22 / 82
22、出発
しおりを挟む
「はぁ! ほんと、こんなに美味しいステーキを食べたの初めて」
そう言って、頬を緩ませるのはアリシャだ。
追加で焼いた三枚のステーキも、みんなであっと言う間に平らげていく。
もちろん金の匙を使ったソースで仕上げてある。
アリシャの言葉に、ジェイクとキースも大きく頷いた。
「ああ、俺もだ!」
「肉だってこんなに分厚いのにジューシーで、なんていってもこのソースが凄いな!」
金の匙の力も大きいけど、特殊魔法の熟成も効果が絶大だな。
腹が減ってるみんなの為に分厚く切ったステーキ肉だけど、柔らかくて旨味も増している。
子供用に小さくサイコロ状に切ったステーキを、ククルも尻尾を振りながら嬉しそうに食べている。
「美味しいのです!」
一方でレイラは元気よく皿をこちらに突き出した。
「ユウキ、おかわり!」
「はは、レイラは良く食べるよな」
中でもレイラの食べっぷりは凄い。
あのでっかい狼に変身するだけはあるな。
俺はレイラの前に新しく焼けたステーキを置くと切り分ける。
「はぁああん! ユウキ、大好き!!」
早速それを一切れフォークで刺すと、カプリとかぶりつくレイラ。
そして、それを頬張ると幸せそうな顔で大きな狼耳を垂れさせた。
口元についたソースは、凛とした美少女だけに少し残念だ。
まあ、こういう気取らないところがレイラのいいだよな。
俺も料理をしながら、味見と称してすきっ腹を満たしていく。
正直俺も腹が減って仕方なかったからな。
肉厚のステーキ肉から流れ出る肉汁と、マルルナタケを絡めたステーキソースが絡み合って我ながら最高の出来栄えだ。
そんな中、アリシャが俺を見つめると言う。
「でも、こんなソース初めてだわ。ステーキだけじゃなくてマルルナタケともピッタリだもの。一体どこでこんな料理の仕方を覚えたの? それに、あんなスキル初めて見たわ」
そう問われて俺はナナと顔を見合わせる。
やっぱり違う世界から来たなんて言えないよな。
いきなりそんなことを信じろっていうのが無理があるだろうし。
俺が返事を迷っていると、ナナは胸を張って言った。
「裕樹の故郷の味付けよ! ね、裕樹?」
「あ、ああ。そうだなナナ。俺の生まれ故郷の味付けなんだ」
まあ、間違ってはいないよな。
日本で食べたステーキのソースを参考に、ドリルホーンの肉とマルルナタケに合わせた味だし。
醤油ベースの言わば和風ステーキソースだ。
アリシャはいつものように手を叩いて、納得といった様子で頷く。
「ユウキの故郷の料理なのね。きっと、遠いところから来たのね。ここらへんじゃ珍しい黒髪だし、それにそれだけの凄腕なのに私たちが全く名前も知らないのも納得だわ」
「ああ、アリシャ。事情があって遠い所から来たんだ。色々あって、説明は難しいだけどさ」
俺がそう言うとアリシャは肩をすくめる。
「細かい事情は聞かないわ。冒険者になりたいって人にはそれぞれ事情もあるし。とにかく、さっきも言ったけどユウキなら私たちは大歓迎よ。貴方が悪い人じゃないってことは分かるもの」
ジェイクとキースも大きく頷く。
「そうだなアリシャ」
「それで十分だ」
俺は三人に礼を言う。
「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいよ」
その時、少し離れた場所から微かに指笛の音が聞こえてくる。
レイラの大きな狼耳がピクンと動いた。
「肉の買い取りに来たようね! はぁ、ユウキご馳走様。ほんとに美味しかったわ、お蔭ですっかり元気になったわ!」
「はは、そりゃよかった。沢山食べたもんなレイラは」
それを聞いてレイラは少し赤くなると言った。
「だって、凄く美味しかったんだもの。ねえ、みんな、残りの肉を売ったらドリルホーンの角を持って出発しましょう」
アリシャたちも頷いた。
「そうね! 今回はユウキのお蔭で本当に助かったわ。ギルドからの依頼も大成功だったし」
「ああ、こんなに美味い料理も食えたもんな」
「だな! さて、出発前に取引を済ませちおうぜ」
ジェイクのその言葉に俺も頷く。
その後、レイラたちが慣れた様子で商人と取引をして余った肉を売りさばいた。
大物だけあって結構な額になったようで、ギルドについたら山分けにしようと話がつく。
ジェイクは俺に尋ねた。
「ほんとに山分けでいいのかユウキ? お前の得物だぞ。取り分は、お前が好きなように決めてくれて構わないのによ」
「構わないさ。元々、肉を売るのはジェイクやキースの提案だし、レイラがいなければ俺には取引なんて出来なかったんだから」
そうなれば取引なんて無理だったんだからさ。
レイラは腰に手を当てると笑った。
「ユウキらしいわね。でも、この角を売ったお金は貴方のものよ。あのスカーフェイスを倒したんだもの、それだけは譲れないわ」
「はは、ありがとう。助かるよ」
ナナもいるんだ。
金はあった方がいいもんな。
こちらの金の単位や価値はまだよく分からないけど、結構な額になるって話だったからそれで暫くは何とかなりそうだ。
予定通りジェイクたちは人さらいたちを連れて正規のルートで国境を、俺やナナ、そしてレイラは山越えで国境を越えることにした。
「はうう! ククルもナナお姉ちゃんやユウキお兄ちゃんと一緒に行きたいのです!」
自分をさらった悪党と一緒に行くのが怖いのだろう。
それに俺たちと別れるのが嫌なようだ。
手には俺が作ったククルのマークのついた木のカバンをしっかりと握って、その中にククルの為に作った小さな皿が宝物のようにしまわれていた。
大きな耳をしょんぼりと垂らしてこちらを見上げている。
ナナが俺を見つめる。
「裕樹……」
「ああ、そうだな。分かった。ククルのことは俺が守るよ」
そう言って俺はククルを抱き上げる。
今の俺にはククルを抱いて山道をいくのも苦にはならないからな。
「一緒に行けるですか!」
ククルの顔がぱぁっと輝く。
「ああ、一緒に行こう、ククル」
「はいです!」
レイラも頷く。
「そうね、私もいるし、あの山の主を倒してしまうぐらいだもの。ユウキの傍が一番安全だわ。さあ、これで決まりね。それじゃあ行きましょう!」
ジェイクたちも首を縦に振った。
「じゃあな。またギルド会おうぜ」
「そうだな!」
「ユウキ、ナナ、またね!」
ジェイクたちは悪党たちを連行して去っていく。
レイラの仲間になるぐらいの腕利きの冒険者たちだ、心配はないだろう。
後は俺たちが出発をするだけだ。
俺は自分たちの家を振り返った。
ナナも寂しそうに俺たちの家を見つめている。
しょんぼりしながらナナが言った。
「裕樹。出発するなら、この家ともお別れね」
「ああ、ナナ」
たった一日だったけど、思いがけない出会いが沢山あってとても思い出が深い場所になった。
この家を作ったおかげで、ククルやレイラに出会った。
そしてジェイクたちとも。
きっとナナもそう思っているに違いない。
彼女は家を見つめながら言う。
「ありがとう、私たちのお家! とっても楽しかった」
そう言って俺の肩に頭を乗せるナナ。
俺は暫くそのままでいた。
出来ればこの家を拠点にこれから先も行動が出来ればと思うけど、そうもいかない。
こちらが良くてもあの連中が黙っていないだろう。
思わずため息をつくと肩をすくめた。
「あいつら、今頃何してるんだか」
俺はふとそんなことを思いながら、城の方角を眺めていた。
そう言って、頬を緩ませるのはアリシャだ。
追加で焼いた三枚のステーキも、みんなであっと言う間に平らげていく。
もちろん金の匙を使ったソースで仕上げてある。
アリシャの言葉に、ジェイクとキースも大きく頷いた。
「ああ、俺もだ!」
「肉だってこんなに分厚いのにジューシーで、なんていってもこのソースが凄いな!」
金の匙の力も大きいけど、特殊魔法の熟成も効果が絶大だな。
腹が減ってるみんなの為に分厚く切ったステーキ肉だけど、柔らかくて旨味も増している。
子供用に小さくサイコロ状に切ったステーキを、ククルも尻尾を振りながら嬉しそうに食べている。
「美味しいのです!」
一方でレイラは元気よく皿をこちらに突き出した。
「ユウキ、おかわり!」
「はは、レイラは良く食べるよな」
中でもレイラの食べっぷりは凄い。
あのでっかい狼に変身するだけはあるな。
俺はレイラの前に新しく焼けたステーキを置くと切り分ける。
「はぁああん! ユウキ、大好き!!」
早速それを一切れフォークで刺すと、カプリとかぶりつくレイラ。
そして、それを頬張ると幸せそうな顔で大きな狼耳を垂れさせた。
口元についたソースは、凛とした美少女だけに少し残念だ。
まあ、こういう気取らないところがレイラのいいだよな。
俺も料理をしながら、味見と称してすきっ腹を満たしていく。
正直俺も腹が減って仕方なかったからな。
肉厚のステーキ肉から流れ出る肉汁と、マルルナタケを絡めたステーキソースが絡み合って我ながら最高の出来栄えだ。
そんな中、アリシャが俺を見つめると言う。
「でも、こんなソース初めてだわ。ステーキだけじゃなくてマルルナタケともピッタリだもの。一体どこでこんな料理の仕方を覚えたの? それに、あんなスキル初めて見たわ」
そう問われて俺はナナと顔を見合わせる。
やっぱり違う世界から来たなんて言えないよな。
いきなりそんなことを信じろっていうのが無理があるだろうし。
俺が返事を迷っていると、ナナは胸を張って言った。
「裕樹の故郷の味付けよ! ね、裕樹?」
「あ、ああ。そうだなナナ。俺の生まれ故郷の味付けなんだ」
まあ、間違ってはいないよな。
日本で食べたステーキのソースを参考に、ドリルホーンの肉とマルルナタケに合わせた味だし。
醤油ベースの言わば和風ステーキソースだ。
アリシャはいつものように手を叩いて、納得といった様子で頷く。
「ユウキの故郷の料理なのね。きっと、遠いところから来たのね。ここらへんじゃ珍しい黒髪だし、それにそれだけの凄腕なのに私たちが全く名前も知らないのも納得だわ」
「ああ、アリシャ。事情があって遠い所から来たんだ。色々あって、説明は難しいだけどさ」
俺がそう言うとアリシャは肩をすくめる。
「細かい事情は聞かないわ。冒険者になりたいって人にはそれぞれ事情もあるし。とにかく、さっきも言ったけどユウキなら私たちは大歓迎よ。貴方が悪い人じゃないってことは分かるもの」
ジェイクとキースも大きく頷く。
「そうだなアリシャ」
「それで十分だ」
俺は三人に礼を言う。
「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいよ」
その時、少し離れた場所から微かに指笛の音が聞こえてくる。
レイラの大きな狼耳がピクンと動いた。
「肉の買い取りに来たようね! はぁ、ユウキご馳走様。ほんとに美味しかったわ、お蔭ですっかり元気になったわ!」
「はは、そりゃよかった。沢山食べたもんなレイラは」
それを聞いてレイラは少し赤くなると言った。
「だって、凄く美味しかったんだもの。ねえ、みんな、残りの肉を売ったらドリルホーンの角を持って出発しましょう」
アリシャたちも頷いた。
「そうね! 今回はユウキのお蔭で本当に助かったわ。ギルドからの依頼も大成功だったし」
「ああ、こんなに美味い料理も食えたもんな」
「だな! さて、出発前に取引を済ませちおうぜ」
ジェイクのその言葉に俺も頷く。
その後、レイラたちが慣れた様子で商人と取引をして余った肉を売りさばいた。
大物だけあって結構な額になったようで、ギルドについたら山分けにしようと話がつく。
ジェイクは俺に尋ねた。
「ほんとに山分けでいいのかユウキ? お前の得物だぞ。取り分は、お前が好きなように決めてくれて構わないのによ」
「構わないさ。元々、肉を売るのはジェイクやキースの提案だし、レイラがいなければ俺には取引なんて出来なかったんだから」
そうなれば取引なんて無理だったんだからさ。
レイラは腰に手を当てると笑った。
「ユウキらしいわね。でも、この角を売ったお金は貴方のものよ。あのスカーフェイスを倒したんだもの、それだけは譲れないわ」
「はは、ありがとう。助かるよ」
ナナもいるんだ。
金はあった方がいいもんな。
こちらの金の単位や価値はまだよく分からないけど、結構な額になるって話だったからそれで暫くは何とかなりそうだ。
予定通りジェイクたちは人さらいたちを連れて正規のルートで国境を、俺やナナ、そしてレイラは山越えで国境を越えることにした。
「はうう! ククルもナナお姉ちゃんやユウキお兄ちゃんと一緒に行きたいのです!」
自分をさらった悪党と一緒に行くのが怖いのだろう。
それに俺たちと別れるのが嫌なようだ。
手には俺が作ったククルのマークのついた木のカバンをしっかりと握って、その中にククルの為に作った小さな皿が宝物のようにしまわれていた。
大きな耳をしょんぼりと垂らしてこちらを見上げている。
ナナが俺を見つめる。
「裕樹……」
「ああ、そうだな。分かった。ククルのことは俺が守るよ」
そう言って俺はククルを抱き上げる。
今の俺にはククルを抱いて山道をいくのも苦にはならないからな。
「一緒に行けるですか!」
ククルの顔がぱぁっと輝く。
「ああ、一緒に行こう、ククル」
「はいです!」
レイラも頷く。
「そうね、私もいるし、あの山の主を倒してしまうぐらいだもの。ユウキの傍が一番安全だわ。さあ、これで決まりね。それじゃあ行きましょう!」
ジェイクたちも首を縦に振った。
「じゃあな。またギルド会おうぜ」
「そうだな!」
「ユウキ、ナナ、またね!」
ジェイクたちは悪党たちを連行して去っていく。
レイラの仲間になるぐらいの腕利きの冒険者たちだ、心配はないだろう。
後は俺たちが出発をするだけだ。
俺は自分たちの家を振り返った。
ナナも寂しそうに俺たちの家を見つめている。
しょんぼりしながらナナが言った。
「裕樹。出発するなら、この家ともお別れね」
「ああ、ナナ」
たった一日だったけど、思いがけない出会いが沢山あってとても思い出が深い場所になった。
この家を作ったおかげで、ククルやレイラに出会った。
そしてジェイクたちとも。
きっとナナもそう思っているに違いない。
彼女は家を見つめながら言う。
「ありがとう、私たちのお家! とっても楽しかった」
そう言って俺の肩に頭を乗せるナナ。
俺は暫くそのままでいた。
出来ればこの家を拠点にこれから先も行動が出来ればと思うけど、そうもいかない。
こちらが良くてもあの連中が黙っていないだろう。
思わずため息をつくと肩をすくめた。
「あいつら、今頃何してるんだか」
俺はふとそんなことを思いながら、城の方角を眺めていた。
0
お気に入りに追加
3,129
あなたにおすすめの小説
外れスキル『レベル分配』が覚醒したら無限にレベルが上がるようになったんだが。〜俺を追放してからレベルが上がらなくなったって?知らん〜
純真
ファンタジー
「普通にレベル上げした方が早いじゃない。なんの意味があるのよ」
E級冒険者ヒスイのスキルは、パーティ間でレベルを移動させる『レベル分配』だ。
毎日必死に最弱モンスター【スライム】を倒し続け、自分のレベルをパーティメンバーに分け与えていた。
そんなある日、ヒスイはパーティメンバーに「役立たず」「足でまとい」と罵られ、パーティを追放されてしまう。
しかし、その晩にスキルが覚醒。新たに手に入れたそのスキルは、『元パーティメンバーのレベルが一生上がらなくなる』かわりに『ヒスイは息をするだけでレベルが上がり続ける』というものだった。
そのレベルを新しいパーティメンバーに分け与え、最強のパーティを作ることにしたヒスイ。
『剣聖』や『白夜』と呼ばれるS級冒険者と共に、ヒスイの名は世界中に轟いていく――。
「戯言を。貴様らがいくら成長したところで、私に! ましてや! 魔王様に届くはずがない! 生まれながらの劣等種! それが貴様ら人間だ!」
「――本当にそうか、確かめてやるよ。この俺出来たてホヤホヤの成長をもってな」
これは、『弱き者』が『強き者』になる――ついでに、可愛い女の子と旅をする物語。
※この作品は『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも掲載しております。
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
ダブル魔眼の最強術師 ~前世は散々でしたが、せっかく転生したので今度は最高の人生を目指します!~
雪華慧太
ファンタジー
理不尽なイジメが原因で引きこもっていた俺は、よりにもよって自分の誕生日にあっけなく人生を終えた。魂になった俺は、そこで助けた少女の力で不思議な瞳と前世の記憶を持って異世界に転生する。聖女で超絶美人の母親とエルフの魔法教師! アニメ顔負けの世界の中で今度こそ気楽な学園ライフを送れるかと思いきや、傲慢貴族の息子と戦うことになって……。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。
種から始める生産チート~なんでも実る世界樹を手に入れたけど、ホントに何でも実ったんですが!?(旧題:世界樹の王)
十一屋 翠
ファンタジー
とある冒険で大怪我を負った冒険者セイルは、パーティ引退を強制されてしまう。
そんな彼に残されたのは、ダンジョンで見つけたたった一つの木の実だけ。
だがこれこそが、ありとあらゆるものを生み出す世界樹の種だったのだ。
世界樹から現れた幼き聖霊はセイルを自らの主と認めると、この世のあらゆるものを実らせ、彼に様々な恩恵を与えるのだった。
お腹が空けばお肉を実らせ、生活の為にと家具を生み、更に敵が襲ってきたら大量の仲間まで!?
これは世界樹に愛された男が、文字通り全てを手に入れる幸せな物語。
この作品は小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
おおぅ、神よ……ここからってマジですか?
夢限
ファンタジー
俺こと高良雄星は39歳の一見すると普通の日本人だったが、実際は違った。
人見知りやトラウマなどが原因で、友人も恋人もいない、孤独だった。
そんな俺は、突如病に倒れ死亡。
次に気が付いたときそこには神様がいた。
どうやら、異世界転生ができるらしい。
よーし、今度こそまっとうに生きてやるぞー。
……なんて、思っていた時が、ありました。
なんで、奴隷スタートなんだよ。
最底辺過ぎる。
そんな俺の新たな人生が始まったわけだが、問題があった。
それは、新たな俺には名前がない。
そこで、知っている人に聞きに行ったり、復讐したり。
それから、旅に出て生涯の友と出会い、恩を返したりと。
まぁ、いろいろやってみようと思う。
これは、そんな俺の新たな人生の物語だ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる