4 / 82
4、疾風迅雷
しおりを挟む
玲児はそう言って、拳を構えた。
ナナはそんな玲児を眺めると言う。
「へえ、なかなかいいステータスしてるじゃない」
その言葉と同時に、俺の前にまたパネルが開く。
そこには玲児のステータスが表示されていた。
ナナが表示してくれたみたいだ。
名前:獅童院玲児
種族:人間
レベル:レベル1257
職業:勇者
力:1927
体力:1871
魔力:981
速さ:1872
器用さ:1653
集中力:1582
幸運:1432
魔法:なし
物理スキル:格闘技S
特殊魔法:全身強化
特殊スキル:限界突破
ユニークスキル:【疾風迅雷】
称号:召喚されし勇者
確かに光一と比較しても引けを取らない数値だ。
いや、魔法が使えず魔力が少し低い代わりに力、体力、速さだけなら光一よりも高い。
職業も光一と同じ勇者。
それに光一と同じ特殊スキルの限界突破や、ユニークスキルの【疾風迅雷】っていうのがある。
その時、玲児の体を黄金の光が包む。
そして、不敵な笑みを浮かべた。
「へえ、こいつが限界突破か。力が漲るのが分かるぜ。これなら誰にも負ける気がしねえ」
ナナが俺に警告する。
「来るわよ裕樹。さっきまでの相手とは全く違うわ」
「ああ」
思わず俺が身構えたその時、国王や周りの兵士たちが叫ぶ。
「ど、どうなっておる!」
「勇者殿の姿が、消えた!」
連中がそれを言い終わるよりも早く、玲児は俺の懐に飛び込んでいた。
そのあまりの早さに、周りの人間には玲児が消えたように見えたに違いない。
その顔は優越感に歪んでいる。
「ぎゃはは! 遅えんだよ!!」
そう言って玲児は俺の顔面目掛けて、凄まじい速さの突きを放った。
勝利を確信しているその瞳。
玲児の拳が俺の頬に突き刺さる。
その瞬間──
「な! なにぃ!!」
玲児の目が見開かれた。
拳をヒットさせたはずの俺が目の前から消えたからだ。
あいつの攻撃に集中していた俺の目には、その攻撃がはっきりと見えていた。
そして、攻撃をかわすと玲児の後ろに立つ。
それにようやく気が付いたのか、玲児がこちらを振り返った。
「くそ! ありえねえ、お前みたいなクズが!」
ナナがそれを聞くと笑いながら言う。
「馬鹿ね、どっちがクズよ。幾ら限界突破してもステータスが一定時間五割増しになるだけ。それでも速さも集中力も裕樹の方が遥かに上だもの、あんたみたいなのが勝てる相手じゃないわ」
限界突破の効果をナナは鑑定眼で見通していたのだろう。
レベルが上がればどうなるか分からないけど、ナナが言うように少なくとも今の状態では負ける気がしない。
「な、なんだとてめえ!」
俺は玲児に言った。
「もうやめろよ、お前たちが手を出さないなら俺は黙って出ていく。ナナと一緒に自分で元の世界に戻る方法を探すからさ」
それを聞いて、ナナが驚いた顔で俺を見つめた。
「私と一緒に?」
「駄目かな?」
ナナはツンとした顔で答える。
「い、いいわ。仕方ないわね。どうせもう私たちは一心同体なんだもの。私も一緒に帰る方法を探してあげる」
「ありがとう、ナナ」
「なによ、あんたってなんだか調子狂うわね。嫌いじゃないけど」
そう言って笑うナナ。
なんだか俺もふっきれた。
こんな奴ら相手にしててもしょうがないもんな。
俺が玉座の間の扉へと歩き始めると、衛兵たちは畏れをなして道を開ける。
そんな中、玲児の低い声が辺りに響いた。
「待てよ……どこに行きやがる?」
先ほどまでの余裕の笑みが消え去って、玲児の本性がその表情にむき出しになっている。
その目は血走っていた。
「ゆるさねえ。エリートのこの俺が、お前みたいなやつに負けるなんて。そんなことあっていいはずがないんだよ!」
「何がエリートだよ。ただの親の七光りだろう?」
「なんだと!」
玲児の目に殺気が満ちていく。
心底腹が立ってきた、さんざん弱い者いじめをして何かあると親にもみ消してもらう。
こんな奴らに負けたくない。
玲児の全身に凄まじい闘気が高まっていくのが分かる。
その瞬間、爆発するような力が玲児から放たれると、先程もよりも遥かに早いスピードで俺に向かってくる。
「くはは! 勘違いしやがって、さっきのはまだ本気じゃねえんだよ! くらえ、疾風迅雷!!」
そして疾風迅雷の言葉に相応しいフットワークから、まるでコマのように回転した。
バチバチと闘気を稲光のように纏った凄まじい速さの回し蹴りが、俺に向かって放たれる。
蹴りがヒットする音が辺りに響いた。
ただし、玲児のものではなくて俺の蹴りが。
「ぐはぁあああ!!」
そう叫び声を上げると、玲児の体は吹っ飛んで部屋の壁にぶち当たる。
その後床に転がると呻いた。
「て、てめえ……お、覚えていやがれ。許さねえぞ」
そしてそのまま気絶した。
ナナが肩をすくめた。
「ほんとに馬鹿ね。裕樹は出ていくつもりだったのに、自分からやられにくるなんて」
限界まで高めた集中力が、あいつの蹴りの軌道をはっきりと見せてくれた。
そして、あいつの蹴りが入る前に俺も蹴りを放っただけだ。
もちろん今までの俺にこんな芸当は出来なかったけど、今なら出来る。
光一と結衣がそれを見て、身構える。
「ふざけやがって! よくも玲児を!」
「調子に乗って!」
光一は近くの衛兵から剣を奪うと、こちらに向かってくる。
そして結衣の右手には巨大な炎が生み出されていた。
俺にぶっ放すつもりだろう。
だが──
光一が剣を構える前に、俺も傍の衛兵の剣を奪ってそれを弾き飛ばしていた。
「何!?」
そのままその剣先を、隣で魔法を放とうとしていた結衣に突き付ける。
「俺は出ていくって言ったはずだ。もうお前たちとはクラスメートでも何でもない。ここでお別れだ」
「ひっ! ひいい!」
首筋に突き付けられた剣を見て、惨めに顔を歪めると腰を抜かしたのかぺたんと床に膝をつく結衣の姿。
光一は右手を押さえながら俺を睨んでいる。
俺は国王に言った。
「この剣は貰っていくよ。それぐらいの権利はあるだろう? 命を狙われたんだからさ」
「ぐっ……貴様」
怒りに満ちた目で俺を見る国王の姿。
ナナは俺に言った。
「行きましょう裕樹。こんな奴ら相手にするだけ損よ」
「ああ、ナナ」
俺は踵を返して再び玉座の間の扉へと向かった。
光一が呻くように言う。
「よくも……この俺を誰だと思ってる。覚えてろよ」
扉の先に進むと、後ろから結衣のヒステリックな声が聞こえた。
「よくも私に剣を向けたわね! 覚えてなさい、いつか絶対に思い知らせてあげるんだから!」
俺は振り返らずに答えた。
「好きにしろよ」
ナナのいう通りだ。
こんな奴らに付き合いきれない。
それにしても、この世界はどんな世界なんだろう。
元の世界に戻りたい気持ちはあるけど、異世界ならもしかしてエルフとか獣人とかいるのかな?
思わず想像してしまう。
綺麗なエルフのお姉さんとかいたりして……
ナナは俺の顔を見てジト目で睨む。
「へえ、裕樹ってそういうのが好みなんだ?」
「え? な、なんだよ」
戸惑った顔をする俺にナナは腰に手を当てると言った。
「隠したって駄目よ。言ったでしょう、私たちは一心同体だって」
「はぁ……そうなんだ」
どうやらナナに隠し事は出来ないみたいだな。
とにかく魔王を倒せば元の世界に戻れるって話だったけど、それが本当かどうかさえ分からない。
問い詰めたところで本当のことを言うとは限らないし、これ以上関わりたくない。
ただ光一たちにもそう言っていたところを見ると、今ある唯一の可能性に思えた。
(でも、今のままで勝てるとは限らないよな。使えるスキルだってレベルダウンと鑑定眼しかないし)
相手のレベルだってどれぐらいなのか分からない。
もし俺と同じぐらいのレベルだとしたら、さっきみたいなステータス任せの戦い方でとても勝てるとは思えない。
「とりあえずこの世界と魔王のことをもっと良く調べよう」
俺は、そう呟きながらため息をつくと、道を開けていく衛兵たちを尻目に歩き始めた。
ナナはそんな玲児を眺めると言う。
「へえ、なかなかいいステータスしてるじゃない」
その言葉と同時に、俺の前にまたパネルが開く。
そこには玲児のステータスが表示されていた。
ナナが表示してくれたみたいだ。
名前:獅童院玲児
種族:人間
レベル:レベル1257
職業:勇者
力:1927
体力:1871
魔力:981
速さ:1872
器用さ:1653
集中力:1582
幸運:1432
魔法:なし
物理スキル:格闘技S
特殊魔法:全身強化
特殊スキル:限界突破
ユニークスキル:【疾風迅雷】
称号:召喚されし勇者
確かに光一と比較しても引けを取らない数値だ。
いや、魔法が使えず魔力が少し低い代わりに力、体力、速さだけなら光一よりも高い。
職業も光一と同じ勇者。
それに光一と同じ特殊スキルの限界突破や、ユニークスキルの【疾風迅雷】っていうのがある。
その時、玲児の体を黄金の光が包む。
そして、不敵な笑みを浮かべた。
「へえ、こいつが限界突破か。力が漲るのが分かるぜ。これなら誰にも負ける気がしねえ」
ナナが俺に警告する。
「来るわよ裕樹。さっきまでの相手とは全く違うわ」
「ああ」
思わず俺が身構えたその時、国王や周りの兵士たちが叫ぶ。
「ど、どうなっておる!」
「勇者殿の姿が、消えた!」
連中がそれを言い終わるよりも早く、玲児は俺の懐に飛び込んでいた。
そのあまりの早さに、周りの人間には玲児が消えたように見えたに違いない。
その顔は優越感に歪んでいる。
「ぎゃはは! 遅えんだよ!!」
そう言って玲児は俺の顔面目掛けて、凄まじい速さの突きを放った。
勝利を確信しているその瞳。
玲児の拳が俺の頬に突き刺さる。
その瞬間──
「な! なにぃ!!」
玲児の目が見開かれた。
拳をヒットさせたはずの俺が目の前から消えたからだ。
あいつの攻撃に集中していた俺の目には、その攻撃がはっきりと見えていた。
そして、攻撃をかわすと玲児の後ろに立つ。
それにようやく気が付いたのか、玲児がこちらを振り返った。
「くそ! ありえねえ、お前みたいなクズが!」
ナナがそれを聞くと笑いながら言う。
「馬鹿ね、どっちがクズよ。幾ら限界突破してもステータスが一定時間五割増しになるだけ。それでも速さも集中力も裕樹の方が遥かに上だもの、あんたみたいなのが勝てる相手じゃないわ」
限界突破の効果をナナは鑑定眼で見通していたのだろう。
レベルが上がればどうなるか分からないけど、ナナが言うように少なくとも今の状態では負ける気がしない。
「な、なんだとてめえ!」
俺は玲児に言った。
「もうやめろよ、お前たちが手を出さないなら俺は黙って出ていく。ナナと一緒に自分で元の世界に戻る方法を探すからさ」
それを聞いて、ナナが驚いた顔で俺を見つめた。
「私と一緒に?」
「駄目かな?」
ナナはツンとした顔で答える。
「い、いいわ。仕方ないわね。どうせもう私たちは一心同体なんだもの。私も一緒に帰る方法を探してあげる」
「ありがとう、ナナ」
「なによ、あんたってなんだか調子狂うわね。嫌いじゃないけど」
そう言って笑うナナ。
なんだか俺もふっきれた。
こんな奴ら相手にしててもしょうがないもんな。
俺が玉座の間の扉へと歩き始めると、衛兵たちは畏れをなして道を開ける。
そんな中、玲児の低い声が辺りに響いた。
「待てよ……どこに行きやがる?」
先ほどまでの余裕の笑みが消え去って、玲児の本性がその表情にむき出しになっている。
その目は血走っていた。
「ゆるさねえ。エリートのこの俺が、お前みたいなやつに負けるなんて。そんなことあっていいはずがないんだよ!」
「何がエリートだよ。ただの親の七光りだろう?」
「なんだと!」
玲児の目に殺気が満ちていく。
心底腹が立ってきた、さんざん弱い者いじめをして何かあると親にもみ消してもらう。
こんな奴らに負けたくない。
玲児の全身に凄まじい闘気が高まっていくのが分かる。
その瞬間、爆発するような力が玲児から放たれると、先程もよりも遥かに早いスピードで俺に向かってくる。
「くはは! 勘違いしやがって、さっきのはまだ本気じゃねえんだよ! くらえ、疾風迅雷!!」
そして疾風迅雷の言葉に相応しいフットワークから、まるでコマのように回転した。
バチバチと闘気を稲光のように纏った凄まじい速さの回し蹴りが、俺に向かって放たれる。
蹴りがヒットする音が辺りに響いた。
ただし、玲児のものではなくて俺の蹴りが。
「ぐはぁあああ!!」
そう叫び声を上げると、玲児の体は吹っ飛んで部屋の壁にぶち当たる。
その後床に転がると呻いた。
「て、てめえ……お、覚えていやがれ。許さねえぞ」
そしてそのまま気絶した。
ナナが肩をすくめた。
「ほんとに馬鹿ね。裕樹は出ていくつもりだったのに、自分からやられにくるなんて」
限界まで高めた集中力が、あいつの蹴りの軌道をはっきりと見せてくれた。
そして、あいつの蹴りが入る前に俺も蹴りを放っただけだ。
もちろん今までの俺にこんな芸当は出来なかったけど、今なら出来る。
光一と結衣がそれを見て、身構える。
「ふざけやがって! よくも玲児を!」
「調子に乗って!」
光一は近くの衛兵から剣を奪うと、こちらに向かってくる。
そして結衣の右手には巨大な炎が生み出されていた。
俺にぶっ放すつもりだろう。
だが──
光一が剣を構える前に、俺も傍の衛兵の剣を奪ってそれを弾き飛ばしていた。
「何!?」
そのままその剣先を、隣で魔法を放とうとしていた結衣に突き付ける。
「俺は出ていくって言ったはずだ。もうお前たちとはクラスメートでも何でもない。ここでお別れだ」
「ひっ! ひいい!」
首筋に突き付けられた剣を見て、惨めに顔を歪めると腰を抜かしたのかぺたんと床に膝をつく結衣の姿。
光一は右手を押さえながら俺を睨んでいる。
俺は国王に言った。
「この剣は貰っていくよ。それぐらいの権利はあるだろう? 命を狙われたんだからさ」
「ぐっ……貴様」
怒りに満ちた目で俺を見る国王の姿。
ナナは俺に言った。
「行きましょう裕樹。こんな奴ら相手にするだけ損よ」
「ああ、ナナ」
俺は踵を返して再び玉座の間の扉へと向かった。
光一が呻くように言う。
「よくも……この俺を誰だと思ってる。覚えてろよ」
扉の先に進むと、後ろから結衣のヒステリックな声が聞こえた。
「よくも私に剣を向けたわね! 覚えてなさい、いつか絶対に思い知らせてあげるんだから!」
俺は振り返らずに答えた。
「好きにしろよ」
ナナのいう通りだ。
こんな奴らに付き合いきれない。
それにしても、この世界はどんな世界なんだろう。
元の世界に戻りたい気持ちはあるけど、異世界ならもしかしてエルフとか獣人とかいるのかな?
思わず想像してしまう。
綺麗なエルフのお姉さんとかいたりして……
ナナは俺の顔を見てジト目で睨む。
「へえ、裕樹ってそういうのが好みなんだ?」
「え? な、なんだよ」
戸惑った顔をする俺にナナは腰に手を当てると言った。
「隠したって駄目よ。言ったでしょう、私たちは一心同体だって」
「はぁ……そうなんだ」
どうやらナナに隠し事は出来ないみたいだな。
とにかく魔王を倒せば元の世界に戻れるって話だったけど、それが本当かどうかさえ分からない。
問い詰めたところで本当のことを言うとは限らないし、これ以上関わりたくない。
ただ光一たちにもそう言っていたところを見ると、今ある唯一の可能性に思えた。
(でも、今のままで勝てるとは限らないよな。使えるスキルだってレベルダウンと鑑定眼しかないし)
相手のレベルだってどれぐらいなのか分からない。
もし俺と同じぐらいのレベルだとしたら、さっきみたいなステータス任せの戦い方でとても勝てるとは思えない。
「とりあえずこの世界と魔王のことをもっと良く調べよう」
俺は、そう呟きながらため息をつくと、道を開けていく衛兵たちを尻目に歩き始めた。
16
お気に入りに追加
3,142
あなたにおすすめの小説
ダブル魔眼の最強術師 ~前世は散々でしたが、せっかく転生したので今度は最高の人生を目指します!~
雪華慧太
ファンタジー
理不尽なイジメが原因で引きこもっていた俺は、よりにもよって自分の誕生日にあっけなく人生を終えた。魂になった俺は、そこで助けた少女の力で不思議な瞳と前世の記憶を持って異世界に転生する。聖女で超絶美人の母親とエルフの魔法教師! アニメ顔負けの世界の中で今度こそ気楽な学園ライフを送れるかと思いきや、傲慢貴族の息子と戦うことになって……。
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
異世界召喚されたと思ったら何故か神界にいて神になりました
璃音
ファンタジー
主人公の音無 優はごく普通の高校生だった。ある日を境に優の人生が大きく変わることになる。なんと、優たちのクラスが異世界召喚されたのだ。だが、何故か優だけか違う場所にいた。その場所はなんと神界だった。優は神界で少しの間修行をすることに決めその後にクラスのみんなと合流することにした。
果たして優は地球ではない世界でどのように生きていくのか!?
これは、主人公の優が人間を辞め召喚された世界で出会う人達と問題を解決しつつ自由気ままに生活して行くお話。
理不尽にパーティ追放されたので、『レンタル冒険者』始めたら、依頼が殺到しすぎて困る。
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極めるお話です。
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
無能スキルと言われ追放されたが実は防御無視の最強スキルだった
さくらはい
ファンタジー
主人公の不動颯太は勇者としてクラスメイト達と共に異世界に召喚された。だが、【アスポート】という使えないスキルを獲得してしまったばかりに、一人だけ城を追放されてしまった。この【アスポート】は対象物を1mだけ瞬間移動させるという単純な効果を持つが、実はどんな物質でも一撃で破壊できる攻撃特化超火力スキルだったのだ――
【不定期更新】
1話あたり2000~3000文字くらいで短めです。
性的な表現はありませんが、ややグロテスクな表現や過激な思想が含まれます。
良ければ感想ください。誤字脱字誤用報告も歓迎です。
勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
主人公は、勇者パーティーを追放されて辺境の地へと追放される。
そこで出会った魔族の少女と仲良くなり、彼女と共にスローライフを送ることになる。
しかし、ある日突然現れた魔王によって、俺は後継者として育てられることになる。
そして、俺の元には次々と美少女達が集まってくるのだった……。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
ハズレ職業のテイマーは【強奪】スキルで無双する〜最弱の職業とバカにされたテイマーは魔物のスキルを自分のものにできる最強の職業でした〜
平山和人
ファンタジー
Sランクパーティー【黄金の獅子王】に所属するテイマーのカイトは役立たずを理由にパーティーから追放される。
途方に暮れるカイトであったが、伝説の神獣であるフェンリルと遭遇したことで、テイムした魔物の能力を自分のものに出来る力に目覚める。
さらにカイトは100年に一度しか産まれないゴッドテイマーであることが判明し、フェンリルを始めとする神獣を従える存在となる。
魔物のスキルを吸収しまくってカイトはやがて最強のテイマーとして世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを追放した【黄金の獅子王】はカイトを失ったことで没落の道を歩み、パーティーを解散することになった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる