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第二十三章『ロックの手助け』

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   今日は学校をお休み、裕子は住宅街を散歩をしながらどうすれば紅林伶奈をパレット部に入部してくれるか考えていた。裕子の服装は雲のワンピースで黒いローファーを履いていて少し大人っぽい感じに仕上がっている。手荷物はハンドバッグを持っていて軽めに入ってるようだ。
裕子「はぁ……どうすればいいのかな……伶奈ちゃんにパレット部に入部出来るかな……私から言いだしたことだから出来るかな……」
   そんなことを考えたら知らない人とぶつかって、裕子が尻餅をついてしまった。
裕子「きゃあ!」
???「大丈夫か?」
裕子「はい……え?」
   裕子がぶつかった相手が、茶髪で一つ結んでいるが奇抜な髪型をしていた探してる相手、紅林伶奈だった……。
裕子「伶奈ちゃんだよね?」
伶奈「あ!   そうだ!」
   伶奈の服装はロック調でライダージャケットの中にロックのTシャツを着ていて、ロックなスカートに横縞の靴下を履いてロックなブーツを履いている、背中にはギターを背負っている。
裕子「これからどこに行くの?」
伶奈「スタジオに行くんだ」
裕子「そうなんだ」
伶奈「って誰だ?」
裕子「もう、伶奈ちゃんと同じクラスの大無田裕子だよ!」
伶奈「ごめんごめん、裕子ね、これから暇?」
裕子「うん、いつも色の本を読んでるからたまにはお出かけをしようかなと思って」
伶奈「よかったら一緒にスタジオに行く?」
裕子「え?   いいの?」
伶奈「丁度アイデアを出す人が欲しくてさ、色んな人に声をかけても断れまくるもん、だから裕子、手伝ってくれないか?」
裕子「分かった、手伝うよ」
伶奈「ありがとう!裕子は分かってくれるぜ!」
   伶奈のお誘いを受けた裕子はそのままスタジオに向かったのだった……
   数十分後、裕子と伶奈はスタジオに着いた、そのままスタジオの中に入り、伶奈が紅い色のギターを取り出した。
裕子「それ自前のギター?」
伶奈「違うよ、父ちゃんから受け継いだギターなんだ」
裕子「そうなんだ、かっこいいね!」
伶奈「ありがとう!」
   伶奈はレコーディングの準備をし、ギターを弾くスタンバイをしていた。
伶奈「それじゃ!   始めるよ!」
   すると、ギターのレコーディングを始めた!伶奈の鋭いギターさばきが刻まれていくが、後から無茶苦茶に弾いているだけだった……
伶奈「どうだ!   裕子!」
裕子「最初はかっこよかったけど後から分かんなくなった、もしかして行き詰まってるの?」
    そう問いかけると伶奈が恥ずかしそうに言った。
伶奈「悪りぃ、スランプしてんだ、どうすればかっこいい曲を作れるか一生懸命考えてるんだけど、中々浮かばねー」
裕子「そうなんだ」
伶奈「それで、色彩学園でギターを無茶苦茶弾いて、適当に歌えば浮かぶと思って、でも先生たちは分かってくれねー」
裕子「それは無断に演奏をするから……」
伶奈「いけないことだって分かってるけどよ、どうしても曲を完成させたいんだ!   だけど……だけど……」
   曲作りに悩まされる伶奈が裕子は
裕子「過去の曲はあるの?」
伶奈「あぁ、あるけどどれも受けが悪いんだ」
裕子「大変だね」
伶奈「あぁ!   大変だぜ!」
裕子「せっかくだからスタジオの中にあるカフェに行きたい、そこでお話ししよう」
伶奈「あぁ、いいぜ、息抜きは必要だからな」
   裕子と伶奈はスタジオの中にあるカフェへ向かったのだった……
   スタジオの中にあるカフェはとてもお洒落なカフェで誰でもお話ししやすい環境になっている、裕子は綿飴パフェと紅茶セット、伶奈はいちごパフェとオレンジジュースセットを頼んで楽しんでお喋りをしていた。
伶奈「このカフェ初めて来た、スタジオでレコーディングばっかりやってたから行く暇もなかった、ところで裕子、綿飴が好きなのか?よくこのカフェに綿飴のパフェがあったな……」
裕子「うん!フワフワして甘くて幸せ~」
   裕子は綿飴が大好物で食べるとフワフワ幸せモードになるのだ、それを見た伶奈は。
伶奈「こ……これだぁぁあ!」
裕子「え?」
伶奈「これだよ裕子!   幸せに感じることがいい味になってるんだ!早速歌詞に書くわ」
   そう言うと伶奈はノートを取り出し、スラスラ歌詞を書き始めた、書き始めて数十分後、歌詞を書き仕上がった。
伶奈「よし!   出来た!  裕子見てくれ!」
裕子「うん、分かった、どれどれ……」
『幸せを感じるんだ!
一(Aメロ)
苦労が絶えない日々の中であたしは今何をしてるだろう
人々の幸せを送ることがあたし達の使命なんだ
たまにだって限界があるあたしだって疲れてしまうけど
一人だけじゃやりきれないからあたしは貴方の力になるよ
(Bメロ)
綺麗な空があたし達を励ましてくれる頑張なきゃ
(サビ)
諦めないでよ何も出来ないからって考えてみるんだ
ピンチからチャンスに変えるんだ
忘れないでよ一人じゃないからって助け合うんだ
みんなの力が強さに変えるんだ
そしてあたし気持ちここで今は幸せなんだ!

ひとりぼっちだったあたしは貴方の手を差し伸べられて
その手の温もりが暖かく感じたよ
いつも一人で座り込んでた君を救ってあげたいと思った
貴方がやってくれたようにあたし真似したよ
暖かい日差しがあたし達を包み込んでくれるやらなきゃ
前を向かなきゃ貴方と君がいるあたしには
暖かい気持ちが嬉しいな
やりきれなきゃ貴方と君のため幸せにしたい
ありがとうあたしは嬉しいな
そして貴方君もあたしもさぁ幸せになれ
三(Cメロ)
上手くいかないことだってあるさ
貴方と君の幸せばかりやってもさ
たまに自分にご褒美をやってもいいのさ
それも幸せの形だ
貴方と君の笑顔見れること嬉しいんだ
あたしにとっては力になるよ
もっと笑って楽しく見せたいんだ輝きたいよ
あたしは人を幸せにするよ
空の上に綺麗な虹のように願いを込めて』
裕子「……」
伶奈「どうだ?」
   黙々と伶奈が書いた歌詞を見た裕子は観劇をした。
裕子「すごい!   分かりやすいよ!   歌詞が!」
伶奈「本当か?   やった!   裕子のおかげだよ!」
裕子「私何もしてないけど……」
   すごく喜ぶ伶奈に困惑する裕子。
伶奈「そうだ、お礼に一つだけ願いを聞いてあげる!」
裕子「本当ですか?」
伶奈「あぁ、なんでもいい!」
裕子「じゃあ……伶奈ちゃんにお願いがあります!   パレット部に入部してください!」
伶奈「パレット部?   あぁ、最近活躍してる部活か?」
裕子「はい、そうなんです、ボランティア活動がメインでやってます、よかったら入部しませんか?   きっと曲作りに歌詞作りのアイデアが浮かびますよ?」
   とびっきりの笑顔の裕子の誘いに伶奈は。
伶奈「分かった、学校で演奏するのが出来なくて寂しいけど裕子に助けてくれたし、入部するよ」
裕子「ありがとうございます!   よろしくね!」
伶奈「あぁ!   よろしくな!」
   こうして伶奈がパレット部を入部することに成功した裕子は最後まで伶奈のレコーディングを付き合っていたのだった……
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