61 / 212
美少女コンテスト
しおりを挟む
その日もパティたちはマイラの家に泊めてもらった。パティはマイラと一緒にベッドで寝て、デイジーはソファで寝ていた。
翌日の朝食でマイラがある提案をした。
「ねぇ、パティ。城下町の美少女コンテストに出てみない?」
「美少女、コンテスト?えっ、私が?!無理よ、私醜いから!」
パティは慌てて拒否した。すると目の前のマイラとデイジーの顔が怖くなった。
「何言ってるのよ、パティ!パティはすごい美少女なんだからね!」
「そうよ!パティはあたしの可愛い妹なんだから!醜いわけがないじゃない!」
パティがマイラとデイジーの剣幕に驚いていると、マイラがデイジーをキッとにらんで言った。
「ちょっとデイジー。パティが貴女の妹ってどういう事よ?」
「へへん、いいでしょう!パティはあたしの妹なのよ!」
「何それずるい!私もパティを妹にしたい!」
「残念でしたぁ。もうお姉ちゃんの席はうまってしまいましたぁ。マイラはパティのお母さんにでもなったら?」
「ちょっと!私はまだ未婚ですぅ。子供なんていないわ。デイジー、私にパティのお姉ちゃんをゆずりなさいよぉ。パティと最初に出会ったのは私なのよ!?」
「おあいにく様。あたしとパティは大きな困難を一緒に乗り越えて、姉妹の硬い絆で結ばれてるのよ!」
「そんなのずるい!」
「ずるくない!」
それまで仲良くおしゃべりをしていたマイラとデイジーが突然口論を始めた。パティは驚きのあまりあわあわしながら言った。
「わ、私。デイジーとマイラ、二人にお姉ちゃんになってもらいたいな!」
パティの言葉に、それまでいがみ合っていた二人が途端に笑顔になった。
「キャァ!嬉しい!じゃあ私もパティのお姉ちゃんよ!デイジー、あんたは私の一こ年下なんだから言う事聞きなさいよ!」
「へえへえ、お姉さま。あたしより年上だからおばさんね!」
「何ですってデイジー!もう一度言ってみなさいよ!私はぴちぴちの二十代なんだからね!」
「ええ、そうよ。あたしが二十九歳の時に、マイラは三十歳になるのよ」
「何よ!生意気!」
「へへん、生意気でけっこう!」
マイラとデイジーの言い合いは続き、パティにはもう一人お姉さんができ、なし崩しで美少女コンテストに出る事になった。
翌日の朝食でマイラがある提案をした。
「ねぇ、パティ。城下町の美少女コンテストに出てみない?」
「美少女、コンテスト?えっ、私が?!無理よ、私醜いから!」
パティは慌てて拒否した。すると目の前のマイラとデイジーの顔が怖くなった。
「何言ってるのよ、パティ!パティはすごい美少女なんだからね!」
「そうよ!パティはあたしの可愛い妹なんだから!醜いわけがないじゃない!」
パティがマイラとデイジーの剣幕に驚いていると、マイラがデイジーをキッとにらんで言った。
「ちょっとデイジー。パティが貴女の妹ってどういう事よ?」
「へへん、いいでしょう!パティはあたしの妹なのよ!」
「何それずるい!私もパティを妹にしたい!」
「残念でしたぁ。もうお姉ちゃんの席はうまってしまいましたぁ。マイラはパティのお母さんにでもなったら?」
「ちょっと!私はまだ未婚ですぅ。子供なんていないわ。デイジー、私にパティのお姉ちゃんをゆずりなさいよぉ。パティと最初に出会ったのは私なのよ!?」
「おあいにく様。あたしとパティは大きな困難を一緒に乗り越えて、姉妹の硬い絆で結ばれてるのよ!」
「そんなのずるい!」
「ずるくない!」
それまで仲良くおしゃべりをしていたマイラとデイジーが突然口論を始めた。パティは驚きのあまりあわあわしながら言った。
「わ、私。デイジーとマイラ、二人にお姉ちゃんになってもらいたいな!」
パティの言葉に、それまでいがみ合っていた二人が途端に笑顔になった。
「キャァ!嬉しい!じゃあ私もパティのお姉ちゃんよ!デイジー、あんたは私の一こ年下なんだから言う事聞きなさいよ!」
「へえへえ、お姉さま。あたしより年上だからおばさんね!」
「何ですってデイジー!もう一度言ってみなさいよ!私はぴちぴちの二十代なんだからね!」
「ええ、そうよ。あたしが二十九歳の時に、マイラは三十歳になるのよ」
「何よ!生意気!」
「へへん、生意気でけっこう!」
マイラとデイジーの言い合いは続き、パティにはもう一人お姉さんができ、なし崩しで美少女コンテストに出る事になった。
123
お気に入りに追加
434
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました
さこの
恋愛
婚約者のラウロ様は義妹を優先する。
私との約束なんかなかったかのように…
それをやんわり注意すると、君は家族を大事にしないのか?冷たい女だな。と言われました。
そうですか…あなたの目にはそのように映るのですね…
分かりました。それでは私も義兄を優先する事にしますね!大事な家族なので!

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました
向原 行人
ファンタジー
僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。
実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。
そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。
なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!
そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。
だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。
どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。
一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!
僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!
それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?
待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる