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2巻

2-3

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 クリスティーナは、二人の目線に合わせるように腰を落とした。
 そして、リンの大きな瞳を見つめながら微笑んだ。

「何か御用かしら? 私のことをずっと見つめていた様子でしたが」
「あう……」
「あ、あの……俺たち」

 クリスティーナに見つめられて、幼い獣人の兄妹きょうだいは何か言いたそうにして言葉につまる。
 ジンは、自分たち目を合わせてくれているエルフの王女に見惚みとれていた。

(うわ~! 近くで見ると女神様みたいだ。これがエルフのお姫様か)

 それはジンにとって初めて見るハイエルフだった。
 エルフェンシアとアルーティアは国境こそ接しているものの、交流はあまり盛んではない。
 元々、エルフたちは他の国と関わりを持つことが少ないからだ。
 特にクリスティーナのようなハイエルフ――強い魔力を持ち、王族や貴族、そして聖地を守る高位の神官に多い種族――はその傾向が強い。高貴な身分故に、極端にプライドが高い者が多いのだ。
 クリスティーナを見て固まっているジンに、妹のリンはしびれを切らしたのだろう。

「エルフのお姫様にお願いがあるです! 聞いて欲しいです!」

 顔を真っ赤にして一生懸命訴えかけるその姿はいじらしく、クリスティーナの顔から自然と笑みが零れる。

「分かったわ。聞かせて頂戴ちょうだい

 リンは先程落としてしまった果物が入った籠を、しっかりと両手で握ってクリスティーナに差し出す。
 そして、頼み事をした。

「エルフのお姫様はどんな怪我でも治せるですか? リン、大人が話してるのを聞いたです。広場でエルフのお姫様たちが皆の怪我を治してるって」
「それは……どんな怪我でもというわけにはいかないわ。どうしたの、誰か怪我でもしているの?」

 クリスティーナにそう尋ねられて、リンは大きな瞳に涙を浮かべて頷いた。

「リンのパパ、狩りに行ってがけから落ちて怪我したです。それからずっと足が動かないです……」
「あ、あの俺たち、エルフのお姫様だったら治せるんじゃないかって思って!」

 クリスティーナたちは幼い兄妹を見つめた。

(この子たち、それで……)
「貴方たち二人で来たの?」
「そうです。ママはパパが怪我してからずっと代わりにお仕事してるです」
「お、俺たちだってもう子供じゃないんだ! ほら、一杯果物だって拾って来たんだぜ」

 クリスティーナは二人が差し出した籠に目を落とす。
 父親を治してもらうために考えた、彼らなりの精一杯の対価なのだろう。
 無理をして集めたからに違いない。幼い兄と妹の手はきずが出来、汚れている。
 美しい王女がそれを見ていると分かって恥ずかしくなったのか、ジンとリンは服のそででゴシゴシと手を拭いた。
 クリスティーナは二人の右手にそっと両手を添えると、美しい声で静かに詠唱する。
 幼い二人の傷がえるように。

「うわぁ……」
「あったかいです!」

 あわい光に包まれた兄妹の手の傷は、綺麗に治っていく。
 クリスティーナは、二人を見つめると言った。

「貴方たちのお父さんの怪我を治せるかは分からないけれど、やってみるわ。お父さんの所に案内して頂戴」
「ほ、ほんとに!?」
「ほんとですか! ありがとです!!」

 大喜びした二人は、立ち上がるとチョコチョコと歩き始める。
 自分たちの家に案内したいのだろう。

(いけない、勇者様やロファーシルには伝えておかなくては)

 眠っているカズヤたちを起こすのは忍びなかったが、王女である自分が黙っていくわけにもいかない。
 クリスティーナは、振り返ってカズヤたちの所に駆け寄ろうとした。
 その時――

「きゃう!!」

 リンの悲鳴のような声が聞こえてくる。
 クリスティーナは、慌ててリンたちの方を振り返った。
 そこには、見覚えのある男が立っていた。
 恐らく少しでも早く父親の治療をして欲しくて駆け出したリンが、その男にぶつかってしまったのだろう。
 手にした籠から果物が零れ落ち、周りに転がっていく。
 男は倒れているリンに手を貸そうともせずに、足元に転がって来た果物を一つ、その足で踏みつぶした。
 そして、冷たい目でリンを見下ろす。

「薄汚い獣人が。高貴なこの私の服を汚しおって」

 男の言葉に、リンの大きな目にあっという間に涙が溜まっていく。

「リン、汚くないです……」

 せっかく集めてきた果物。
 エルフのお姫様に渡したら、もしかして父の怪我を治してくれるかもしれない。
 そう思って必死に集めてきたのだ。
 幼い足で森に入って、とっておきの場所で採って来た。
 それを無残むざんに踏みつぶされて、リンの瞳からはこらえ切れずに涙が零れた。

「このぉ! よくもリンを泣かせたな!!」

 男に立ち向かおうとしたジンは、その男の護衛らしき騎士の一人に蹴り飛ばされた。

「うぁああ!!」

 地面に転がる幼い少年。
 それを見て、リンは大きな声で泣き始めた。駆け寄るクリスティーナ。
 ジンとリンを抱き締めて、怒りの表情でその男を見上げる。

「こんな幼い子供たちによくもそんな真似を! 恥を知りなさい、ヴァンベルファン!!」

 ひと際立派な衣装を着たエルフは、ロシュファート・ヴァンベルファン。
 ハイエルフであり、国王家以外の者では最高位の王族である。
 背が高く傲慢ごうまんな顔つきだ。

「高貴なエルフの王族ともあろうものが、そのような者たちをかばうとは。愚かな女だ、お前は大人しく俺の妻となって黙って座っておればいい」

 クリスティーナは、子供たちをギュッと抱いて男を睨みつけた。

「誰が貴方のような男の妻になるものですか! 今回のことで貴方という人がよく分かりました!」

 だが、クリスティーナは次の瞬間、苦し気な声を上げる。
 ヴァンベルファンに腕をねじり上げられ、抱き寄せられたのだ。

「姉ちゃん!」
「お姉ちゃん!!」

 優しいエルフの王女が、残忍な顔をした男の腕の中でうめくのを見て、ジンもリンも思わず叫ぶ。

「うぁあああ!」

 ギリギリと後ろ手に腕を締め上げられ、しっかりと腕の中に抱かれるクリスティーナ。
 それを見てヴァンベルファンは、嗜虐心しぎゃくしん刺激しげきされたように笑みを浮かべる。

「この生意気な女めが。お前は黙って俺の言う通りにすればいいのだ! ドルーゼスごときに反乱を許したお前の父親など、もはや国王たる資格はない。この俺が代わりに王となって、エルフェンシアの栄光を取り戻してくれるわ」

 狂気きょうきさえはらんだその傲慢な瞳に、クリスティーナは背筋を凍らせた。

「夫に従順じゅうじゅんになるように、お前はしつけてやらねばならん。腕の一本もへし折ってな」

 クリスティーナの怯えた顔を見ると、ヴァンベルファンは残忍ざんにんな表情で腕に力を込めた。
 きしむ王女の腕の骨。

(いや! やめて!!)

 必死に声を抑えてはいたが、あまりの痛みに心の中でそう叫ぶ。
 その時――

「ぐばぁあああ!!」

 みじめな声を上げて、ヴァンベルファンが石畳の上を吹っ飛んでいった。
 気が付けば、彼女は違う男に抱かれていた。
 この世界では珍しい黒髪のその男。一体いつの間にここまで来たと言うのか、恐るべき速さだ。
 男は、地面を転がるヴァンベルファンを見下ろすと言う。

「ちっ、てめえのせいで目が覚めたぜ。どうやら、想像以上のくそ野郎のようだな。ヴァンベルファン」

 あの乱暴な男から自分を奪い返して腕に抱く、黒髪の男。
 ヴァンベルファンに締め上げられた腕の痛みも忘れて、クリスティーナはその男を見つめていた。

「……勇者様」


 クリスティーナは、そっとその胸に頬を寄せる。
 美しい王女の長いまつげが揺れる。

(ああ、カズヤ様……)

 心臓が大きく高鳴って息が上手く出来なくなる。

「な、何だ貴様は! こ、この俺を誰だと思っている!! この高貴なる俺の顔をぉおおお!!」

 カズヤにぶん殴られて地面を転がったヴァンベルファンは、怒り狂って声を上げた。
 周囲の護衛騎士たちは呆然と立ち尽くしている。
 男のあまりの速さに、一瞬何が起きたのか分からなかったのだ。
 だが、次の瞬間、腰から提げた剣を一斉に抜き放つ。そして、カズヤを取り囲む。

「き、貴様!」
「大公閣下かっかによくも!!」
「許さん!!」

 クリスティーナは自分を抱いていた男が、傍から消えるのを感じた。
 微かな残像が見えるが、その姿をはっきりとは捉えられない。
 ギィイイイイイン!!
 カズヤの手に握られているロングソードがいくつもの剣閃けんせんを放つ。

「何ぃいいい!!」
「馬鹿な!!」
「くっ! は、速い!!」

 真紅しんく闘気とうきまとった男が、疾風しっぷうのごとく円を描いて駆け抜けた後には、ことごとく剣を弾き飛ばされた騎士たちの姿がある。
 クリスティーナと子供たちの前に戻ったカズヤは、腰の鞘にロングソードをしまった。
 同時に、空に弾き飛ばされた剣が、軒並のきなみヴァンベルファンの足元に突き刺さる。

「ひぃいいいい!!」

 情けない声を上げ、いつくばったまま後ろに下がるヴァンベルファン。
 クリスティーナたちの前に立つ男と、その男に全幅ぜんぷくの信頼を置いている様子のエルフの王女。
 二人の姿を見て、ヴァンベルファンは叫んだ。

「お、おのれ! この私にこんな真似をしてどうなるか分かっているのか!? エルフェンシアの偉大な王となる、この俺にぃいい!!」

 カズヤはふぅと溜め息をつくと、ヴァンベルファンに向かってゆっくりと歩を進める。

「知らねえな。俺はエルフェンシアの人間じゃねえ、たとえお前が王になったとしても従う理由はありゃしねえぜ」
「な、何だと! 高貴なるヴァンベルファン大公家の当主であるこの俺を侮辱するか! 貴様、殺してやる!!」

 カズヤは、ヴァンベルファンの足元に突き刺さった剣を一本、その手で抜く。そして、ヴァンベルファンに向かって放り投げた。

「いいぜ、相手になってやる。剣だろうが魔法だろうが構わねえ、かかってこいよ」

 その言葉にひるんだヴァンベルファンを見て、カズヤは続けた。

「エディセウスは最後まで戦ったぜ。民のために、自分の命を懸けてな。てめえに王になる資格なんてありゃしねえ。守るべき者を見捨てて平然としてやがる、そんなくそ野郎にはな」

 カズヤの言葉に、ヴァンベルファンはゆっくりと立ち上がる。
 右手にはカズヤが投げて渡した剣が握られていた。
 ドルーゼスの反乱を許したことを理由に、エディセウスにとって代わろうというのが思惑おもわくらしいが、そう上手くはいかないだろう。
 その証拠に、広場で体を休める人々や兵士は立ち上がり、ヴァンベルファンを取り囲むように立っている。
 彼らは口々に言う。

「エディセウス様は我らのために戦ってくださった!」
「その通りだ! クリスティーナ様たちも皆、命を捨てる覚悟で戦ってくださったのだ!」

 群衆の怒りにも似た声に、ヴァンベルファンは怒鳴った。

「黙れ、下民げみん共が! 貴様らは、高貴なる我らのために命を捧げるのが宿命! そのようなことも分からぬから、元老院の反乱を招くのだ!!」

 ハイエルフだけあって、怒りと共に凄まじい魔力が溢れ出す。

「貴様らの命など、この俺の高貴な命に比べたらゴミクズに過ぎんわ!」

 巨大な炎がヴァンベルファンの右手にしょうじる。彼はそれを、カズヤと取り囲む群衆に向かって放とうとした。
 ジンとリンは、思わずクリスティーナにしがみつく。

「きゃぁあああ!」
「姉ちゃん!」
「くっ! いけない!」

 クリスティーナが黄金のたてを作ろうとするが、間に合わない。
 十分に休息も取れていない今、魔力は枯渇こかつし体も思ったようには動かないのだ。

(駄目……せめてこの子たちだけでも)

 覆いかぶさるように、子供を抱きかかえるエルフの王女。
 無慈悲に放たれる巨大な火の玉。広場に悲鳴が上がった。
 だが――

「ぐふぅううう!!」

 残忍で傲慢な大公は、その場に膝をついていた。
 そのボディには、カズヤの右拳が深々とめり込んでいる。

「馬鹿……な。ハイエルフたるこの俺の……攻撃を」

 ヴァンベルファンの強力な火炎魔法は、カズヤのロングソードから放たれた闘気の一撃で、空高く吹き飛ばされていた。

「悪いが、ロファーシルの奥義おうぎに比べたら子供のお遊びだぜ」
「おのれ、覚えておれ。貴様だけは許さ……ん」

 憎しみと怒りに染まった目でカズヤを一瞬射抜くと、ヴァンベルファンはそのまま倒れ伏す。

「ひ、ひい!」
「化け物!!」

 ヴァンベルファンの騎士たちは口々にそう叫ぶと、蜘蛛くもの子を散らすように逃げていく。
 残ったのは気を失った主のみだ。
 カズヤはアルーティアの兵士に命じてヴァンベルファンを拘束させる。

「大公だか何だか知らないが俺には関係ない。観念するんだな、ヴァンベルファン」

 そもそも、混乱に乗じて王座を狙っただけでも重罪だろう。
 クリスティーナは、子供たちを連れカズヤの元に駆け寄った。

「勇者様!」
「クリスティーナ、腕は大丈夫だったか?」

 そう言って、彼女の右腕に触るカズヤ。
 クリスティーナは少し頬を染めて頷いた。

「お前らも大丈夫だったか?」

 カズヤはジンとリンのひたいを指でつつく。

「あったりまえだろ! でもさ、おっちゃん強いんだな!」
「はは……おっちゃんはやめろ」

 口の悪い猫耳の侍女じじょを思い出して、思わず苦笑いをするカズヤ。
 だがリンは浮かない顔で、地面に転がった果物を見てじわりと涙を浮かべた。

「零れたです……リン、エルフのお姫様に食べて欲しかったです。パパを治してもらいたかったです」

 それは幼い彼女にとっては、大切な対価だったのだ。
 地面を転がって汚れてしまった果物。
 女神のようなエルフの王女様は、もう口にしてくれないに違いない。
 そう思うと、涙がボロボロ零れてくる。
 クリスティーナは、リンの横に静かに腰を下ろした。
 リンゴに似た果実を一つ、そっと拾い上げる。汚れてしまった部分をドレスで拭くと、まるで気にしていないかのようにそれをかじる。
 そして、ニッコリと笑った。

「美味しいわ、リン。貴方の気持ちがこもっているもの」
「お姉ちゃん」

 リンは今度は嬉し涙を、ポロポロと流した。
 カズヤも同じように果物を拾い、汚れを拭くと豪快ごうかいに齧った。

「確かにうめえな!」
「だろ! 俺たちのとっておきの場所で採ってきたんだぜ」

 ジンはそう言って胸を張る。
 それを見てカズヤとクリスティーナは、顔を見合わせて笑った。
 気が付くと、エディセウスや王妃のディアナ、そしてリーニャやアンジェリカが二人の方にやって来るところだった。
 疲労で深い眠りに就いていたが、騒ぎで目が覚めたのだろう。
 ロファーシルは、彼らを守るように立っていた。

「全くあいつめ、らくしやがって」

 剣聖と呼ばれる程の男だ。
 とっくに騒ぎには気が付いていたが、自分が手を貸す必要などないと分かっていたのだろう。
 民や兵士たちは皆、エディセウスや王妃、そしてクリスティーナたちを称える声を上げる。
 最後まで自分たちを守ってくれたことへの賛辞さんじに違いない。

「エディセウス王陛下、万歳!」
「王妃様、王女殿下万歳!」

 そして、ジンとリンが持ってきた果物を手にするクリスティーナに、アルーティアの兵士たちからも大きな歓声が上がった。
 幼い獣人の兄妹を庇った、エルフェンシアの王女の姿に心を打たれたのだろう。
 そんな中、広場に集まる民の様子を遠巻きに眺める、ローブ姿の男たちがいた。
 その中の一人が口を開く。
 クリスティーナを激怒させた神殿の騎士ジェザイスだ。
 先程の姿とは違い、ローブに身を包み探るようにカズヤたちを眺めている。

「ヴァンベルファンめ、先走りおって。あの男が光の勇者らしいな、教皇猊下げいかにお知らせをしなければならぬ」

 ローブ姿の男たちは、雑踏ざっとうに紛れて広場を離れていく。
 ロファーシルはそれを遠目で眺めながら、カズヤに話しかける。

「勇者殿、気が付かれましたか?」
「ああ、あれだけ分かりやすくこちらを見ていればな。あいつらは何者だ?」

 カズヤの問いにロファーシルは答えた。

「恐らくラセファーリス神殿の者たちかと。昨晩ここに着いた時、連中が様子を探りにやって来ました。その時の気配と同じものを、今度は数人から感じました」
「神殿か、こいつが治めている領地にある聖地ってやつだよな」

 カズヤは地面に転がるヴァンベルファンを見下ろした。
 ロファーシルは頷く。

「教団はヴァンベルファンの後ろ盾、てっきり共に陛下に退位を迫りにやって来ると思ったのですが」
「ドルーゼスの反乱に対して、エディセウスに責任を取らせようってことか。こんな時によくやるぜ……いや、こんな時だからか」
『でしょうね。混乱が起きている今なら、何があってもおかしくありませんから』

 カズヤの考えにナビ子も同調する。ロファーシルにカズヤは問いかけた。

「なあ、ロファーシル。もしそうならおかしくねえか?」
「勇者殿、おかしいとは?」

 カズヤは生じた疑問をロファーシルに伝えた。
 それを聞くと、剣聖と呼ばれた男はなるほどと頷く。

「確かに……」

 カズヤはロファーシルに尋ねる。

「その教団ってやつのトップは誰なんだ?」
「教皇であるバインツハルトです。いえ……正確に言えば、女神ラセファーリスの地上の代行者である神子みこが最高位であられますが。まだお若いゆえに、実務は全て教皇が代行しております」

 ロファーシルの答えを聞いて、カズヤは頷くと呟いた。

「その教皇と神子に会う必要がありそうだな」

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