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目指せ!王都
変装するなら異世界的に
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「待て!そこの乗り合い馬車!」
鋭い声に御者は振り返り、慌てて停まった。
見慣れた兵士の格好をしているが、どうやら街道を巡回している連中ではないらしい。
「何かあったのですか?」
早朝に王都へ向けて出発する一番車は特に人気の馬車だが、最近は病のせいで乗せる人は少ない。この馬車に乗っているのも四人だけだ。
「人を探している。少女二人組だ」
「はぁ、女の子は乗っていやせんね」
「中を見せて貰うぞ」
幌の中を覗き込み「出てこい」と威圧感のある声で言うと乗客たちは顔を見合わせ、恐る恐る出てきた。
夫婦らしき男女、旅姿の老婆、褐色の子供は頭部がころんと全体的に膨らんだ変わった帽子を被っている。
「おい、お前。帽子をとって腕を見せろ」
子供は戸惑った様に長袖を捲り、帽子を脱ぐとボサっとした黒髪に近い焦茶色の髪が現れた。
腕をとって見てみるが感染者特有の発疹がない。
兵士が探せと言われたのは、流行り病に罹っている十四歳の淡い茶色の髪の少女と、十二歳の金髪で褐色の肌の少女だ。
目の前の子供は褐色の肌ではあるが、髪は焦茶色で短い。少女なら髪が長いのが一般的で十二歳にしては背も小さいし、少年の服を着ている。顔立ちもどちらかと言うと男性的で、兵士は少年だと判断した。確かに褐色の肌は珍しいが、街で見かけることもある。
何より流行り病特有の発疹がないため、探している少女とは違うのだろうと確信した。
「探していた娘は居なかった様だ。もう行っていいぞ」
そう兵士が告げると乗客たちは「何だったんだ」と文句を言いながら、馬車の中に戻って行った。
「見事に違ったな」
「じゃあ、東に行ったのか?」
「じゃなきゃ森か。奥方と仲が悪かったらしいじゃねーか。死んでもろくな扱いをされないってんで、ヤケクソになったのかもな」
「それはそれで胸糞の悪い話だな」
「おい、もう行っていいぞ」
「へい。失礼しやす」
言い合いながら、兵士は街に帰って行く。それを確認してから御者は馬車を出発させた。
「何だったのかしら」
「まったく、迷惑な」
「坊やも変に疑われて嫌だったわねぇ」
「んー、大丈夫。腕見られただけだから」
坊やと言われた少年――もとい少女はへらりと笑った。
******
城から出て歩いて三十分程度で、領都の中心部と出た。
人一人入るのがやっとの狭い路地の中に入り、ルームを発動させる。
見慣れた我が家に大きくため息を吐き出した。
「ご苦労だったわね」
「マジそれなー」
病み上がりのお嬢様はある程度歩いたら、ルームの中に引っ込んでもらっていたのだ。万が一でもお嬢様を見られたく無いという意味もある。
ノロノロと動き出し、小さい薬缶に水を入れて火にかけた。
時計を見れば午前二時五十分。いつもなら寝ている時間だが、興奮しているせいか眠気は来ない。
「それで、髪の毛染めるってどう言うこと?」
「そのまんまだよ。髪の毛の色変えて、メイド見習いのノラちゃんとイメージを変える」
「髪の毛の色って染まるものなの?」
「人体に影響のない髪の毛に浸透する染料を使えば」
「…髪の毛の色変えてどうするの?」
「オシャレ」
「おしゃれ」
「オシャレ以外の何者でもない」
「神から頂いた色をおしゃれの一言で変える異世界人の発想怖いわ」
「髪の毛の色変えるのは変装の基本でしょう。たぶん。私一人の脱走だったらこんな面倒なことしないよー。お嬢様が居たら誘拐犯になっちゃうじゃん私が!それを避けるためには全力で知恵絞る!」
「見つかったら打首ね!」
折角した転生で打首エンドはご遠慮願いたい。
「しかし、染料ね、染料…」
お嬢様はリュックをゴソゴソやり始める。その間に沸いたお湯でティーバッグの紅茶を淹れた。
「お嬢様ー、お茶淹れたー」
「あったー!」
声を掛けたところでリュックから何かを取り出し、掲げた。
サイズは四百五十mlの保存瓶程の大きさ。中には茶褐色の粉末状の何かが入っている。
「何それ?」
「魔法薬に凝ってた頃に、色々取り寄せた時の一つね。染料じゃなくて切り傷や炎症に効く薬草の粉末らしいけど、薬を使ったら薬の色が肌から落ちなくて。一ヶ月程度で色落ちしたけど。色が残るのは、薬として使いにくいじゃない」
それはそう。
薬の説明を終えると紅茶を飲み、あら美味しいなんて言っている。何でもありだなこのお嬢様。
でもカラーリングできるなら、このまま逃げるよりも成功確率は高くなるな。
ならもっと確率は高くすべき。
紅茶を飲み干すと、今まで身支度ぐらいにしか使っていなかった洗面所に向かう。
洗面台に取り付けられた引き出しから、カットハサミとすきバサミを取り出す。貧乏パティシエが手っ取り早く節約するなら、食費と散髪代だよね。
シャキシャキとカットハサミで大まかに切り、すきバサミでぼかしていく。転生前とは大きく髪質が違うからちょっと慣れない。
それでも満足できるまで切ると、鏡には北国よりも南国が似合いそうなショートボブっぽい髪型の活発系美少女の姿があった。
…はー。ノラの容姿に慣れない。
「何やってるのってその髪ィ!?」
「ちょっとは男の子っぽく見える?」
「ええ、まあ、見えるけど…」
私より動揺するジャン。
タオルを肩にかけて戻ると、キッチンの収納から丼を取り出して保存瓶の中の粉を入れる。粉に水を入れて割り箸を使って練りペースト状にしていく。
いい感じになったところでヘアゴムとキッチンラップと使い捨てゴム手袋を用意する。ヘアゴムを使って左右の耳上、後頭部上下と四つにブロッキング。
額の生え際や耳、首周りを青い缶のスキンケアクリームを塗り、使い捨てゴム手袋を着けたら、ペーストを掬って髪の生え際から塗っていく。
カラーリング用の櫛など無いので、手で丁寧に揉み込んで色素が馴染む様にする。
「お嬢様ー。全体的に問題ない?」
興味深げに見ていたお嬢様に聞けば、問題なさそうよと返事が返ってきたのでラップを巻いて乾燥を防ぐ。
温めた方が良いかな、洗面所でドライヤーを使って温めたら、肩にかけていたタオルを巻いて保温。
そのまま放置で…三、四十分って位だろうか。キッチンタイマーで四十分と設定する。
何でセルフカラーリングの方法を知ってるかって?友達のを手伝ったことがあるからだよ。
お嬢様とうたた寝をしつつ四十分。キッチンタイマーが鳴って飛び起きた。座椅子に座って寝てたから体痛い。
タオルを取り、ラップも取ってゴミ箱に捨てる。パジャマ代わりに使っている高校ジャージを持って風呂場でシャワーを浴びた。
久々のお湯~~~~!!!
洗浄でスッキリすることにはするが、このさっぱり感には叶わない。シャンプーをして、染料を落とす。
コンディショナーを使いたいところだが、匂いや髪の艶で違和感を持たれないように我慢。髪の毛が傷んでいるくらいが丁度いい。
シャンプーの泡を落として備え付けられた鏡で、髪色をチェックする。いい感じにチョコレートブラウンに染まっていた。
風呂から上がって服を着ると、ドライヤーで乾かす。肌荒れしてた方がそれっぽいからスキンケアもお預け。
部屋に戻れば、お嬢様が感心した様にこちらを見ていた。
「綺麗に染まってるじゃない。髪を染めるなんて正気?と思ったけど思ったよりいいわね」
「ちょいちょい人の頭おかしい扱いするよね、お嬢様」
「でも何か違和感があるわ」
無視か。
「たぶんそれ、眉毛とまつ毛」
両方とも金色なのよ。
カラーボックスの上に乗っていたメイク道具を入れたポーチを手に取り、アイブロウとマスカラの色を確認する。たぶんイケるが、眉毛がな…。
「よし、剃ろう」
「は?」
言い訳させて貰うなら、完全に深夜のテンションだった。
まあ、眉毛ひとつで安全がひとつ得られるなら問題なし!と言う勢いで眉毛を眉毛用のカミソリで処理した。
部屋に戻るとお嬢様が完全にドン引きしている。
「…お前、なりふり構わないわね」
「そりゃ、人生かかってますから。イヤだよ私。父親ぐらいのおっさんに嫁ぐとか」
その言葉にハッとお嬢様は息を呑んだ。
気づいたのだろう。
お嬢様だって、この家出で人生は大きく変わる。血筋から言えば王家にだって嫁げる人だが、今は異母妹と言う予備もいる。
だから最悪、後妻の嫌がらせに碌でもないところに嫁がさせる可能性も考えられることを。
鋭い声に御者は振り返り、慌てて停まった。
見慣れた兵士の格好をしているが、どうやら街道を巡回している連中ではないらしい。
「何かあったのですか?」
早朝に王都へ向けて出発する一番車は特に人気の馬車だが、最近は病のせいで乗せる人は少ない。この馬車に乗っているのも四人だけだ。
「人を探している。少女二人組だ」
「はぁ、女の子は乗っていやせんね」
「中を見せて貰うぞ」
幌の中を覗き込み「出てこい」と威圧感のある声で言うと乗客たちは顔を見合わせ、恐る恐る出てきた。
夫婦らしき男女、旅姿の老婆、褐色の子供は頭部がころんと全体的に膨らんだ変わった帽子を被っている。
「おい、お前。帽子をとって腕を見せろ」
子供は戸惑った様に長袖を捲り、帽子を脱ぐとボサっとした黒髪に近い焦茶色の髪が現れた。
腕をとって見てみるが感染者特有の発疹がない。
兵士が探せと言われたのは、流行り病に罹っている十四歳の淡い茶色の髪の少女と、十二歳の金髪で褐色の肌の少女だ。
目の前の子供は褐色の肌ではあるが、髪は焦茶色で短い。少女なら髪が長いのが一般的で十二歳にしては背も小さいし、少年の服を着ている。顔立ちもどちらかと言うと男性的で、兵士は少年だと判断した。確かに褐色の肌は珍しいが、街で見かけることもある。
何より流行り病特有の発疹がないため、探している少女とは違うのだろうと確信した。
「探していた娘は居なかった様だ。もう行っていいぞ」
そう兵士が告げると乗客たちは「何だったんだ」と文句を言いながら、馬車の中に戻って行った。
「見事に違ったな」
「じゃあ、東に行ったのか?」
「じゃなきゃ森か。奥方と仲が悪かったらしいじゃねーか。死んでもろくな扱いをされないってんで、ヤケクソになったのかもな」
「それはそれで胸糞の悪い話だな」
「おい、もう行っていいぞ」
「へい。失礼しやす」
言い合いながら、兵士は街に帰って行く。それを確認してから御者は馬車を出発させた。
「何だったのかしら」
「まったく、迷惑な」
「坊やも変に疑われて嫌だったわねぇ」
「んー、大丈夫。腕見られただけだから」
坊やと言われた少年――もとい少女はへらりと笑った。
******
城から出て歩いて三十分程度で、領都の中心部と出た。
人一人入るのがやっとの狭い路地の中に入り、ルームを発動させる。
見慣れた我が家に大きくため息を吐き出した。
「ご苦労だったわね」
「マジそれなー」
病み上がりのお嬢様はある程度歩いたら、ルームの中に引っ込んでもらっていたのだ。万が一でもお嬢様を見られたく無いという意味もある。
ノロノロと動き出し、小さい薬缶に水を入れて火にかけた。
時計を見れば午前二時五十分。いつもなら寝ている時間だが、興奮しているせいか眠気は来ない。
「それで、髪の毛染めるってどう言うこと?」
「そのまんまだよ。髪の毛の色変えて、メイド見習いのノラちゃんとイメージを変える」
「髪の毛の色って染まるものなの?」
「人体に影響のない髪の毛に浸透する染料を使えば」
「…髪の毛の色変えてどうするの?」
「オシャレ」
「おしゃれ」
「オシャレ以外の何者でもない」
「神から頂いた色をおしゃれの一言で変える異世界人の発想怖いわ」
「髪の毛の色変えるのは変装の基本でしょう。たぶん。私一人の脱走だったらこんな面倒なことしないよー。お嬢様が居たら誘拐犯になっちゃうじゃん私が!それを避けるためには全力で知恵絞る!」
「見つかったら打首ね!」
折角した転生で打首エンドはご遠慮願いたい。
「しかし、染料ね、染料…」
お嬢様はリュックをゴソゴソやり始める。その間に沸いたお湯でティーバッグの紅茶を淹れた。
「お嬢様ー、お茶淹れたー」
「あったー!」
声を掛けたところでリュックから何かを取り出し、掲げた。
サイズは四百五十mlの保存瓶程の大きさ。中には茶褐色の粉末状の何かが入っている。
「何それ?」
「魔法薬に凝ってた頃に、色々取り寄せた時の一つね。染料じゃなくて切り傷や炎症に効く薬草の粉末らしいけど、薬を使ったら薬の色が肌から落ちなくて。一ヶ月程度で色落ちしたけど。色が残るのは、薬として使いにくいじゃない」
それはそう。
薬の説明を終えると紅茶を飲み、あら美味しいなんて言っている。何でもありだなこのお嬢様。
でもカラーリングできるなら、このまま逃げるよりも成功確率は高くなるな。
ならもっと確率は高くすべき。
紅茶を飲み干すと、今まで身支度ぐらいにしか使っていなかった洗面所に向かう。
洗面台に取り付けられた引き出しから、カットハサミとすきバサミを取り出す。貧乏パティシエが手っ取り早く節約するなら、食費と散髪代だよね。
シャキシャキとカットハサミで大まかに切り、すきバサミでぼかしていく。転生前とは大きく髪質が違うからちょっと慣れない。
それでも満足できるまで切ると、鏡には北国よりも南国が似合いそうなショートボブっぽい髪型の活発系美少女の姿があった。
…はー。ノラの容姿に慣れない。
「何やってるのってその髪ィ!?」
「ちょっとは男の子っぽく見える?」
「ええ、まあ、見えるけど…」
私より動揺するジャン。
タオルを肩にかけて戻ると、キッチンの収納から丼を取り出して保存瓶の中の粉を入れる。粉に水を入れて割り箸を使って練りペースト状にしていく。
いい感じになったところでヘアゴムとキッチンラップと使い捨てゴム手袋を用意する。ヘアゴムを使って左右の耳上、後頭部上下と四つにブロッキング。
額の生え際や耳、首周りを青い缶のスキンケアクリームを塗り、使い捨てゴム手袋を着けたら、ペーストを掬って髪の生え際から塗っていく。
カラーリング用の櫛など無いので、手で丁寧に揉み込んで色素が馴染む様にする。
「お嬢様ー。全体的に問題ない?」
興味深げに見ていたお嬢様に聞けば、問題なさそうよと返事が返ってきたのでラップを巻いて乾燥を防ぐ。
温めた方が良いかな、洗面所でドライヤーを使って温めたら、肩にかけていたタオルを巻いて保温。
そのまま放置で…三、四十分って位だろうか。キッチンタイマーで四十分と設定する。
何でセルフカラーリングの方法を知ってるかって?友達のを手伝ったことがあるからだよ。
お嬢様とうたた寝をしつつ四十分。キッチンタイマーが鳴って飛び起きた。座椅子に座って寝てたから体痛い。
タオルを取り、ラップも取ってゴミ箱に捨てる。パジャマ代わりに使っている高校ジャージを持って風呂場でシャワーを浴びた。
久々のお湯~~~~!!!
洗浄でスッキリすることにはするが、このさっぱり感には叶わない。シャンプーをして、染料を落とす。
コンディショナーを使いたいところだが、匂いや髪の艶で違和感を持たれないように我慢。髪の毛が傷んでいるくらいが丁度いい。
シャンプーの泡を落として備え付けられた鏡で、髪色をチェックする。いい感じにチョコレートブラウンに染まっていた。
風呂から上がって服を着ると、ドライヤーで乾かす。肌荒れしてた方がそれっぽいからスキンケアもお預け。
部屋に戻れば、お嬢様が感心した様にこちらを見ていた。
「綺麗に染まってるじゃない。髪を染めるなんて正気?と思ったけど思ったよりいいわね」
「ちょいちょい人の頭おかしい扱いするよね、お嬢様」
「でも何か違和感があるわ」
無視か。
「たぶんそれ、眉毛とまつ毛」
両方とも金色なのよ。
カラーボックスの上に乗っていたメイク道具を入れたポーチを手に取り、アイブロウとマスカラの色を確認する。たぶんイケるが、眉毛がな…。
「よし、剃ろう」
「は?」
言い訳させて貰うなら、完全に深夜のテンションだった。
まあ、眉毛ひとつで安全がひとつ得られるなら問題なし!と言う勢いで眉毛を眉毛用のカミソリで処理した。
部屋に戻るとお嬢様が完全にドン引きしている。
「…お前、なりふり構わないわね」
「そりゃ、人生かかってますから。イヤだよ私。父親ぐらいのおっさんに嫁ぐとか」
その言葉にハッとお嬢様は息を呑んだ。
気づいたのだろう。
お嬢様だって、この家出で人生は大きく変わる。血筋から言えば王家にだって嫁げる人だが、今は異母妹と言う予備もいる。
だから最悪、後妻の嫌がらせに碌でもないところに嫁がさせる可能性も考えられることを。
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