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第十八章『紺屋七美イメチェンガール』
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昼休み、三年一組で史が次の授業の準備をしていたら七美が入ってきた。
七美「あの、この前ありがとうございます」
史「私は何もしてない、裕子のおかげで事件が解決した」
あの事件以来、一歌は部活に嘘はつくものの、悪戯はしなくなった。おまけにパレット部の部員になれた事で一歌の態度がガラリ変わった、どうやら学園長に頭が上がらないようだ、更に七美と史が仲良くなったので最近は昼休みによく話すようになった。
七美「裕子さんってすごいですよね」
史「そうね、私は裕子に出会わなかったら日常が変わらないままだったかもしれないし、しかもあの時、裕子が止めに入らなかったら私達部活を解散してたかもしれない」
七美「裕子さんって不思議な力を持ってるんでしょうか?」
史「いや、性格だと思うわ」
たわいのない会話が七美と史にとって楽しみにしてることだった……そして史がこんなことを言い出した。
史「七美、良かったらパレット部に入らない?」
七美「え? どうしてですか?」
史「七美に会わなかったらパレット部が大ごとになってたかもしれなかったの、事件の前提を止めることができたのは七美が一歌のことについて説明してくれたから感謝してる、どう?」
七美「こんな私でも入っていいでしょうか?」
史「もちろん、部員達に紹介済みだしこのまま入ってもおかしくない、裕子も喜ぶよ」
七美「分かりました! 私、パレット部に入ります!」
史「ありがとう、七美」
一歌の事件を協力してくれた七美がパレット部に入部することになった。
七美「じゃあ、私、授業の準備があるので」
史「そうだね、今日の放課後にパレット部室に来てね」
七美「分かりました」
七美は三年一組を後にしたのだった……
放課後、パレット部員達はパレット部室で七美を来るのを待っていた。
万紀「遅くね?」
史「おかしいわ、時間と場所は伝えたはずよ?」
一歌「もしかして襲われたりして」
千晶「は? くだらないわ」
優梨子「様子見ましょうか?」
姫乃「いいわ、自分から来れるはずですから」
早織「姫乃先輩の言う通りです」
亜弥「でもさ、私そわそわするよ~!」
裕子「誰かが呼び止められたかもしれない」
映美「可能性は高いな……」
そう心配するとパレット部室のドアを開けて七美がやってきたが。
史「どうしたのよ!? その前髪!?」
七美「ふぇ~久乃さんにやられましたぁ~!」
なんと!七美が前髪で目を隠してるはずが前髪を中心に集まって目が見えるようになっていた。
優梨子「久乃さんって誰ですか?」
七美「あっ! 私と同じクラスの子なんですけど、パレット部室を行こうとしたら昼休みの会話が聞こえたらしく久乃さんが「せっかくだから目を見えるようにしてきなさい!」と言われるがままに前髪にやられましたぁ」
亜弥「七美パイセン、久乃パイセンって見た目は?」
七美「確か眼鏡をかけて、とにかくお母さんみたいな人です」
万紀「世話が焼く人かよ!?」
たわいのない会話をしていたら映美先生が止めに入った。
映美「楽しい会話中申し訳ないが自己紹介をしてくれないか?」
全員「はい、分かりました」
いつものやつ、部員の自己紹介をやっていた。
七美「三年二組の紺屋七美です。覚えづらいと思いますがよろしくお願いします」
一歌「二年さ……」
映美「一歌」
一歌「はいはい正直に言いますよ! 二年二組の茶園一歌よ!」
史「……三年一組灰谷史」
姫乃「私は二年一組の若葉姫乃と申します」
亜弥「私は二年三組の藤本亜弥でーす! よっろしくー!」
早織「私は一年三組の藍原早織です!」
万紀「あたしは一年三組の黒沼万紀」
優梨子「私は一年三組の桃井優梨子です」
千晶「一年三組、朱宮千晶」
裕子「私は一年三組の大無田裕子です、よろしくね」
映美「私は一年三組の担任の一色映美だ、よろしくな」
自己紹介を終えたパレット部員達は七美がこう言い放った。
七美「そういえば、この前髪は変ですか?私的に変ですけど……」
裕子「いや! 今の方が可愛い!」
優梨子「私も」
万紀「オシャレはよくわかんねぇけどいいじゃねぇか?」
早織「印象がいい」
千晶「へぇー、その方がイアリオドモリスの冬木彩雪(ふゆきあゆ)みたいで可愛いじゃない?」
映美「イアリオドモリスってなんだよ? まっ、確かに印象的で可愛い」
姫乃「まぁ、そんなこと言わないでくださいよ? 紺屋先輩可愛いですよ?」
一歌「ふん! イアリオドモリスの夏目彩海(なつめみう)みたいで輝かしいじゃない!?」
千晶「なんだ、一歌もイアリオドモリス知ってたんだ、今度話そうよ」
一歌「私と話してもつまらないわよ! まっ、べ……別にいいけど」
亜弥「可愛い!」
史「ほら、みんな可愛いって思ってるんじゃない? 七美、自信をもったら?」
パレット部員達に散々可愛いと言われて参った七美は。
七美「ありがとうございます」
満面の笑みを浮かべた七美、パレット部員達のたわいのない会話が続くのだった……
七美「あの、この前ありがとうございます」
史「私は何もしてない、裕子のおかげで事件が解決した」
あの事件以来、一歌は部活に嘘はつくものの、悪戯はしなくなった。おまけにパレット部の部員になれた事で一歌の態度がガラリ変わった、どうやら学園長に頭が上がらないようだ、更に七美と史が仲良くなったので最近は昼休みによく話すようになった。
七美「裕子さんってすごいですよね」
史「そうね、私は裕子に出会わなかったら日常が変わらないままだったかもしれないし、しかもあの時、裕子が止めに入らなかったら私達部活を解散してたかもしれない」
七美「裕子さんって不思議な力を持ってるんでしょうか?」
史「いや、性格だと思うわ」
たわいのない会話が七美と史にとって楽しみにしてることだった……そして史がこんなことを言い出した。
史「七美、良かったらパレット部に入らない?」
七美「え? どうしてですか?」
史「七美に会わなかったらパレット部が大ごとになってたかもしれなかったの、事件の前提を止めることができたのは七美が一歌のことについて説明してくれたから感謝してる、どう?」
七美「こんな私でも入っていいでしょうか?」
史「もちろん、部員達に紹介済みだしこのまま入ってもおかしくない、裕子も喜ぶよ」
七美「分かりました! 私、パレット部に入ります!」
史「ありがとう、七美」
一歌の事件を協力してくれた七美がパレット部に入部することになった。
七美「じゃあ、私、授業の準備があるので」
史「そうだね、今日の放課後にパレット部室に来てね」
七美「分かりました」
七美は三年一組を後にしたのだった……
放課後、パレット部員達はパレット部室で七美を来るのを待っていた。
万紀「遅くね?」
史「おかしいわ、時間と場所は伝えたはずよ?」
一歌「もしかして襲われたりして」
千晶「は? くだらないわ」
優梨子「様子見ましょうか?」
姫乃「いいわ、自分から来れるはずですから」
早織「姫乃先輩の言う通りです」
亜弥「でもさ、私そわそわするよ~!」
裕子「誰かが呼び止められたかもしれない」
映美「可能性は高いな……」
そう心配するとパレット部室のドアを開けて七美がやってきたが。
史「どうしたのよ!? その前髪!?」
七美「ふぇ~久乃さんにやられましたぁ~!」
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優梨子「久乃さんって誰ですか?」
七美「あっ! 私と同じクラスの子なんですけど、パレット部室を行こうとしたら昼休みの会話が聞こえたらしく久乃さんが「せっかくだから目を見えるようにしてきなさい!」と言われるがままに前髪にやられましたぁ」
亜弥「七美パイセン、久乃パイセンって見た目は?」
七美「確か眼鏡をかけて、とにかくお母さんみたいな人です」
万紀「世話が焼く人かよ!?」
たわいのない会話をしていたら映美先生が止めに入った。
映美「楽しい会話中申し訳ないが自己紹介をしてくれないか?」
全員「はい、分かりました」
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一歌「二年さ……」
映美「一歌」
一歌「はいはい正直に言いますよ! 二年二組の茶園一歌よ!」
史「……三年一組灰谷史」
姫乃「私は二年一組の若葉姫乃と申します」
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早織「私は一年三組の藍原早織です!」
万紀「あたしは一年三組の黒沼万紀」
優梨子「私は一年三組の桃井優梨子です」
千晶「一年三組、朱宮千晶」
裕子「私は一年三組の大無田裕子です、よろしくね」
映美「私は一年三組の担任の一色映美だ、よろしくな」
自己紹介を終えたパレット部員達は七美がこう言い放った。
七美「そういえば、この前髪は変ですか?私的に変ですけど……」
裕子「いや! 今の方が可愛い!」
優梨子「私も」
万紀「オシャレはよくわかんねぇけどいいじゃねぇか?」
早織「印象がいい」
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亜弥「可愛い!」
史「ほら、みんな可愛いって思ってるんじゃない? 七美、自信をもったら?」
パレット部員達に散々可愛いと言われて参った七美は。
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