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世界はとても残酷で(特にご飯が)
この世界の食糧事情と婚姻制度
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人口減少に備えて様々な物が効率化されたが、その一つが食事。
できるだけ短い時間で栄養を効率的に摂れるように研究開発されたのが、アレ。
パワーバーまたはシリアルバー。ペーストにサプリメントのディストピア飯です。
カロリー・栄養素どころか、脂質・糖質・塩分までばっちり理想量を配合⭐︎
吸収率も良く、食材の無駄も無いよ!
ファストフード?駆逐されました。
三つ星レストラン?美味しさと栄養価を考えるための求人はこちら。
日本が誇る和食?もうすぐ死に絶える。
…泣きそう。
アルコールもあるみたいだけど、めっちゃくちゃお高い嗜好品。
お菓子もあるが、めちゃ甘砂糖の塊。
農業・漁業はもちろんあるけど、できるだけオートメーション化されているっぽい。
料理は既に非効率な家事で、非効率的な栄養摂取方法に成り下がった。
………………。
ま、負けてたまるかー!
この!世界で!子どもを産むのが正義なのは分かった。
でも、それでも、前世で一番幸せを感じる時は?アンケートで、ぶっちぎりセック×抜いて美味しいご飯を食べてる時と答えた日本人を舐めるな。
私は!美味しいご飯を諦めない!!
え、女性減少の原因を探らないのかって?国家規模で研究して分からないことが、分かるわけないじゃない…。
ややテンションを下げながら、検索検索。
婚姻制度っと。
婚姻制度はどの国も一妻多夫制。
ただ、科学技術と資金と執念と危機感で作られた人工子宮があるため、必ずしも結婚しなくてはならないと言うわけでもないっぽい。
しかし、結婚しない場合にも、卵子提供は求められる。
人工子宮は受精卵から約九か月ぐらいまで育てられるらしい。何故か人工子宮で育てられるのは男の子のみで、女の子は上手く育てられない。
その上、人工子宮で生きられるまで育つのは現在六割程度。まあ、逆に言えば六割は育つから、このゆるゆるディストピアが成り立っている。
クローン計画もあったが、テロメアの問題が解決できず断念。
女性は生まれた時点で価値があると考えられているため、生まれた時から毎月三十万円の補助金得られたりもする。
ヒャッホウ、不労所得!
そのほか、医療費控除に生理用品代の控除、学費無料なんかもあって女性に対してかなりの優遇措置がとられていた。
まあ、優遇措置があるからと言って、全てが平等と言うわけではない。
女性の国外へ移住及び出国禁止。女性を逃したくないと同時に、殺してでも奪い取る!みたいな連中が多いため、出産できる年齢の女性が外国に行くと色々酷い目に合う。(ソフトな表現)
この出国禁止は六十歳になれば解かれるため、老後に海外に行けなかった鬱憤を晴らすと言う女性も多い。
男性は特に縛りなし。
国内であっても引っ越しもしにくい。自治体が引き止め、残留させようとする。
夫が多いから、夫の都合で転勤について行きますってケースもなし。
旅行はOK。
引っ越しは大病患い、その治療できる病院に通院するために引っ越します、でようやく認めるレベル。
警察官・消防士・第一次産業などの命のリスクのある職業はつけない。
ほぼ、専業主婦か家事手伝いという名のニート。ほとんどの家事は複数の夫が分担してやるし、お金持ちなら家政夫がいる。前世の日本ではお母さんの大きな負担になっていた料理もパウチ・シリアルバー・ペースト・サプリメントで解決。この世界の専業主婦は洗濯物を畳むか、観葉植物に水をやる程度。
子ども作るのが仕事よ、という猛者もいる。
ハンドメイド作家していたり、本屋なんかを経営してるケースもあったりする。
料理は死亡直前だが、飲み物は辛うじて息をしているので、豆を売るコーヒー屋を営んでると言う珍しい女性はテレビで見た。
後は画家などの芸術家、顔出しのない歌手、珍しいところだと大学に行き続けて勉強してる人。自作でゲームを作っている強者もいるらしい。
芸能関係はまずいない。ストーカーが怖いので。
モデルやグラビアなんかは、全てAI画像。
この世界では女性は中卒も珍しくない。
収入のあるちょっと年上の男性に嫁ぐというパターン。
青春したいなら、高校に行くのもあり。
もちろん優遇措置の見返りは期待されていて、結婚しないなら十六歳から年二回の卵子提供が義務。
私はどうするか決められないけど、料理は諦めない。
食べるぞご飯!待ってろお菓子!
「お嬢様。何気合いを入れてらっしゃるのですか?今日はお父様がいらっしゃる日ですよ。お着替えしましょうね」
「…はぁい」
パパね。はー、パパもママも正直ヤなんだよね。
「マイドーター!元気だったかい?倒れたと聞いたけど、大丈夫だったかな?」
「初めてのご飯びっくりしちゃったの。もう元気だよ」
「そうか。それなら良かった」
美丈夫がニッコリ笑いかける。三番目のパパだ。
一人娘を溺愛してます、と言った態度だが、倒れてすぐに来くれない程度の愛情。
「まったく、君が付いていながら、どう言うことだ」
「申し訳ございません」
「成り損ない風情が」
イライラした様に透子さんに詰め寄る。
透子さんは心底申し訳なさそうに頭を下げるが、彼女が悪いわけではない。
「パパ、やめて。本当にびっくりしただけなの。透子さんイジメないで」
「ああ、ドーター。イジメてなんかないさ。ちょっと注意しただけだよ」
うるせぇ、クソ野郎。
「ねぇ、パパ。みのり、絵本読んで欲しいな!」
「そうだね。何が良いかな?」
「猫ちゃんのやつ!」
グイグイ引っ張って、部屋へと向かう。
「ママやお兄ちゃん達は元気?」
「もちろん、元気だよ」
「そう。良かった!」
にっこりとパパに笑いかける。
子どもを作るのが仕事と割り切る女性もいるが、それが実の母親だ。
便宜上ママとは呼ぶが、あまりママと言う気がしない。向こうもそうだろう。
我儘に育てられた彼女だが、我儘を許されているのは子どもを産むからだと言うことも分かっている。
十八歳から産み始め、どのパパの子どもか知らないが今も妊娠中らしい。
母親にはなれず、常に女でありたい彼女は三番目に生まれた私を自分のテリトリーに入ってきた異物だと判断した。
これは我儘に育てられた女性に多い傾向で、家の中のお姫様の地位が脅かされると娘であっても無意識に攻撃的になるらしい。
虐待まではいかないものの、母親とソリの合わなかった娘は国営のこの施設に送られる。
妊娠できる女性のストレスを取り除き、将来的に子どもを産む女の子を守るためのもの。
まあ、施設といっても、ほぼ子どものための高級レジデンスだが。2LDKの広いマンション。温水プールやキッズルーム付き。
室内にまで入って来れるのは、娘の家族とかなり厳しい試験を突破したベビーシッターと護衛、それとコンシェルジュくらいだ。中学卒業まで居ることができる。
もちろん父親と住むことは可能。なのに居ないってことは娘よりママってことね。
中には家族と和解して一緒に暮らし始めるケースもあるけどごく稀。
ちなみに透子さんはなんで子ども産まないかって?
元男性だからだよ。目の前のクソ野郎みたいな人は男にも女にもなれない半端者と蔑むが、ここでベビーシッターをやっているってことは物凄く優秀だって証。
保育・育児の知識はもちろん、家事全般ができ、何より何回も行われる難関心理テストなんかにも合格してる。
給料は高いが、我儘な子どもを相手にしながら、ほぼ二十四時間付きっきり。
月に一回か二回来てパパ面する男より、よっぽど頼りになるし、人間ができている人よ。
できるだけ短い時間で栄養を効率的に摂れるように研究開発されたのが、アレ。
パワーバーまたはシリアルバー。ペーストにサプリメントのディストピア飯です。
カロリー・栄養素どころか、脂質・糖質・塩分までばっちり理想量を配合⭐︎
吸収率も良く、食材の無駄も無いよ!
ファストフード?駆逐されました。
三つ星レストラン?美味しさと栄養価を考えるための求人はこちら。
日本が誇る和食?もうすぐ死に絶える。
…泣きそう。
アルコールもあるみたいだけど、めっちゃくちゃお高い嗜好品。
お菓子もあるが、めちゃ甘砂糖の塊。
農業・漁業はもちろんあるけど、できるだけオートメーション化されているっぽい。
料理は既に非効率な家事で、非効率的な栄養摂取方法に成り下がった。
………………。
ま、負けてたまるかー!
この!世界で!子どもを産むのが正義なのは分かった。
でも、それでも、前世で一番幸せを感じる時は?アンケートで、ぶっちぎりセック×抜いて美味しいご飯を食べてる時と答えた日本人を舐めるな。
私は!美味しいご飯を諦めない!!
え、女性減少の原因を探らないのかって?国家規模で研究して分からないことが、分かるわけないじゃない…。
ややテンションを下げながら、検索検索。
婚姻制度っと。
婚姻制度はどの国も一妻多夫制。
ただ、科学技術と資金と執念と危機感で作られた人工子宮があるため、必ずしも結婚しなくてはならないと言うわけでもないっぽい。
しかし、結婚しない場合にも、卵子提供は求められる。
人工子宮は受精卵から約九か月ぐらいまで育てられるらしい。何故か人工子宮で育てられるのは男の子のみで、女の子は上手く育てられない。
その上、人工子宮で生きられるまで育つのは現在六割程度。まあ、逆に言えば六割は育つから、このゆるゆるディストピアが成り立っている。
クローン計画もあったが、テロメアの問題が解決できず断念。
女性は生まれた時点で価値があると考えられているため、生まれた時から毎月三十万円の補助金得られたりもする。
ヒャッホウ、不労所得!
そのほか、医療費控除に生理用品代の控除、学費無料なんかもあって女性に対してかなりの優遇措置がとられていた。
まあ、優遇措置があるからと言って、全てが平等と言うわけではない。
女性の国外へ移住及び出国禁止。女性を逃したくないと同時に、殺してでも奪い取る!みたいな連中が多いため、出産できる年齢の女性が外国に行くと色々酷い目に合う。(ソフトな表現)
この出国禁止は六十歳になれば解かれるため、老後に海外に行けなかった鬱憤を晴らすと言う女性も多い。
男性は特に縛りなし。
国内であっても引っ越しもしにくい。自治体が引き止め、残留させようとする。
夫が多いから、夫の都合で転勤について行きますってケースもなし。
旅行はOK。
引っ越しは大病患い、その治療できる病院に通院するために引っ越します、でようやく認めるレベル。
警察官・消防士・第一次産業などの命のリスクのある職業はつけない。
ほぼ、専業主婦か家事手伝いという名のニート。ほとんどの家事は複数の夫が分担してやるし、お金持ちなら家政夫がいる。前世の日本ではお母さんの大きな負担になっていた料理もパウチ・シリアルバー・ペースト・サプリメントで解決。この世界の専業主婦は洗濯物を畳むか、観葉植物に水をやる程度。
子ども作るのが仕事よ、という猛者もいる。
ハンドメイド作家していたり、本屋なんかを経営してるケースもあったりする。
料理は死亡直前だが、飲み物は辛うじて息をしているので、豆を売るコーヒー屋を営んでると言う珍しい女性はテレビで見た。
後は画家などの芸術家、顔出しのない歌手、珍しいところだと大学に行き続けて勉強してる人。自作でゲームを作っている強者もいるらしい。
芸能関係はまずいない。ストーカーが怖いので。
モデルやグラビアなんかは、全てAI画像。
この世界では女性は中卒も珍しくない。
収入のあるちょっと年上の男性に嫁ぐというパターン。
青春したいなら、高校に行くのもあり。
もちろん優遇措置の見返りは期待されていて、結婚しないなら十六歳から年二回の卵子提供が義務。
私はどうするか決められないけど、料理は諦めない。
食べるぞご飯!待ってろお菓子!
「お嬢様。何気合いを入れてらっしゃるのですか?今日はお父様がいらっしゃる日ですよ。お着替えしましょうね」
「…はぁい」
パパね。はー、パパもママも正直ヤなんだよね。
「マイドーター!元気だったかい?倒れたと聞いたけど、大丈夫だったかな?」
「初めてのご飯びっくりしちゃったの。もう元気だよ」
「そうか。それなら良かった」
美丈夫がニッコリ笑いかける。三番目のパパだ。
一人娘を溺愛してます、と言った態度だが、倒れてすぐに来くれない程度の愛情。
「まったく、君が付いていながら、どう言うことだ」
「申し訳ございません」
「成り損ない風情が」
イライラした様に透子さんに詰め寄る。
透子さんは心底申し訳なさそうに頭を下げるが、彼女が悪いわけではない。
「パパ、やめて。本当にびっくりしただけなの。透子さんイジメないで」
「ああ、ドーター。イジメてなんかないさ。ちょっと注意しただけだよ」
うるせぇ、クソ野郎。
「ねぇ、パパ。みのり、絵本読んで欲しいな!」
「そうだね。何が良いかな?」
「猫ちゃんのやつ!」
グイグイ引っ張って、部屋へと向かう。
「ママやお兄ちゃん達は元気?」
「もちろん、元気だよ」
「そう。良かった!」
にっこりとパパに笑いかける。
子どもを作るのが仕事と割り切る女性もいるが、それが実の母親だ。
便宜上ママとは呼ぶが、あまりママと言う気がしない。向こうもそうだろう。
我儘に育てられた彼女だが、我儘を許されているのは子どもを産むからだと言うことも分かっている。
十八歳から産み始め、どのパパの子どもか知らないが今も妊娠中らしい。
母親にはなれず、常に女でありたい彼女は三番目に生まれた私を自分のテリトリーに入ってきた異物だと判断した。
これは我儘に育てられた女性に多い傾向で、家の中のお姫様の地位が脅かされると娘であっても無意識に攻撃的になるらしい。
虐待まではいかないものの、母親とソリの合わなかった娘は国営のこの施設に送られる。
妊娠できる女性のストレスを取り除き、将来的に子どもを産む女の子を守るためのもの。
まあ、施設といっても、ほぼ子どものための高級レジデンスだが。2LDKの広いマンション。温水プールやキッズルーム付き。
室内にまで入って来れるのは、娘の家族とかなり厳しい試験を突破したベビーシッターと護衛、それとコンシェルジュくらいだ。中学卒業まで居ることができる。
もちろん父親と住むことは可能。なのに居ないってことは娘よりママってことね。
中には家族と和解して一緒に暮らし始めるケースもあるけどごく稀。
ちなみに透子さんはなんで子ども産まないかって?
元男性だからだよ。目の前のクソ野郎みたいな人は男にも女にもなれない半端者と蔑むが、ここでベビーシッターをやっているってことは物凄く優秀だって証。
保育・育児の知識はもちろん、家事全般ができ、何より何回も行われる難関心理テストなんかにも合格してる。
給料は高いが、我儘な子どもを相手にしながら、ほぼ二十四時間付きっきり。
月に一回か二回来てパパ面する男より、よっぽど頼りになるし、人間ができている人よ。
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