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雨宮先生の秘密
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「あの、片桐先生……」
昼休みに入ってすぐ、俺がご飯を食べていたとき。
聞き慣れた声の方を見ると保健室のドアは半分開いていて、予想していた通りの人物が立っている。俺とお揃いの白衣が目に入った。
「どうしたんですか?雨宮先生」
用件なんてわかりきっているが、わざと意地悪く聞いてみる。俺の可愛い恋人は恥ずかしそうに唇を噛んだ。保健室の椅子からは見えないが、眼鏡の奥の瞳には薄く涙を溜めているだろう。
「っ……わかってるくせに……」
「わかんないですねぇ。自分の口で言ってくれないと。あぁ、安心してください。今この場には俺しかいないので」
「本当に最低だな……ひとでなし。鬼畜。クズ」
思いつく限りの悪口を言われているようだ。しかしながらその声は少し震えているし、顔も俯きがちになっている。
もうちょっとばかりいじめてやろうと、嗜虐心がくすぐられてしまう。
「そんなこと言っていいんですか?別に俺は良いですよ。雨宮先生が何も言わなくても俺は困りませんし」
「そ、れは……っ、その……」
冷たく突き放すように言ってやると、うろたえて視線を這わせた。それから一度後方を確認したあと決意したようにこちらを見据える。部屋の中に入り、ドアを閉めた。
「っ……あ、あの、新しいおむつが、ほしい……です……」
さっきまでの言葉はどこへやら。萎縮したようにたどたどしく要求を述べた。しおらしい態度が可愛らしいが、同時に可哀想でもある。とはいえ、この状況に追い込んだのは紛れもなく自分なのだが。
「うん。よく言えました。ここで交換していくでしょ?一番奥のベッドで待ってて。白衣は一旦預かる」
恥ずかしそうによってきた恋人から白衣を預かってハンガーにかける。ベッドの方へ行くのを確認して、自分の用意に取り掛かる。隠れた場所にある引き出しを開け、「雨宮右京」と書かれた箱を持ってベッドまで向かった。この箱は書かれた言葉からもわかる通り、この学校の化学担当教員 雨宮右京先生専用のおむつセットだ。
「持ってきたよ。テープタイプの使うなら俺がやってあげるけど、どうする?」
「えっと、……テープがいい……」
「わかった。じゃあ、スラックス脱いどいてね」
「……最初から、テープにするつもりだったからな」
「はいはい、それでいいよ」
おむつセットの箱を開けて、テープタイプのおむつとおしりふきを取り出す。
スラックスを脱いだ右京の下半身には不釣り合いなおむつがあり、水分を吸って少しばかり重そうに見える。
「おむつ外すよ。……あぁ、結構出てるね。いっぱい我慢した?」
「我慢はいつもしてる……だけど、何回かでた……」
おむつを外して顕になった部分を脚を閉じることで隠そうと、きゅっと縮こまっている。
雨宮先生のこんな部分を見ることが出来るのは俺だけだ。普通の人間が見せる部分ではないが優越感は感じる。
普段は生徒に『鬼宮』だなんてあだ名をつけられるような先生なのにこんな姿。
「ちょっと足開いて~。うん、いい子。一瞬冷たくなるよ」
脚を開かせることで見えた濡れている部分をおしりふきで拭う。
やっぱり冷たかったらしく震えてしまったので少し急いでさっさと終わらせた。
「はーい、腰あげてね」
上がった腰の下に新しいおむつを敷く。腰を降ろさせてから、おむつで包み込むようにテープを留めた。
「はい、できたよ。お疲れ様」
「悪いな。こんなことやらせて……」
「嫌じゃないって。ありがとうの方が嬉しい」
綺麗な黒髪を子どものようにわしゃわしゃと撫でるが、申し訳なさそうに俯いている。その顔はいつも通り耳まで真っ赤だ。何度もしているが、まだ慣れないらしい。
「今日は来るの早かったね。なんか用事あんの?」
「うん、今から生徒会の定例会なんだ。たぶんもう始まってる」
「それなら急いでいかなきゃ。トイレはちゃんと行きなよ?」
「生徒だけで話し合えるから、本当は不要なんだけどな。トイレは……頑張る」
生徒会のみんなも、生徒のみんなも、この先生は頑張らないとトイレに間に合わないなんて思わないだろうな。
右京は起き上がって急いでスラックスを履き直して、おむつがバレないか確認をする。
「行ってくる。五と六時間目は授業入ってないから絶対に失敗しないはずだ。安心してくれ」
得意げに笑ってから出ていった右京。あいつ、意外とトイレ成功したことを俺に褒められるの大好きだもんな。本人は隠してるつもりだろうけど。
というか、トイレに行けたことを養護教諭に褒めてもらおうとする生活指導担当ってどうなんだよ。俺は右京が可愛いから別にいいけど。
昼休みに入ってすぐ、俺がご飯を食べていたとき。
聞き慣れた声の方を見ると保健室のドアは半分開いていて、予想していた通りの人物が立っている。俺とお揃いの白衣が目に入った。
「どうしたんですか?雨宮先生」
用件なんてわかりきっているが、わざと意地悪く聞いてみる。俺の可愛い恋人は恥ずかしそうに唇を噛んだ。保健室の椅子からは見えないが、眼鏡の奥の瞳には薄く涙を溜めているだろう。
「っ……わかってるくせに……」
「わかんないですねぇ。自分の口で言ってくれないと。あぁ、安心してください。今この場には俺しかいないので」
「本当に最低だな……ひとでなし。鬼畜。クズ」
思いつく限りの悪口を言われているようだ。しかしながらその声は少し震えているし、顔も俯きがちになっている。
もうちょっとばかりいじめてやろうと、嗜虐心がくすぐられてしまう。
「そんなこと言っていいんですか?別に俺は良いですよ。雨宮先生が何も言わなくても俺は困りませんし」
「そ、れは……っ、その……」
冷たく突き放すように言ってやると、うろたえて視線を這わせた。それから一度後方を確認したあと決意したようにこちらを見据える。部屋の中に入り、ドアを閉めた。
「っ……あ、あの、新しいおむつが、ほしい……です……」
さっきまでの言葉はどこへやら。萎縮したようにたどたどしく要求を述べた。しおらしい態度が可愛らしいが、同時に可哀想でもある。とはいえ、この状況に追い込んだのは紛れもなく自分なのだが。
「うん。よく言えました。ここで交換していくでしょ?一番奥のベッドで待ってて。白衣は一旦預かる」
恥ずかしそうによってきた恋人から白衣を預かってハンガーにかける。ベッドの方へ行くのを確認して、自分の用意に取り掛かる。隠れた場所にある引き出しを開け、「雨宮右京」と書かれた箱を持ってベッドまで向かった。この箱は書かれた言葉からもわかる通り、この学校の化学担当教員 雨宮右京先生専用のおむつセットだ。
「持ってきたよ。テープタイプの使うなら俺がやってあげるけど、どうする?」
「えっと、……テープがいい……」
「わかった。じゃあ、スラックス脱いどいてね」
「……最初から、テープにするつもりだったからな」
「はいはい、それでいいよ」
おむつセットの箱を開けて、テープタイプのおむつとおしりふきを取り出す。
スラックスを脱いだ右京の下半身には不釣り合いなおむつがあり、水分を吸って少しばかり重そうに見える。
「おむつ外すよ。……あぁ、結構出てるね。いっぱい我慢した?」
「我慢はいつもしてる……だけど、何回かでた……」
おむつを外して顕になった部分を脚を閉じることで隠そうと、きゅっと縮こまっている。
雨宮先生のこんな部分を見ることが出来るのは俺だけだ。普通の人間が見せる部分ではないが優越感は感じる。
普段は生徒に『鬼宮』だなんてあだ名をつけられるような先生なのにこんな姿。
「ちょっと足開いて~。うん、いい子。一瞬冷たくなるよ」
脚を開かせることで見えた濡れている部分をおしりふきで拭う。
やっぱり冷たかったらしく震えてしまったので少し急いでさっさと終わらせた。
「はーい、腰あげてね」
上がった腰の下に新しいおむつを敷く。腰を降ろさせてから、おむつで包み込むようにテープを留めた。
「はい、できたよ。お疲れ様」
「悪いな。こんなことやらせて……」
「嫌じゃないって。ありがとうの方が嬉しい」
綺麗な黒髪を子どものようにわしゃわしゃと撫でるが、申し訳なさそうに俯いている。その顔はいつも通り耳まで真っ赤だ。何度もしているが、まだ慣れないらしい。
「今日は来るの早かったね。なんか用事あんの?」
「うん、今から生徒会の定例会なんだ。たぶんもう始まってる」
「それなら急いでいかなきゃ。トイレはちゃんと行きなよ?」
「生徒だけで話し合えるから、本当は不要なんだけどな。トイレは……頑張る」
生徒会のみんなも、生徒のみんなも、この先生は頑張らないとトイレに間に合わないなんて思わないだろうな。
右京は起き上がって急いでスラックスを履き直して、おむつがバレないか確認をする。
「行ってくる。五と六時間目は授業入ってないから絶対に失敗しないはずだ。安心してくれ」
得意げに笑ってから出ていった右京。あいつ、意外とトイレ成功したことを俺に褒められるの大好きだもんな。本人は隠してるつもりだろうけど。
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