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6、天賦の才
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自己紹介をしよう。
俺はロイ・リンドグルーム。
現在1歳半のプリティベイビーだ。
そもそも俺が今いる世界、そこには5つの大国がある。
俺がいるのは中央から西に広がる比較的肥沃な大地にあるビクトルード聖王国。
聖王と呼ばれたビクトルードが建国したこの国は、5つの国の中でも2番目に大きい国らしい。
もちろん、殆どはメイドのアリシアからの受け売りなのだが。
国王を初めとする王族が国を統治し、その元で貴族と呼ばれる身分の高い人間が国を実質的に支配している。
中世のヨーロッパに良く似ているな。
俺が住んでいるのは王国の首都に近い大きな町だ、名をビクトルリアという。
わがリンドグルーム家は残念ながら貴族では無い。
父であるアラン・リンドグルームは今20代前半だが、10代の頃は既に冒険者として名を馳せた剣士で、白い閃光と言う中二病患者のような二つ名を持つ勇者だ。
勇者と言っても世界を滅ぼす魔王と戦って倒したというような、前世のとあるゲームの様の中に出てくるような存在ではなくモンスターに襲われていた町を救ったり、王国からみて役に立つ働きをした冒険者に与えられる称号のようなものらしい。
アランがこの称号を持っているために、リンドグルーム家は貴族では無いがそこそこ町の中では名士で通っている。
名士で通っているもう一つの理由が、母親であるエルディアナ・リンドグルームが開いている治療院であろう。
あの美貌と笑顔で病人たちを分け隔て無く治療している俺の母親には、聖女の称号が国から与えられている。
まあいってみれば勇者も聖女も名誉市民って言う感じの称号で貴族の様な特権階級と言うわけではない。
アランは冒険者家業を今でも続けているしママンも治療院で患者を診ながら生計を立てている。
つまりこの世界で生きていくにも、やはり金が必要だということだ。
「いつの世も、人生甘くはないって訳か」
俺はそう呟くと手にした刀を軽く振った。
まだ、まだ赤ん坊の俺には気が早いと思うのだが、俺の為にアランが用意した玩具の木刀だ。
周りに誰もいないことを確認すると、俺はすくっと立ち上がった。
まあ正直生まれたときから立つことはできたのだが、頑張って最近ようやく立てたということにしてる。
だがヨチヨチ歩きならともかく、こんなにすくっと立ち上がるのをみたら不気味がられるだろう。
言ってみれば入れ物は赤ん坊だが、中身の俺はアラサーだからな。
いわば操縦桿を握っているのは30代のベテランパイロットである。
これぐらい手馴れたものだ。
俺は木刀を軽く振ってみた。
するとそれは唸るように風を切る。
ブン!!
とても1歳半の子供が振った木刀の音じゃないだろう。
(やっぱりか……)
俺は満足したようにもう一度木刀を振ってみる。
ブゥン!!
先程よりも強い風切り音が響いた。
今の俺ならこの木刀でも相手に幾分かのダメージを与えられるだろう。
実はここ何ヶ月ほどこの訓練をひたすらやっていた。
これはアランの真似ごとから入ったものだ。
俺、少し前のことを思い出していた。
冒険が一段落し家に帰ってきたアランは、最近庭で刀を振っていることが多い。
メイドのアリシアはイケメンの俺の父親アランの大ファンなのでしょっちゅう俺を中庭で訓練するアランのところへ連れて行く。
「パパはすごいでちゅね~」とかいいながらうっとりとアランを眺めているんだが、夢見る14歳って感じか。
まあそれはおいて置こう。
確かに勇者と呼ばれるだけはあってアランの動きは隙が無く、素早い。
だが俺の目にはその細部までしっかり見えた。
まずこれに驚いた。
前世ではただの自宅警備員だった俺が、勇者と呼ばれる男の剣技を目で捉えることなど出来るはずが無い。
もしあの身体のままでアランと対峙したら一瞬で切り裂かれるだろう。
だが今の俺の目にはしっかりとアランの動きが見える。
意識を集中する事で、まるでコマ送りのようにその動きを鮮明に捉えることが出来た。
(すげえな、どうなってるんだこれ)
勇者と呼ばれる父親と聖女と呼ばれる天才魔法使いから生まれたんだ、これぐらい普通なのか?
俺は小さな肩を竦めながら父親であるアランの動きをもう一度見つめた。
驚いたのはアランの技の凄さだ。
単純に振っている刀で庭にある石をまるでバターの様に切り裂いていく。
腕力の強さじゃない。
単純な物理の法則なら決してありえないことだろう。
どんなに強い力でも岩を砕くことはあってもあれほどの切れ味で切断することは不可能だ。
俺はアランを見ながらアリシアの腕の中でアランの動きを凝視した。
まるでスローモーションの様に俺の瞳がアランの動きを追っていく
だがそれだけじゃない最大限に集中した俺の瞳にはその動きだけじゃないアランの体の中から白い光の流れのようなものが見えた。
俺は最初にその光の輝きの強さに驚いたのだが、メイドのアリシアは実際にアランが剣で岩を切り裂いた時に黄色い歓声を上げているだけだ。
(他の人間にはあの光が見えてないのか?)
俺の瞳が特別製なのだろうか?
その光の流れのようなものが、岩を切り裂く瞬間強く輝く光の膜の様になって刀を覆っているのが見える。
(重要なのは、あの光か……)
刀は媒体でしかない。
実際に岩を切り裂いているのはあの光だ。
それが薄く鋭い刃となって岩を切り裂いているのだろう。
(凄え、俺にもあんなことが出来るのかな?)
俺はあらためて自分の手に意識を集中してみる。
元の世界の俺なら1時間で限界だろうが、これを毎日、起きているはいつも意識的に繰り返すようになった。
正直これだけ努力したのは生まれて……いいや生まれる前も含めてこれが初めてだ。
まあ元の世界で中二病アニメの視聴をコンプした俺にとって楽しい時間でもあったんだがな。
自分にもあんな力が使えるかもしれないと思えば居ても立ってもいられない。
それに他にやることも無い。
何しろアリシアが結構世話焼きで滅多に俺から目を離しくれなかったからな。
最初は何度やっても駄目だった。
アランやママンのような力を使うことが出来ない。
(くそ……駄目か。一体どうやってるんだ)
俺はもう一度アランやママンの事を何日も観察した。
幸いな事に俺にはこの眼がある。
まずはママンが魔法を使う瞬間を集中して見つめる。
そしてあることに気が付いた。
(そうか……もしかすると)
俺はロイ・リンドグルーム。
現在1歳半のプリティベイビーだ。
そもそも俺が今いる世界、そこには5つの大国がある。
俺がいるのは中央から西に広がる比較的肥沃な大地にあるビクトルード聖王国。
聖王と呼ばれたビクトルードが建国したこの国は、5つの国の中でも2番目に大きい国らしい。
もちろん、殆どはメイドのアリシアからの受け売りなのだが。
国王を初めとする王族が国を統治し、その元で貴族と呼ばれる身分の高い人間が国を実質的に支配している。
中世のヨーロッパに良く似ているな。
俺が住んでいるのは王国の首都に近い大きな町だ、名をビクトルリアという。
わがリンドグルーム家は残念ながら貴族では無い。
父であるアラン・リンドグルームは今20代前半だが、10代の頃は既に冒険者として名を馳せた剣士で、白い閃光と言う中二病患者のような二つ名を持つ勇者だ。
勇者と言っても世界を滅ぼす魔王と戦って倒したというような、前世のとあるゲームの様の中に出てくるような存在ではなくモンスターに襲われていた町を救ったり、王国からみて役に立つ働きをした冒険者に与えられる称号のようなものらしい。
アランがこの称号を持っているために、リンドグルーム家は貴族では無いがそこそこ町の中では名士で通っている。
名士で通っているもう一つの理由が、母親であるエルディアナ・リンドグルームが開いている治療院であろう。
あの美貌と笑顔で病人たちを分け隔て無く治療している俺の母親には、聖女の称号が国から与えられている。
まあいってみれば勇者も聖女も名誉市民って言う感じの称号で貴族の様な特権階級と言うわけではない。
アランは冒険者家業を今でも続けているしママンも治療院で患者を診ながら生計を立てている。
つまりこの世界で生きていくにも、やはり金が必要だということだ。
「いつの世も、人生甘くはないって訳か」
俺はそう呟くと手にした刀を軽く振った。
まだ、まだ赤ん坊の俺には気が早いと思うのだが、俺の為にアランが用意した玩具の木刀だ。
周りに誰もいないことを確認すると、俺はすくっと立ち上がった。
まあ正直生まれたときから立つことはできたのだが、頑張って最近ようやく立てたということにしてる。
だがヨチヨチ歩きならともかく、こんなにすくっと立ち上がるのをみたら不気味がられるだろう。
言ってみれば入れ物は赤ん坊だが、中身の俺はアラサーだからな。
いわば操縦桿を握っているのは30代のベテランパイロットである。
これぐらい手馴れたものだ。
俺は木刀を軽く振ってみた。
するとそれは唸るように風を切る。
ブン!!
とても1歳半の子供が振った木刀の音じゃないだろう。
(やっぱりか……)
俺は満足したようにもう一度木刀を振ってみる。
ブゥン!!
先程よりも強い風切り音が響いた。
今の俺ならこの木刀でも相手に幾分かのダメージを与えられるだろう。
実はここ何ヶ月ほどこの訓練をひたすらやっていた。
これはアランの真似ごとから入ったものだ。
俺、少し前のことを思い出していた。
冒険が一段落し家に帰ってきたアランは、最近庭で刀を振っていることが多い。
メイドのアリシアはイケメンの俺の父親アランの大ファンなのでしょっちゅう俺を中庭で訓練するアランのところへ連れて行く。
「パパはすごいでちゅね~」とかいいながらうっとりとアランを眺めているんだが、夢見る14歳って感じか。
まあそれはおいて置こう。
確かに勇者と呼ばれるだけはあってアランの動きは隙が無く、素早い。
だが俺の目にはその細部までしっかり見えた。
まずこれに驚いた。
前世ではただの自宅警備員だった俺が、勇者と呼ばれる男の剣技を目で捉えることなど出来るはずが無い。
もしあの身体のままでアランと対峙したら一瞬で切り裂かれるだろう。
だが今の俺の目にはしっかりとアランの動きが見える。
意識を集中する事で、まるでコマ送りのようにその動きを鮮明に捉えることが出来た。
(すげえな、どうなってるんだこれ)
勇者と呼ばれる父親と聖女と呼ばれる天才魔法使いから生まれたんだ、これぐらい普通なのか?
俺は小さな肩を竦めながら父親であるアランの動きをもう一度見つめた。
驚いたのはアランの技の凄さだ。
単純に振っている刀で庭にある石をまるでバターの様に切り裂いていく。
腕力の強さじゃない。
単純な物理の法則なら決してありえないことだろう。
どんなに強い力でも岩を砕くことはあってもあれほどの切れ味で切断することは不可能だ。
俺はアランを見ながらアリシアの腕の中でアランの動きを凝視した。
まるでスローモーションの様に俺の瞳がアランの動きを追っていく
だがそれだけじゃない最大限に集中した俺の瞳にはその動きだけじゃないアランの体の中から白い光の流れのようなものが見えた。
俺は最初にその光の輝きの強さに驚いたのだが、メイドのアリシアは実際にアランが剣で岩を切り裂いた時に黄色い歓声を上げているだけだ。
(他の人間にはあの光が見えてないのか?)
俺の瞳が特別製なのだろうか?
その光の流れのようなものが、岩を切り裂く瞬間強く輝く光の膜の様になって刀を覆っているのが見える。
(重要なのは、あの光か……)
刀は媒体でしかない。
実際に岩を切り裂いているのはあの光だ。
それが薄く鋭い刃となって岩を切り裂いているのだろう。
(凄え、俺にもあんなことが出来るのかな?)
俺はあらためて自分の手に意識を集中してみる。
元の世界の俺なら1時間で限界だろうが、これを毎日、起きているはいつも意識的に繰り返すようになった。
正直これだけ努力したのは生まれて……いいや生まれる前も含めてこれが初めてだ。
まあ元の世界で中二病アニメの視聴をコンプした俺にとって楽しい時間でもあったんだがな。
自分にもあんな力が使えるかもしれないと思えば居ても立ってもいられない。
それに他にやることも無い。
何しろアリシアが結構世話焼きで滅多に俺から目を離しくれなかったからな。
最初は何度やっても駄目だった。
アランやママンのような力を使うことが出来ない。
(くそ……駄目か。一体どうやってるんだ)
俺はもう一度アランやママンの事を何日も観察した。
幸いな事に俺にはこの眼がある。
まずはママンが魔法を使う瞬間を集中して見つめる。
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