50 / 175
エスメラルダ登場
しおりを挟む
「お姉ちゃん。夜遅くにごめんね?今大丈夫?」
「どうしたの?プリシラ。夜遅くというより明け方だけど?」
プリシラの呼びかけに、少し眠そうな姉の声がした。しまった、うっそうとした森の中にいたので、もう夜明けになっている事に気づかなかったのだ。
プリシラは姉への連絡が早すぎた事にわびをいれたが、エスメラルダは気にするなと答えて連絡を切った。身支度をしてこの場に来てくれるらしい。
しばらくすると、空間の出入り口が現れ、いつもの真っ黒なドレスを着た、美しいエスメラルダが現れた。
「お姉ちゃん。朝早くにごめんね?」
エスメラルダは辺りが森である事、プリシラとタップ以外にも人がいるところを見て何かを察したようだ。
「プリシラ、また何かに巻き込まれているのね?」
エスメラルダの推測はおおかた間違っていない。プリシラはかいつまんで、ウィード国の王女と騎士の事。西の国境付近でこれから起こる争いの事を話した。
エスメラルダは腕を組んで考えてから口を開いた。
「何だか面倒くさそうだから、このまま帰っちゃいましょうよ?お姉ちゃん、送ってってあげるから」
エスメラルダの答えにプリシラはぐったりとうなだれた。エスメラルダは興味のない事にはまったくやる気が起きないのだ。そこらへんはタップとそっくりだ。プリシラはエスメラルダに、何とか力を貸してほしいと頼んだ。
エスメラルダはあごに手をあてて何か考えているようだ。ネリオと話していたドリスが、プリシラのとなりにいるエスメラルダの存在に気づいたようで、非難がましく言った。
「プリシラ!となりの女は誰だ?勝手に人を呼ぶでない!」
「申し訳ありません、王女さま。エスメラルダは私の姉にございます。優秀な魔女なのです」
「む、魔女か。ならばわたくしたちに役立ちそうだな。共にいる事を許可しよう」
ドリスの偉そうな態度に、エスメラルダは彼女をジロジロ見ながら言った。
「ウィード国の王女なんていうからどんなものかと思ったけど、たいした事ないわね?私のプリシラの方が王女にふさわしいくらい美しいわ」
「!。ひぃぃ、お姉ちゃん!王女さまに何て事を?!」
プリシラは冷や汗を浮かべながらドリスを見ると、顔を真っ赤にして怒っている。無理もない、平民のプリシラと並べられたのだから。プリシラは何とかフォローしようとドリスに言った。
「ドリスさまは目鼻立ちが整っていらっしゃいますから、お化粧したらもっとお美しいですわ?」
プリシラの言葉にドリスもさもありなんとうなずく。だがエスメラルダがまたしても余計な事を言った。
「あら、プリシラはすっぴんでこの美しさなのよ?王女のように化粧でごまかす必要なんてないの」
「ひぇぇ、お姉ちゃん。余計な事言わないでぇ」
姉の暴走を、プリシラは泣きなが止めた。プリシラが恐る恐るドリスを見ると、彼女は驚いた顔でプリシラを凝視していた。
「まことか?プリシラ。すっぴんでその美貌なのか?」
「恐れながら、王女さま。私は化粧が苦手でして、恥ずかしながら化粧はしておりません」
「むむむ。生まれながらの美貌ならば仕方あるまい。だが、エスメラルダとやら。お前はゴテゴテと厚化粧をしているようだな?」
ドリスはエスメラルダをにらみつけながら言った。エスメラルダはどこ吹く風で答えた。
「おあいにくさま。私は目鼻立ちが整っているから薄化粧で充分なの。王女みたいに厚化粧しなくていいのよ」
「ぐぐっ、言わせておけば。腹の立つ美人姉妹だのぉ。まぁ良い、わたくしは心が広いからな。エスメラルダが生意気でも、わたくしに仕える事を許可しよう」
プリシラはホッと胸を撫で下ろした。どうやらドリスは機嫌をなおしてくれてらしい。だがエスメラルダは再び余計な事を言った。
「ちょっと、王女。聞き捨てならないわ。私はプリシラのお願いだから貴女たちに力をかそうとしているの。貴女が王女だから、誰でも思う通り動くと思わないでちょうだい?」
「な、何だと?!わたくしはこの国の王女だぞ?!」
「ええ、妹から聞いたわ?この国を捨てて、愛人と逃げようしている王女だって」
「むむ。わたくしは逃げたくて逃げるのではない。お父さまがネリオとの結婚を許可してさえくれれば、国を捨てずともよいのだ」
「そんなのワガママだわ。貴女は王女の責務を捨てて、自分の私利私欲のためにだけ行動しているのよ」
エスメラルダの言葉に、ドリスはギクリと身体を震わせた。少なからず本心を言い当てられたからだろう。ドリスは小さな少女のように、不安そうに愛する男を振り向いた。
エスメラルダはドリスの視線を見逃さず、ネリオに厳しい口調で言った。
「ねぇ、王女の愛人の貴方。貴方は本当に王女を愛しているの?王女の愛人になれば、美味しい思いができると思って王女を口説いたんじゃないの?王女が思いの外本気になってしまったから、困ったと思っているんじゃないの?」
「そんな事は決してありません!私はドリス王女を深くお慕いしております。ですが、私のような身分の者が王女に思いを寄せるべきではないのです」
ネリオの言葉に、ドリスはホッと息を吐いた。どうやらネリオは本心からドリスを愛しているようだ。エスメラルダはネリオをにらんで言った。
「それなら王女を心から愛していると国王に言いなさいよ。そして次の国王は自分がなると言ってやんなさいよ」
「おお、それは良い考えだ。ネリオ、お前がお父さまに進言しなさい」
顔が真っ青になっているネリオに対して、ドリスは嬉しそうに言った。ネリオは泣きそうな顔で答えた。
「お許しくださいドリス王女。私には国王陛下にそのような事、申し上げるわけにはいきません」
泣き言を言うネリオに、エスメラルダはイライラしながは言った。
「なあに?何で国王をそんなに怖がっているの?この国の国王はバケモノか何かなの?」
「いいや?お父さまは人間だ。わたくしと妹にデロデロに甘いお父さまだぞ?」
「それなら、別に食い殺されるわけでもなさそうじゃない。さぁ、この件はすべて解決したわね?じゃあプリシラ早く帰りましょう」
エスメラルダはプリシラの手を取ると、そのまま帰ろうとした。
「どうしたの?プリシラ。夜遅くというより明け方だけど?」
プリシラの呼びかけに、少し眠そうな姉の声がした。しまった、うっそうとした森の中にいたので、もう夜明けになっている事に気づかなかったのだ。
プリシラは姉への連絡が早すぎた事にわびをいれたが、エスメラルダは気にするなと答えて連絡を切った。身支度をしてこの場に来てくれるらしい。
しばらくすると、空間の出入り口が現れ、いつもの真っ黒なドレスを着た、美しいエスメラルダが現れた。
「お姉ちゃん。朝早くにごめんね?」
エスメラルダは辺りが森である事、プリシラとタップ以外にも人がいるところを見て何かを察したようだ。
「プリシラ、また何かに巻き込まれているのね?」
エスメラルダの推測はおおかた間違っていない。プリシラはかいつまんで、ウィード国の王女と騎士の事。西の国境付近でこれから起こる争いの事を話した。
エスメラルダは腕を組んで考えてから口を開いた。
「何だか面倒くさそうだから、このまま帰っちゃいましょうよ?お姉ちゃん、送ってってあげるから」
エスメラルダの答えにプリシラはぐったりとうなだれた。エスメラルダは興味のない事にはまったくやる気が起きないのだ。そこらへんはタップとそっくりだ。プリシラはエスメラルダに、何とか力を貸してほしいと頼んだ。
エスメラルダはあごに手をあてて何か考えているようだ。ネリオと話していたドリスが、プリシラのとなりにいるエスメラルダの存在に気づいたようで、非難がましく言った。
「プリシラ!となりの女は誰だ?勝手に人を呼ぶでない!」
「申し訳ありません、王女さま。エスメラルダは私の姉にございます。優秀な魔女なのです」
「む、魔女か。ならばわたくしたちに役立ちそうだな。共にいる事を許可しよう」
ドリスの偉そうな態度に、エスメラルダは彼女をジロジロ見ながら言った。
「ウィード国の王女なんていうからどんなものかと思ったけど、たいした事ないわね?私のプリシラの方が王女にふさわしいくらい美しいわ」
「!。ひぃぃ、お姉ちゃん!王女さまに何て事を?!」
プリシラは冷や汗を浮かべながらドリスを見ると、顔を真っ赤にして怒っている。無理もない、平民のプリシラと並べられたのだから。プリシラは何とかフォローしようとドリスに言った。
「ドリスさまは目鼻立ちが整っていらっしゃいますから、お化粧したらもっとお美しいですわ?」
プリシラの言葉にドリスもさもありなんとうなずく。だがエスメラルダがまたしても余計な事を言った。
「あら、プリシラはすっぴんでこの美しさなのよ?王女のように化粧でごまかす必要なんてないの」
「ひぇぇ、お姉ちゃん。余計な事言わないでぇ」
姉の暴走を、プリシラは泣きなが止めた。プリシラが恐る恐るドリスを見ると、彼女は驚いた顔でプリシラを凝視していた。
「まことか?プリシラ。すっぴんでその美貌なのか?」
「恐れながら、王女さま。私は化粧が苦手でして、恥ずかしながら化粧はしておりません」
「むむむ。生まれながらの美貌ならば仕方あるまい。だが、エスメラルダとやら。お前はゴテゴテと厚化粧をしているようだな?」
ドリスはエスメラルダをにらみつけながら言った。エスメラルダはどこ吹く風で答えた。
「おあいにくさま。私は目鼻立ちが整っているから薄化粧で充分なの。王女みたいに厚化粧しなくていいのよ」
「ぐぐっ、言わせておけば。腹の立つ美人姉妹だのぉ。まぁ良い、わたくしは心が広いからな。エスメラルダが生意気でも、わたくしに仕える事を許可しよう」
プリシラはホッと胸を撫で下ろした。どうやらドリスは機嫌をなおしてくれてらしい。だがエスメラルダは再び余計な事を言った。
「ちょっと、王女。聞き捨てならないわ。私はプリシラのお願いだから貴女たちに力をかそうとしているの。貴女が王女だから、誰でも思う通り動くと思わないでちょうだい?」
「な、何だと?!わたくしはこの国の王女だぞ?!」
「ええ、妹から聞いたわ?この国を捨てて、愛人と逃げようしている王女だって」
「むむ。わたくしは逃げたくて逃げるのではない。お父さまがネリオとの結婚を許可してさえくれれば、国を捨てずともよいのだ」
「そんなのワガママだわ。貴女は王女の責務を捨てて、自分の私利私欲のためにだけ行動しているのよ」
エスメラルダの言葉に、ドリスはギクリと身体を震わせた。少なからず本心を言い当てられたからだろう。ドリスは小さな少女のように、不安そうに愛する男を振り向いた。
エスメラルダはドリスの視線を見逃さず、ネリオに厳しい口調で言った。
「ねぇ、王女の愛人の貴方。貴方は本当に王女を愛しているの?王女の愛人になれば、美味しい思いができると思って王女を口説いたんじゃないの?王女が思いの外本気になってしまったから、困ったと思っているんじゃないの?」
「そんな事は決してありません!私はドリス王女を深くお慕いしております。ですが、私のような身分の者が王女に思いを寄せるべきではないのです」
ネリオの言葉に、ドリスはホッと息を吐いた。どうやらネリオは本心からドリスを愛しているようだ。エスメラルダはネリオをにらんで言った。
「それなら王女を心から愛していると国王に言いなさいよ。そして次の国王は自分がなると言ってやんなさいよ」
「おお、それは良い考えだ。ネリオ、お前がお父さまに進言しなさい」
顔が真っ青になっているネリオに対して、ドリスは嬉しそうに言った。ネリオは泣きそうな顔で答えた。
「お許しくださいドリス王女。私には国王陛下にそのような事、申し上げるわけにはいきません」
泣き言を言うネリオに、エスメラルダはイライラしながは言った。
「なあに?何で国王をそんなに怖がっているの?この国の国王はバケモノか何かなの?」
「いいや?お父さまは人間だ。わたくしと妹にデロデロに甘いお父さまだぞ?」
「それなら、別に食い殺されるわけでもなさそうじゃない。さぁ、この件はすべて解決したわね?じゃあプリシラ早く帰りましょう」
エスメラルダはプリシラの手を取ると、そのまま帰ろうとした。
0
お気に入りに追加
148
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる