだなんて感動するぜ!」
咲子「嬉しいですけど、万紀さんいい加減に泣き止んでくださいよ!」
史「今だからこそ語れるのね、羨ましいわ、次、凛」
凛「父と母がいるけど訳あって一人暮らしをしているわ」
史「なんでよ?」
凛「両親の仲が悪い訳じゃない、私のご好意で一人暮らしをしてるの、もちろん、お金は私の両親から送られているわ」
史「観察がやりたくて一人暮らしをしてるでしょ?」
すると凛は軽く微笑んだ。
凛「ご名答」
史「迷惑にならない程度にやることね、次、一歌」
一歌「私は従姉と住んでるわ」
史「一歌の両親は?」
一歌「どこかに生きてるわよ、きっと私の事を探してくれてるわ」
一歌の様子がおかしい。
史「ごめん、今の話はなかった事にして」
一歌「分かったわ」
史「次、万紀」
万紀「う……あ、今あたしの番か」
史「泣き止んでなかったの!?」
万紀「悪りぃ、言っとくぜ、父ちゃんと母ちゃんがいるんだ」
史「一緒に住んでるの?」
万紀「住んでねぇよ、あたしの父ちゃんと母ちゃんがあたしから絶縁したんだと勘違いをしてるから自分家に入れねぇんだ、昔は野宿したんだけど、今は早織ん家に住んでるぜ」
早織「野宿は良くないからお父さんに許可得て一緒に住んでるんだ~」
史「それはよかったわね、次、亜弥」
亜弥「お父さんとお母さんとお兄ちゃんがいるよ」
史「普通の家庭かしら?」
亜弥「でもお兄ちゃんは一人暮らしのために行っちゃったし、お父さんとお母さんは仕事でいつもいないからひとりぼっちだよ」
史「寂しい思いをしたね、パレット部があるから大丈夫よ」
亜弥「ありがとう」
史「次、伶奈」
伶奈「父ちゃんと母ちゃんとバカ兄と姉がいるぜ」
史「バカ兄とは?」
すると伶奈がイラッとし、語り始めた。
伶奈「あのバカ兄は音楽が大っ嫌いだから、いっつも父ちゃんと姉と私に対立して喧嘩ばっかりすんだよ! なんだよ! 音楽が大っ嫌いだからって喧嘩する事ねぇだろ!? 私は私の好きにやらせてくれよ全く!」
史「悪いこと聞いちゃったわね」
史の言葉に伶奈は開き直った。
伶奈「わ……悪かった、バカ兄の事になるとイライラが止まらなくて」
史「いいのよ、新たに知れたことだから、次はあら? もう最後?」
裕子「史先輩の家族構成を教えてください!」
お願い事をする裕子を見た史は仕方なく語った。
史「私はね、お母さんしかいないの、私を産んでから初めてお母さんしかいない事を知らされた、何故なら、お母さんから聞くと私が産まれる三カ月前、お父さんが不倫したらしくしかも不倫の相手は既に子供が産まれたの、それがきっかけで失恋して、でも仕事仲間としてやり直して仲良くやってるわ、でもコンビニ営業ロビーンの社長だから中々お母さんに会えなかったわ」
映美「そういうときはいつも私に預けてたっけな、想像とは違って大人しかったぞ」
史は映美先生に向かって睨みついた。
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