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路線バス爆破予告

爆発物取締違反

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宇宙警察では、爆発物取締違反の容疑で追う人物を探していた。
「何?またしても地球に?」
その人物は、地球を目指していることを突き止めた。

その頃、黄島が、とある大型車を見ていた。
「黄島さんは、バスもお好きなんですか?」
僕が近づくと、路線バスの図鑑のような本を見つけた。
「まあ、個人的に好きでな。この昔のカラーの近鉄バスがお気に入りなんだ。」
黄島は、少年のような眼差しで、その本を眺めていた。
「僕は、今の阪急バスと南海バスが好きですね。」
僕も、黄島に合わせて話題を振ると、
「そのうち、中古で良いから、バスを手に入れてえな。剛史と旅に行けるだろ?」
と、黄島は提案した。

一方、野々宮と青山は、宇宙警察から新たな指名手配人物の指示を受けた。
「爆発物取締違反?」
「ターゲットは、路線バスを狙うようだ。宇宙での実績を見ると、特別イベントを催したバスを狙って、その前後のバス路線も巻き込んでいるようだ。」
宇宙警察の話を聞くと、
「ん?ちょっとよく分かんねえな。」
と、野々宮は、具体的なターゲットの例を要求した。その例と人物の似顔絵を見た青山は、
「身なりとか、剛史にそっくりじゃねえか?」
と、咄嗟に頭を過ぎった。

僕は、黄島と路線バスの話題を続けていた。その時、関東地方でのバス爆発事故についてのニュースが流れた。話の流れから、僕と黄島は、ニュースに釘付けになった。
「ターゲットになったのは、イベントに使われた東武バスだったようです。」
イベントに使われた東武バスとは、かつて走っていた青いバスのことだった。そして、そのバスが運行された前後の他社の路線バスも狙われたとのことだった。爆発したバスは、イベントで使われたバスを含めて三台で、30名以上が重傷を負ったとのことだった。

そこへ、野々宮と青山も合流して、ニュースを眺めた。
「こいつ、容疑者の犯行じゃ?」
野々宮と青山は早速、バス会社に詳細を尋ねた。そして、容疑者の特定を急いだ。すると、前後の路線バスの乗車情報を調べて、関西の交通系カードを使って乗降していたことが、青山の手で分かった。

ギャングスターの三人は、基地に集まり、今回の宇宙警察からの指名手配犯についての情報を集めた。
「交通系カードに、定期券情報が入ってた。住所は不詳だか、定期の区間が堺東から石橋阪大前までの複雑な区間で登録されてたんだ。」
青山が、野々宮と黄島に情報を共有すると、
「とすると、阪急バスと南海バスが、いちばん狙われやすそうだな。」
と、野々宮が、バスの管轄地図を眺めながら、特定した。
「剛史も、阪急バスと南海バスが好きって言ってたな。しかも、一時間に二本は確保されてるような、幹線バス路線に乗るのが好きみてえなんだ。」
黄島は、僕が話したことを野々宮と青山に伝えた。
「出来れば、こっちの街で爆発が起きる前に阻止してえな。待てよ!?」
青山は、犯行前の逮捕を図るため、ある作戦を思いついた。
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