80 / 212
パティ怒る
しおりを挟む
トグサはパティの顔を見て驚いた顔をして言った。
「確かに一人の男の魔法は火魔法だ。アクアがいてくれれば制圧する事はたやすいな」
「いいえ、アクアはここにはいません。アクアには誘拐された女の子たちを守ってもらっています」
「それなら戦闘の許可はだせない。パティ、マックスたちと後方にさがって我々の援護をしてくれ」
パティとトグサが押し問答をしていると、しびれをきらした誘拐犯が叫んだ。
「ごちゃごちゃうるせえんだよ!お前ら全員生き埋めにしてやる!」
見張りの男が地面に手をつくと、地面が波のようにうねり、大波のようになってパティたちに襲いかかってきた。
「デイジー!バラのツタで防御壁を作ってくれ!」
「ええ!」
トグサはすばやくデイジーに指示を出す。同じ土魔法であるデイジーも地面に手をつきツタを生成させる。だがツタの壁を作るには時間がかかりすぎる。
パティは肩にとまっているピンキーに言った。
「ピンキー。風防御魔法」
「ピピ!」
パティたちの目の前に、巨大な風の防御壁ができた。誘拐犯の土の波は、風の壁によって無効化された。パティはピンキーに風防御壁を解除してもらうと、側にいるチャーミーに言った。
「チャーミー。土重力魔法、アイツを動けなくして?」
「ニャッ!」
チャーミーは前脚で地面をチョイチョイとつついた。土砂の奥から顔を出した見張りの男は、再び土魔法を使おうとしたができなかった。ものすごい圧力が身体にかかって身動きがとれなかったからだ。
もう一人の誘拐犯、御者の男は仲間が地面にくっついて動かないのを見て叫んだ。
「貴様らぁ!消し炭にしてやる!」
御者の男の周りにたくさんの火の玉が出現した。これからこの火の玉が、パティたちに襲いかかってくるのだ。
トグサはパティたちにさがるようにうながし、コジモに指示をした。
「コジモ!矢で奴の動きを封じてくれ!」
「わかった!」
コジモは素早く弓に矢をつがえて放った。コジモの矢は的確に御者の男の足元に射られたが、火の玉に当たって燃やされてしまった。
パティはピンキーにお願いした。パティたちと御者の周りを風の防御壁で囲ってと。周りには風の壁が出現した。これで誘拐犯の炎は森を焼かないだろう。
パティはかたわらにいるマックスに言った。
「マックス。あいつを火魔法でこらしめて」
「ワン!」
マックスの周りにたくさんの火のかたまりが出現した。誘拐犯の男の作り出す炎よりもはるかに大きかった。
「確かに一人の男の魔法は火魔法だ。アクアがいてくれれば制圧する事はたやすいな」
「いいえ、アクアはここにはいません。アクアには誘拐された女の子たちを守ってもらっています」
「それなら戦闘の許可はだせない。パティ、マックスたちと後方にさがって我々の援護をしてくれ」
パティとトグサが押し問答をしていると、しびれをきらした誘拐犯が叫んだ。
「ごちゃごちゃうるせえんだよ!お前ら全員生き埋めにしてやる!」
見張りの男が地面に手をつくと、地面が波のようにうねり、大波のようになってパティたちに襲いかかってきた。
「デイジー!バラのツタで防御壁を作ってくれ!」
「ええ!」
トグサはすばやくデイジーに指示を出す。同じ土魔法であるデイジーも地面に手をつきツタを生成させる。だがツタの壁を作るには時間がかかりすぎる。
パティは肩にとまっているピンキーに言った。
「ピンキー。風防御魔法」
「ピピ!」
パティたちの目の前に、巨大な風の防御壁ができた。誘拐犯の土の波は、風の壁によって無効化された。パティはピンキーに風防御壁を解除してもらうと、側にいるチャーミーに言った。
「チャーミー。土重力魔法、アイツを動けなくして?」
「ニャッ!」
チャーミーは前脚で地面をチョイチョイとつついた。土砂の奥から顔を出した見張りの男は、再び土魔法を使おうとしたができなかった。ものすごい圧力が身体にかかって身動きがとれなかったからだ。
もう一人の誘拐犯、御者の男は仲間が地面にくっついて動かないのを見て叫んだ。
「貴様らぁ!消し炭にしてやる!」
御者の男の周りにたくさんの火の玉が出現した。これからこの火の玉が、パティたちに襲いかかってくるのだ。
トグサはパティたちにさがるようにうながし、コジモに指示をした。
「コジモ!矢で奴の動きを封じてくれ!」
「わかった!」
コジモは素早く弓に矢をつがえて放った。コジモの矢は的確に御者の男の足元に射られたが、火の玉に当たって燃やされてしまった。
パティはピンキーにお願いした。パティたちと御者の周りを風の防御壁で囲ってと。周りには風の壁が出現した。これで誘拐犯の炎は森を焼かないだろう。
パティはかたわらにいるマックスに言った。
「マックス。あいつを火魔法でこらしめて」
「ワン!」
マックスの周りにたくさんの火のかたまりが出現した。誘拐犯の男の作り出す炎よりもはるかに大きかった。
91
お気に入りに追加
434
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

パワハラ騎士団長に追放されたけど、君らが最強だったのは僕が全ステータスを10倍にしてたからだよ。外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
こはるんるん
ファンタジー
「アベル、貴様のような軟弱者は、我が栄光の騎士団には不要。追放処分とする!」
騎士団長バランに呼び出された僕――アベルはクビを宣言された。
この世界では8歳になると、女神から特別な能力であるスキルを与えられる。
ボクのスキルは【バフ・マスター】という、他人のステータスを数%アップする力だった。
これを授かった時、外れスキルだと、みんなからバカにされた。
だけど、スキルは使い続けることで、スキルLvが上昇し、強力になっていく。
僕は自分を信じて、8年間、毎日スキルを使い続けた。
「……本当によろしいのですか? 僕のスキルは、バフ(強化)の対象人数3000人に増えただけでなく、効果も全ステータス10倍アップに進化しています。これが無くなってしまえば、大きな戦力ダウンに……」
「アッハッハッハッハッハッハ! 見苦しい言い訳だ! 全ステータス10倍アップだと? バカバカしい。そんな嘘八百を並べ立ててまで、この俺の最強騎士団に残りたいのか!?」
そうして追放された僕であったが――
自分にバフを重ねがけした場合、能力値が100倍にアップすることに気づいた。
その力で、敵国の刺客に襲われた王女様を助けて、新設された魔法騎士団の団長に任命される。
一方で、僕のバフを失ったバラン団長の最強騎士団には暗雲がたれこめていた。
「騎士団が最強だったのは、アベル様のお力があったればこそです!」
これは外れスキル持ちとバカにされ続けた少年が、その力で成り上がって王女に溺愛され、国の英雄となる物語。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる