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3巻
3-1
しおりを挟むプロローグ
千年前――。
「これがヴェリタスか……。一体どのようにしてこんな物を作ったのだ。我らエルフとて、これほどの物を作る技術はない」
思わずそう呻いたのは、まだ年若いエルフの騎士である。
天空に届くかのごとく聳え立つ白い塔は、圧倒的な威圧感をその場にいる者達に与えていた。傍にいるだけで、建物の質量に押し潰されそうになるほどだ。壁面は博識なエルフ達すらも目にしたことのない素材で出来ており、塔自体が一つの生物のように淡い光を発している。
「まるで鼓動しているみたいだな。古に滅んだ竜族の遺跡とは聞いているが、この建物自体が生命を持ち、息をしていると言うべきか」
辺りに整然と列をなす千名近いエルフの騎士達を束ねる女が、重々しく感想を口にした。
エルフの王国であるリーシスの魔道騎士団長、エリス・マーティエルである。
エルフ特有の黄金の髪が、塔から溢れる空気に靡いている。整った鼻梁に涼しげな瞳。その凛々しさに騎士達は思わず見惚れた。
エリスの瞳は塔の入口に当たる巨大な扉を見つめている。
副官であるミルト・シルトアが口を開いた。
「エリス団長、やはり我らも国王陛下と共に塔の中に入るべきだったのでは?」
国王陛下とはファシアス・ゼノン。偉大なるエルフの王と呼ばれる男である。
ミルトはそう進言したが、エリスは静かに首を横に振った。
「ファシアス様が我らにここで待つようにと命じたのだ。おそらくは、我らでは足手纏いにしかならぬのだろう」
ミルトはエリスの言葉に目を見開く。
「馬鹿な! 栄光あるリーシスの騎士団長であられるエリス様でさえ、戦力にならないというのですか? そんな、まさか……。一体このヴェリタスには何があるというのです!?」
美しい騎士団長はミルトの言葉を受け、塔を見上げた。
「分からぬ。だが陛下はあの男だけは連れて入られた。一体何者なのだ……。あのテネブラエという男」
「エリス様。私はあの男を信用できません。国王陛下のご様子が少しずつおかしくなっていったのは、三年前にあの男が現れてからです」
エリスは白く巨大な塔を見上げる。
「テネブラエ・ゼレスティス。奴は一体何処からやって来たのだ。あれほどの力を持つ男が、突然現れるなどありえぬ。それに王妃陛下のあの白い翼だ、あれは一体……」
エリスは、背後に停まっている白く美しい馬車の方へ目をやって言った。
ミルトは頷く。
「奇跡の翼、民はエルティシア王妃陛下のあの白く美しい翼をそう呼んでいます。確かにあの翼の光が、死を待つのみの病人達を癒やすのをこの目で何度も見ました。ですが近くでお仕えしておりますと、あれはエルティシア様の命を奪うものに思えてなりませぬ」
「テネブラエは、あれをファシアス様が神となる前兆だと申しているが、私にはそうは思えぬ。あの翼が生えて以来、王妃陛下のお体は弱られる一方だ」
エリスはそう言うと、唇を噛み締めた。
「人間や獣人共の勢力は次第に増している。数で及ばぬ我らエルフは、いずれ辺境の地に追いやられよう。陛下は自らが神となれば、全てを解決できると信じておられる。何より王妃陛下の命を救えると……。その為に、この禁断の聖地と呼ばれたヴェリタスまで軍を進めて来たのだからな」
ミルトはエリスに尋ねた。
「エリス様、いくらファシアス様といえど、我らエルフが神になどなれるものなのでしょうか?」
「……」
エリスは、指先で腕の手首に結ばれた鮮やかな色の組紐をなぞる。
ミルトはそれを見て目を細めた。
「ミルファール様がお作りになられた守り紐ですな、我の手にもございます。ミルファール王女殿下はお優しい。兵士一人一人に自ら編まれたこの紐を授けて無事を祈り、笑顔で見送ってくださった。あのお方は、我らを照らす光のごときお方です」
「幼い頃から不思議と私に懐いてくれた。エリス、エリスと私の名を呼んで。今ではすっかり大人になってしまわれたが、私にとってはいつまでも幼き頃のあのお方のままだ。全てが杞憂であればよいのだが……。神になどなられず、たとえ僻地に追いやられたとしても、ファシアス様とエルティシア様のもとで微笑むミルファール様が見られれば私はよいのだ」
ミルトはエリスの言葉に深く頷く。
「この地に何があるにせよ、皆無事で帰りたいですな。ミルファール様の笑顔が早く見たいものです」
エリスは瞳を閉じると楽しげに微笑んだ。
「ああ……。あのお方の無邪気な笑顔を見ていると、戦いに満ちたこの世界の現実も忘れられる。そして、こんな不条理な世界を作った神のことさえ、許せるような気がする」
エリスの手はしっかりと守り紐を握り締める。
その時、騎士団の数名の兵士達が声を上げた。
「な! 何だあれは!!」
「空を見ろ! あれは!?」
その声に促されて、エリスとミルトも天を仰いだ。
塔の上部から、黒い雲に似たものが地上に向かって来る。
(あれは、もしや!)
恐ろしい魔獣の叫び声が大気を振動させた。
エリスの耳には巨大な何かが羽ばたきながら、こちらにやって来る音が聞こえた。徐々にその形がはっきり目視できるようになる。
エリスの瞳が光を帯び、強大な魔力がその手に満ちていく。
「全軍、構えよ! 迎え撃つぞ!!」
ミルトは剣を構えて低く唸った。
「ワイバーンだと!? しかもこの数は一体! 信じられん、数百はいるぞ!!」
太古に滅んだと言われる高位の竜族とは違い、未だに生き残っている知性を持たない小型の飛竜。
それがワイバーンである。
数頭の群れなら深い渓谷などに棲息しているが、これだけの大群は通常ならばありえない。
不気味な鳴き声を上げながら、モスグリーンの巨体が次々とエルフ達の方に向かって降りて来る。体表を覆う鱗が、太陽の光を浴びて鈍く輝いていた。
素早くエリスは呪文の詠唱を始める。
「我命ず、疾風の化身にて大いなる大気の精霊よ。集いて我に仇なす敵を切り裂け! グラディアス・アーエル!!」
魔力によって輝きを放つエリスの体から、鋭い風の刃がワイバーンの群れに向かって放たれた。
攻撃を開始したのは彼女だけではない。天空から襲い掛かる飛竜の群れに、騎士団の兵士達が一斉に魔法を打ち出していく。
大地は、切り裂かれたワイバーン達の血でみるみるうちに赤く染まった。生臭い体液の臭いが、血に飢えた魔獣達の一団をさらに凶暴化させる。
地表へ落下した仲間を、感情のない黒いガラス玉みたいな瞳で追いながら、ワイバーン達は下降を続けていく。
――次の瞬間。
ミルトは前方の数名の兵士達がかき消されるように、その場から忽然と姿を消すのを目撃した。
「「「ぐぁああああ!!」」」
ワイバーンが恐るべき速さで飛来し、瞬く間に上空へ舞い戻ったのだ。その顎には、無残な仲間の騎士の体が咥えられている。
周囲に血しぶきが飛び散った。
「いかん!!」
ミルトは自らも魔法を放つ。だが、騎士団の魔術の弾幕が手薄な場所から、ワイバーンの群れが雪崩を打って地上に降り立つと、エルフの騎士達にその爪を振るった。
さらにエルフの柔らかい体に、ワイバーンの鋭い牙が容赦なく食い込む。
これに対抗するエルフ達の強力な魔法の一撃が、ワイバーン達を一体、また一体と物言わぬ肉塊へと変えていった。
――引き裂き、喰らい、屠られる。
その光景は、悪魔的才能を持つ画家が描いた地獄絵図のようだ。双方の断末魔が、空と大地に響いている。
ミルトは叫んだ。
「ひるむな! 打ち続けろ!!」
(いかん、とても持たぬ!!)
エリスは危機を察した。このままでは直に騎士団は壊滅するだろう。
「ミルト、少しだけ持ちこたえよ」
エリスの低い声に、ミルトは魔道騎士団長の悲壮な覚悟を読み取った。
「エリス様、何をなさるおつもりです!?」
凛々しきエルフの体に膨大な魔力が集まっていく。全身を破裂させんばかりの凄まじいエネルギーだ。エリスは恐るべき精神力で、今にも暴走を始めようとする魔力を抑え込みながら、それを体内に蓄積し、徐々に圧縮させていく。
「それは、自爆魔法! やめてください団長!!」
己の命を引き換えにした途轍もない魔力の解放――。
そんな禁術を使えばどうなるか。その結果を最も理解しているのは術者だろう。限界を遥かに超えた術者の肉体は、熟した果実が弾けるように四散するのは避けられない。
エリスは天高く自らの剣を振り上げた。
あらゆるものを破壊する冒涜的な力が、その剣先に凝縮されていくのがミルトには分かった。副官がこよなく敬愛する団長は、己の命を犠牲にしてこの窮地を脱するつもりなのだ。
「さらばだ、ミルト!」
手にした剣が砕け散り、命を懸けた極限の魔撃が放たれる瞬間。
白い馬車の中から女の声がした。澄み切った水晶を思わせる透明感のある美しい声だ。
「おやめなさい、エリス」
馬車の扉が開いて人影が現れる。煌くブロンドの髪と黄金の瞳。
天上の美の女神すらも、この女の姿を目にしたならば、嫉妬のあまり正気を失うかもしれない。
エルティシア・リューゼリア。
エルフの王、ファシアス・ゼノンの妻である。
知能が低いはずのワイバーン達が皆、水を打ったように静まり返ってエルティシアを凝視している。
というより、彼女の背中に生えた白く輝く翼の神々しさに釘付けになっていると言うべきか。
さらにその翼が、花びらみたいに白い羽を空に舞わせていた。
エリスは、エルティシアの体と翼から溢れる魔力を感じて叫んだ。
「いけません、王妃陛下! それ以上その力を使ってはならぬとファシアス様が!」
エリスの言葉通り、王妃の美貌は青ざめている。死に繋がる病を背負っている証だろう。
「良いのです、エリス。忠義を誓う貴方達を見捨ててまで、生きるなど愚かなことです。それに貴方が死ねば、あの子が悲しむでしょう。もし私に何かあった時はエリス、ミルファールを頼みましたよ」
「エルティシア様……」
王妃のその言葉に、エリスの目には涙が浮かんだ。
エルティシアの唇が開いて、辺りに歌が響き渡る。
とても美しい歌声が――。
その場にいるエルフとワイバーン、全ての生き物達が、ただその歌に魅了され心を奪われていく。
やがて白い光が、エルティシアを中心にドームを描きながら輝きを増し広がっていった。
エルフ達は口々に叫ぶ。
「こ、これは」
「信じられん、傷が塞がっていく!」
驚くべきことに、その光がエルフの騎士達の傷を癒すと同時に、ワイバーン達の黒いガラス玉に似た目に、微かな知性を宿らせていくではないか。
「「「ギィギャ」」」
ワイバーン達は、いつしか命令を待つ忠実な僕のようにエルティシアを見つめながら、彼女の周囲に集まって来た。白い翼を持つエルフを女王と崇めているらしい。
エルティシアは彼らに対して静かに命じた。
「お行きなさい。お前達の帰るべき場所へ」
人の言葉を解さぬ凶悪な獣として、ただ無秩序に暴れるだけだったワイバーン達が、一斉に翼を広げた。
「「「ギギィ、クケーン!」」」
ワイバーン達は一声大きく鳴くと、大空に羽ばたいた。その翼が作り出す風が、エリスの頬を撫でる。次第に、ワイバーン達は雲の中に消えていった。
それを眺めながらエルティシアはその場に崩れ落ちる。
「うう……」
エリスはすぐに駆け寄って、その体を抱き上げる。気を失っている王妃を抱いてエリスは叫んだ。
「ミレティス! 何をしている、王妃陛下が!!」
エリスの声に応じて、馬車の中から一人のエルフが姿を現した。エルティシアには及ばないものの、美しい神官姿の女である。
その顔は苦悩と苛立ちに満ちていた。
「分かっているでしょう……。もう無理よ、エリス。私だってやれることはやったわ。治療は続けてきたけれど、これ以上は私の力ではどうすることも出来ない」
ミレティス・ディアトリス。
エリスの幼き頃からの友で、共に魔術を学んだ仲間。リーシスの神を祭る神殿の神官長である。彼女は、ゆっくりとエリスに歩み寄りながら口を開く。
それから気が触れたように笑い出した。目の前の高貴な存在を救えない己自身を嘲っているのだ。
「私には、数年前から何故か神々の声が聞こえなくなったわ。王妃陛下の背中にこの白い翼が生えたのも丁度その頃。やはりテネブラエ様の言う通りなのよ。これはファシアス様が……。いいえ、我らエルフ族の中から神が生まれる前兆。もしそうなら、私はきっとその一翼を担ってみせる。新たな神々の一人としてね」
エリスは、友のその言葉に怒りを露わにした。
「ミレティス、お前はあの男に何を吹きこまれたのだ! ……知っているのだぞ。神官でありながら、お前があの男と夜を共に過ごしていたことも」
ミレティスの目に殺気が宿る。
「何がいけないの! 神はもう私に答えてはくれない!! このままではエルフは、鼠のように増え続ける人間や獣人どもに征服される! 数に圧倒されて魔力を使い切きり、捕らえられたエルフの女がどうなるか……。あんな悍ましい生き物達の玩具にされるぐらいなら、私は何だってするわ!!」
長寿である代わりに、エルフが子供を授かることは少ない。魔力が強大であっても、圧倒的に数が勝る人間や獣人族によって、いまやエルフは存続が脅かされていた。
女のエルフは捕らえられれば、ハーフエルフを産む道具にされる。ミレティスやエリスのような美しく魔力の高いハイエルフがどんな運命を辿るのか。それはエリスにも分かっていた。
ミレティスの目に、狂気の色が宿る。
「見てエリス。王妃陛下のこの美しい翼、これが我らエルフが神となる前兆でなくて何だというの? ……殺すのよ。神になって、あの悍ましい連中を皆殺しにするの!!」
「ミレティス……。お前、それは何だ!」
エリスは、怯えながら自分自身を抱きすくめる友の背中に、黒く大きな翼が広がっていくのを見た。
王妃エルティシアとは対照的な、漆黒の禍々しい翼。
凄まじい魔力がそこから放たれている。ミレティスの瞳が赤く染まっていた。
「ふふ、殺すのよ、エリス。皆殺すの……」
「一体どうしたのだ!? ミレティス! お前!!」
ミレティスの瞳が真紅に輝いていく。
『コロスノヨ……。ミンナ』
(ミレティス? いや違う、何者だ!? こいつは!)
エリスは剣を構えた。
ワイバーンとの闘いで生き残ったエルフの騎士達も、ミレティスの変貌に気がついて動揺の声を上げる。
「何だあれは!」
「あれは! ミレティス様か!?」
「あの黒い翼は一体何なのです、エリス様!」
ミルトはエリスを守るように前に進み出る。
「エリス様! ミレティス様のあの姿は一体」
「ミルト……。あれはミレティスではない!」
エリスは呻くように言うと、黒い翼を大きく広げていく女を睨んだ。
「何者だ、貴様! ミレティスに何をした!!」
そう叫んだエリスの体に無数の黒い影が広がっていく。影がミレティスの背から伸びる黒い翼だとようやく気づいた時には、周囲は静寂に満ちていた。
エリスの部下の騎士達は皆、その影に切り裂かれた。副官のミルトでさえ地に這いつくばり、光を失った目でエリスを見上げている。
流れ出す血が、ヴェリタスの白い敷石を染めていった。
(何だ……? これは一体何なんだ……)
呆然と辺りを見渡すエリスの目に映ったのは、まさに地獄だった。
真紅の血溜まりの中に、エリスはただ一人立ちすくんでいた。エリスは、時が止まったかと思った。
音もなく黒い翼を羽ばたかせて、女がエリスの前に舞い降りる。
まるで神さえも恐れぬ悪魔のように。
その口が、赤い三日月状に開いた。笑っているのだ。
漆黒の翼がエリスを抱きかかえ、ゆっくりと覆っていく。それはエルフの女騎士の体にじわじわと食い込んでいった。
「お前は、一体何者だ……。こ、このヴェリタスとは一体何なのだ」
その生き物は、不気味な笑みを浮かべながら意識を失いかけているエリスを眺めていた。
そして赤い口から言葉が発せられる。
『知りたいかエルフよ。神を殺すための遺跡、それがヴェリタスだ』
エリスの目が最後に見つめていたのは、自分を包み込んでいく漆黒の闇だった。
第一話 封印された記憶
ドルメールが率いる黒帝師団が帝都を出た後――。
帝都パレスティアの地下神殿の前には、かつてのハイエルフにして上級精霊のテネブラエと、エルフの神官長ミレティスが立っていた。
「知りたいかエルフよ。神を殺すための遺跡、それがヴェリタスだ」
ミレティスは目の前にいる男が発したのと同じ言葉を、千年前に自分がエルフの騎士団長エリスの前で口にしたことをはっきりと思い出した。
ミレティスの脳裏に、恐ろしい記憶が蘇る。
真実の塔ヴェリタスでの千年前の記憶。
あたかもそれが、ミレティスの記憶の封印を解くカギだったかのように。
同時に目の前に立つテネブラエの胸に広がっていく黒い痣が、竜の咢に似た形を帯びていった。
「くくく、思い出したか、ミレティス。千年前、お前が何をしたのかを」
「そんな、嘘よ……。私が、エリスを!」
ミレティスは何度も嘔吐した。
友の体を、躊躇いもなく切り裂いていく記憶と感触が全身に蘇っていく。
「違う! あれは、ワイバーンの群れがやったのよ……。私じゃない」
自ら発したその言葉が、虚ろな偽りであることを、もはやミレティスも分かっていた。
千年前、精霊王と目の前のこの男があの巨大な塔の扉から出てきた時、その地にいたエルフの騎士達は全て死んでいた。
強い力を持つハイエルフの騎士団長エリスまでも。
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