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第十六章『消えた大事なもの』

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   次の日朝、嫌な予感がしたのか、パレット部の裕子と千晶は急いで学校の玄関に向かった!
裕子「やられたかもしれないから急がないと!」
千晶「たまたま一緒に登校したからって急ぐことないでしょうが!」
    裕子がたまたま一緒に登校した千晶をつれてボランティアの依頼ボックスに被害がないか確かめる為に!しかし既に遅かった……学校の玄関に置いてあるはずのボランティアの依頼ボックスが無くなってしまったのだ。
裕子「ない!    ボランティアの依頼ボックスがない!」
千晶「しかもボランティアの依頼用紙も無くなってる、はぁ、めんどくさー」
    すると後から万紀と早織と優梨子が登校してきた、後からボランティアの依頼ボックスが無くなったことを知ったようだ。
万紀「だぁー!   やられちまってる!」
優梨子「どうしよ~」
早織「とにかく映美先生に報告しないと!」
   早織は映美先生に報告しに行ってる間、裕子達は話し合った。
万紀「どうすんだよ?」
優梨子「なんだか嫌な予感がします」
千晶「これは緊急なの?   裕子」
裕子「そうだね!   昼休みにパレット部室に集合して話し合おう!」
   裕子達はパレット部に入ってる先輩達を知らせるために千晶はここに残って知らせに行った、その同時に早織が映美先生を連れてきた。
映美「これはやられたな」
早織「どうしましょう」
   悩んでる映美先生を千晶が伝えた。
千晶「あ、そうそう、裕子が昼休みにパレット部室で緊急会議するんだって」
早織「そうなの?」
映美「確かにどうしてなくなったか話し合いが必要だな」
   こうしてパレット部にとって最初の事件になってしまった、次の事件に遭ってしまうなんて誰も知らない。
    昼休み、パレット部室でパレット部員達と映美先生と七美は緊急会議を行なっていた。
裕子「どうしてボランティアの依頼ボックスとその用紙が無くなったんだろう?」
千晶「私と裕子が行った時は既に無くなっていた」
万紀「んで後からあたし達が来たんだ」
優梨子「跡形もなく無くなってましたね」
早織「私はすぐ映美先生に知らせたよ!」
姫乃「なるほどこれは気づかなかったです」
亜弥「私が注意してみれば……」
史「仕方ないわよ、でも私達が帰った後にボランティアの依頼ボックスその用紙を回収した可能性が高いわ」
映美「参ったな……」
   緊急会議で息詰まるパレット部員達、すると史が七美に問いかけた。
史「そうだわ、七美、狐みたいな人について聞かせてくれる?」
七美「はい、分かりました」
   そして、七美が語り始めた
七美「狐みたいな人は学校で有名な問題児で他の部活に悪戯したり嘘で部員を騙して中には大怪我を負った人がいるんです」
史「噂なら聞いたことがあるわ」
姫乃「確かに」
七美「そのせいで部活が休部になったり、部員が退部したり最悪の場合は部活が解散してしまいます」
万紀「部活が解散!?」
亜弥「ボランティア活動があったんだけどある事件でたった三カ月で解散しちゃったんだよね。」
七美「そうですね、亜弥さんの言う通りです、狐みたいな人のせいでボランティア活動が解散しちゃったんです」
優梨子「パレット部の前にボランティア活動があったなんて……」
千晶「ほんとめんどくさー」
七美「今も嘘をついたり悪戯してて、先生達も学園長さえも手に負えないらしいです」
早織「学園長さんも!?」
裕子「そんな……そんなことって……相当厄介な人なんだ」
七美「以上です」
映美「なるほど、あーだから他の先生に二年生の狐みたいな人に気をつけろって言われたんだ、思い出した」
   七美の説明を終えた、それを聞いて納得するパレット部達、中には心当たりがある人を知っている人がいた。それは……映美先生だ。
映美「そういえば他の先生が狐みたいな人の名前を言ってたな」
七美「え?    知ってるんですか?」
映美「あぁ確か、ちゃぞのひなたって言ってたな」
   映美が狐みたいな名前を言った瞬間、パレット部室のドアを勢いよく開けた!
???「その通り!よく私の名前を知ったね!」
全員「!?」
   なんと狐みたいな人がパレット部室にやってきたのだ、そこから狐みたいな人との戦いが始まるのだった……。
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