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元気になるにはスパイスです
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もみじ、もみじ。子供たちが私を呼んでいる。誰の声かはもうわかる、獣人のセネカとヒミカだ。可愛くて強い私の命の恩人。私は重い目を開ける。辺りを見回すと、もう日が暮れかけていた。どうやら一旦休憩するつもりが、大分寝過ぎたようだ。早くセネカとヒミカにご飯を作ってあげなくては。
さて何を作ろうか、元気になるには辛いものがいい。そうだカレーにしよう!思い立ったら私はかまどを出現させる。セネカとヒミカに枯れ木をとってきてもらう。お米は洗って水につけておく。先ずは豚肉を一口大に切って、塩コショウしてフライパンで表面を焼く。にんじん、じゃがいもを切って、りんごはすりおろす。大鍋にオリーブオイルを入れて、すりおろしたショウガを炒める。続いてにんじん、じゃがいもを炒め、あらかじめ炒めておいた豚肉を入れて、すりおろしたりんごも入れて、水を入れてふっとうさせる。アクを取ってから、コンソメを入れて煮込む。
次にカレー粉の準備だ。私は一人暮らしなので市販のカレールーはあまり買わない。一人じゃ使いきれないからだ。カレー粉なら食べたい時に少量のカレーを作れるし、辛さの加減もできるし、カレー粉を使った違うお料理もできるからだ。オリーブオイルで小麦粉を炒める。焦がさないように気をつけながら木ベラでこまめにかき回す。そしてカレー粉を入れてさらに炒める。カレーの香りがしてきたら、大鍋のスープを少しずつ加えながら、スープでのばしていく。ペースト状になったカレー粉を大鍋に加えて、ケチャップ、ウスターソースも加え、煮込む。カレーを煮込んでいる間に、お釜に火を入れてご飯を炊く。ご飯が炊けたら、カレーの味をみて、塩と砂糖で味を整え、最後にカレー粉で風味付けをしてカレーの完成。
お釜で炊いたご飯にたっぷりのカレーをかける。スパイスの香りが食欲をそそる。子供のセネカとヒミカに辛いカレーは大丈夫かなと思ったけれど、二人にカレーは大好評だった。辛いけど美味しいと喜んでくれた。私もスプーンでひとさじ食べてみる。美味しい、りんごの甘さの後にピリッと辛さが広がる。普段私が食べているカレーよりかは辛さはかなり控えめだけど、これはこれですごく美味しい。
辛い辛いと言っているセネカとヒミカに、牛乳とヨーグルト、ハチミツとレモン汁を入れたラッシーも出してあげる。辛い口の中が、ラッシーのまろやかさでさっぱりする。セネカとヒミカはおかわりをたくさんして、大鍋のカレーが無くなる勢いだったが、途中でストップをかける。ある計画のためだ。ブーブー言うセネカたちのためにデザートのアイスを食べさせる。
ようやく満足してくれたセネカたちに、今度は温かいベッドを用意してあげなければいけない。私は地面に手をついて、目を閉じて頭の中にあるものを思い浮かべた。私の前にプレハブ小屋のような建物が現れた。その建物にはドアがある。そのドアを開けると、私の住んでいたマンションの一室になっていた。中に入って電気を点けてみるが、勿論点かない。仕方がないのでランプを取り出して火を入れる。ぼんやりと室内が照らされ、元の世界に帰って来たような錯覚におちいる。セネカとヒミカは初めて見るお部屋や家具にびっくりしっぱなしだ。私ははしゃぐセネカたちをそれとなく浴室に誘導する。お風呂に入れられる事に気づいたセネカたちが逃げ出そうとするが、トビラを閉めて逃がさない。
妥協案で、温水プール並みのお風呂の温度で入ってもらった。セネカとヒミカをお風呂から出して、身体をよく拭く。セネカは髪が短いからいいけれど、ヒミカは長くて綺麗なブロンドだ。ドライヤーを使いたいけど電気がない。私はハタと思い出してあるものを出した。災害時に使う非常用バッテリーだ。はたしてバッテリーのコンセントでドライヤーを動かす事ができた。だけどセネカとヒミカはドライヤーの大音量に驚いて逃げ回る。仕方がないので弱冷風でヒミカの髪を乾かす。
セネカたちに歯みがきをさせるとベッドに押し込む。ヒミカがお話してと言うが、私がお風呂からでたらね。と言って目をつぶらせる。良い子のセネカとヒミカはしばらくするとスースー寝息をたてる。私はしめしめと思いながらお風呂場に行く。セネカたちが入った水のようなお湯ではなく、四十一度の適温だ。あかりはランプではなく、アロマキャンドルをたく。くらやみの中に淡い光が灯る、香りはシダーウッド。ハァッ。私はゆっくり息を吐く。温かいお湯と、穏やかな香りで身体も心もほぐれていくのがわかる。私が異世界に来て三日目の夜だった。
さて何を作ろうか、元気になるには辛いものがいい。そうだカレーにしよう!思い立ったら私はかまどを出現させる。セネカとヒミカに枯れ木をとってきてもらう。お米は洗って水につけておく。先ずは豚肉を一口大に切って、塩コショウしてフライパンで表面を焼く。にんじん、じゃがいもを切って、りんごはすりおろす。大鍋にオリーブオイルを入れて、すりおろしたショウガを炒める。続いてにんじん、じゃがいもを炒め、あらかじめ炒めておいた豚肉を入れて、すりおろしたりんごも入れて、水を入れてふっとうさせる。アクを取ってから、コンソメを入れて煮込む。
次にカレー粉の準備だ。私は一人暮らしなので市販のカレールーはあまり買わない。一人じゃ使いきれないからだ。カレー粉なら食べたい時に少量のカレーを作れるし、辛さの加減もできるし、カレー粉を使った違うお料理もできるからだ。オリーブオイルで小麦粉を炒める。焦がさないように気をつけながら木ベラでこまめにかき回す。そしてカレー粉を入れてさらに炒める。カレーの香りがしてきたら、大鍋のスープを少しずつ加えながら、スープでのばしていく。ペースト状になったカレー粉を大鍋に加えて、ケチャップ、ウスターソースも加え、煮込む。カレーを煮込んでいる間に、お釜に火を入れてご飯を炊く。ご飯が炊けたら、カレーの味をみて、塩と砂糖で味を整え、最後にカレー粉で風味付けをしてカレーの完成。
お釜で炊いたご飯にたっぷりのカレーをかける。スパイスの香りが食欲をそそる。子供のセネカとヒミカに辛いカレーは大丈夫かなと思ったけれど、二人にカレーは大好評だった。辛いけど美味しいと喜んでくれた。私もスプーンでひとさじ食べてみる。美味しい、りんごの甘さの後にピリッと辛さが広がる。普段私が食べているカレーよりかは辛さはかなり控えめだけど、これはこれですごく美味しい。
辛い辛いと言っているセネカとヒミカに、牛乳とヨーグルト、ハチミツとレモン汁を入れたラッシーも出してあげる。辛い口の中が、ラッシーのまろやかさでさっぱりする。セネカとヒミカはおかわりをたくさんして、大鍋のカレーが無くなる勢いだったが、途中でストップをかける。ある計画のためだ。ブーブー言うセネカたちのためにデザートのアイスを食べさせる。
ようやく満足してくれたセネカたちに、今度は温かいベッドを用意してあげなければいけない。私は地面に手をついて、目を閉じて頭の中にあるものを思い浮かべた。私の前にプレハブ小屋のような建物が現れた。その建物にはドアがある。そのドアを開けると、私の住んでいたマンションの一室になっていた。中に入って電気を点けてみるが、勿論点かない。仕方がないのでランプを取り出して火を入れる。ぼんやりと室内が照らされ、元の世界に帰って来たような錯覚におちいる。セネカとヒミカは初めて見るお部屋や家具にびっくりしっぱなしだ。私ははしゃぐセネカたちをそれとなく浴室に誘導する。お風呂に入れられる事に気づいたセネカたちが逃げ出そうとするが、トビラを閉めて逃がさない。
妥協案で、温水プール並みのお風呂の温度で入ってもらった。セネカとヒミカをお風呂から出して、身体をよく拭く。セネカは髪が短いからいいけれど、ヒミカは長くて綺麗なブロンドだ。ドライヤーを使いたいけど電気がない。私はハタと思い出してあるものを出した。災害時に使う非常用バッテリーだ。はたしてバッテリーのコンセントでドライヤーを動かす事ができた。だけどセネカとヒミカはドライヤーの大音量に驚いて逃げ回る。仕方がないので弱冷風でヒミカの髪を乾かす。
セネカたちに歯みがきをさせるとベッドに押し込む。ヒミカがお話してと言うが、私がお風呂からでたらね。と言って目をつぶらせる。良い子のセネカとヒミカはしばらくするとスースー寝息をたてる。私はしめしめと思いながらお風呂場に行く。セネカたちが入った水のようなお湯ではなく、四十一度の適温だ。あかりはランプではなく、アロマキャンドルをたく。くらやみの中に淡い光が灯る、香りはシダーウッド。ハァッ。私はゆっくり息を吐く。温かいお湯と、穏やかな香りで身体も心もほぐれていくのがわかる。私が異世界に来て三日目の夜だった。
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