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17、一本角の大猪
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レイラの言う通り、その大猪、ドリルホーンは巨大だ!
彼女でさえ今までに見たことがない程の大きさなのだろう、先程の言葉からその緊張感が伝わってきた。
「はぅうう!」
恐怖に声を上げるククル。
「きゃぁああああ!」
ナナもそう叫んで、腰を抜かしたククルを守るように抱きしめてその場にうずくまる。
二人に迫るその巨体と鋭い角。
「こっちだ! お前の好きなものくれてやる!!」
俺は、マルルナタケが入った俺のカバンをそいつ目掛けて全力で投げつける。
木製のカバンはそいつの横っ面に激突して砕けた。
だが、それでも突進は止まらない。
レイラも俺と並走しているが、このままじゃ間に合わない。
もの凄い突進力だ。
ドリルホーンの角が得物を狙いすましたように低く構えながら前に突き進む。
駄目だ、このままだとナナたちが!
「うぉおおお!!」
俺は右手に持った剣を投げた。
それは巨大なナイフのように巨大な猪の額の近くに突き刺さる。
「ブモォオオオオオオオ!!」
突然の横やりに、巨大な猪はようやく突進を止めるとこちらを向いた。
その頬には大きな傷跡がある。
それを見て、レイラが思わず声を上げる。
「その傷は、スカーフェイス! あの山の主よ! 今まで何人もの村人や冒険者が、あの角の犠牲になってる!!」
俺たちが越えようとしてたあの山の主か。
レイラが危険だと言っていたドリルホーンの中でも特別な存在なのだろう。
それはもう大猪というよりは巨大な魔物のような迫力だ。
怒りに満ちたその顔は、俺への殺意に満ちていた。
「ユウキ!」
「レイラ、お前はナナたちを頼む!」
俺はレイラを追い抜くと前を走る。
「でも貴方、剣が!」
レイラがそう叫んだ時はもう、俺はそいつの目の前にいた。
車でさえも吹っ飛ばしそうなそいつの突撃が俺に迫る。
そして、勝利を確信したように鋭い一本角で俺の体を貫こうとした。
「裕樹ぃいい! 嫌ぁあああ!!」
ナナの声が辺りに響いた。
だが、俺はその時、ドリルホーンの角の上に乗っていた。
そのまま、先程投げスカーフェイスの額に刺さっている剣を抜き放つ。
そして、角を踏み台にして奴の頭上に飛んでいた。
周囲から見ていると、瞬きするほどの間のことだろう。
ナナたちが死ぬかもしれないと思った時に感じた絶望感が、今までにない程の集中力を俺に与えている。
それに、何だこの感覚。
分かるんだ。
狩人になっているからだろうか、獣の動きが前よりも正確に把握できる。
まるで熟練のハンターのように。
「ブオォオオオオ!!」
頭上に跳んだ俺に向かって再び角を振りかざし、串刺しにしようとする大猪。
俺はそれよりも早く、空中で気をまとい一刀両断を放つ。
その瞬間──
自分の体の中から今までにない何かを感じた。
「おぉおおおお! スキル覚醒! 一撃必殺、一刀獣断!!」
それは今まで放ってきた一刀両断とは違う。
一体何だこれは!
顔のすぐ横を巨大な猪の角がかすめた瞬間、俺は必殺の一撃を放っていた。
「ブモォオオオオオオオオ!!」
強烈な一発が入り、頬に傷がある巨大なドリルホーン、スカーフェイスは横倒しになる。
そして動かなくなった。
俺は思わず肩で息をする。
大木を切り倒していた時とはわけが違う。
そしてハッとしたようにナナたちの方へと駆け寄った。
「ナナ! ククル!!」
レイラが二人を守ってくれている。
その後ろで、ナナとククルがまだ呆然としたように座り込んでいた。
しっかりとククルを抱きしめているナナがぽろりと涙をこぼした。
「裕樹……」
俺はナナたちの傍に膝をつくと尋ねる。
「二人とも怪我はなかったか?」
ナナとこくりと頷くと俺に抱きつく。
「うわぁああん! こ、怖かったんだから! 裕樹があいつに殺されちゃうんじゃないかって!」
「はは、馬鹿だな。自分ことを心配しろよ。ごめんな、怖い思いをさせて」
俺が違うことに気を取られてたのがいけなかった。
ククルもしっかりと俺に抱きついている。
「ふぇええん! 怖かったのです!」
「もう大丈夫だククル。あいつは倒したからさ」
レイラも反省したように言う。
「ごめんなさい。私もマルルナタケが見つかったのが嬉しくて、つい注意が散漫になってた。まさか、あんな奴が山を下りてきてたなんて」
「ああ、危なかったな」
俺の言葉にレイラも大きく息を吐いて頷く。
そして俺を見つめた。
「それにしても流石ね。まさか、あいつの角を蹴って宙に飛ぶなんて。それにあの必殺のスキル、凄かったわ! スカーフェイスは他のドリルホーンなんかとは別格だもの。それを一撃で倒すなんて」
「とにかく夢中でさ、考えるよりも先に体が動いたんだ」
それにしても、さっきのスキルは何だったんだ?
まるで剣士のマスタースキルが、狩人にもなることで覚醒したような感じがした。
だけど、今はなによりもナナたちが無事なことが嬉しい。
二人が落ちつくまで俺はそのままでいた。
しばらく経つとナナは俺にギュッと抱きついているのが恥ずかしくなったのか、まだ少し目を赤くしたまま体を離す。
「裕樹も怪我しなかった?」
「ああ、大丈夫さ」
「良かった!」
そう言ってナナは笑うと、安心したのか大きな涙をぽろりと流す。
俺はその涙を指でそっと拭いた。
その時、家の方角から人がやってくる声がした。
レイラがその声に耳を澄ましている。
そして言った。
「どうやら、仲間たちが到着したみたいだわ。さっきの騒ぎが聞こえたようね、こっちにやってくる。みんな驚くわよ。任務を達成しただけじゃなくて、あのスカーフェイスを倒しただなんて」
彼女でさえ今までに見たことがない程の大きさなのだろう、先程の言葉からその緊張感が伝わってきた。
「はぅうう!」
恐怖に声を上げるククル。
「きゃぁああああ!」
ナナもそう叫んで、腰を抜かしたククルを守るように抱きしめてその場にうずくまる。
二人に迫るその巨体と鋭い角。
「こっちだ! お前の好きなものくれてやる!!」
俺は、マルルナタケが入った俺のカバンをそいつ目掛けて全力で投げつける。
木製のカバンはそいつの横っ面に激突して砕けた。
だが、それでも突進は止まらない。
レイラも俺と並走しているが、このままじゃ間に合わない。
もの凄い突進力だ。
ドリルホーンの角が得物を狙いすましたように低く構えながら前に突き進む。
駄目だ、このままだとナナたちが!
「うぉおおお!!」
俺は右手に持った剣を投げた。
それは巨大なナイフのように巨大な猪の額の近くに突き刺さる。
「ブモォオオオオオオオ!!」
突然の横やりに、巨大な猪はようやく突進を止めるとこちらを向いた。
その頬には大きな傷跡がある。
それを見て、レイラが思わず声を上げる。
「その傷は、スカーフェイス! あの山の主よ! 今まで何人もの村人や冒険者が、あの角の犠牲になってる!!」
俺たちが越えようとしてたあの山の主か。
レイラが危険だと言っていたドリルホーンの中でも特別な存在なのだろう。
それはもう大猪というよりは巨大な魔物のような迫力だ。
怒りに満ちたその顔は、俺への殺意に満ちていた。
「ユウキ!」
「レイラ、お前はナナたちを頼む!」
俺はレイラを追い抜くと前を走る。
「でも貴方、剣が!」
レイラがそう叫んだ時はもう、俺はそいつの目の前にいた。
車でさえも吹っ飛ばしそうなそいつの突撃が俺に迫る。
そして、勝利を確信したように鋭い一本角で俺の体を貫こうとした。
「裕樹ぃいい! 嫌ぁあああ!!」
ナナの声が辺りに響いた。
だが、俺はその時、ドリルホーンの角の上に乗っていた。
そのまま、先程投げスカーフェイスの額に刺さっている剣を抜き放つ。
そして、角を踏み台にして奴の頭上に飛んでいた。
周囲から見ていると、瞬きするほどの間のことだろう。
ナナたちが死ぬかもしれないと思った時に感じた絶望感が、今までにない程の集中力を俺に与えている。
それに、何だこの感覚。
分かるんだ。
狩人になっているからだろうか、獣の動きが前よりも正確に把握できる。
まるで熟練のハンターのように。
「ブオォオオオオ!!」
頭上に跳んだ俺に向かって再び角を振りかざし、串刺しにしようとする大猪。
俺はそれよりも早く、空中で気をまとい一刀両断を放つ。
その瞬間──
自分の体の中から今までにない何かを感じた。
「おぉおおおお! スキル覚醒! 一撃必殺、一刀獣断!!」
それは今まで放ってきた一刀両断とは違う。
一体何だこれは!
顔のすぐ横を巨大な猪の角がかすめた瞬間、俺は必殺の一撃を放っていた。
「ブモォオオオオオオオオ!!」
強烈な一発が入り、頬に傷がある巨大なドリルホーン、スカーフェイスは横倒しになる。
そして動かなくなった。
俺は思わず肩で息をする。
大木を切り倒していた時とはわけが違う。
そしてハッとしたようにナナたちの方へと駆け寄った。
「ナナ! ククル!!」
レイラが二人を守ってくれている。
その後ろで、ナナとククルがまだ呆然としたように座り込んでいた。
しっかりとククルを抱きしめているナナがぽろりと涙をこぼした。
「裕樹……」
俺はナナたちの傍に膝をつくと尋ねる。
「二人とも怪我はなかったか?」
ナナとこくりと頷くと俺に抱きつく。
「うわぁああん! こ、怖かったんだから! 裕樹があいつに殺されちゃうんじゃないかって!」
「はは、馬鹿だな。自分ことを心配しろよ。ごめんな、怖い思いをさせて」
俺が違うことに気を取られてたのがいけなかった。
ククルもしっかりと俺に抱きついている。
「ふぇええん! 怖かったのです!」
「もう大丈夫だククル。あいつは倒したからさ」
レイラも反省したように言う。
「ごめんなさい。私もマルルナタケが見つかったのが嬉しくて、つい注意が散漫になってた。まさか、あんな奴が山を下りてきてたなんて」
「ああ、危なかったな」
俺の言葉にレイラも大きく息を吐いて頷く。
そして俺を見つめた。
「それにしても流石ね。まさか、あいつの角を蹴って宙に飛ぶなんて。それにあの必殺のスキル、凄かったわ! スカーフェイスは他のドリルホーンなんかとは別格だもの。それを一撃で倒すなんて」
「とにかく夢中でさ、考えるよりも先に体が動いたんだ」
それにしても、さっきのスキルは何だったんだ?
まるで剣士のマスタースキルが、狩人にもなることで覚醒したような感じがした。
だけど、今はなによりもナナたちが無事なことが嬉しい。
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「裕樹も怪我しなかった?」
「ああ、大丈夫さ」
「良かった!」
そう言ってナナは笑うと、安心したのか大きな涙をぽろりと流す。
俺はその涙を指でそっと拭いた。
その時、家の方角から人がやってくる声がした。
レイラがその声に耳を澄ましている。
そして言った。
「どうやら、仲間たちが到着したみたいだわ。さっきの騒ぎが聞こえたようね、こっちにやってくる。みんな驚くわよ。任務を達成しただけじゃなくて、あのスカーフェイスを倒しただなんて」
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