究極妹属性のぼっち少女が神さまから授かった胸キュンアニマルズが最強だった

盛平

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パティ対イエーリ2

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 パティは次の行動に移した。肩にとまったピンキーに声をかける。

「ピンキー。私とあの男の間にある物体をすべて停止させて」
「ピピ!」

 ピンキーは風魔法で、パティと細目の男の間にある物体をすべて停止させた。

 チャーミーの放ったクリスタルは空中で動きを止めた。クリスタルは夕日の光を浴びてキラキラと美しく輝いている。パティはチャーミーに言った。

「チャーミー。鉱物攻撃魔法解除」
「ニャッ」

 夕日を浴びたたくさんのクリスタルがこつぜんと消失した。パティと細目の男の間に一つキラリと光るものがあった。

 何だろう。パティは目を細めてそれを見つめた。それは細い針のようなものだった。おそらくらこれが細目の男の魔法なのだろう。

 パティはショルダーバッグの中のアクアに言った。

「アクア。あの男の動きを封じて」
「プクプク」

 アクアの水魔法により、細目の男の身体は動きを封じられた。男は自分の身体が動かなくなって、初めて動揺したようだった。

「うわっ!どうして動かないんだ」

 パティはマックスたちを連れて細目の男の前に立った。

「おじさん。この針がおじさんの魔法なの?」

 パティは空中に浮かせている細い針を指さして言った。細目の男をググゥと唸って無言をつらぬく。パティはニヤリと笑って言った。

「もしかして毒針かしら?おじさんに刺してみればわかるわよね?」

 ピンキーにお願いして細い針を、細目の男の眉間まで近づけた。

「ま、待ってくれ!この針は毒じゃない!」
「じゃあ、何?」
「俺の魔法は《マニピュレイト》。人を操る魔法だ。この針で相手を刺せば俺の思い通りになる」
「効果はどのくらい?」
「・・・。五時間」
「そう、じゃあ急がなきゃ!」

 細目の男が悲鳴をあげる中、パティはピンキーにお願いした。針を男に刺してと。針が男の中に入ると、スーと消えてしまった。細目の男はトロンとした目になり、パティの言葉に従った。

 細目の男はこれをパティに刺そうとしていたのだ。使いようによってはとても恐ろしい魔法だ。

 細目の男は色々な事を暴露してくれた。ゴズリ団の構成、人数。これまでごゴズリ団が誘拐して売った人間たちの人数。この情報を騎士団に渡せば、さらわれて売られた人たちの救出の助けになるだろう。

 
 

 
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