お隣に住む従姉妹のお姉さんが俺を放っておいてくれない

谷地雪@第三回ひなた短編文学賞【大賞】

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お隣に住む従姉妹のお姉さんが俺の健康管理をしてくれます。

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「スポーツの秋です!」

//SE ドドン、というような強調音
嫌そうな顔をした主人公が逃げようとする。

「こーら、逃げない!」

「君ぃ……ちょっと太ったよね?」//ジト目で

「私のご飯が美味しいから? ……そ、そっか……ありがとう……」

「ってそうじゃなぁい!」

「ダメ、ダメよ私甘やかしちゃ。ちょっとくらい太った方が可愛いとか、首の後ろのたぷたぷしたところを触るのが実は楽しいとか、思っちゃダメ……! 健康のためなんだから……!」//小声で

「今日はこれからジョギングに行こうと思います!」

「安心して、君だけに大変な思いはさせません。私も一緒に走るから」

「このカッコ? えへへ、似合う? 前に私もジョギングしてたことがあって、その時買ったウェアなんだぁ」

くるっと回ってウェアを見せるヒロイン。

「だ、ダイエットじゃないもん! 健康のため……そう、健康のためだもん!」

詰め寄るヒロインの服装を眺める主人公。特に胸部を注視。
//SE ぽよん、というような巨乳を表す音

「……どうしたの? じっと見て」

「え、走ってる時? うーん? 視線は感じたけど……ジョギングしてる人とかってつい見ちゃうし、そんなものじゃない?」

「あ、ウェアが可愛いからかな! なーんて」

「…………え? 一緒に走るの、ヤダ……?」//絶望的に

「一人で行く……? な、なんでぇ? 私と並んで走るの、嫌? 恥ずかしい? 私と一緒にいるの恥ずかしいの!?」//縋るように

「じゃ、じゃぁ、後ろからついていくならいい!? 離れて走るから! 声かけないからぁ!」

「え? ……私が見られるのが、嫌?」//きょとん、として

全然察してくれないので、しぶしぶ(胸の大きな女の人が走っていると、男はつい見てしまうから)と説明する主人公。

「ふ、ふぅん? そっか、君は、私が他の男の人に見られるの嫌なんだぁ? そっかぁ」//そわそわと、嬉しそうに

「それなら仕方ないなぁ。じゃぁ、部屋の中で筋トレしよっか。二人きりなら、いいでしょ?」

「まずは腹筋からね」

//SE 床に転がる音

「よいしょっと」

//SE ふに、と柔らかい音
主人公の両足、足の甲の部分を押さえるようにヒロインが乗っかる。

「え? 足押さえてた方がいいでしょ。浮いちゃうし」

「手で押さえてほしい? えぇ~、君の体重じゃ押さえきれないよ。重しなんだから、重いのは我慢して」

そうじゃない、と顔を顰める主人公。重いのが嫌だと思っているヒロインは無視してカウントを始める。

「はい、いくよー。いーち、にーい」

//SE 腹筋の音

「さーんじゅいち、さーんじゅに」

//SE ばた、と倒れる音

「あっこらぁ! 50回までやるって決めたでしょ!」

「ほらほら、もう半分以上きてるんだから。がんばれ♡ がんばれ♡」

//SE ぺちぺちと軽くひざを叩く音
//SE 腹筋を再開する音

「おっ! えらぁい! その調子!」

「よーんじゅく、ごーじゅう!」

//SE ばた、と倒れる音

「がんばった~! えらいえらい! よくできました!」

//SE ぱちぱちと拍手の音

「さぁて、次は腕立て伏せだ!」

「逃がさないぞぉ~。ご飯を美味しく食べるためにも、運動はしっかりしないとね」

「全部終わったら、ちゃぁんとご褒美あげるから……ね?」
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