1 / 1
これが最後の
しおりを挟む
「久しぶり」
爽やかな笑顔の青年が、並木道の向こうから手を振って駆けてくる。
私はそれにふわりと笑って、久しぶりと返した。
忘れる、ということは人に許された権利だ。
嫌な出来事や辛い記憶を忘れるのは、人の心を守るために必要なことである。
それを意図的に行なうことができないか、というのが始まりだった。
忘れたくても忘れられない記憶を抱え続け、苦しむ人のために。最初は医療の一環として、実験的に開始された。
効果が認められたため適応範囲はどんどん広がり、いつしかそれは整体やエステのように、誰にでも簡単に受けられる処置になった。
今や人は自分の記憶を自由に断捨離できる。要らない記憶はどんどん捨てて、必要な記憶だけを残す。
トラウマという言葉はほぼなくなった。人々はこの技術が開発される以前より、明るくなったように思える。
目の前に座る元恋人、聡も。最後に会った時より、ずっと明るくなった。
柔らかな午後の日差しを浴びながら、開放的なガラス張りのカフェで、私達は向かい合って会話に花を咲かせていた。
「本当に久しぶりだな。大学卒業して以来だから――五年か?」
「そうだね、そのくらいになるかも」
「今仕事何してんの?」
「保険会社のカスタマー対応」
「げー。それってすごいクレーム多そう」
けたけたと笑う聡に、私は苦笑する。
ああ、これで何度目の同じ台詞だろう。
けれど私は、まるで初めて聞いたかのように返さなくてはならない。
だって、聡の記憶の中では、これが初めてなのだから。
「そうなの。毎日毎日、怒鳴られてばっかで嫌になっちゃう」
「癒やしてくれる彼氏は?」
「募集中」
「ふぅん……ならさ」
カップを置いた聡が、少しだけ上目遣いになるように私の顔を覗き込む。
「俺とかどう?」
断られることを考えていない、自信満々な顔。
まるで大学生の頃のような表情に、私は目を細める。
「今彼女は?」
「募集中」
肩をすくめた聡に、私は声を出して笑った。
「なら、いいかな。よろしく」
「あれ、あっさり」
「だって寂しいんだもん」
挑発的に見つめながら手を取った私に、聡は一瞬だけ面食らった顔をして、意地悪そうに唇を吊り上げて指を絡めた。
まるでおままごと。でも、お互い納得しているから、別にいい。
聡は私の元彼だ。大学を卒業してからすぐに付き合って、三年で別れた。そしてその記憶を忘れている。
恋愛とは、脳内のドーパミン分泌によるものだという。そしてそれは、最長で三年しかもたない。
聡はその典型だった。
最初の三ヶ月はとにかく楽しかったが、倦怠期を迎え、だんだんお互いを求めることも減り、三年が経つ頃には修復不可能となった。
だから私達は別れた。そして別れた後、聡は私と恋人だった記憶を消した。
それを知ったのは、偶然再会した聡が、私とまるで何もなかったかのように話しかけてきたからだ。
聡が記憶を消したことを知らなかった私は混乱した。しかし『記憶を消した』という事実だけは、記録にしっかり残っている。聡から、私とのことは覚えていないから、おそらく消した記憶なのだと言われた時には愕然とした。
あんな終わり方になっても、私にとっては大切な思い出だったのに。聡にとっては、綺麗さっぱり忘れてしまえることだったのかと。あの三年間は、なんだったのかと。
泣き出した私を抱き締めて、聡は謝った。謝りながら、告白した。
以前のことは覚えていないけれど、今の聡は本気で私のことが好きなのだと言う。だからもう一度、チャンスが欲しいと。
そんな馬鹿なとは思うのに、記憶がないのなら。今の聡には嫌な思い出は一つもなくて、純粋に私のことを好きでいてくれるのなら。やり直すことが、できるのではないか。
私は聡と再び恋人となった。
結果として、長くはもたなかった。
今度は一年ほどで険悪になった。やはり無理だったのだと、私は諦めた。
今度こそ完全に終わりにしようと思っていた私に、聡はとんでもないことを言い出した。
「俺、またお前との記憶消すわ」
「……は? 何それ。また? そんなに私のことを覚えていたくないなら、いいけど。今度はちゃんと、再会しても話しかけないってメモに残しといてよ」
「それはやだ」
「はぁ!?」
いらいらしながら声を上げた私に、聡は視線を合わせないまま続けた。
「俺達、再会してから暫くはうまくいってたじゃん。やっぱりさ、俺とお前、相性はいいと思うんだよ」
「今更どの口が」
「けど、長く続かない。これはきっと、仕方ないんだ。そういう風にできてるんだよ、俺達は」
「……だから、別れようって」
「だからさ。ずっと、最初の状態をたもてばいいんだよ。付き合いたての楽しい時期をさ、繰り返せばいいじゃん」
聡の提案に、私は固まった。脳が動き出して、唇が震える。
それは怒りだったのかもしれないし、或いは、その提案を魅力的だと一瞬でも思ってしまった自分を否定したかったのかもしれない。
「そんなの……ダメに決まってるじゃん」
「なんで?」
「だって、そんなの、どこにも辿り着けない。繰り返して、最後はどうなるの。どうなりたいの」
「それって今決めなきゃいけないこと? だってお前、別に子ども欲しいとかないんだろ。だったら、結婚しなきゃとか、そういうゴールは設定する必要ないじゃん。ダメになるまで、繰り返してさ」
「ダメになるまで、って」
「だって俺は全部忘れてるんだぞ? お前がもう嫌だと思ったら、付き合わなきゃいいだけじゃん」
それはそうだ。聡は記憶を消すと言っているだけで、その後の私の行動を制限しているわけではない。
私が嫌だと思ったら、断ればいいだけだ。そもそも聡の方だって、記憶を消すならまた私を好きになるとは限らない。
「……わかった。好きにしたら」
そうして聡は記憶を消した。それが二回目。
果たして、聡とはまた偶然にも再会した。そして聡はまたアプローチをしてきて、私達はまた恋人になった。
また楽しいだけの時間を過ごして。――また、終わりを迎える。
繰り返して。もう聡は、三回記憶を消している。
最初の三年付き合った後。次の一年付き合った後。その次の一年付き合った後。
五年間の私との記憶は全てなかったことになっている。だから、今は五年ぶりの再会。
最初こそ傷ついたが、私がここまで付き合ったのは、柄にもなく運命なんてものを感じていたからだ。
約束もしていないのに、記憶を消した後、聡とはすぐに再会できる。
会って暫く話をすれば、聡はすぐに私のことを好きになってくれる。
何度記憶を失くしても、同じ人間に恋をしてくれるなんて、ロマンチックじゃないか。
そんな夢見がちな妄想で、自分を騙していた。
本当はわかっている。
すぐに再会できるのは、生活圏が同じだからだ。
聡が恋をしてくれるのは、聡が大学の頃から既に私のことを好きだったからだ。
でなければ、最初から卒業後すぐに付き合うなんてことにはならなかっただろう。
聡が記憶を消しているのは大学卒業後、私と付き合った時以降に設定しているから、大学在学中にあった気持ちは聡の中に残っている。
それらに目を瞑って付き合い続けてきたのは。
私が聡に、恋をし続けているから。
聡は三年で冷めてしまったけれど。私はずっと、ずっとずっとずっと、この人のことを好きでい続けている。
だから私は一度も記憶を消さない。聡との思い出は、全部大事な記憶だから。
「愛花?」
ぼうっとしていた私に、聡が優しい声で名前を呼ぶ。
いつしか呼ばれなくなる名前。これが聞きたくて、私は繰り返しを受け入れてしまう。
また聡が私を愛してくれる。私だけを見てくれる。それが嬉しくて、拒めずにいた。
けれど永遠に変わらないものなどない。
私には今、転職の誘いが来ている。
保険業界に嫌気がさした私に、昔の友人が事業に誘ってくれた。
ただし、場所はアメリカだ。
ありがたいことに返答は今すぐでなくてもいいとのことで、猶予はある。
だから繰り返しはこれで終わりにすると決めた。三度目の正直というやつだ。
聡が私と長く一緒にいてくれるなら、或いは結婚などの区切りをつけてくれるのなら。このまま日本に残って仕事をしよう。
けれどまた同じことになるのなら。今度は、もう待たない。私はアメリカへ行く。二度と聡と会うことはないだろう。
私の決意と裏腹に、聡は緩んだ顔で、視線に愛しさを滲ませながら口を開く。
「なぁ、久しぶりに映画でも見に行かないか?」
「うん。そうだね、久しぶりに」
これが最後の。
爽やかな笑顔の青年が、並木道の向こうから手を振って駆けてくる。
私はそれにふわりと笑って、久しぶりと返した。
忘れる、ということは人に許された権利だ。
嫌な出来事や辛い記憶を忘れるのは、人の心を守るために必要なことである。
それを意図的に行なうことができないか、というのが始まりだった。
忘れたくても忘れられない記憶を抱え続け、苦しむ人のために。最初は医療の一環として、実験的に開始された。
効果が認められたため適応範囲はどんどん広がり、いつしかそれは整体やエステのように、誰にでも簡単に受けられる処置になった。
今や人は自分の記憶を自由に断捨離できる。要らない記憶はどんどん捨てて、必要な記憶だけを残す。
トラウマという言葉はほぼなくなった。人々はこの技術が開発される以前より、明るくなったように思える。
目の前に座る元恋人、聡も。最後に会った時より、ずっと明るくなった。
柔らかな午後の日差しを浴びながら、開放的なガラス張りのカフェで、私達は向かい合って会話に花を咲かせていた。
「本当に久しぶりだな。大学卒業して以来だから――五年か?」
「そうだね、そのくらいになるかも」
「今仕事何してんの?」
「保険会社のカスタマー対応」
「げー。それってすごいクレーム多そう」
けたけたと笑う聡に、私は苦笑する。
ああ、これで何度目の同じ台詞だろう。
けれど私は、まるで初めて聞いたかのように返さなくてはならない。
だって、聡の記憶の中では、これが初めてなのだから。
「そうなの。毎日毎日、怒鳴られてばっかで嫌になっちゃう」
「癒やしてくれる彼氏は?」
「募集中」
「ふぅん……ならさ」
カップを置いた聡が、少しだけ上目遣いになるように私の顔を覗き込む。
「俺とかどう?」
断られることを考えていない、自信満々な顔。
まるで大学生の頃のような表情に、私は目を細める。
「今彼女は?」
「募集中」
肩をすくめた聡に、私は声を出して笑った。
「なら、いいかな。よろしく」
「あれ、あっさり」
「だって寂しいんだもん」
挑発的に見つめながら手を取った私に、聡は一瞬だけ面食らった顔をして、意地悪そうに唇を吊り上げて指を絡めた。
まるでおままごと。でも、お互い納得しているから、別にいい。
聡は私の元彼だ。大学を卒業してからすぐに付き合って、三年で別れた。そしてその記憶を忘れている。
恋愛とは、脳内のドーパミン分泌によるものだという。そしてそれは、最長で三年しかもたない。
聡はその典型だった。
最初の三ヶ月はとにかく楽しかったが、倦怠期を迎え、だんだんお互いを求めることも減り、三年が経つ頃には修復不可能となった。
だから私達は別れた。そして別れた後、聡は私と恋人だった記憶を消した。
それを知ったのは、偶然再会した聡が、私とまるで何もなかったかのように話しかけてきたからだ。
聡が記憶を消したことを知らなかった私は混乱した。しかし『記憶を消した』という事実だけは、記録にしっかり残っている。聡から、私とのことは覚えていないから、おそらく消した記憶なのだと言われた時には愕然とした。
あんな終わり方になっても、私にとっては大切な思い出だったのに。聡にとっては、綺麗さっぱり忘れてしまえることだったのかと。あの三年間は、なんだったのかと。
泣き出した私を抱き締めて、聡は謝った。謝りながら、告白した。
以前のことは覚えていないけれど、今の聡は本気で私のことが好きなのだと言う。だからもう一度、チャンスが欲しいと。
そんな馬鹿なとは思うのに、記憶がないのなら。今の聡には嫌な思い出は一つもなくて、純粋に私のことを好きでいてくれるのなら。やり直すことが、できるのではないか。
私は聡と再び恋人となった。
結果として、長くはもたなかった。
今度は一年ほどで険悪になった。やはり無理だったのだと、私は諦めた。
今度こそ完全に終わりにしようと思っていた私に、聡はとんでもないことを言い出した。
「俺、またお前との記憶消すわ」
「……は? 何それ。また? そんなに私のことを覚えていたくないなら、いいけど。今度はちゃんと、再会しても話しかけないってメモに残しといてよ」
「それはやだ」
「はぁ!?」
いらいらしながら声を上げた私に、聡は視線を合わせないまま続けた。
「俺達、再会してから暫くはうまくいってたじゃん。やっぱりさ、俺とお前、相性はいいと思うんだよ」
「今更どの口が」
「けど、長く続かない。これはきっと、仕方ないんだ。そういう風にできてるんだよ、俺達は」
「……だから、別れようって」
「だからさ。ずっと、最初の状態をたもてばいいんだよ。付き合いたての楽しい時期をさ、繰り返せばいいじゃん」
聡の提案に、私は固まった。脳が動き出して、唇が震える。
それは怒りだったのかもしれないし、或いは、その提案を魅力的だと一瞬でも思ってしまった自分を否定したかったのかもしれない。
「そんなの……ダメに決まってるじゃん」
「なんで?」
「だって、そんなの、どこにも辿り着けない。繰り返して、最後はどうなるの。どうなりたいの」
「それって今決めなきゃいけないこと? だってお前、別に子ども欲しいとかないんだろ。だったら、結婚しなきゃとか、そういうゴールは設定する必要ないじゃん。ダメになるまで、繰り返してさ」
「ダメになるまで、って」
「だって俺は全部忘れてるんだぞ? お前がもう嫌だと思ったら、付き合わなきゃいいだけじゃん」
それはそうだ。聡は記憶を消すと言っているだけで、その後の私の行動を制限しているわけではない。
私が嫌だと思ったら、断ればいいだけだ。そもそも聡の方だって、記憶を消すならまた私を好きになるとは限らない。
「……わかった。好きにしたら」
そうして聡は記憶を消した。それが二回目。
果たして、聡とはまた偶然にも再会した。そして聡はまたアプローチをしてきて、私達はまた恋人になった。
また楽しいだけの時間を過ごして。――また、終わりを迎える。
繰り返して。もう聡は、三回記憶を消している。
最初の三年付き合った後。次の一年付き合った後。その次の一年付き合った後。
五年間の私との記憶は全てなかったことになっている。だから、今は五年ぶりの再会。
最初こそ傷ついたが、私がここまで付き合ったのは、柄にもなく運命なんてものを感じていたからだ。
約束もしていないのに、記憶を消した後、聡とはすぐに再会できる。
会って暫く話をすれば、聡はすぐに私のことを好きになってくれる。
何度記憶を失くしても、同じ人間に恋をしてくれるなんて、ロマンチックじゃないか。
そんな夢見がちな妄想で、自分を騙していた。
本当はわかっている。
すぐに再会できるのは、生活圏が同じだからだ。
聡が恋をしてくれるのは、聡が大学の頃から既に私のことを好きだったからだ。
でなければ、最初から卒業後すぐに付き合うなんてことにはならなかっただろう。
聡が記憶を消しているのは大学卒業後、私と付き合った時以降に設定しているから、大学在学中にあった気持ちは聡の中に残っている。
それらに目を瞑って付き合い続けてきたのは。
私が聡に、恋をし続けているから。
聡は三年で冷めてしまったけれど。私はずっと、ずっとずっとずっと、この人のことを好きでい続けている。
だから私は一度も記憶を消さない。聡との思い出は、全部大事な記憶だから。
「愛花?」
ぼうっとしていた私に、聡が優しい声で名前を呼ぶ。
いつしか呼ばれなくなる名前。これが聞きたくて、私は繰り返しを受け入れてしまう。
また聡が私を愛してくれる。私だけを見てくれる。それが嬉しくて、拒めずにいた。
けれど永遠に変わらないものなどない。
私には今、転職の誘いが来ている。
保険業界に嫌気がさした私に、昔の友人が事業に誘ってくれた。
ただし、場所はアメリカだ。
ありがたいことに返答は今すぐでなくてもいいとのことで、猶予はある。
だから繰り返しはこれで終わりにすると決めた。三度目の正直というやつだ。
聡が私と長く一緒にいてくれるなら、或いは結婚などの区切りをつけてくれるのなら。このまま日本に残って仕事をしよう。
けれどまた同じことになるのなら。今度は、もう待たない。私はアメリカへ行く。二度と聡と会うことはないだろう。
私の決意と裏腹に、聡は緩んだ顔で、視線に愛しさを滲ませながら口を開く。
「なぁ、久しぶりに映画でも見に行かないか?」
「うん。そうだね、久しぶりに」
これが最後の。
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
攻略対象の王子様は放置されました
白生荼汰
恋愛
……前回と違う。
お茶会で公爵令嬢の不在に、前回と前世を思い出した王子様。
今回の公爵令嬢は、どうも婚約を避けたい様子だ。
小説家になろうにも投稿してます。
氷のメイドが辞職を伝えたらご主人様が何度も一緒にお出かけするようになりました
まさかの
恋愛
「結婚しようかと思います」
あまり表情に出ない氷のメイドとして噂されるサラサの一言が家族団欒としていた空気をぶち壊した。
ただそれは田舎に戻って結婚相手を探すというだけのことだった。
それに安心した伯爵の奥様が伯爵家の一人息子のオックスが成人するまでの一年間は残ってほしいという頼みを受け、いつものようにオックスのお世話をするサラサ。
するとどうしてかオックスは真面目に勉強を始め、社会勉強と評してサラサと一緒に何度もお出かけをするようになった。
好みの宝石を聞かれたり、ドレスを着せられたり、さらには何度も自分の好きな料理を食べさせてもらったりしながらも、あくまでも社会勉強と言い続けるオックス。
二人の甘酸っぱい日々と夫婦になるまでの物語。
拝啓、大切なあなたへ
茂栖 もす
恋愛
それはある日のこと、絶望の底にいたトゥラウム宛てに一通の手紙が届いた。
差出人はエリア。突然、別れを告げた恋人だった。
そこには、衝撃的な事実が書かれていて───
手紙を受け取った瞬間から、トゥラウムとエリアの終わってしまったはずの恋が再び動き始めた。
これは、一通の手紙から始まる物語。【再会】をテーマにした短編で、5話で完結です。
※以前、別PNで、小説家になろう様に投稿したものですが、今回、アルファポリス様用に加筆修正して投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
うわー( ・ᯅ・ )めっちゃ結末気になるやつです(笑)
聡はきっと、ずっと愛花と恋人でいたいから、記憶を消すのかなーって!
でも、忘れられる側にとったらたまったもんじゃないですよね(# ゚皿 ゚⊂彡))Д´)・∵. グハッ!!
コメントありがとうございます。
本当はずっと好きでいたいのに、うまくいかないのかもしれないですね。
それならずっと優しくしろよ!って感じですが(笑)