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SS
SS、エルフの森の赤い宝石 中編
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ジークが秘密の剣術練習の疲れで眠りに落ちた頃、アクアリーテはそうとは気が付かずに彼の近くで水の精霊と遊んでいた。
「早くジークの修行が終わらないかな。そしたらジークと一緒に森の宝石を探しに行くの!」
嬉しそうにそう話すアクアリーテを見て、水の精霊はぷるぷるっと震えて飛び跳ねる。
「精霊さんも嬉しいの?」
まるで彼女と心が通じているかのようにぷるぷると頷く精霊を見て、アクアリーテは目を輝かす。
精霊を抱き上げて優しく抱きしめる。
「ジークは初めて食べるんだって! きっと喜んでくれるよね。早く探しに行きたいな。アデラにも持っていくの!」
アクアリーテの両親が亡くなったのは彼女がまだ七歳の頃だ。
この森のエルフの中でも対立する集団同士に属する母と父が結婚したため、どちらの者たちも両親が病気になった時も助けてくれず、彼女が一人になっても掟を破った者の子として手を差し伸べてはくれなかった。
自然が豊かなエルフの森に住んでいるからこそ今日まで生き延びてこられたが、いつも寂しくてしかたなかった。
森の動物や木々に話しかけて寂しさを紛らわす日々。
でも、同じ年頃のエルフの子供たちの心無い言葉に、泣いてばかりだった。
うずくまって、周りから彼らがいなくなるのをただ待っている時の悲しみ。
話しかけても返ってくるのは彼女を傷つける言葉だけだから。
そんな暗闇のような毎日の中で、意地悪をする者たちを追い払い、座り込む彼女に手を差し伸べてくれた赤い髪の少年。
それがジークだった。
一人ぼっちだと聞いて、一緒に行こうと手を差し伸べてくれた時の彼の顔を決して忘れることはないだろう。
そしてアデラもまるで家族のようにアクアリーテを受け入れてくれた。
それが嬉しくて。
自分のことをいっぱい二人に話した。
ずっとずっと誰かに話を聞いて欲しかったから。
色んな事を思い出して涙が出たけど、二人に話していくうちに心が落ち着いて、一緒に暮らしているうちにずっと消えないと思っていた寂しさが少しづつ小さくなっていった。
そして、いつも俯いていた顔を上げて誰かと話せるようになった。
使えないと思っていた魔法まで使えるようになって、毎日が夢のように思える。
「アクアね、ジークとアデラが大好き」
二人ともこの森では見かけない顔だったが、話を聞くとジークの修行の為にアデラと共にこの森に来ていることを知った。
あの小屋はずっと昔、アデラがこの森で修業をした頃に作ったものらしい。
アクアリーテは修行をしているジークを見つめる。
「えへへ、ジーク頑張ってるね」
そう水の精霊に話しかけるアクアリーテは、精霊の姿がいつの間にか傍から消えていることに気が付いた。
「あれ? 精霊さん? どこに行ったの!?」
アクアリーテは立ち上がって、きょろきょろと周りを見渡す。
その姿はとても愛らしくて、彼女自身がまるで森の精霊のようだ。
だが、周囲に水の精霊の姿はなく、もう魔法の効果が切れていなくなってしまったのかと思わずしょんぼりするアクアリーテ。
そんな中、近くの茂みの奥からぴょこんと水の精霊が飛び出してきた。
それを見てアクアリーテは嬉しそうに駆け寄る。
「精霊さん!」
アクアリーテは水の精霊を抱き上げると尋ねた。
「どこに行っていたの?」
彼女の問いに精霊は少し誇らしげに、ある物をぷるんと差し出した。
まるで小さな手のように変形し差し出されたその上には、赤い宝石のような物が置かれている。
アクアリーテはそれを見て目を丸くした。
「あ! 森の宝石!!」
驚くアクアリーテを見て精霊はぷるんと揺れる。
「もしかして、精霊さんが探してきてくれたの?」
少し形を変えて身を起こすと、水の精霊はこくりと頷くような動きをする。
アクアリーテは差し出された美しい苺を大事に受け取ると、ぎゅっと精霊を抱きしめる。
「ありがとう、精霊さん!」
精霊はそれを彼女に食べて欲しそうにじっと見上げている。
アクアリーテも真っ赤な苺を見つめて思わず喉を鳴らす。
エルフの森の赤い宝石と呼ばれるその苺の味は、一度食べた者なら忘れられずつい口にしたくなるものだ。
ましてやまだ十一歳の子供なのだから。
アクアリーテはそんな誘惑を振り切るように首を横に振る。
そして、少し困った顔で精霊に謝った。
「ごめんね、精霊さん。一つしかないなら私、ジークに食べて欲しいの。ジークが喜ぶ顔が見たいから!」
アクアリーテは精霊に許しを請うと、見つけてきてくれた苺をまるで本物の宝石のように大切に袋の中にしまう。
修行が終わった後、ジークに見せたらきっと喜んでくれると思って期待に胸を膨らませながら。
そんな彼女の腕の中からぽよんと地面の上に着地すると、まるで自分について来いとばかりに張り切った様子で精霊はぴょんぴょんと飛び跳ねる。
それを見てアクアリーテは首を傾げながら尋ねた。
「どうしたの? もしかして精霊さん、もっと森の宝石がある場所を知ってるの!?」
その言葉に、水の精霊はまた身を起こすとこくりと頷くような仕草をしてみせる。
それを見てアクアリーテは手を叩いた。
「凄い! 精霊さん、教えて。私、アデラにもお土産を持っていきたいの!」
三人で一緒に食べたらどんなに楽しくて美味しいだろうと思うと、アクアリーテは心は踊る。
ジークの方を見ると、まだ修行の最中のようだ。
すっかり集中した様子で静かに目を閉じて座っている。
声をかけてジークの修行の邪魔はしたくない。
「どうしよう…」
この苺は森からの贈り物だ。
必要以上に採るつもりはないし、三人で楽しく食べられるだけあればいい。
でも、ここの苺のように他の誰かに全部摘まれてしまったらと思うと居ても立ってもいられない。
ジークとアデラに喜んで欲しかったから。
「大丈夫、この森のことはアクアだってよく知ってるから」
ずっと一人で暮らしてきた森だ。
どこが安全でどこに入ったら危険かも知っている。
もし危ないところならジークに相談するために戻ってこればいい。
「精霊さん、どこで見つけてきたのか教えて!」
水の精霊はこくりと頷くと意気揚々と前に進む。
アクアリーテは決意を固めて、精霊の後について森の奥へと向かっていった。
─────
ご覧頂きましてありがとうございます。
すみません中々時間がなくて今日は中編ということにさせて頂きました。
後編は出来れば明日掲載出来るように頑張ります!
「早くジークの修行が終わらないかな。そしたらジークと一緒に森の宝石を探しに行くの!」
嬉しそうにそう話すアクアリーテを見て、水の精霊はぷるぷるっと震えて飛び跳ねる。
「精霊さんも嬉しいの?」
まるで彼女と心が通じているかのようにぷるぷると頷く精霊を見て、アクアリーテは目を輝かす。
精霊を抱き上げて優しく抱きしめる。
「ジークは初めて食べるんだって! きっと喜んでくれるよね。早く探しに行きたいな。アデラにも持っていくの!」
アクアリーテの両親が亡くなったのは彼女がまだ七歳の頃だ。
この森のエルフの中でも対立する集団同士に属する母と父が結婚したため、どちらの者たちも両親が病気になった時も助けてくれず、彼女が一人になっても掟を破った者の子として手を差し伸べてはくれなかった。
自然が豊かなエルフの森に住んでいるからこそ今日まで生き延びてこられたが、いつも寂しくてしかたなかった。
森の動物や木々に話しかけて寂しさを紛らわす日々。
でも、同じ年頃のエルフの子供たちの心無い言葉に、泣いてばかりだった。
うずくまって、周りから彼らがいなくなるのをただ待っている時の悲しみ。
話しかけても返ってくるのは彼女を傷つける言葉だけだから。
そんな暗闇のような毎日の中で、意地悪をする者たちを追い払い、座り込む彼女に手を差し伸べてくれた赤い髪の少年。
それがジークだった。
一人ぼっちだと聞いて、一緒に行こうと手を差し伸べてくれた時の彼の顔を決して忘れることはないだろう。
そしてアデラもまるで家族のようにアクアリーテを受け入れてくれた。
それが嬉しくて。
自分のことをいっぱい二人に話した。
ずっとずっと誰かに話を聞いて欲しかったから。
色んな事を思い出して涙が出たけど、二人に話していくうちに心が落ち着いて、一緒に暮らしているうちにずっと消えないと思っていた寂しさが少しづつ小さくなっていった。
そして、いつも俯いていた顔を上げて誰かと話せるようになった。
使えないと思っていた魔法まで使えるようになって、毎日が夢のように思える。
「アクアね、ジークとアデラが大好き」
二人ともこの森では見かけない顔だったが、話を聞くとジークの修行の為にアデラと共にこの森に来ていることを知った。
あの小屋はずっと昔、アデラがこの森で修業をした頃に作ったものらしい。
アクアリーテは修行をしているジークを見つめる。
「えへへ、ジーク頑張ってるね」
そう水の精霊に話しかけるアクアリーテは、精霊の姿がいつの間にか傍から消えていることに気が付いた。
「あれ? 精霊さん? どこに行ったの!?」
アクアリーテは立ち上がって、きょろきょろと周りを見渡す。
その姿はとても愛らしくて、彼女自身がまるで森の精霊のようだ。
だが、周囲に水の精霊の姿はなく、もう魔法の効果が切れていなくなってしまったのかと思わずしょんぼりするアクアリーテ。
そんな中、近くの茂みの奥からぴょこんと水の精霊が飛び出してきた。
それを見てアクアリーテは嬉しそうに駆け寄る。
「精霊さん!」
アクアリーテは水の精霊を抱き上げると尋ねた。
「どこに行っていたの?」
彼女の問いに精霊は少し誇らしげに、ある物をぷるんと差し出した。
まるで小さな手のように変形し差し出されたその上には、赤い宝石のような物が置かれている。
アクアリーテはそれを見て目を丸くした。
「あ! 森の宝石!!」
驚くアクアリーテを見て精霊はぷるんと揺れる。
「もしかして、精霊さんが探してきてくれたの?」
少し形を変えて身を起こすと、水の精霊はこくりと頷くような動きをする。
アクアリーテは差し出された美しい苺を大事に受け取ると、ぎゅっと精霊を抱きしめる。
「ありがとう、精霊さん!」
精霊はそれを彼女に食べて欲しそうにじっと見上げている。
アクアリーテも真っ赤な苺を見つめて思わず喉を鳴らす。
エルフの森の赤い宝石と呼ばれるその苺の味は、一度食べた者なら忘れられずつい口にしたくなるものだ。
ましてやまだ十一歳の子供なのだから。
アクアリーテはそんな誘惑を振り切るように首を横に振る。
そして、少し困った顔で精霊に謝った。
「ごめんね、精霊さん。一つしかないなら私、ジークに食べて欲しいの。ジークが喜ぶ顔が見たいから!」
アクアリーテは精霊に許しを請うと、見つけてきてくれた苺をまるで本物の宝石のように大切に袋の中にしまう。
修行が終わった後、ジークに見せたらきっと喜んでくれると思って期待に胸を膨らませながら。
そんな彼女の腕の中からぽよんと地面の上に着地すると、まるで自分について来いとばかりに張り切った様子で精霊はぴょんぴょんと飛び跳ねる。
それを見てアクアリーテは首を傾げながら尋ねた。
「どうしたの? もしかして精霊さん、もっと森の宝石がある場所を知ってるの!?」
その言葉に、水の精霊はまた身を起こすとこくりと頷くような仕草をしてみせる。
それを見てアクアリーテは手を叩いた。
「凄い! 精霊さん、教えて。私、アデラにもお土産を持っていきたいの!」
三人で一緒に食べたらどんなに楽しくて美味しいだろうと思うと、アクアリーテは心は踊る。
ジークの方を見ると、まだ修行の最中のようだ。
すっかり集中した様子で静かに目を閉じて座っている。
声をかけてジークの修行の邪魔はしたくない。
「どうしよう…」
この苺は森からの贈り物だ。
必要以上に採るつもりはないし、三人で楽しく食べられるだけあればいい。
でも、ここの苺のように他の誰かに全部摘まれてしまったらと思うと居ても立ってもいられない。
ジークとアデラに喜んで欲しかったから。
「大丈夫、この森のことはアクアだってよく知ってるから」
ずっと一人で暮らしてきた森だ。
どこが安全でどこに入ったら危険かも知っている。
もし危ないところならジークに相談するために戻ってこればいい。
「精霊さん、どこで見つけてきたのか教えて!」
水の精霊はこくりと頷くと意気揚々と前に進む。
アクアリーテは決意を固めて、精霊の後について森の奥へと向かっていった。
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ご覧頂きましてありがとうございます。
すみません中々時間がなくて今日は中編ということにさせて頂きました。
後編は出来れば明日掲載出来るように頑張ります!
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