23 / 84
第十七章『狐の企みを止めろ!』
しおりを挟む
パレット部に事件が起こった、それは学校の玄関に置いてあったボランティアの依頼ボックスとその用紙がなくなってしまったのだ、昼休みにパレット部はパレット部室で緊急会議を行なっていた最中、狐みたいな人茶園一歌がパレット部室に現れたのだ。
一歌「そうだよ、私が茶園一歌(ちゃぞのひなた)だよ」
七美「わわわわ……」
一歌「あ! アンタは私の企みを盗み聞きした人じゃん!よく逃げ切れたわね」
逃げ切った七美を睨む一歌。
万紀「おい! ボランティアの依頼ボックスと用紙はどこに隠したんだよ!?」
一歌「そんなの知らない」
早織「嘘を言わないで!」
一歌「知らないもんは知らないもん!」
優梨子「これがないと私達の活動ができないです」
一歌「だったら諦めば?」
千晶「せっかく新しく出来たばっかりの部活なんだよ! ふざけないで!」
一歌「ふざけてませんふざけてません!」
亜弥「パレット部を解散させたら一歌のせいなんだから!」
一歌「だったら他の部活を探せば?」
姫乃「せっかく私を暖かく迎えてくださったのに失わせません!」
一歌「やってみるもんならやってみれば?」
史「ふざけるのもいい加減にして、一歌が嘘をつくのを止めれば!?」
一歌「こんなの楽しいの、止めるもんですか!」
映美「おまえら! 言い争いは止めろ! そして一歌、裕子が作った部活をぶち壊すんじゃない! 裕子が作った部活をぶち壊したら学園長に言いつけるぞ!」
一歌「あはは……そういう時は嘘をついてやるさ!」
映美「なんだと!」
パレット部達と一歌の言い争いは止まらない!このままじゃ本当にパレット部が壊滅してしまう、そんなの嫌だ!そう感じた。
裕子「みんな言い争いはやめて! 今更言い争いしても何も変わらないよ!」
裕子がみんなの言い争いを止めた、しかし、一歌は裕子に目を向ける。
一歌「はぁ? 何も変わらないですって? 馬鹿馬鹿しい!」
裕子「馬鹿馬鹿しいのは一歌さん、貴方です!」
一歌「どういうことよ?」
裕子「どうして部活を解散させるような嘘をついたり悪戯するんですか!?」
一歌「なんでって面白いから」
裕子「部活を解散させることが面白いからってみんなの大事な思い出を奪わないでください! 頑張ることが、楽しいことが、辛いことが、厳しいことが、優しいことが、嬉しいことが、悲しいことが、勝つのは喜んで、負けるのは悔しくて、全部全部部活はみんなの思い出なんです! だからみんなが一生懸命頑張って部活に取り込む姿を一生馬鹿にしないで!」
一歌「頑張ってることが無駄じゃん」
裕子「無駄じゃありません! 私は中学時代、全部の部活を参加しましたが全部駄目でした! でも部活なんて無くなって欲しい気持ちになった事がありません!」
一歌「は?」
裕子「だから! 皆さんにとっての居場所を無くさせないでください!」
強く言い放った後、泣き崩れてしまった裕子、それを見た部員達と映美先生は。
早織「裕子ちゃん……」
万紀「裕子、悪かったよ」
優梨子「ごめんなさい、言い争っても無意味なのは分かってたのに私……」
千晶「誰だって、そんな気持ちだ優梨子、私達、一歌の思いのツボにはめられてしまったんだね」
亜弥「ごめんね、裕子」
姫乃「そんなに泣かないでください、悪いのは私達ですから」
七美「私、言い争ってませんが、何故か申し訳ない気持ちになりました」
史「……少しやり過ぎたわ」
映美「裕子、言いたい事は分かるが、泣くまで言うとは思わなかったよ、私もやり過ぎたことを反省している、だからもう泣くな」
裕子「だって……せっかく作ったパレット部がなくなるなんて嫌だもん……」
裕子が泣いてる姿を見てパレット部員達と映美先生が励ましている、その様子を見た一歌は。
一歌「っ! 思い出なんてどこがいいのよ!?」
そう言い放った一歌、するとパレット部員達が優しく教えた。
万紀「そーだな、自分が楽しいともった時だな」
優梨子「笑いあえるのがいいですよね」
千晶「でも喧嘩は付き物よ」
早織「仲直りをした瞬間が気持ちいいな」
亜弥「時には厳しく」
姫乃「時には優しく」
史「大変な時もあるけど」
裕子「それが全部良い思い出です」
そう言われたら一歌はこう述べた。
一歌「分かった私の負けよ、アンタ、変わってるわね!」
裕子「え?私?」
一歌「そうだよ、なんていうか芯が強いっていうか……」
裕子「それ、家族に言われます」
サラッと言う裕子に驚く一歌だったが、すぐ元に戻り、パレット部のみんなに謝罪した。
一歌「すいませんでした……ボランティアの依頼ボックスとその用紙は私が持ち帰りました、明日になれば元に戻しますから許してください」
映美「二度と部活を解散させるような悪戯と嘘をつかないか?」
一歌「嘘は言い続けるけど悪戯は流石にしない」
映美「そうか、嘘を言い続けるなら……」
世里子「パレット部に入部しなさい!」
裕子「学園長!?」
パレット部室の前には学園長の世里子が現れた。
一歌「嘘でしょ? 私がパレット部に入部するの?」
世里子「当たり前です、今まで散々問題を引き起こしましたから退学よりパレット部を入部した方がよろしかったのでそこで今まで問題を引き起こしたことを踏まえて活動に当たってください!」
一歌「そんな……分かりました」
一歌が学園長の指示によりパレット部に入部したのだ。
一歌「って事でよろしくね、イヒヒ」
一歌はもう悪さはしないだろう、安心したパレット部員達は一歌を温かく迎えに入れたのだった……
一歌「そうだよ、私が茶園一歌(ちゃぞのひなた)だよ」
七美「わわわわ……」
一歌「あ! アンタは私の企みを盗み聞きした人じゃん!よく逃げ切れたわね」
逃げ切った七美を睨む一歌。
万紀「おい! ボランティアの依頼ボックスと用紙はどこに隠したんだよ!?」
一歌「そんなの知らない」
早織「嘘を言わないで!」
一歌「知らないもんは知らないもん!」
優梨子「これがないと私達の活動ができないです」
一歌「だったら諦めば?」
千晶「せっかく新しく出来たばっかりの部活なんだよ! ふざけないで!」
一歌「ふざけてませんふざけてません!」
亜弥「パレット部を解散させたら一歌のせいなんだから!」
一歌「だったら他の部活を探せば?」
姫乃「せっかく私を暖かく迎えてくださったのに失わせません!」
一歌「やってみるもんならやってみれば?」
史「ふざけるのもいい加減にして、一歌が嘘をつくのを止めれば!?」
一歌「こんなの楽しいの、止めるもんですか!」
映美「おまえら! 言い争いは止めろ! そして一歌、裕子が作った部活をぶち壊すんじゃない! 裕子が作った部活をぶち壊したら学園長に言いつけるぞ!」
一歌「あはは……そういう時は嘘をついてやるさ!」
映美「なんだと!」
パレット部達と一歌の言い争いは止まらない!このままじゃ本当にパレット部が壊滅してしまう、そんなの嫌だ!そう感じた。
裕子「みんな言い争いはやめて! 今更言い争いしても何も変わらないよ!」
裕子がみんなの言い争いを止めた、しかし、一歌は裕子に目を向ける。
一歌「はぁ? 何も変わらないですって? 馬鹿馬鹿しい!」
裕子「馬鹿馬鹿しいのは一歌さん、貴方です!」
一歌「どういうことよ?」
裕子「どうして部活を解散させるような嘘をついたり悪戯するんですか!?」
一歌「なんでって面白いから」
裕子「部活を解散させることが面白いからってみんなの大事な思い出を奪わないでください! 頑張ることが、楽しいことが、辛いことが、厳しいことが、優しいことが、嬉しいことが、悲しいことが、勝つのは喜んで、負けるのは悔しくて、全部全部部活はみんなの思い出なんです! だからみんなが一生懸命頑張って部活に取り込む姿を一生馬鹿にしないで!」
一歌「頑張ってることが無駄じゃん」
裕子「無駄じゃありません! 私は中学時代、全部の部活を参加しましたが全部駄目でした! でも部活なんて無くなって欲しい気持ちになった事がありません!」
一歌「は?」
裕子「だから! 皆さんにとっての居場所を無くさせないでください!」
強く言い放った後、泣き崩れてしまった裕子、それを見た部員達と映美先生は。
早織「裕子ちゃん……」
万紀「裕子、悪かったよ」
優梨子「ごめんなさい、言い争っても無意味なのは分かってたのに私……」
千晶「誰だって、そんな気持ちだ優梨子、私達、一歌の思いのツボにはめられてしまったんだね」
亜弥「ごめんね、裕子」
姫乃「そんなに泣かないでください、悪いのは私達ですから」
七美「私、言い争ってませんが、何故か申し訳ない気持ちになりました」
史「……少しやり過ぎたわ」
映美「裕子、言いたい事は分かるが、泣くまで言うとは思わなかったよ、私もやり過ぎたことを反省している、だからもう泣くな」
裕子「だって……せっかく作ったパレット部がなくなるなんて嫌だもん……」
裕子が泣いてる姿を見てパレット部員達と映美先生が励ましている、その様子を見た一歌は。
一歌「っ! 思い出なんてどこがいいのよ!?」
そう言い放った一歌、するとパレット部員達が優しく教えた。
万紀「そーだな、自分が楽しいともった時だな」
優梨子「笑いあえるのがいいですよね」
千晶「でも喧嘩は付き物よ」
早織「仲直りをした瞬間が気持ちいいな」
亜弥「時には厳しく」
姫乃「時には優しく」
史「大変な時もあるけど」
裕子「それが全部良い思い出です」
そう言われたら一歌はこう述べた。
一歌「分かった私の負けよ、アンタ、変わってるわね!」
裕子「え?私?」
一歌「そうだよ、なんていうか芯が強いっていうか……」
裕子「それ、家族に言われます」
サラッと言う裕子に驚く一歌だったが、すぐ元に戻り、パレット部のみんなに謝罪した。
一歌「すいませんでした……ボランティアの依頼ボックスとその用紙は私が持ち帰りました、明日になれば元に戻しますから許してください」
映美「二度と部活を解散させるような悪戯と嘘をつかないか?」
一歌「嘘は言い続けるけど悪戯は流石にしない」
映美「そうか、嘘を言い続けるなら……」
世里子「パレット部に入部しなさい!」
裕子「学園長!?」
パレット部室の前には学園長の世里子が現れた。
一歌「嘘でしょ? 私がパレット部に入部するの?」
世里子「当たり前です、今まで散々問題を引き起こしましたから退学よりパレット部を入部した方がよろしかったのでそこで今まで問題を引き起こしたことを踏まえて活動に当たってください!」
一歌「そんな……分かりました」
一歌が学園長の指示によりパレット部に入部したのだ。
一歌「って事でよろしくね、イヒヒ」
一歌はもう悪さはしないだろう、安心したパレット部員達は一歌を温かく迎えに入れたのだった……
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
お昼寝カフェ【BAKU】へようこそ!~夢喰いバクと社畜は美少女アイドルの悪夢を見る~
保月ミヒル
キャラ文芸
人生諦め気味のアラサー営業マン・遠原昭博は、ある日不思議なお昼寝カフェに迷い混む。
迎えてくれたのは、眼鏡をかけた独特の雰囲気の青年――カフェの店長・夢見獏だった。
ゆるふわおっとりなその青年の正体は、なんと悪夢を食べる妖怪のバクだった。
昭博はひょんなことから夢見とダッグを組むことになり、客として来店した人気アイドルの悪夢の中に入ることに……!?
夢という誰にも見せない空間の中で、人々は悩み、試練に立ち向かい、成長する。
ハートフルサイコダイブコメディです。
隣の家に住むイクメンの正体は龍神様でした~社無しの神とちびっ子神使候補たち
鳴澤うた
キャラ文芸
失恋にストーカー。
心身ともにボロボロになった姉崎菜緒は、とうとう道端で倒れるように寝てしまって……。
悪夢にうなされる菜緒を夢の中で救ってくれたのはなんとお隣のイクメン、藤村辰巳だった。
辰巳と辰巳が世話する子供たちとなんだかんだと交流を深めていくけれど、子供たちはどこか不可思議だ。
それもそのはず、人の姿をとっているけれど辰巳も子供たちも人じゃない。
社を持たない龍神様とこれから神使となるため勉強中の動物たちだったのだ!
食に対し、こだわりの強い辰巳に神使候補の子供たちや見守っている神様たちはご不満で、今の現状を打破しようと菜緒を仲間に入れようと画策していて……
神様と作る二十四節気ごはんを召し上がれ!
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
椿の国の後宮のはなし
犬噛 クロ
キャラ文芸
※毎日18時更新予定です。
架空の国の後宮物語。
若き皇帝と、彼に囚われた娘の話です。
有力政治家の娘・羽村 雪樹(はねむら せつじゅ)は「男子」だと性別を間違われたまま、自国の皇帝・蓮と固い絆で結ばれていた。
しかしとうとう少女であることを気づかれてしまった雪樹は、蓮に乱暴された挙句、後宮に幽閉されてしまう。
幼なじみとして慕っていた青年からの裏切りに、雪樹は混乱し、蓮に憎しみを抱き、そして……?
あまり暗くなり過ぎない後宮物語。
雪樹と蓮、ふたりの関係がどう変化していくのか見守っていただければ嬉しいです。
※2017年完結作品をタイトルとカテゴリを変更+全面改稿しております。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる