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モニカのテント
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クロードは、ドラゴンのウェントゥスが乗せてくれたおかげで目的地まで早く到着した四日間を、クレアたちの修行にあててくれると約束してくれた。
もう休もうという事になり、クレアたちは大きなリュックサックから毛布を取り出そうとしが、それをモニカが止めた。
「クレア、メロディ。野郎たちがいるここで眠るつもり?」
クレアが当然のようにうなずくと、モニカはため息をついて、腰にさげている小さな袋から何かを取り出した。クレアが見ると、それは小さなテントだった。女の子がお人形遊びをするような物だった。メロディは可愛い、と声をあげた。
モニカは微笑んで小さなテントを地面に置くと、呪文を唱えた。驚いた事に、小さなテントがぐんぐん大きくなった。テントは人が一人ゆうゆう入れる大きさになった。モニカがテントの入り口で手まねきする。クレアとウェントゥスを抱いたメロディはモニカの後に続いて驚いた。
テントの中はとても広くて豪華な部屋だったのだ。クレアは思わずつぶやいた。
「いったいどうなってるの?」
「これはね、魔法具なの。テントの中だけ空間を広げているのよ?さぁ、貴女たちお風呂に入って来なさい?」
モニカはクレアとメロディ、ウェントゥスをバスルームに案内した。バスルームもとても広く、大きなバスタブにはたっぷりとお湯がためてあった。クレアは嬉しくなった。
クレアとメロディはいつも大きなタライに、クレアが水魔法で作ったお湯を入れて行水するだけだった。メロディは早速服を脱いでいる。モニカもこの後風呂に入るだろうから、待たせてはいけない。クレアも服を脱いで、二人で湯に浸かった。
湯の温度はちょうど良く、クレアは思わずフゥッとため息をついた。ドラゴンのウェントゥスもお湯を嫌がらずに楽しそうに泳いでいた。
風呂から上がると、清潔なバスタオルが用意されていて、クレアたちは身体を拭いた。モニカの声がして、彼女がバスルームに入って来た。クレアは恥ずかしくてタオルで身体を隠したが、メロディはまったく気にせず裸でモニカに風呂の礼を言っていた。
モニカは優しく笑ってから、右手を軽く振った。するとクレアとメロディはゆるやかなパジャマを着ていた。モニカの魔法なのだ。
室内に戻ると、大きなベッドの横にもう一つ大きなベッドが設置してあった。クレアが室内に入った時は、ベッドは一つだった。だからクレアは、メロディと一緒にソファで寝させてもらおうと考えていたのだ。メロディは嬉ししそうに声をあげた。
「わぁ!ベッドが増えてる!」
モニカはクスクス笑って答えた。
「ええ、隠しの魔法を解いたの。さすがに一つのベッドに三人で寝るのはキツイでしょ?」
隠しの魔法とは、物を異空間に保存して、好きな時に出し入れする事ができるのだそうだ。クレアはやっと合点がいった。クレアとメロディは冒険の際に、大きなリュックサックを背負っているのに、モニカたちはとても身軽だった。魔法の便利さにクレアは関心した。
モニカは風呂に入るから先に寝ていてくれと言った。だがメロディは興奮しているらしく中々寝てくれなかった。
もう休もうという事になり、クレアたちは大きなリュックサックから毛布を取り出そうとしが、それをモニカが止めた。
「クレア、メロディ。野郎たちがいるここで眠るつもり?」
クレアが当然のようにうなずくと、モニカはため息をついて、腰にさげている小さな袋から何かを取り出した。クレアが見ると、それは小さなテントだった。女の子がお人形遊びをするような物だった。メロディは可愛い、と声をあげた。
モニカは微笑んで小さなテントを地面に置くと、呪文を唱えた。驚いた事に、小さなテントがぐんぐん大きくなった。テントは人が一人ゆうゆう入れる大きさになった。モニカがテントの入り口で手まねきする。クレアとウェントゥスを抱いたメロディはモニカの後に続いて驚いた。
テントの中はとても広くて豪華な部屋だったのだ。クレアは思わずつぶやいた。
「いったいどうなってるの?」
「これはね、魔法具なの。テントの中だけ空間を広げているのよ?さぁ、貴女たちお風呂に入って来なさい?」
モニカはクレアとメロディ、ウェントゥスをバスルームに案内した。バスルームもとても広く、大きなバスタブにはたっぷりとお湯がためてあった。クレアは嬉しくなった。
クレアとメロディはいつも大きなタライに、クレアが水魔法で作ったお湯を入れて行水するだけだった。メロディは早速服を脱いでいる。モニカもこの後風呂に入るだろうから、待たせてはいけない。クレアも服を脱いで、二人で湯に浸かった。
湯の温度はちょうど良く、クレアは思わずフゥッとため息をついた。ドラゴンのウェントゥスもお湯を嫌がらずに楽しそうに泳いでいた。
風呂から上がると、清潔なバスタオルが用意されていて、クレアたちは身体を拭いた。モニカの声がして、彼女がバスルームに入って来た。クレアは恥ずかしくてタオルで身体を隠したが、メロディはまったく気にせず裸でモニカに風呂の礼を言っていた。
モニカは優しく笑ってから、右手を軽く振った。するとクレアとメロディはゆるやかなパジャマを着ていた。モニカの魔法なのだ。
室内に戻ると、大きなベッドの横にもう一つ大きなベッドが設置してあった。クレアが室内に入った時は、ベッドは一つだった。だからクレアは、メロディと一緒にソファで寝させてもらおうと考えていたのだ。メロディは嬉ししそうに声をあげた。
「わぁ!ベッドが増えてる!」
モニカはクスクス笑って答えた。
「ええ、隠しの魔法を解いたの。さすがに一つのベッドに三人で寝るのはキツイでしょ?」
隠しの魔法とは、物を異空間に保存して、好きな時に出し入れする事ができるのだそうだ。クレアはやっと合点がいった。クレアとメロディは冒険の際に、大きなリュックサックを背負っているのに、モニカたちはとても身軽だった。魔法の便利さにクレアは関心した。
モニカは風呂に入るから先に寝ていてくれと言った。だがメロディは興奮しているらしく中々寝てくれなかった。
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