夜卵

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蕾(1)

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せき上がってくる野獣のような衝動を、
ぐっ、、
と抑え込みながら、

イチカの背中を、
その背骨にそって、
中指の先で、
ゆっくりと、這いずり降りてゆく。


ツヤツヤで、産毛ひとつ無いように見えた真っ白な肌、
滑らかで、弾力のある曲線が、
つき出した無邪気なその尻まで、
艶かしく繋がっている。


ときおり、跳ねるようにピクつき、
合わせてとても可愛らしい声をのせ、
不規則な吐息が漏れる。


半分はくすぐったいのだろうか、
衝動的に身をよじり、
私の指先から逃げる様に離れては、
即座にまた指にすがり戻ってくる。


まだ如実な快感のある部位ではないだろうに、
おそらく、彼女なりの健気な妄想と、そのむず痒さが結び付き、
男の固い指の先に、
その動きのすべてに自身の感覚の底の方を、
しっかりと支配されつつあるという生々しい悦びを感じているのが判る。

そして、大胆にもそれを自ら招き、小さく畏れながら受け入れ、
恥ずかしさの中で、既に縋り、従い始めている。


私の指もまた、
その彼女の意外なほど顕著な反応に呼応して、、
ムズムズと歯痒いような甘い感応を宿らせてくるのだった。



そうして、伸びをする猫のように反り、
大きくしなやかな弧を描き、
幾つもの窪みをたたえたスキーのジャンプ台の様にたわんだ腰を、
ゆっくり通過し、
ついに、その扇情的で、
淫らな尻の割れ目に流れ着いた。



そこは、重なる左右の尻の肉で、
如実にしっとりと汗ばんでいる。

指の滑りが滞り、摩擦が強くなる。
彼女の反応も強くなる。

だがまだ焦らしたい気持ちがあり、
一度、触れるか触れないかの圧に戻し、
敢えてやや不器用な動きで、
尻の割れ目に挟まって、わたしは意地悪にも動きを停めた。



イチカは、間も無く尻の穴や性器に近づいてくるゾクゾクと這いずる様な感覚のピークに備えて、
いよいよと身構えていたのだから、
私のその動作の滞留に、
あっという間に焦れた。


自分の両手で、思わず左右の尻の肉を支え、拡げ、
よりいっそうにつき出し、
艶と弾力が見て取れるそのクビレの先に実る見事な桃の様な尻を、
懇願するように小さくゆすった。


その影形が既に猛烈にカワイイ。

美しいともいえるが、
やはりどうしようもなく身が震えるほど健気で、
ひたすらに、「かわいい」姿なのだ。



彼女は明らかに自ら大胆に振舞ったのだが、
同時に耐え難い恥ずかしさに、
身を戻し、肩を丸めかけ、
しかしやはりまた元の反り返った姿勢に直りながら、
訴えるような睫毛をややこちらに向けた。


そして、恥じらう真っ赤な頬をあげ、
苦しそうに、

「ん。。」

と小さく呻いた。



私はなおも数秒動きを止め、
意地悪に次の反応を待った。


すると、また先ほどよりやや強い調子で、
彼女は恥ずかしそうに

「んん。。。」

と鼻にかけた声を洩らしながら、
うらめしそうに上唇を尖らせ、薄く開いた瞳にキラキラとしたほんの少しの泪を溜め、
細い腕を曲げ、自らの尻を手のひらで圧し拡げ、
私に差し出すのだった。



それに合わせるように、
私は、
尻の割れ目を、その尻の穴の際まで、
少しだけ強く鋭く圧し滑らせた。

イチカは、
それまでとは明らかに違う敏感な刺激に、
大きく衝き押され、
高い声で、

「あんっ!!」

と鳴いた。




尻の穴を一旦避け、
その周りのシワを這い、
直ぐ下で、既に透明な露を光らせているチツのそばを通る際に、
私は、粘液を指先に少量まとわりつかせた。


厚く溢れた粘液を間に挟んだので、
そのむき出しの神経粘膜に直接触れたわけではないにもかかわらず、

イチカには思いがけずハッキリとした快感が走り、
一度、姿勢が大きく砕けかけた。


瞬間、私の休ませていた左手が獰猛に彼女の左尻を掴み、
押し付けるようにして、
そのおねだりの姿勢を保たせていた。


彼女の突き上げ、衝き出されている丸く弾力のある艶やかな尻が、
私の顔の真ん前、間近にあった。



私は、絶えず這わせていた右手の指先を、
なおも執拗に、
ゆっくりと滑らせ、
イチカのチツから溢れていた愛液を掠め、
再び、放射線状のシワの上を、
鳶のように回らせた。


イチカは、
恥ずかしさのあまりに、一度肛門を引っ込ませ、
しかしまた直ぐに盛り返し、
その早くなった吐息につられるように、

ヒクヒク

パクパク

と、
尻の穴に呼吸させていた。



私は、堪らず鼻を近づけ、
おもむろに嗅いだ。


シャワーを浴びた身体だから特別匂いというほど匂いが在るわけではなく、
しかし恐らくは最もイチカが恥ずかしいと感じている場所の匂い。

その恥ずかさの醸す官能に蒸されたフェロモンの様な薫りを、
私は唾液に混ぜ絡め、、味わうように貪り嗅いでいた。



イチカは、
案の定、恥ずかしさと、
こそばゆさと、
捏ねくり回されるような快感に、
殆ど泣きそうな声で叫んだ。



構わず、
私は鼻先を肛門にあてがい、

ついに、そのまま、
尖らせた舌を伸ばした。



舌先に、尻の穴の綺麗に放物線を描いたシワの感触が、
ありありと伝わる。

味というほどではないが、
明らかに、イチカという若い女の、
そのままの向き出された皮膚の味がする。


シワやヒダの舌触りは、
まるで彼女の感覚と直接繋げられたように舌先で震え、
私の口内はまるでそれも彼女の性器の中のである様な蠢きに感じられ、
飲み下しても溢れてくる唾液と愛液とで、
無我夢中になってしゃぶりついていた。



そして、尻の割れ目に埋め、シワの中心に向けて吸い上げる力を受けて、
私の舌先が、明らかにイチカの尻の穴から少しだけ内部に刺さり押し当てられた。


イチカは言葉にはならない可愛く強い声を発し、
堪えるような、そして嘶くような震えた嗚咽を鳴らし続けた。


明らかに先ほどとは違う質の皮膚の味があり、
私は力を込めて舌の先を旋行させた。

舌は、数ミリから一センチほどは確実に彼女の体内にあり、
内側をかき回している。

体中に震える様な快感が走る。

身をくねらせ、声を漏らしながら、
イチカは私の舌先の動きに全神経系統を支配されていた。



私の舌が動いた分だけ、
彼女の尻の内側のわずかな範囲での感覚を通して伝えられた刺激が、
その肉付きの良い尻、くねるように続く腰、細い肩まで、連動させてわななき、
形の綺麗な乳房を揺らし、尖った乳首は、
丁度、わたしの太腿のあたりに触れ、擦れ、そこでもまた刺激が走り、
彼女の全身は、とても複雑な動作を余儀なくされる。


そして時折私の脚に触れる乳房の感触や、必死にしがみつく腕の無意識の懇願らしき動作が、
私の下半身の神経もザワつかせてやまない。


既に私の股間からもぬらぬらとした液が溢れ、
徐々にイチカの胸や頬に付着していくのが分かった。



私は、いちど、尻の穴から口を離し、
やや体制を変え、自らのペニスを、イチカの顔の方へと向かわせた。
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