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第二十六章『心配性の永緑』

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   放課後、パレット部室でパレット部員達は今日のボランティア活動に励んでいた、その内容は『少女に元気をつけて欲しいので手紙を送ってください』のこと。
映美「なんで私まで書かなきゃいけないのだ」
裕子「だらしないことをいうんなんて映美先生らしくないです」
映美「すまない、国語はどうしても苦手でな……」
裕子「人の得手不得手があるから仕方ないってこと?」
映美「まっそうだな、あまり指摘しない方がいいぞ」
裕子「はーい」
映美「しかし、少女は心臓の移植手術が成功したとはな、これはおめでたいことだから少女にお手紙を書かなきゃな」
全員「はーい」
   パレット部員達は手紙に取り掛かってたら万紀が人の気配がした。
万紀「誰だ!?」
   するとパレット部室のドアが開け、黒髪にショートボブで毛先がクルンとしてて眼鏡をかけてる人が入ってきた。
???「すみません……七美さんが心配でつい……」
七美「久乃さん!?」
史「七美と同じクラスメイトね」
久乃「はい、そうなんです、七美さんとは二年生の時からのお友達で……」
七美「そうなんですけど、わざわざパレット部室まで来ることなんてないですよ?」
   言い争ってる久乃と七美、すると裕子が直接に久乃に言った。
裕子「七美先輩が心配ならパレット部に入部しませんか?」
久乃「パレット部?」
七美「パレット部はボランティア活動をメインにやっているんです、裕子さんの言う通り、そんなに私のことが心配なら入部してください!」
   考え込む久乃、すると。
久乃「分かったわ、入るわ」
裕子「ありがとうございます!」
久乃「ただし、今日は友達約束しちゃったから来週の月曜日からよろしくね」
裕子「分かりました」
映美「なら約束破るわけいかないよな、行ってこい」
久乃「ありがとうございます」
   久乃はそのまま友達との約束に向かった……パレット部員達はそのまま手紙を書く作業に戻った。
史「これでいいかしら?」
七美「ふえ~史さん早いです」
希美「ぐぅ……」
えり菜「希美!   少女の手紙に書いてるんだから寝ないでよ!?」
姫乃「まぁまぁ……」
亜弥「一歌、手紙にも嘘を書かないでね」
一歌「書かないわよ!   命に関わることなんだから」
咲子「みんな賑やかなんですね」
伶奈「そのようだな、パレット部に入ってよかったぜ」
千晶「万紀、その字はこうだよ」
万紀「助かるぜ、千晶」
優梨子「これでいいのかな?」
早織「うん!   きっと伝わるよ」
裕子「よし!   これで書けた!   映美先生、漢字違いますよ」
映美「すまない……裕子ありがとな」
   こうして少女への手紙を書き上げたのだった……
    ーーところで約束で来てた久乃は茶髪でパサッとした髪型の人の家に家事をしていた。
???「ごめんよ、久乃」
久乃「いいのよ、奈々央さん、寂しかったでしょ?」
奈々央「そりゃ寂しいよ!   家にいても一人だもんし、学校に行くと久乃しか話さないし」
久乃「そうなのね」
   これが奈々央と久乃のいつもの会話だろう、食卓が出来上がったので奈々央と久乃はご飯を食べた。
奈々央「そういや、今日は遅かったね」
久乃「ごめんなさい、七美の様子を見に行ってたの」
奈々央「あの、ネガティブな人か?」
久乃「そうよ?   でも少し明るくなってたから安心したわ」
奈々央「それはよかったな!」
   たわいのない会話をしている二人、すると久乃がある言葉が口にする。
久乃「そういえばパレット部って知ってる?」
奈々央「名前しか知らないな」
久乃「七美さん、あそこで活動してるの」
奈々央「え!   あのネガティブな人がパレット部って言う部活に活動してるの!?   意外」
久乃「よかった、七美さんが部活に入ってからキラキラ輝いてたわ」
奈々央「そうなんだ」
久乃「それでね、私達と同じ学年の人にパレット部を入部しないか誘われたの」
奈々央「えっ!?   いいなー」
   どうやら久乃は裕子のこと同じ学年かと思ってるようだ。
久乃「奈々央さん、よかったらパレット部、一緒に入らない?」
奈々央「いいのか?   勝手に?」
久乃「いいの、そうすれば寂しくないでしょ?」
奈々央「寂しいままは嫌だ!   私も行く!」
久乃「じゃあ、月曜日、七美さんに話しかけましょ?」
奈々央「そうだね!」
   こうして久乃は奈々央を連れてパレット部を入部するのだった……
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