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72、勇敢な心
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工房に入ると、ジュリアは俺に言う。
「ここにある道具は全て自由に使って構わないよ。さあ、やってみな。ユウキ、あんたの職人としての腕前を見せてもらおうじゃないか!」
「ああ、ジュリア! 分かったよ。やってみる」
俺は早速、鍛冶用の炉の前に置かれた槌を手にする。
それは手ごろな大きさで、俺には丁度良さそうだ。
ナナとレイラが興味津々といった様子で俺を応援する。
「頑張って! 裕樹」
「ユウキってば、どんな剣を作るのかしら、楽しみだわ!」
カレンさんも微笑みながら言う。
「ユウキ、わらわも楽しみにしておるぞえ」
そんな俺たちにククルがいつもの掛け声をかける。
「ユウキお兄ちゃん頑張るのです! お~なのです!」
「「「お~!!!」」」
ククルに合わせて掛け声をかける俺たち。
それにしても、自分で剣を作るなんてやっぱりワクワクするよな。
「さてと、それじゃあ始めるか。ちょっと待てよ、その前に職業をもう一度確認しておこうかな」
俺はナナと一緒にステータスの確認をする。
名前:佐倉木裕樹
種族:人間
レベル:レベル9999
職業:鍛冶職人
マスタージョブ:シーカー
力:12511
体力:13578
魔力:7831
速さ:11576
器用さ:9876
集中力:12231
幸運:8765
魔法:なし
物理スキル:剣技Sランク、ナイフ技SSランク、弓技SSランク、槌技Sランク
特殊魔法:なし
特殊スキル:探知
生産スキル:鍛冶Sランク
ユニークスキル:【自分のレベルを一つ下げる(使用制限80回)】【ブレイブハート】
マスタースキル:【鑑定眼】【伐採の極み】【一刀両断】【木材加工】【聖なる結界】【罠作成】【金の匙】【収納】【簡易厨房】【武具の真価】
覚醒スキル:【一刀獣断】【滋養強壮】【武具覚醒】
称号:召喚されし勇者
職業は鍛冶職人、そしてマスタージョブはシーカーだ。
問題なさそうだな。
でも……ちょっと待てよ。
ユニークスキルのところに【ブレイブハート】の項目が増えている。
そして、覚醒スキルにも三つ目のスキル【武具覚醒】という項目が新しく追加されていた。
「そうか、もしかしてジュリアと戦った時に……」
俺は、戦いの最中のことを思い出す。
あの時、シロウさんと出会って俺の中に強烈な力が目覚めた。
「ナナ、このブレイブハートと武具覚醒っていうのはどんな力なんだ?」
俺は思わずナナに尋ねる。
ナナは俺に答えた。
「ブレイブハートは、逆境でも勇敢な心を持って行動する力よ」
「勇敢な心か。はは、そう言われてもピンとこないな」
俺の言葉にナナは何故か赤くなって俺に言った。
「そんなことないわ! あ、あの時の裕樹、凄く格好よかったもの!」
力強くそう言った後、ハッとしたようにプイっとそっぽを向いて続ける。
「か、勘違いしないでよね! あの時はそう見えたってこと! いつも私がそう思ってるってことじゃないんだから」
「は……はは。分かってるって」
あの時はとにかく必死だったからな。
寧ろナナの方が凄い勇気だ。
怒りに身を任せたジュリアの前に立ちふさがったんだからな。
「ありがとな、ナナ。ナナのお蔭で力が湧いてきたんだ」
「な、なによ……」
そう言って勝気な顔を真っ赤に染めるナナは、いつもよりも更に可憐に見える。
レイラがジト目で俺たちを見ている。
「ちょっと、いつまでイチャイチャしてるのよ。剣を作るんじゃないの?」
「は? べ、別にイチャイチャなんてしてないって!」
「そ、そうよ! レイラ!」
真っ赤になってレイラに反論する俺たち。
ナナはコホンと咳ばらいをして俺に言う。
「こほん! そ、それから、武具覚醒は武器に眠る力を呼び覚ますスキルね。あの時の裕樹の技、凄かったもの」
そうか、シロウさんのあの技、白閃一刀がそうだったんだな。
本当に凄い技だった。
もしかすると、他の武器でも使っていると何か特殊な技が目覚めることがあるのかもしれない。
そう考えるとワクワクするな。
これから自分の武器を作るんだ。
もし、そんな凄い武器を作れたらと思うと楽しみになる。
あの超限界突破はステータスのどこにもないから、あの時、一度限りの力だったんだろうか。
だとしたら、きっとシロウさんが俺に力を貸してくれたのだろう。
そんなことを考えているとナナが俺に言う。
「ねえ、裕樹。三つ目の覚醒スキルを身につけたんだもの、ならきっと新しい上級職に転職できるはずよ」
「そっか! 確かにな」
シーカーや食の求道者は、どれも覚醒スキルを身につけることが条件で転職出来た上級職だ。
なら今回もきっと。
「剣を作る前に確かめてみるか。鍛冶仕事に役立つかもしれない!」
「ええ、そうね。裕樹」
俺はナナと顔を見合わせて、新しい上級職に転職できるかどうか確認をした。
「ここにある道具は全て自由に使って構わないよ。さあ、やってみな。ユウキ、あんたの職人としての腕前を見せてもらおうじゃないか!」
「ああ、ジュリア! 分かったよ。やってみる」
俺は早速、鍛冶用の炉の前に置かれた槌を手にする。
それは手ごろな大きさで、俺には丁度良さそうだ。
ナナとレイラが興味津々といった様子で俺を応援する。
「頑張って! 裕樹」
「ユウキってば、どんな剣を作るのかしら、楽しみだわ!」
カレンさんも微笑みながら言う。
「ユウキ、わらわも楽しみにしておるぞえ」
そんな俺たちにククルがいつもの掛け声をかける。
「ユウキお兄ちゃん頑張るのです! お~なのです!」
「「「お~!!!」」」
ククルに合わせて掛け声をかける俺たち。
それにしても、自分で剣を作るなんてやっぱりワクワクするよな。
「さてと、それじゃあ始めるか。ちょっと待てよ、その前に職業をもう一度確認しておこうかな」
俺はナナと一緒にステータスの確認をする。
名前:佐倉木裕樹
種族:人間
レベル:レベル9999
職業:鍛冶職人
マスタージョブ:シーカー
力:12511
体力:13578
魔力:7831
速さ:11576
器用さ:9876
集中力:12231
幸運:8765
魔法:なし
物理スキル:剣技Sランク、ナイフ技SSランク、弓技SSランク、槌技Sランク
特殊魔法:なし
特殊スキル:探知
生産スキル:鍛冶Sランク
ユニークスキル:【自分のレベルを一つ下げる(使用制限80回)】【ブレイブハート】
マスタースキル:【鑑定眼】【伐採の極み】【一刀両断】【木材加工】【聖なる結界】【罠作成】【金の匙】【収納】【簡易厨房】【武具の真価】
覚醒スキル:【一刀獣断】【滋養強壮】【武具覚醒】
称号:召喚されし勇者
職業は鍛冶職人、そしてマスタージョブはシーカーだ。
問題なさそうだな。
でも……ちょっと待てよ。
ユニークスキルのところに【ブレイブハート】の項目が増えている。
そして、覚醒スキルにも三つ目のスキル【武具覚醒】という項目が新しく追加されていた。
「そうか、もしかしてジュリアと戦った時に……」
俺は、戦いの最中のことを思い出す。
あの時、シロウさんと出会って俺の中に強烈な力が目覚めた。
「ナナ、このブレイブハートと武具覚醒っていうのはどんな力なんだ?」
俺は思わずナナに尋ねる。
ナナは俺に答えた。
「ブレイブハートは、逆境でも勇敢な心を持って行動する力よ」
「勇敢な心か。はは、そう言われてもピンとこないな」
俺の言葉にナナは何故か赤くなって俺に言った。
「そんなことないわ! あ、あの時の裕樹、凄く格好よかったもの!」
力強くそう言った後、ハッとしたようにプイっとそっぽを向いて続ける。
「か、勘違いしないでよね! あの時はそう見えたってこと! いつも私がそう思ってるってことじゃないんだから」
「は……はは。分かってるって」
あの時はとにかく必死だったからな。
寧ろナナの方が凄い勇気だ。
怒りに身を任せたジュリアの前に立ちふさがったんだからな。
「ありがとな、ナナ。ナナのお蔭で力が湧いてきたんだ」
「な、なによ……」
そう言って勝気な顔を真っ赤に染めるナナは、いつもよりも更に可憐に見える。
レイラがジト目で俺たちを見ている。
「ちょっと、いつまでイチャイチャしてるのよ。剣を作るんじゃないの?」
「は? べ、別にイチャイチャなんてしてないって!」
「そ、そうよ! レイラ!」
真っ赤になってレイラに反論する俺たち。
ナナはコホンと咳ばらいをして俺に言う。
「こほん! そ、それから、武具覚醒は武器に眠る力を呼び覚ますスキルね。あの時の裕樹の技、凄かったもの」
そうか、シロウさんのあの技、白閃一刀がそうだったんだな。
本当に凄い技だった。
もしかすると、他の武器でも使っていると何か特殊な技が目覚めることがあるのかもしれない。
そう考えるとワクワクするな。
これから自分の武器を作るんだ。
もし、そんな凄い武器を作れたらと思うと楽しみになる。
あの超限界突破はステータスのどこにもないから、あの時、一度限りの力だったんだろうか。
だとしたら、きっとシロウさんが俺に力を貸してくれたのだろう。
そんなことを考えているとナナが俺に言う。
「ねえ、裕樹。三つ目の覚醒スキルを身につけたんだもの、ならきっと新しい上級職に転職できるはずよ」
「そっか! 確かにな」
シーカーや食の求道者は、どれも覚醒スキルを身につけることが条件で転職出来た上級職だ。
なら今回もきっと。
「剣を作る前に確かめてみるか。鍛冶仕事に役立つかもしれない!」
「ええ、そうね。裕樹」
俺はナナと顔を見合わせて、新しい上級職に転職できるかどうか確認をした。
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