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第九章『シャイな桃』
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翌日の朝、裕子と万紀は朝ご飯を食べていた。
万紀「裕子のかぁちゃんの飯ウメーな!」
裕子「本当? ありがとう」
そう、裕子の両親は朝早くから出勤しなきゃいけないため朝ご飯だけ作り置きしてる。友達が来てるの知ってたため二人分の朝食がテーブルの上に置いてあった。
万紀「そうそう、置き手紙があったな、ふむふむ……」
『初めまして裕子のお友達さん、裕子の母です。裕子はちょっと頑張りすぎるところがあるのでカバーしてあげてください 母より』
万紀「裕子、いいかぁちゃんをもったな!」
裕子「いや……そんなことは」
するとテレビからニュースが流れてきた。
アナウンサー「次のニュースです、〇〇県の〇〇市で窃盗を繰り返したとして男を現行逮捕しました。」
万紀「あ! あいつは裕子の通学バックを奪った奴か! やっと逮捕したよ」
裕子「本当だよ……万紀が居なかったら盗まれたままだった」
たわいのない会話が続いて、朝食を食べ終わった二人は学校を登校した。
二人は会話をしながら通学していた。
万紀「そういや、朝から学校来んの五年ぶりか……」
裕子「本当に久しぶりなんですね」
万紀「あぁ……緊張するぜ」
すると万紀が人の気配を感じた。
万紀「誰かがいる! 裕子、ちょっとまってくれ!」
裕子「うん、分かった」
万紀が後ろの様子を伺った、すると茶髪でショートボブ、眼鏡をかけてる女子高生が付いてきたのだ。
万紀「なんだよ! オメー!」
???「は……はひっ!」
裕子「万紀、それはやりすぎじゃない?」
万紀「すまん、つい……コイツはあたし達と同じクラスか?」
裕子「うん、桃井優梨子(ももいゆりこ)ちゃんだよ?」
万紀「あぁ。あたしとは初めましてかな?」
優梨子「は……はい」
万紀「あたしは黒沼万紀だ、よろしくな、優梨子。」
優梨子「はっはい」
裕子「優梨子ちゃん、どうして私達を付いてきたの?」
優梨子「こ……これ」
優梨子が取り出したのは可愛らしい雲のハンカチだった。
裕子「あ! いつのまに落としちゃったんだ、ありがとう、優梨子ちゃん」
お礼に言った裕子に対して優梨子は頷く。
優梨子「じゃあ、私はこれで……」
優梨子はすざましい速さで学校に向かった。
万紀「なんて逃げ足の速さなんだ!?」
裕子「本当、すごいね」
万紀と裕子は何もなかったかのようにそのまま学校に向かったのだった……
放課後、パレット部室で自己紹介をしていた。
万紀「一年三組黒沼万紀だ、よろしくな」
史「……三年一組灰谷史」
亜弥「色彩学園の二年三組藤本亜弥でーす! よっろしくねー!」
万紀「なんだ、亜弥も入ってたのか、さっきは悪かったよ」
亜弥「私だって悪いよ、見た目で判断しちゃったもんでつい……」
それぞれの自己紹介が終わったところで次の会議が始まった。
映美「さっ、あと一人集まれば本格的に始められるぞ!」
裕子「いよいよだぁ、ワクワクする」
万紀「裕子、あと一人なんだぜ? 早ければ遅いことだってあるぜ?」
裕子「うぅ……」
亜弥「私も待ちきれないよ!」
史「亜弥本当に楽しみにしてるのね、気持ちはわかるけど、焦らないで」
亜弥「分かってるよ!」
すると、万紀がまた人の気配を感じた。
万紀「誰かがいる!」
万紀の発言に焦る亜弥。
亜弥「わぁあぁああ! 悪い人だったらどうしよー!」
史「亜弥、落ち着きなさい」
しかし、冷静な様子の映美先生と裕子、万紀がパレット部室のドアを開けると……
万紀「なんだ? 誰もいねーじゃねぇか」
映美「いや、いる」
映美先生の発言に驚く部員達。
映美「優梨子だろ? 入ってきなさい」
すると、映美先生の言われるがままに優梨子が出てきた、そしてパレット部室を入ってきた。
万紀「さっきの人か?」
優梨子「ひぃ!」
万紀の発言に驚く優梨子。
万紀「驚くほどねぇだろ……」
優梨子「ごごごめんなさい、怖わわくててて……」
万紀「よく見た目だけで怖がれるけどな、優梨子、困ったことがあったら助けてやんから安心しろ」
優梨子「分かった、ありがとう」
どうやら優梨子の誤解が解けたようだ。
映美「優梨子、なんでパレット部室に入ろうとしたんだ?」
優梨子「それはその……」
ここで優梨子の会話が途切れてしまった。まだ他の人が怖いからであろう。
裕子「大丈夫だよ優梨子ちゃん、怖くないから」
史「何もしないし怒らないから言って」
亜弥「そうそう! 私もいるから!」
亜弥は優梨子の両手を握る。
優梨子「……私、保護施設に入ってるんですけど、職員の人から部活に入るように言われたんです、どこの部活に入ろうか迷ってたらパレット部に出会えたんです、朝から声をかけてる所を見て、声をかけたかったんですけど恥ずかしくてつい、素通りしてしまいました、でもここで話せれば入ってくれるかなって思ってここに来ました」
優梨子の話を黙々と聞いた部員と映美先生は
映美「いいじゃないか?」
優梨子「え?」
映美「丁度部員を集めてる所だ」
裕子「優梨子ちゃん、よかったらパレット部に入らない?」
優梨子「うん、入りたい!」
亜弥「わーい! よろしくね!」
史「よろしくね」
万紀「よろしくな! 優梨子」
裕子「ありがとう、優梨子ちゃん! よろしくね!」
優梨子「うん、皆さん、よろしくお願いします」
映美「これで五人集まれたな! よし!明日は本格的に会議するぞ!」
部員全員「おー!」
これで部員が五人になったパレット部は明日から本格的に始まるのであった……。
万紀「裕子のかぁちゃんの飯ウメーな!」
裕子「本当? ありがとう」
そう、裕子の両親は朝早くから出勤しなきゃいけないため朝ご飯だけ作り置きしてる。友達が来てるの知ってたため二人分の朝食がテーブルの上に置いてあった。
万紀「そうそう、置き手紙があったな、ふむふむ……」
『初めまして裕子のお友達さん、裕子の母です。裕子はちょっと頑張りすぎるところがあるのでカバーしてあげてください 母より』
万紀「裕子、いいかぁちゃんをもったな!」
裕子「いや……そんなことは」
するとテレビからニュースが流れてきた。
アナウンサー「次のニュースです、〇〇県の〇〇市で窃盗を繰り返したとして男を現行逮捕しました。」
万紀「あ! あいつは裕子の通学バックを奪った奴か! やっと逮捕したよ」
裕子「本当だよ……万紀が居なかったら盗まれたままだった」
たわいのない会話が続いて、朝食を食べ終わった二人は学校を登校した。
二人は会話をしながら通学していた。
万紀「そういや、朝から学校来んの五年ぶりか……」
裕子「本当に久しぶりなんですね」
万紀「あぁ……緊張するぜ」
すると万紀が人の気配を感じた。
万紀「誰かがいる! 裕子、ちょっとまってくれ!」
裕子「うん、分かった」
万紀が後ろの様子を伺った、すると茶髪でショートボブ、眼鏡をかけてる女子高生が付いてきたのだ。
万紀「なんだよ! オメー!」
???「は……はひっ!」
裕子「万紀、それはやりすぎじゃない?」
万紀「すまん、つい……コイツはあたし達と同じクラスか?」
裕子「うん、桃井優梨子(ももいゆりこ)ちゃんだよ?」
万紀「あぁ。あたしとは初めましてかな?」
優梨子「は……はい」
万紀「あたしは黒沼万紀だ、よろしくな、優梨子。」
優梨子「はっはい」
裕子「優梨子ちゃん、どうして私達を付いてきたの?」
優梨子「こ……これ」
優梨子が取り出したのは可愛らしい雲のハンカチだった。
裕子「あ! いつのまに落としちゃったんだ、ありがとう、優梨子ちゃん」
お礼に言った裕子に対して優梨子は頷く。
優梨子「じゃあ、私はこれで……」
優梨子はすざましい速さで学校に向かった。
万紀「なんて逃げ足の速さなんだ!?」
裕子「本当、すごいね」
万紀と裕子は何もなかったかのようにそのまま学校に向かったのだった……
放課後、パレット部室で自己紹介をしていた。
万紀「一年三組黒沼万紀だ、よろしくな」
史「……三年一組灰谷史」
亜弥「色彩学園の二年三組藤本亜弥でーす! よっろしくねー!」
万紀「なんだ、亜弥も入ってたのか、さっきは悪かったよ」
亜弥「私だって悪いよ、見た目で判断しちゃったもんでつい……」
それぞれの自己紹介が終わったところで次の会議が始まった。
映美「さっ、あと一人集まれば本格的に始められるぞ!」
裕子「いよいよだぁ、ワクワクする」
万紀「裕子、あと一人なんだぜ? 早ければ遅いことだってあるぜ?」
裕子「うぅ……」
亜弥「私も待ちきれないよ!」
史「亜弥本当に楽しみにしてるのね、気持ちはわかるけど、焦らないで」
亜弥「分かってるよ!」
すると、万紀がまた人の気配を感じた。
万紀「誰かがいる!」
万紀の発言に焦る亜弥。
亜弥「わぁあぁああ! 悪い人だったらどうしよー!」
史「亜弥、落ち着きなさい」
しかし、冷静な様子の映美先生と裕子、万紀がパレット部室のドアを開けると……
万紀「なんだ? 誰もいねーじゃねぇか」
映美「いや、いる」
映美先生の発言に驚く部員達。
映美「優梨子だろ? 入ってきなさい」
すると、映美先生の言われるがままに優梨子が出てきた、そしてパレット部室を入ってきた。
万紀「さっきの人か?」
優梨子「ひぃ!」
万紀の発言に驚く優梨子。
万紀「驚くほどねぇだろ……」
優梨子「ごごごめんなさい、怖わわくててて……」
万紀「よく見た目だけで怖がれるけどな、優梨子、困ったことがあったら助けてやんから安心しろ」
優梨子「分かった、ありがとう」
どうやら優梨子の誤解が解けたようだ。
映美「優梨子、なんでパレット部室に入ろうとしたんだ?」
優梨子「それはその……」
ここで優梨子の会話が途切れてしまった。まだ他の人が怖いからであろう。
裕子「大丈夫だよ優梨子ちゃん、怖くないから」
史「何もしないし怒らないから言って」
亜弥「そうそう! 私もいるから!」
亜弥は優梨子の両手を握る。
優梨子「……私、保護施設に入ってるんですけど、職員の人から部活に入るように言われたんです、どこの部活に入ろうか迷ってたらパレット部に出会えたんです、朝から声をかけてる所を見て、声をかけたかったんですけど恥ずかしくてつい、素通りしてしまいました、でもここで話せれば入ってくれるかなって思ってここに来ました」
優梨子の話を黙々と聞いた部員と映美先生は
映美「いいじゃないか?」
優梨子「え?」
映美「丁度部員を集めてる所だ」
裕子「優梨子ちゃん、よかったらパレット部に入らない?」
優梨子「うん、入りたい!」
亜弥「わーい! よろしくね!」
史「よろしくね」
万紀「よろしくな! 優梨子」
裕子「ありがとう、優梨子ちゃん! よろしくね!」
優梨子「うん、皆さん、よろしくお願いします」
映美「これで五人集まれたな! よし!明日は本格的に会議するぞ!」
部員全員「おー!」
これで部員が五人になったパレット部は明日から本格的に始まるのであった……。
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